空木〜南駒縦走 
 (伊那川ダム〜伊那川本谷小屋〜木曽殿山荘〜空木〜南駒〜伊那川ダム)




空木頂上にて

●場 所 長野県木曽郡大桑村
●標高 空木岳:2864m  赤椰岳:2798m
南駒ケ岳:2841m 
●山行日 1994年9月10日〜9月11日
●コース 伊那川ダム〜伊那川本谷小屋〜木曽殿山荘
〜木曽殿山
荘〜空木岳〜南駒ケ岳〜伊那川ダム
●多治見から
  登山口まで
多治見=中津川=伊那川ダム(P)
※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 丹羽 林 中山 中村  
●コースタイム 1日目 9月10日
多治見発
伊那川ダム(P)
登山口
6合目
7合目
8合目
沢の水場
木曽殿山荘
4:00
6:05〜6:25
8:25
9:30〜9:45
10:55〜11:05
12:00
12:35〜13:40
13:50頃
2日目 9月11日
木曽殿山荘
空木岳
赤椰岳(朝食)
南駒ケ岳
登山口
駐車場
5:00発
6:30〜6:45
7:45発
9:15〜9:35
13:20
14:35着
地図はこちら


1日目 9月10日

初めての道は楽しみ・・・

いつものように、遠い2人は前夜我が家泊まり。
伊那川ダムまでスムーズに走って、6:05着。
テントも車もあって賑わっている。6:25発。

T字路を越百と反対に左に曲がる
初めての道はどきどきして、期待が膨らむ。
どんな花に会えるか・・・、どんな発見があるか・・・、楽しみ。


歩き始め寒かったが、すぐ暑くて暑くて・・。
いつものように中村さんのザックから巨峰とプルーンが出る。
今日は私も出すものがある。昨日焼いておいたマドレーヌ。
バターとお砂糖がどっさりで行動食にぴったり。

後ろから車   土ぼこりにげっそり

登山口に着いたが「道が崩壊しているのでもうしばらく林道を行くように・・・」の看板が出ている。
仕方がない。歩いていくと後ろからエンジンの音。

ええっ、あの鍵を開けて?と思う間に、
次から次へと計4台の車が排気ガスと土ぼこりを残して追い抜いていった。
歩く元気が無くなってしまう。

  
       登山口近くで

登山口、8:25。先ほどの団体はまだ出発していない。
人数を聞くと25人!!同じ小屋に宿泊することになるわけ。
巻き込まれないようにと足早に通過。


かなりの急登でぐんぐん登る。
休憩も下から聞こえてくる声にせかされ、早々に出発。

今年は水不足

明るい尾根に出る。右にはカモシカよけの金網がずーっと続いている。
たらたらした道をしばらく歩くと川に出て立派な吊橋を渡る。ここが6合目。

橋を渡ると急登が始まる。薄暗い深山幽谷の雰囲気。
7合目の辺りにあるという仙人の泉を楽しみに登るが、
それはパイプの先からちょろちょろと流れる糸のように細い水場。
味も冷たさも・・・・・・。

次の水場も水なし

12:00、8合目。ここまで誰ともすれ違わず、誰にも追い抜かれずの静かな山。
たらたら道が続き、本当に小屋に着けるのか?と不安に思えたほど。

楽しみな「義仲の力水」は涸れていて岩も濡れてもいない。
小屋で分けてもらうしかないな・・・と歩き始めると「この下に水場あり」の文字。
このままいけば13:00には小屋に着いてしまい、退屈するなあ・・・と思い、
少し遊んでくるつもりで水を汲みに行くことにする。

行けども行けども水が無い・・・

林さんは体調が悪く、空木ピストンになるかも・・・
なんて言っているので留守番。

水筒をスーパーの袋に入れ出発。
赤いテープを頼りに急な坂を木につかまりながら下りていくと
まだまだ下に赤テープ。
そこへ着くとまたまた下に赤テープ
行けどもいけども谷に着かない。
どんどん下ってやっと沢に着くがそこには水が無い!!
 
やっと水場に着!!

その下を見るとまだ赤テープがある。
どこまで行くの〜。
ここまで来たのならとことん行こう
どんどん赤テープを頼りに降りていくと、あった!!

しかしお世辞にも「水場」とはいえない場所。
水がちょろちょろ流れているだけ。
その下は、水が伏流になっているらしく姿なし。

  
    木曽殿山荘から10分ほど下にある水場
      今年は水量が少なく登山道からずいぶん降りなければ汲めなかった
      それでもちょろちょろなので草の葉っぱを利用した

  
     やっと1リットルずつ汲めた
     木につかまってよじ登るので、中村さん工夫の肩掛けスタイルにする


葉っぱを利用して水を汲む

仕方が無い。手ぶらで帰るのも癪。
何とか汲みたいが浅くてそのままでは水筒に入らない

中山さんはビニール袋にぽとんぽとんを溜めている。
中村さんは葉っぱをコップ替わりして水を受け
水筒の口へ注ぎ込むというグッドアイディア。
私も見習って葉っぱをとる。

沸騰させて使う水だから我慢できるもののきれい・・・・とは言い難い。

帰りは重いので、中村式水筒運搬法(タオルの先にスーパーの袋を結び、
斜めに肩にかけると両手は使えるし、首も痛くない)を見習って、よじ登る。

なんと1時間もかかってしまった。林さんに先に小屋へ行ってもらえばよかった。
しかし、あの団体はまだ通過していないと。

水場から小屋までほんの10分弱で着。

小屋はがら空き。おじさんの「上がってお茶でも・・・」の声より、
まずはビールを所望。なんと外国産のビール。

  
     自炊場は外 ヘリポートの上で
     雨のときはどうするんだろう?


自炊はヘリポートで。
しゃぶしゃぶを始めていると団体が到着。
あっという間に満員。

夜は食堂の机を片付けて、寝室に早代わり。

今日も布団1枚に2人。
昨日は5人でがら空きだったそうな。
さすが第2土曜日。ぎっしり。

隣の夫婦のいびきが気になる。しかし、この頃は達観でき始め
「このうるさい音も今だけ、1時間や2時間眠れなくても時間はたっぷりある・・・・」
と思うことにしている。が、あるよりはないほうがいい。

2日目 9月11日

ガスの切れ間から山が見える

5:00発。準備にヘッドランプは要ったが歩き始める頃には必要なし。

2回目の空木。また来れるなんて感慨深い。
岩場もペンキがいっぱいついていて、そのとおりに足を出せば難なく頂上に着。6:30。

  

南アルプス・富士山・これから登る南駒などがガスの切れ間から綺麗に見える。

ガスに私の姿が映り、手を振ると応えてくれる
まんまるい虹も見える。おもしろ〜い。

ここからまた新しい道

6:45発。新しい気持ちで歩く。

展望はよくない。花もない。
ひたすら歩いて赤椰岳に着。ここで朝食。雑煮。7:45発。

この前来たときには夏の花・秋の花が咲いていたのに、今回何もなし。

  
        南駒の頂上で

南駒に難なく着。9:15。
稜線をたどっていくと・・・仙涯嶺・越百・越百小屋も見える。
9:35発。

大きな岩をぴょんぴょんと飛び越える私好みの道がしばらく続く。
先ほどまでの道が本流ならこちらは支流。
整備がイマイチ。ペンキも少なく、判断に迷うところもある。

持っている地図によって所要時間が異なるので見当がつけにくい。

薄暗い樹林の中をひたすら下へ下へと歩く。
3回の休憩を取ってやっと登山口に13:20着。4時間弱かかった。

昨日の団体の車が待っている。しかし、今日、彼らの姿はぜんぜん見ていない。

駐車場まで1時間15分かかって到着。


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