ついていない八ヶ岳 |
●場 所 | 長野県茅野市 |
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●標高 | (硫黄岳 2760m) 赤岩の頭まで |
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●山行日 | 1993年1月13日(土)~14日(日) |
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●コース | 美濃戸口・・・南沢・・・行者小屋(泊)・・・赤岳鉱泉・・・硫黄岳を目指したが赤岩の頭から引き返し ・・・赤岳鉱泉・・・北沢・・・美濃戸口 |
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●多治見から登山口まで | JR多治見駅ーJR茅野駅⇒美濃戸口(登山口) ※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス |
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●参加者 | 丹羽、伊東、中山、林、佐藤 |
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●コースタイム | 2/13 JR多治見駅 JR木曽福島駅 JR塩尻駅 JR茅野駅駅 美濃戸口 小松山荘 行者小屋 2/14 行者小屋 赤岳鉱泉 赤岩の頭(尾根) 赤岳鉱泉 美濃戸口 |
2/13 6:54発 8:15~8:36 9:05~9:12 9:39~10:00 10:48着~11:00発 12:10~12:20 15:25着 2/14 6:55発 7:25~7:30 9:30 10:30~10:35 13:00着~13:05発 |
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今回は、千種ではなく木曽福島で合流することにした。 ところが、薮原行きのスキー列車のため自由席はたったの1両のみ。 木曽福島まで立ちん棒。 中日新聞に、赤岳での遭難・天狗岳での遭難・宝剣での滑落と、 びびる記事が3件も! 合流してからも、暫くはその話で持ち切り。 特急料金を払う機会もなく、乗り換えて茅野で下車。 バスから見る八ヶ岳は、期待していたほどの白さではなくがっかり。 美攫戸口までの道にも全然雪はなく、外はぽかぽかの春山のよう。 バスの終点で身ごしらえをし、歩き始める。11:00。 登山道に入ってすぐ、雪道となる。 しかも、カチンカチンに凍って油断すると、つるっと滑ってしまう。 川を渡って登りになると、益々歩きにく くなり、 『アイゼンを着けようか』と思ったが、『もうすこし』の声で我慢する。 しかし、林道を外れ山道へ入ると、もっとつるつるになってきたので、 とう とうアイゼンを着ける。 これで楽々の登りとなる。 暫く山道を楽しんでから、また林道と合流。 休憩。11:45~55。 空は、快晴。 12:10~12:20、小松屋前で休憩。 さあ、これからが本当の登山道の始まり。 南沢は、川こ沿った緩い登りなので、北沢に比べると少々きつい。 歩き始めた時3℃だった気温が、 途中ゾクゾクと冷たい風の通り道を歩いた 時、 一気に-6℃に下がってしまったのには驚いた。 慌てて雨具を着込む。 白河原から見る大同心、横岳から赤岳への稜線は、 青い空をバックに白く輝いていて思わず足を止めてしまうほど。 明日は天候がよくないという予報なので、 天気のいい今日のうちにしっかり 景色を見ておこうと、 何度もカメラ休憩・双眼鏡休憩を取ったりする。 大同心の右側を登って行く点のような赤いヤッケ、 横岳の下辺りでピカッピカッと光る救助信号?を送っている2人パーティーなど、 いつもと違った山の味わい方もする。 で、小屋に着いたのは15:25。4時間25分。予定より大幅の遅れ。 行者小屋は装いを新たにしていて、土間はほんのちょっぴり残すだけで 後は ほとんど畳敷き。 トイレも新しくなっていて中から行けるようになっていた。 まず、ビールで乾杯。それから、夕食の用意をする。 土間で作りテーブルで食べる。 伊東食担のおかげで、チーズ鍋があっというまに出来上がる。 いつも夜が長いので、今回はトランプを持ってきた。 おかげで20:30までわいわいと楽しむ。 個室一室で5人は窮屈なので、二部屋頼んで ふわふわのお布団、ふわふわの毛布をふんだんに使い静かにぐっすり眠る。
4:30起床。 暗くてはっきり分からないが雪が降っているよう。 朝食の用意をヘッドランプを付けて行う。 この小屋はなかなか電気がつかない。 明るくならないことには外の様子が分からないので、準備万端整えて待つ。 だいぶ明るくなってきた6:00頃、出発は6:30、ということで 雨具を着たりスパッツを着けたりしたが、 ファスナーが動かなかったり、トイレが長かったりで 出発が遅れる。6:55発。 明るくなった外は、細かい雪が風に舞い、山はガスの中。 この風の中を赤岳どころか中岳への稜線へ出るだけでも大変だと判断して、 行き先を硫黄に変更。 こちらなら稜線から頂上までの距離が短いので、 天候が回復すれば頂上アタックも可能になるからである。 -10℃ 小屋の裏手から軽く登り、赤岳鉱泉への下りになる。 留守宅へ、コース変更の電話をしてから7:30、登りにかかる。 以前来た時よりも気持ちに余裕があるのか苦しい所はない。 -16℃ 木の間越しに見えるはずの横岳の稜線も、硫黄のなだらかな線も何も見えず。 稜線直下まではルンルンで行けたが、 稜線に出るまでの急登にはやはりてこずった。 柔らかい雪が、それもたくさんあるので、 階段状に踏み固められなくて難儀する。 トップを代わってもらい、風に飛ばされないよう、やっとの ことで稜線に出る。 9:30。 そこは、もっともっと風が強く、その上視界がさかず、 分岐の標識も見え隠 れするほどで、 頂上なんてあっちの方向・・・ぐらいにしか分からない。 頂上に至るまでにはもっともっと風に吹かれることは分かっているので、 即、下山にかかる。 急登でてこずった所を慎重に下れば、後はルンルンの道ばかり。 勿体ないから少し休んでいこうとカメラ休憩にする。 空が鼠色では、雪の白きも映えないけれど 雪の量は分かるだろうとシャッタ ーを押す。 だいぶ下った頃やっと前の風景に青色が見えてきた。悔しい。 しかし、本命の八ヶ岳稜線はやっぱりガスの中。 赤岳鉱泉に10:30着。 尋ね人の張り紙あり。 赤岳鉱泉からは、ぐんぐんスピードをあげて予定より早くバス停に着く。 途中で、長野県警のパーティーとすれちがう。 美濃戸山荘で、警察官らしい人に事情聴取されているパーティーに出会う。 太ももを骨折した?らしい。 そのほかにも、亡くなった人がいるらしいこと を小耳に挟む。 13:05 すぐ発車。 バスの運転手さんお勧めの温泉『もみの湯』で途中下車。 ビールにもありつけ、タクシーで茅野へ。 普通電車を乗り継いで多治見・名古屋へと向かう。 電車の中でも宴会、トランプに興じ時間のたつのを忘れる。 |