岐阜県側から 花いっぱいの白山 



室堂センターの前で
●場 所 岐阜県白川村 石川県白山市
●標高 白山 2702m
●山行日 1992年8月1日(土)〜8月2日(日)
●コース 白水避難小屋〜大倉山〜室堂〜御前峰〜大汝山〜室堂〜白水避難小屋
●多治見から
   登山口まで
JR多治見駅=美濃太田=白水避難小屋(登山口)
※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ⇔その他
●参加者 丹羽、伊東、中山
●コースタイム 1日目 8/1(土)
JR多治見駅
白水避難小屋
大倉山
室堂(泊)
7:45発
11:30〜12:00
14:05
15:57
2日目 8/2(日) 
室堂
御前峰
大汝山
室堂
大倉山
白水避難小屋
3:40発
4:30〜5:07
6:03
8:08〜8:45
9:30
10:55着
            
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1日目  8月1日(土)

大白川の登山口から

前線が本州を横切り、石川・富山に大雨警報が出ているので、
前夜、天気が気になってパッキングも手につかなかった。

朝、雨は降っていない。慌てて用意する。

多治見駅で、名古屋からのメンバーを迎え、車で出発。

美濃太田付近でなかなか車が進まず、ずいぶん時間がかかった。

白山登山口の駐車場に、11:30着。昼食を済ませて12:00出発。

  
いろんな花がずらり


カニコウモリ・ミミコウモリ・アカモノの実・キツリフネ・ノリウツギ・
ミヤマホツツジ
などを見ながら登る。

パラパラと雨が降ってきたので傘を出したが、それほど続かず、後で日よけになった。

  

  

14:05、大倉山通過

ゴゼンタチバナ・キヌガサソウ・ズダヤクシュ・モミジカラマツ・カラマツソウ・
ミヤマカラマツ・ハリブキ・ヒョウタンボク・ナナカマド
がずらり。

  
    キヌガサソウ

下から見上げた急登の辺りから、どっと花が増えた。
ヨツバシオガマ・マルバダケブキ・ハクサンフウロ・タカネグンナイフウロ・イワオウギ・
ニッコウキスゲ・ミヤマキンポウゲ・ミヤマコウゾリナ・メタカラコウ
などが現れた。

    
     イブキトラノオをバックに            イブキトラノオ

花がだんだん変わってくる

雪渓の辺りからは、ハクサンコザクラ・クロユリ・コイワカガミ・アオノツガザクラ・
イブキトラノオ・クルマユリ
などがどっさり咲いていた。

    
    ハクサンコザクラ                クルマユリ

  
    ハクサンコザクラ

15:25、雪渓に降りて休憩。雪解けの水はほんの少しだけ。

室堂着  夕食後、散歩へ

15:45、賽の河原で休憩。雪渓から流れ出した水が堂々と流れていた。
顔を洗ったり、タオルを洗ったり、水を飲んだりも十分できたのに、
翌日一滴も流れていなかったのには驚いた。

    

お花畑を見ながら、室堂センターに到着。16:00。

大変な人・人・人。ビールとラーメンで夕食

まだ明るいので散歩に出かける。17:20発。

頂上経由は明日に回して中腹の道を取る。
イワツメクサ・イワギキョウ・チングルマ・コケモモ・ツガザクラなどまた新しい花が現れた。

  
   イワギキョウ

池の方へ降りていくが、時々ガスが出て辺りを白く包んでしまう。

ガスで見えず

翠ケ池までと思って先を急いだが、池はガスの中。
雨がパラパラしてきたので引き返すことにする。

白いガスの中にまん丸い太陽が見えた。
日没寸前に室堂に着。

一人一つの布団。

酒盛りを始めたが、焼酎が辛くてあまり飲めず。
20:00の消灯を待たず、眠りの世界へ。

2日目  8月2日(日)

早くから人の声

天気が良かったら4:00起床にしたが、3:00にはもうざわざわした声がして、
朝が始まった。
何故?こんなに早いの?と思いながらしばらくは目を閉じていたが
騒がしさに寝ておられなくて起きることにした。3:20、起床

3:40出発。

1歩1歩と前進

見上げると、もう、光の列が頂上近くまで登っていた。

40分もあれば頂上に着いてしまうのに・・・・

空は満天の星天の川は白っぽい帯。
白鳥座が天の川に大きくまたがっている。

1歩進んで止まり、3歩進んでまた止まりというようにゆっくりゆっくり登っていく。

流れ星が見えた!

待っている間は空を見げている。

流れ星! ちょうど同じ方向を見ていたメンバーに{見た?」「うん、見た見た」と喜び合う。
この後、もう一回流れ星を見た。

4:00になると太鼓が何度も打ち鳴らされた。

ついさっきまで全天に星がくっきり見えていたのに、なんだかぼやけてきた
夜明けのせいか、雲のせいか、名残惜しい。

前に、光の列。後ろにもずうっと光の列
こんなに大勢の人が頂上におれるはずがないのに、どうするんだろうと不思議に思っていた。

人・人・人の頂上

御前峰、頂上のお社の所に、4:30着。
辺りは人・人・人。

空いている所を探しながら前へ進んで行くとやっと人が途切れた所があったので、
そこに陣取る。

大勢でも稜線は長いのでどこにいてもご来光が見えるというわけ。
風はほとんどないがやっぱり寒い。
7℃くらいか。

ご来光を待つ

東の空がだんだん明るくなってくるがまだまだ日の出にはならない。
しびれを切らすとはこのこと。
しゃがんで風を避けているので、本当にしびれが切れてきた。

以前、鏡平では、待ちきれなくて出発してしまったが、
今日は時間にゆとりがあるので覚悟を決めて待つ
5:00、日の出〜
 
  

  

  

さあ、出発。
目の前に見える急峻な山に登ろうと誘う。

木の棒が立つピークへ行けない

頂上に木の棒が立っていて、踏み跡も見えたように思えたが、
鞍部から登ろうとしてもルートがない。
あるように見えても崩れた後だった。

行っていけないことはないが安全とは言えないので、
翠ケ池まで降りてルートを探すことにする。

「中宮温泉へ」という指道標を見て地図と照らし合わせると
これから登ろうとしていた山は剣ヶ峰
登山道はなし。

大汝峰へ

でも、あの木の棒は何なのと思うが、登山道が無くては危険なので、
大汝峰に目標を替え、出発。

後でガイドブックを読むと、翠ケ池畔から剣ヶ峰へ登れるとあった。

但し、足場が悪いので落石に注意するようにとのこと。
大汝峰はなだらかな山。

  

どこからでも登れそうだが、安全な登山道を探して、
尾根から行くことにする。頂上着、6:03。

頂上からは雲海が見え、東の方にずうううっと向こうに
頭だけぽつんと出している山が見えた。

  

室堂へ、そして下山

昨日に引き続き、池巡りとお花畑巡りをして室堂に帰る。

布団の片づけ、朝食、パッキングの後、出発、8:08。

クロユリ平、ハクサンコザクラ畑を過ぎ、下りに入る。

せっかく登ったのに、もう下山とは勿体ないこと。
後ろを振り返りながら、写真を撮りながら下る。

  
    行きに見つけられなかったササユリ

10:55、駐車場に着

大白川温泉で汗を流し、11:45出発。

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