白駒池でテント泊 北八ヶ岳縦走 



左 リーダーの女性
●場 所 長野県南佐久郡・茅野市
●標高 ニュウ 2351.9m  茶臼山 2383m
縞枯山 2386m  雨池山 2325m
三ツ岳 2360m  北横岳
 2472m

●山行日 1987年10月10日〜10月10日
●多治見から
  登山口まで
JR多治見駅ーJR塩尻駅ーJR茅野駅=タクシーで白駒池入口(登山口)
※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ⇔その他
●参加者 早川、林、丹羽
●コースタイム
1日目 10/10 
JR多治見駅
JR茅野駅
白駒池入口
テント場
ニュウ山頂
テント場
7:26発
9:49 発
10:30
10:45頃着〜11:55
12:27〜13:50
15:20
2日目 10/11 
テント場
中木場
茶臼山山頂
縞枯山山頂
雨池山
三ツ岳山頂
北横岳山頂
ロープウェー駅
5:37発
7:00〜7:15
7:43
9:00
9:38
10:52〜11:08
12:13〜12:25
13:40着
    周辺地図はこちら

 1日目 10月10日

白駒池でテント泊

JR多治見駅で「しなの」に乗車。満員で、連結付近で我慢。
塩尻で乗り換え茅野へ。
茅野からタクシーで白駒池入口まで。
バス停から約15分歩いてント場へ。

青苔荘でキャンプ手続き
池の見える所に決定。

池の周りは、赤や黄色に色づいた木々で囲まれている。

ニュウ」へ出発

陽に映えると鮮やかさが増して思わず、「ワァー、きれい!
テントは15分で張り終え、「ニュウ」登山に必要なものだけ持って、11:55発。

池に沿って左側へ歩く。遊歩道という名前だけあって整備は良くされている。
幼児連れ、軽装の人達ともすれ違う。

今日は天候がいいので滑りにくいが、苔がびっしり生えるくらい湿っぽいので
木の上は滑りやすいし、溶岩台地なので木々の間に落とし穴がポッコリポッコリ
開いているし・・・で危険。

標識に導かれて「ニュウ」への道を取ろうと曲がるところで、サブリーダーが顔面に負傷。
金属の標識の先端部でガリッと。
下を見て歩くことが多いのでこんなことがよく起こる。

次の休憩時に薬を付けた。

北八ヶ岳の特徴は

北八ヶ岳の特徴は、がよく育っていて、登山道に水溜りが多くが頭を出していて歩き難い。
ゴゼンタチバナとイヅルソウの実ぐらいが目を惹くものの代表。

白樺林道と稲子湯の分岐で地図を確かめ、見晴らしのいい尾根へ。
すぐ、ニュウの山頂に着(三等三角点)、12:27。

「ニュウ」山頂

    

眼下に白駒池
その周りに赤い紅葉。
周りの山々は黄色のもこもこで、緑と対比してなかなかきれい。

「諏訪湖の上空だけ水蒸気の雲ができる」とタクシーの運転手さんが言っていたが
その通りの光景。
この山の周りは秋晴れなのに、諏訪湖の周りは曇っている。

  

8月に登った山を地図と照らしあわせているのを傍らで聞き、よく歩いたものだと感心する。
たっぷりと山を見て下山開始。13:50。

しんどかった登りも、下りはあっという間。池をぐるりと回ってテント場到着、15:20着。
ビールで乾杯。
16:00の気象通報を聞き、天気図を取る。

夕食後は寝るだけ

明日は西からだんだん悪くなるものの、天候の急変はなさそうでまあまあの天気という結論。
そして夕食作り。
パックの赤飯を温め、マーボー野菜を作るだけ。
後片付けも、ペーパーで拭き上げるだけ。
テントの中ですべて終わり。

朝からの半袖1枚も、さすがに夕暮れとともに急激に冷え込み、ガタガタと震えるほど。
ウールの長袖を着て、ガスを点けるとすぐに暖かくなった。
歯磨きもトイレもすませて、18:30、就寝。

暖かいがお尻が痛い

皆、日頃寝不足気味なので、すぐ眠ってしまった。
ダウンのシュラフとゴアのシュラフカバーだけで十分暖かかった。
ただ、お尻が痛いのが難。足の冷たさは、ザックの上に足を置くことで解決。

今度からお尻の下に空気枕を敷くことにしようかと思った。
夜中何度も目が覚めては、時計を見ていた。


 2日目 10月11日

朝食は雑煮

4:00近くなると、テントの外が騒がしくなったので目が覚めた。
まず、シュラフカバーとシュラフを片付け炊事ができる場所を空ける。
すぐガスコンロを出して朝食づくり。
昨日水に浸しておいたシイタケと餅と菜っ葉で雑煮にする。

起きてすぐ顔も洗わずに、食事。
食器も昨日の様に、箸でこそげ落として拭き上げて終わり。

出発の用意

荷物をザックに放り込みテントから出す。
テントを畳もうと触ると露でびっしょり。
フライシートは三角・三角とたたみ、テントはまず表裏ひっくり返してごみを出し
長方形に折っていくという仕組み。

3回目のテント泊でやっと何とか分かりかけてきた

まず麦草峠を目指す

まだ、暗い。
月は煌々と輝き、あっちこっちのテントの中からカンテラの明かり。
きっちりとパッキングしてから、トイレ・歯磨きなどを済ませて5:37出発。

東の空が明るくなり、いよいよ日の出
見る暇もなく樹林帯の中へ。

車道にいったん出て麦草峠への道を探す。
落ちている標識に薄く「麦草峠へ」の文字。
樹林帯を抜けると霜柱。寒かったはず。

麦草ヒュッテ近くで、朝着いたらしい登山客や観光客。
「この寒いのに半袖!」とか、「男並みの荷物!」とか、「女3人だけで!」などの
感嘆符の付いた言葉を受ける。

中小場から茶臼へ

麦草峠からは登りになる。川の縁や池に薄氷が張っている。
北八ツの特徴がそろった登山道を進み、中小場に着、7:07〜7:15。

茶臼山への急登が見える。

いったん少し下ってから登るが、屈むと重い荷物が頭を押してくる。
岩につかまり、這いあがるようにして1歩1歩足を出す。
7:43、茶臼山山頂着。展望ゼロ、ザックを置いて展望台へ

    

戻ると、実年・中年グループ。
「重いでしょう」「すごいねえ」とうらやましがられる。
これらは皆、一番大きくて一番重いサックを背負っているリーダーへの賛辞
せっかく登ったのに、またぐっと下がってしまう。そしてまた登り。

登って下って、また登って

枯れた木の白、生きている緑の木のコントラストが面白い。
2386mの小ピークに8:23〜8:48。
縞枯山の山頂は、小ピークからしばらくたらたらといった何でもないところにあった。9:00。

  

小ピークに戻り、またまたぎょっとなるような下りの先に雨池峠
ここからまたきつい登りで雨池山山頂へ、9:38〜9:45。

岩・岩の三ツ岳へ

またまた下って、今日一番きつい岩の登りがある三ツ岳を目指す。
まさかあれを登るわけじゃないよね・・・と恐れていた通りになってしまった。
地図で見るしわしわの狭い所をよいしょよいしょと登っていく。

この急な岩場をこんな重い荷物を持って登れたことで、体力に自信が付いた。
それも標準コースタイムより少しずつ早く歩けている。

もう二度と登りたくないし下りたくない三ツ岳に到着。10:52〜11:08。

  

  

岩の上をひょいひょいと伝って歩きたいのだが、荷物に振られ
ついバランスが崩れてしまって怖い。

三ツ岳という名前の通り、三つの岩峰からなっているし、溶岩台地のため、
あちこちに穴が開いているしでスリルがある。

北横岳へは、ザックを置いて

今度は最後の北横岳。
手前のロープウェーの分岐に、2人はザックを置いて、リーダーだけザックを背負って登る。

空身でも足の速さは変わりなくマイペースで付いて行く。

北横岳山頂、12:13着。12:25発。

北横岳ヒュッテの前を通り、ザックを持ってロープウェー駅。13:40乗車。
下の麓駅でビールとおでんで乾杯。

バスを待っていると、相乗りのタクシーのお勧めがあったので、便乗。

15:22、茅野駅着。

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