登りも下りも難所あり 霊仙山 



避難小屋から霊仙山山頂を望む
●場 所 滋賀県犬上郡
●標高 霊仙山 1094m (避難小屋まで)
●山行日 1985年5月19日
●コース JR柏原駅・・・4合目・・・避難小屋・・・うるし滝・・・上丹生バス停
●多治見から
  登山口まで
JR多治見駅ーJR柏原駅・・・登山口
※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ⇔その他
●参加者 丹羽 (登りの途中から「山歩会」の女性と  下山は「山歩会」と一緒)
●コースタイム JR根本駅
JR柏原駅
4合目
避難小屋
うるし滝
上丹生バス停
7:29発
9:40着〜9:50発
・・・
14:00頃〜14:40
・・・
17:35頃〜16:17乗車
            周辺地図はこちら


 柏原駅下車は3名のみ

JR柏原駅、9:50発。
駅を出ると桜が満開。

高速道路をくぐると、すぐに「登山者カード ポスト」。記入して出発。

     

車も入れる林道をしばらく歩いて、登山口に着。
「3人以上で登りましょう。」の大きな看板を見てギクッ。

  

林道終点からは、左や右に谷川を見下ろしながら薄暗い樹林の中を登る。

 御在所岳の公開山行で、リーダーだった女性とばったり

水飲み場とベンチのあるところで休憩していると、おや?どこかで見た顔?

公開山行で、御在所岳へ登った「山歩(さんぶ)会」の会員で、私のグループのリーダーだった女性
登山届に「丹羽」と書いてあったので、「もしかして?」と思っていた・・・と。

今日は、「山歩会」の会山行だけれど、電車に乗り遅れ、高速バスで追いかけてきた・・・と。

    
   登山道に雪                アセビ(つぼみ)

1合目に着。
  
   1合目の2本杉

4合目。伊吹山がぼんやり。
  
 
 4合目すぎると、踏み跡が?

雪の上の踏み跡をたどって歩いていると、上から降りてくる男性1人。
「6合目から道がはっきりしないから引き返す。」と。

   
 
雪の上の踏み跡は乱れ、今立っている所が「登山道」なのかも不明。
「山歩会」の女性と2人であちこち探すが、分からず
「とにかくあの尾根出ることに間違いないから」と、ここかな?と思われる踏み跡をたどって進む。

雪の重みで木が倒れ、登山道が分かりにくくなっているせいだろう。

 6合目に出た

尾根へ出た所で右へ折れ、ブッシュの中を進んで行くと、不意に6合目の標識。

ず〜っと上に小屋が見える。あそこまでいけばいいんだし、
これだけトレースが付いていれば大丈夫。」と「山歩会」の女性。

  
   あのずっと向こうが霊仙山

 枝を踏みつけ、掻き分けながら前進

ここから8合目まで往路では一番の難所
重くて頑丈な登山靴でよかったとつくづく思うほど枝を踏みつけ、踏みつけ、
枝を掻き分け掻き分け、歩きやすそうな道はないかと左右に目を凝らし、
雪の上の踏み跡を見失うまいと悪戦苦闘する。

  
   踏み跡ははっきりしない・・・

先程見えた小屋は、やはり遠くの高みにあり、近づいているとは到底思えない。
どこにも道がなさそうで、どこも道になりそうで、方角はこっちの方と信じて歩く。

途中で醒ヶ井から登ってきた男性1人とすれ違った。

下った所に8合目の標識。

   
    8合目の標識

緩やかに下って醒ヶ井からの道と合流。

ここから小屋までは笹原の中の一筋の道

   
    笹を掻き分けて前進

道は、笹がやや凹んだところにあるが、足元が見えないので、足探りをしながら歩いた。
9合目を過ぎると小屋が見えた。

   
    笹原の上に避難小屋の屋根が見えた

小屋着、14:00.頃。中には先客が5〜6名。
ガスを沸かして昼食とする。

「山歩会」の女性は、頂上へ。別れ際に「一緒に下りましょう」と親切なお言葉。

  
   避難小屋から望む霊仙山

14:40頃、「にわさ〜ん。」の声。
振り向くと知った顔の面々。御在所岳で一緒だったメンバー。
柏原駅ではなく、醒ヶ井駅で降りたグループが、頂上で合流できたというわけ。
 
「 山歩会」のメンバーと一緒に下山

前から3番目に割り振られ、「お願いします。」といって同行させてもらう。

難易度の低いルートを登ってきたようで、「雪は全然なかった」とか。
「柏原ルートの報告を聞き、計画変更となった。

滝までは分かりにくいルート」という標識があったので、ちょっぴり不安・・・

雪の斜面をずるっずるっと下り、沢に降りたら、後は沢伝いにどんどん下る

 谷沿いの道は、雪の下に穴

時々、雪の下の見えない穴に足がはまる。
沢が大きくなり雪が少なくなったところから、うるし滝までが帰路の一番の難所
沢を右へ左へと渡りながら進むのだが、一度道を失い手分けして10分程探した。

まだシーズン前なので整備されていないのか、荒れた道のままの所があったり、
石がぽろっと崩れたり、あわや・・・と思わせるような場所が何ケ所もあった末に
やっとうるし滝に到着。16:00頃。

  
   うるし滝分岐の標識

滝からまだ、2/3の道のりがあると聞き、18:00のバスに乗れないかも・・・と思った。

 バスに間に合うように急ぐ

滝からの道は、まあまあの道で、伏流になった川を渡ったり、時計を見ながらの下山。

太陽は山の向こう側、
「バス停まであと25分」の標識を見て元気づく。

17:35頃、上丹生のバス停に着

   

バス停の前は、ビール無しの店。近くを探すが酒屋はお休みらしい。

約40分待って18:17発のバスで醒ヶ井駅へ

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