定例山行 輪かん歩行訓練  藤原岳



藤原山荘裏で
●場 所 三重県藤原町
●標高 藤原岳 1144m 山頂はパス
●山行日 1987年1月15日
●コース 西藤原駅〜大貝戸登山口〜藤原山荘〜大貝戸登山口〜西藤原駅
●多治見から
  登山口まで
JR多治見駅ーJR名古屋駅・・・近鉄名古屋駅ー冨田駅で三岐鉄道に乗り換えー西藤原駅・・・大貝戸登山口
※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ⇔その他
●参加者 早川、林、伊東、丹羽、野坂
●コースタイム
西藤原駅
6合目下
8合目
藤原山荘
西藤原駅
9:20発
10:50〜11:00
11:45
13:00頃〜13:45
15:40〜16:10
周辺地図はこちら


冬山用装備で

いつもの電車で西藤原駅へ。9:00頃着。

ヤッケのズボンを履き、ロングスパッツを着け、ちょっとおなかに入れて、9:20発。

大貝戸登山口へ。
何人もが歩いたらしく、しっかり雪が踏み固められている。

スキーのストックを杖代わりにして登る。

冬でも汗が流れる

暑い! 汗がたらたらとこめかみから流れ落ちる。

歩き始めてから30分間は休憩をとらないことはもう十分にわかっているので、
外せるだけのボタンを外し手袋も帽子もとって黙々と歩く。

前を歩く女性メンバーのえらそうなこと。
足を引きずるようにして歩いている。

2合目でちょうど30分。
さっそく毛糸のとっくりセーターを脱ぎ、ウールの山シャツと下着の2枚にして
やっと不快な暑さから免れた。

冬はテルモスに紅茶を2人で500ccあれば十分と学習会で聞いたばかりだが、
この暑さではもっと冷たい飲み物を持ってくればよかったと後悔。

きっと風がないから太陽が隠れていても汗ばむのだろうと思った。

雪の上のシミは木の実のせい?

雪はだんだん深くなり、所々黄色いシミのようなものを雪の中に見る。
ミカンの汁じゃない・・・と言っているうちに、今度は群青色の点々

どうやら木の実が落ちて雪に色が浸み出たらしいと分かる。

黄色っぽい色は、ヒヨドリジョウゴ、青っぽい色はイヌツゲらしい。

時々雪がサラサラと落ちてくる。首筋に入ったら冷たくて大変。

髪の毛は汗と雪でべたべた。

雪の日の楽しみは

正月のTV番組で見たのとそっくりなウサギの足跡も見つけた。
線がはっきりしているので、今朝の足跡だろうか?

そのほか犬のような足跡もあった。

6合目の手前で、きっちり50分経ったので休憩。

木の枝に雪が乗っかり、重そうにしているので、
ストックで雪を払ってやるとむっくり起き上がった

それほどの量でもなさそうなのに、重いものだなあと雪に感心する。

10分も経たないうちにゾクゾクしてくるのでザックを背負う。
少しは背中が暖かくなるので、立ったまま待つ。

この調子だと山荘に13時頃に着くなあと思う。
雪の玉をストックでポンと落とすと、コロコロ転がってみるみる大きな玉になる。
たしか、「雪まくり」といった言葉があったが、そっくり。

他に楽しみがないので、谷川へポイポイと蹴り落としては、その行く末を見ている。

積雪30cm

8合目に11:45着。
雪は30cmの所を指している。
地図の描いてある看板の横に目盛りの付いた測定器があるので分かった。

パンにハム・チーズをはさんで食べる。

ここから1時間で山荘に着く。

雪は深そうなので輪かんを試してみることにし、
頂上へは行かず、山荘の前で遊ぶことに相談がまとまる。

キックステップで登る

冬道を行く。

  

8合目までは普通に歩いてきたが、やっとここからキックステップを使うことになった。
靴で蹴り込んで階段を上るようにして登っていく方法をキックステップと称するそうだが、
やっと山登りらしくなってきた。

ぐんぐん高度を上げ、夏道との合流点まではきつかった。

不思議なことに8合目からは「雪まくり」ができなくなって、
転がり始めた雪玉は、そののままの大きさで、下へツツーっと転がっていく。
雪質が変わったらしい。

キックステップで作った階段がしっかりしているので、
滑りもせず着実に登って行けた。

「エビの尻尾」を食べてみた

山荘の手前で、木の枝に「エビの尻尾」のような氷ができているのを見つけたので
口に入れてみた。

ひんやりと冷たくすぐ融けてしまうが、汗をかいているので美味しい。

輪かんで遊ぶ

山荘に13時ちょっと前に着いた。
13:30には下山ということで、すぐ輪かん歩行の練習にかかる。

山荘の裏も山頂に向かう道も、白一色には程遠く
そり遊び(マットをそりがわりにしようと思っていたのに)はあきらめ、
輪かん一本に絞る。

深めの雪、足跡の付いていない雪の所を探し、靴に縛り付ける。
電車の中で、リーダーにロープを付けてもらってきたので、後は簡単。

さて、第一歩。スポッと入り込む。見事!

藤の蔓を曲げて作った長丸の部分だけ穴が開き、
次の歩みのために足を抜くのが楽というわけらしい。

  

靴でも輪かんでも沈むことに違いはないのだが、
足抜きの時、雪の重みを少なくさせるのがメリットらしい。

しかし、太ももまですっぽり入ってしまえば、なかなか進まない。

膝を使ったり、ストックを横に持って雪を押さえたりしてラッセルをするとは
話に聞いていたが、たいへんな重労働!!

20分くらい遊んで下山

すぐの下山は勿体ない

滑らないように注意してもと来た道を帰る。
1時間後にはもう4合目。

せっかく来たのにすぐ降りては勿体ない。
雪のきれいな所で休憩しようということになって、15分休憩。

4合目を過ぎるとすぐドロドロ・グチャグチャ・ビショビショの泥道となってしまった。

尻もちをつかないよう一層注意して降りる。

駅に15:40着。16:10発に乗車。

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