テント泊の西穂高岳


 ●場 所 岐阜県高山市・長野県松本市
 ●標高 西穂高岳:2909m 
 ●山行日 1993年9月11日(土)〜12日(日)
 ●多治見から登山口まで 多治見=新穂高温泉駐車場→ロープウェイで山頂駅へ・・・登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
 ●参加者 佐藤、丹羽、林、中山
 ●コースタイム 9/11(土)
多治見
新穂高温泉駐車場
ロープウェイ駅
山頂駅
西穂山荘テント場
9/12(日)
起床
西穂山荘テント場
西穂高岳山頂
テント場
ロープウェイ駅
9/11(土)
8:15発
12:25着
12:50発
13:10〜13:25
14:45着
9/12(日)
4:00
5:40発
8:10〜8:25
10:25〜11:15
12:05〜12:50
                               周辺地図こちら    


1日目 9月11日 土曜日

中山さんの車で、脇之島、多治見駅、松阪とぐるり回ってもらって、8:20発。

長い長い道中、もうすぐ平湯というところで車の調子が悪くなって、
少し休ませることにする。
スピードが出ない

殿下平の喫茶店でモーニングを頼む。

平湯からの長い長い下り坂を、今日は結構なスピードで走っておれるが、
明日はどうなることかと心配になる。

が、とにかく無事、駐車場に着

テントは丹羽さん、フライは中山さん、食料は林さん、
ボールは佐藤さんと分担して持つ

軽〜い。
下の方にシュラフ・上にテントというパ ッキングの仕方のせいか。
軽々持ってロープウェイ乗り場へ

待つこともなく、乗車。
乗り継いで西穂口へ

トイレの前で身支度をしていると、
中高年の女性が興味深そうにい ろいろ話し掛けてけてきた。

外へ出たが、山は見えず。

西穂山荘の赤い屋根だけは見える。
あそこまで行くわけ。

休憩所までは観光客と共に歩く。

そこからば、『登山装備の人だけ』と注意書きがしてあるが、
何が何が、ファミリー・幼児連れもざら

擦れ違う人も追い抜く人も、我々と同じかそれ以上に大きい荷物はなし。

佐藤さんの足を考え、30分おきに休みを取る。

遠くの稜線も雲の間から見え、「笠」らしい形の山も見える。

ゆっくり展望を見たいが「蚊」にうるさく飛び回られ早々に出発。

ザックが軽く感じられるので、売店で買ったお酒を佐藤さんから貰う。

新しい地図に、「1時間半」と書いてあったが、
快調に1時間ちょっとで山荘に着。 14:45着

始めたらたらで、中ほどから登りになるが大した事はない。

以前の山荘とは比べ物にならないほど立派な小屋に変容。

上の段のテント場は、満員。
下の段で、ちょうどよく整備されていた所に決める。 

  
    西穂山荘の前 この石積みの下がテント場

  

まずは、ビールで乾杯。
テントを張り、夕食用意。

林さんは、天気図係。

雨の心配はなし。

けんちん汁、いつも御飯は持って帰るのでなし。

脂っこくなし、くどくもなしのあっさり味。

少々物足りないところは、ロープウェイ駅 で買ってきたお酒と
中山さんの持ってきたウイスキーをテントの中で ちびちびとやる。

それでも足りなくて、佐藤さんはワンカップを買い出しに行く。

アルコールのなくなったところで就寝。


2日目 9月12日 日曜日

4:00起床。

すぐ朝食の用意。
きしめん3人分だけで鍋一杯に増え収拾がつかず、
別に出し汁を作る羽目。

教訓=4人でも2人分が適量。

トイレの順番待ちで出発が15分遅れ。
待っている間に靴紐を締め、ストレッチも済ましてしまう。

5:45発。出発のラッシュ
もうちょっと早い出発の方がいい。

少し登ると、「焼」と「笠」の婆がくっきり見え始める。「焼」の噴煙も。

  

  

右下には上高地のホテルや梓川が見える。

ゆっくり登っている中高年グループを追い抜き、前へ出る。

我々だと、後ろから近づけば、即、「お先にどうぞ」と言うのに
最後尾の人は見ても知らんぷり。

ゴロゴロ石の歩きにくい道をジグザグに登る。
お花畑も、コバイケイソウの実とオヤマリンドウが目立つだけ。

独標までば難無く着
狭いピークに大勢の人・人・人・・・
休む場所もなく通過。

  
     西穂の頂上を望む

さて下り。
前に人がいないので、何処に足を置くと安全か迷う。

すると、先に降りた人が振り向いて右の方を指差す。
で、右の方へと下ったが、岩が動くところもありひやっとする。

私にとっては今回ここが一番肝を冷やした

後ろからは、ザイルで繋がったプロガイドに連れられたパーティー。

左手に「笠」の奇麗な姿
右手に「前穂・奥穂?」の岩ゴツゴツが見える。

独標から大小13のピークがあり(ガイドブックによれば)、
前回なかなか頂上に着かなかった記憶があるので、
あれがもしかして頂上?とは考えないことにしている。

痩せ尾根や、岐阜県側に巻いている道をどんどん歩く。

こんな見晴らしの良い山ではトイレに困る。

花もなし、楽しみの少ない登山。
しかし、展望だけは良好!

頂上直下で休んでいるとは気づかず、休憩を取り、
急な岩場を登ったところがあっけなく頂上だった。

  

  
    西穂の狭い頂上

ここも、人・人・人・・・
空いている所を探し、腰を下ろしてじっくり「槍」・ 「槍からの稜線」・
「笠」・「乗鞍」・「御岳」・「焼」などを360度楽しむ。

  
    西穂からた見た「槍」

  
     「笠」をバックに

そうこうしているうちにもガスがどんどん湧いてくる。

プロガイドに率いられた一行は、奥穂のほうへ出発して姿もなし。

凄い!
きっと穂高初めてだろう人達を、10数人も連れて
難所といわれているところへ連れていってしまうのだから。

さあ、下山。

小さな子供連れの男性も、交信を交わしてから下山。
(西穂山荘前のテント場で母親と娘が待っていた)

山頂直下の下りに、「やっば登りのほうが楽だなあ」とつくづく思いながら下る。

ガスはどんどん濃くなり、「焼」方面は真っ白。

行きにあっさりと通過したピラミッドピークで休憩を取り、
最後の展望を楽しむ。

独標の登りも、下りほど緊張せずに通過。

あとはたらたら下るのみ。

テント場に着いてまずはビールで乾杯。

それからテントの撤収

辺りはもう白の世界。
所が、まだこれから登る人が結構多く、幼児連れ・ファミリーなどと擦れ違う。

ロープウェイも待たずに乗れ、心配していた車も動き、
安い野菜もどっさり買い込んで41号線をひた走る。

渋滞を避け裏道へ入り、可児で少々苛々するが、
裏のまた裏を走り、脇之島に着。


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