夏山合宿  槍ケ岳



槍ケ岳山頂


千丈沢乗越
●場 所 長野県松本市・大町市・岐阜県高山市
●標高 槍ケ岳:3180m
●山行日 1995年8月11日(金)〜13日(日)
●多治見から
  登山口まで
多治見駅=中津川=下呂=高山=新穂高登山者用駐車場・・・新穂高登山指導センター(登山口)
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ⇔その他
●参加者 笠井、近藤(テント班)、
加藤、水野、丹羽(小屋泊まり班)
●コースタイム
1日目 8/11(金) 
多治見
駐車場
ワサビ平小屋
鏡平小屋
分岐
双六小屋(泊)
4:00発
7:12着〜8:00発
9:139:17
13:18〜13:33
14:57〜15:10
16:30着
2日目 8/12(土) 
双六小屋
千丈沢乗越
槍ケ岳山荘
5:00発
9:30〜9:55
11:35着
3日目 8/13(日) 
槍ケ岳山荘
槍平小屋
滝谷
白出沢
穂高平小屋
新穂高
多治見
5:03発
8:00〜8:15
8:00〜8:15
9:20〜9:30
10:50〜11:12
11:50〜12:10
12:10〜14:15
20:00頃着
 
 周辺地図こちら     



 
      *山行は1995年8月。このページを作ったのは2020年9月。
        手書きや、ワープロ時代(感熱紙の文字が読めなくなっている)の山行記録を整理する作業の一環


 1日目 8/11(金)


多治見4:00発。高速で中津川まで
そこから下呂、高山を経て新穂高へ
到着少し前から雨。
駐車場に7:12着。
トイレ、朝食、パッキングを終え、8:00発。

テント場を抜け、車道へ。傘を差し林道を歩く。

若い男性1人は元気印。
いろいろ話しかけるが声を出せば気力体力とも抜け出すようで
相手になれない。

若い女性も同感らしい。

左俣谷を渡る橋の上で休憩。
一息つけて嬉しい。

笠新道は交通止め。

ワサビ平小屋に着。9:13〜9:17。

 

天下一品の美味しい水も今日は雨で砂混じりと思い、飲むのを諦める。

林道をしばらく行くと、大きな雪渓の傍で工事。
こんな下に雪渓が!今年は雪が多かった?

谷に添って黄色の花が目立つ。
ニッコウキスゲの群れ。

小池新道へ。前から3番目を指定された。
私にとってやや足早といったところ。

石畳の所で休憩。10:10〜10:20.

今日は前回のバテを防ぐため、
スポーツ飲料と砂糖入りの紅茶の計2本を持っているので
どんどん水分を補給する。

ここから、「どうぞ」とトップを譲ってくださる。
う・れ・し・い〜 人の後を付いて行くと、疲れが増幅されるから。

この辺で去年(1994/8/10〜8/12)休んだっけ?この辺でバテ始めたっけ?
・・・などと考えながら石ゴロゴロの道を登って行く。

秩父沢で休憩。ここの水もまあまあだが今日は止めておこう。

イタドリの無いイタドリケ原の大石で休憩。11:30〜11:35。

相変わらず雨。

クルマユリ・キヌガサソウ・モミジカラマツ
次は分岐かと思っていたが「おなかが空いた」との訴えで少し下で休憩。
11:59〜12:05.

若い女性はだいぶ疲れた風。
私は去年と打って変わって元気。

雨が幸いしたかも?
分岐から延々と長かったようなに記憶しているが、
あっという間に感じてしまった。

沢水が多く、こんなに涼しげで、こんなにいいところだったとは・・・

登山道の両側にはコバイケイソウ・レイジンソウ・ゴゼンタチバナ・バイケイソウ

鏡平に、13:18着。雨は小雨。
外のテーブルに陣取り、リーダーは弁当とラーメン。

若い男性はかき氷とラーメン。
この寒いのに・・・

私はいつもの行動食。

ラーメンができるのを待つ時間が長く
手は真っ白・体はガタガタ
「早く歩きたい」・・・と訴える。

「先に行っていいですよ」の声。有り難い。13:33発
ゆっくりゆっくり、休み休み行く。

5分すぎるとまた寒くなるのでまた歩き始める。

時々さあ〜っとガスが晴れれ、向かい側の山腹や稜線に日が当たる。
暖かそう〜

ガスで遠くが見えない中、まず年上の女性の声が先に聞こえてきた。
後から3人も。

尾根の分岐の下で合流。

分岐着。14:57〜15:10.

上からも下からも登山者。

 

 

昨日は大変な雨風だったとか。

ハクサンイチゲ・ウラジロタデ・クルマユリ

若い女性が大分疲れているよう。

リーダーは食べ過ぎのせいか、氷のせいか、苦しかったとのこと。

緩いアップダウンの後小屋を見ながら下る。
期待していた雪田はほんのちょっぴり。

キバナシャクナゲ・ハクサンシャクナゲ・ハクサンチドリ・テガタチドリ・ウサギギク・ヨツバシオガマ・エゾシオガマ、ゴゼンタチバナ・ハクサンイチゲ・ミヤマリンドウ

双六小屋に16:30着

テントと小屋泊の手続きをしていると、小池潜さんの顔。
思わす、「こんにちは。乗鞍青年の家の北アルプス登山(1986/7/27〜7/30)
お話を聞きました。」と挨拶。
年上の女性も、「県博でお話を聞きました。写真集を出した○○さんをご存知ですか?
」などと挨拶をすると、
新館の方へ案内してあげて」との声。

着替えの場所も提供してもらい、畳敷きの部屋に通してもらった。
なんと!フェザーケット!
ラッキー

ビールを買い、テントへお邪魔。
まずは乾杯!おいしい〜

ぼちぼち夕飯を作り始め、歓談。

親子どんぶり・ぜいたく汁・漬物。
私の未経験な面白いものばかり

リーダーは昼食がたたって食欲無し。

若い男性は凄い食欲。

雨は降ったりやんだり。

朝食は小屋泊まり班で用意。
テント班は4時に来て
もらうよう話をつける。

部屋へ帰って8:00就寝。

 2日目 8/12(土)


3:00前、起床。自炊室へ1番乗り。
雑炊・味噌汁・漬物。

4:00、テント班と一緒に朝食。
5:00出発。


 

若い女性はストッキングが紛失。

樅沢岳まではぐんとした登り。
振り返ると双六岳の左肩に真ん丸い月。
太陽は左手からもうすぐ。

登り切った所で休憩。5:25〜5:35。

冬の長袖を夏の長袖に替え、日焼け止めを塗る。
今日はいい天気。雲は少しあるが。

さあ、まだ登りは続く。
ここもお花畑。昨日と同じ花の連続

樅沢岳の頂上が分からないまま通過したらしい。
少々のアップダウンはあるものの快適な稜線歩きが続く。

左手に赤い山肌の塊。
硫黄岳・赤岳のある硫黄尾根らしい。
崩壊が著しい。そこを見ながら休憩。6:40〜6:57。
リーダーは靴擦れの手当て。

歩きやすいので1時間があっという間に過ぎる。

お花畑はずう〜っと続く。
ブキジャコウソウ・イワオウギアオノツガザクラ・クモマスミレ・シコタンソウ
・ミヤマオダマキ・タカネナデシコ
など、今までにない花も増える。

 

槍がだんだん近づいてくる。左俣岳もどこか分からないまま通り過ぎたらしい。

休憩、7:50〜8:00。

若い女性が大分疲れたようなので元気になる薬ーリンゴを出す。
これからは足元注意になるらしい。

だんだん、岩稜・岩礫の道になり鎖や針金も出てくる。
この前の後立山に比べれば軽い軽い。

ザレを登った所で休憩。

年上の女性は、下りを待っている人に手を引っ張ってもらう。
リーダーからストックを手首に掛けず握って登るようにアドバイス。
まだまだ続くようなのでいったん片付ける。

いい眺め!
槍が大きく見え始める。

左手に千丈沢を眺めながら、巻くようにして乗越に着。
休憩、9:30〜9:55

 

これから2時間のきつい登りが待つ。
しかし、3〜4回休めば着く勘定なのだからいいや・・・と思う。

そこで休んでいた人に、「テント場の確保が難しい」と聞きた。
まだ10時前なのに?

出発してしばらくして、「そうだ!元気な若い人に先に行ってもらって
場所を取ってもらっておいたら・・・と、提案するとOKが出た。

 

無線を持って出発。
(彼はなんと10:40に小屋に着いたそうである。たったの40分!で)

足取りの重そうな若い女性の前で、彼女の足取りに合わせて歩く。
急登なので、しんどそう。
「ミカンとスポーツ飲料とどっちがいい?」と聞くと「ミカン」の返事。

10:30〜10:40、休憩。

「30分経ったらまた休憩だから」と励まし出発。

ジグザグの岩屑の道を登る。
ガスがかかり涼しくなる。
これで暑かったらバテバテだわ…とガスに感謝。

休憩、11:10〜11:25。

年上の女性は登山道に寝転んですぐ、
なんとスース―と寝息が聞こえてきた!

下から登山者が登ってきたのを機に起こす。

あと2回休めば着くわ・・・と思っていたら、
上から若い男性の姿。

えっ!こんな所までお迎え?と驚いていたら、
槍の肩はすぐだった。

うっそ〜、何でこんなに早いの?と言うくらい。

槍ヶ岳山荘に11:35着
実質1時間25分という分け(コースタイムは2時間)

しばらく休んでテント場で昼食作り

野菜入りラーメン。
水は宿泊者には無料。

団体さんの前を頂上に向けて出発13:30

登りは楽々。体が軽い。なんといっても空身。
上からリーダーがリード。
頂上着。
いっぱいの人。ガスで展望はきかず。

年上の女性が眼鏡を落としたと聞き、びっくり。
眼鏡は最後にいた若い男性の足元までカランカランと落ちてきたそうな。
なのに、傷も無く壊れもしないで無事!よかった!

お社の前で記念写真。

 

少し休んで団体さんの先頭到着を待って下山開始。

最初の回り込みに冷や汗
後は前向きでするする。

年上の女性は怖そうに岩に張り付いていたので
「腰を伸ばして」とリーダーから注意。

通りがかりの男性がそれを見て、
「こりゃあ下りれんな・・・と思ったのでついお節介をしました」
・・・と言ってフォロー
親切な若者だこと!

なんとか肩まで降りる。15:00。

若者を加えた6人で、ビールで乾杯〜

 

16:30から夕食作り。それまで休憩。布団に横になって休む。
うとうとする。

16:30、まだ食欲がないが、とにかくテントへ出かける。

 

中華飯・海藻サラダ・スープ・ハム。
作っているうちにおなかも空いてきたので美味しく食べれた。

明日の朝食も今日の朝食のように作ることにして必要なものを持って小屋へ戻る。

部屋には1組のご夫婦。計5人。
こちらの棟は自炊棟らしいが、
テント持ちだが場所無しでやむなく小屋泊まりになった人が多かった。
20:00就寝。

 3日目 8/13(日)


3:00起床。4:00朝食

行動用のお茶作りに時間がかかる。

ツナコーン丼。味噌汁。
私はあっさりご飯とみそ汁。

5:03発。ガスの中、飛騨乗越へ。

 

下りは早い。あっというまに見上げるような高さを降りてしまう。

昨日通った西鎌尾根が見え初め写真休憩。
まだガスがどんどん湧き上がってくる。

お花畑の中で休憩。6:03〜6:13
ハクサンフウロ・チングルマ・、イヤマキンポウゲ・クロトウヒレンなどが
右にも左にも、カールのような斜面いっぱいに咲いている。

植生が変わり、キヌガサソウ・ヒョウタンボクなどがでてくる。
下からは続々と登山者。
何度も避けて先を譲る。

水場は「ワサビ平」には負ける・・・と、私の舌が言う。
ここからはブヨが出ると脅かされ
雨具のズボン・帽子・サングラス軍手で防御する。
・・・それほどではなかった。

槍平小屋に着。8:00〜8:15。

滝谷に9:20〜9:30

ここまでは岩ゴロゴロの気の抜けない道。

白出沢に10:50〜11:12

ここからは林道。着いたも同然
山ともお別れ。

肩が凝るほどの荷物をリーダーから肩代わり。
背負ってしまえば軽く感じる。

穂高平小屋で氷。11:50〜12:10。

新穂高に12:10着。温泉・昼食後出発。14:15.

下界は下界の食事でと。

道路は混雑。
20:00頃多治見着。


 
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