南尾根仙ケ岳御所谷


 ●場 所 三重県鈴鹿市
 ●標高 961m 
 ●山行日 1996年9月23日(祝日)
 ●コース 林道終点~営林署小屋~南尾根取り付き~東峰~西峰~~吊尾根のコル~滑滝~御所谷出合~営林署小屋~駐車場
 ●多治見から登山口まで 多治見=鈴鹿IC=石水渓=駐車スペース・・・登山口
※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
 ●参加者 水野公、浦本、丹羽   
 ●コースタイム
駐車場
登山口
不動明王祠
「P4]?「P5」?
山頂
御所谷分岐
登山口
駐車場
8:00~8:10
8:40
9:35~9:45
10:15~10:25
11:15~11:45
13:20頃
14:00
14:30着
      周辺地図はこちら


9月21日(土)~9月22日(日)、愛知川遡行を山行部の部長さんが計画した。
8人もの参加希望者があったのに、台風の接近で天候がよくないので延期となった。

あけて23日(祝日)は、天候が回復すると分かっていては、家の中にじっとしておれない。

個人山行でどこかへいこうと、例会の終わった9:30から
ビルの玄関先の薄 暗がりで相談した結果、
仙ケ岳のなかでもグレードの高いルートを登ることに決定した。

さっそく家へ帰ってガイドブックを読むと、どうやら南尾根コースらしい。

リーダーと打ちあわせて、登り=南尾根、下り=白谷コースとし、計画書を作った。
6:10発。

運転はリーダー。
鈴鹿ICで降り、石水渓へ

途中、コンビニを探して亀山よりのサークルKに立ち寄り行動食を購入。

また戻って石水渓へ。

仙ケ岳への標識を見逃しキャンプ場方面へ直進してしまったが、引き返して左折。

少し行 ってまた左折し、茶畑の中の細い道へ入った。

途中、路肩の弱そうな所や、車の腹を擦りそうなところもある林道を、
リーダーの巧みな運転で無事通過。

小さな広場に3台ほど駐車してある所に着いた。8:00着。
2時間弱で到着。

8:10発。すぐ針金が張ってある通行止めの場所。

登山口はここからまだ30分ほど行った所。
あまりに林道歩きが長いので地図を出して確かめるほど。

「林道を歩いていったら頂上に 着いてしまった」・・・という笑い話がでたり、
「ま、行ける所まで行くしかない」・・・と腹 をくくったほど。

計画書通りの登山口に着いてやれやれ。8:40着。

見覚えのある空き地。
ここからすぐ狭い登山道が続いている。

危険地帯になるまでは・・・と、今日もやっぱりトッ プを歩かせてもらった。

薄暗い緩い登り。
沢の音も聞こえる。
岩場を見上げて、「登れそうだ」「登りたい」の声が男性陣 からあがった。

ツバキの木が多い。

駐車場を出発してから1時間。
まだまだ尾根には程遠いので休憩を撮った。
9:10~9:20。

サブリーダーは、「昨日のアルコールが抜ける」・・・というほど、汗びっしょり。

ここから涸れ沢を詰めていくような、ゴロゴロした石の急登になった。

浮き石に気 を付けて足を運ぶ。
途中、ロープもあり、それにすがって登る所もあった。

登りだからいいものの、下りにはきつい場所。

ゴロゴロ石がなくなってジグザグになる頃、やっと尾根が見え始めた。

不動明王 との鞍部に着いた。

「すぐだから行ってみましょう」と誘われた。

崖の突端に祠が祭ってある。

狭い階段を登ると、見晴台
これから登るP8~P lまでのピークが並んでいるはずの尾根や、
伊勢湾、野登山のふもとの町並み、谷の向こうの山並みなど、
はっきりくっきり見えた。

  

  

足のすくむほどの切り立った岩場なので
「おしっこがしたくなる」とはサブリーダーの言。9:35~9:45。

慎重に元に戻り、鞍部からいよいよ「P8」に取り掛かった。

のっけから急な岩場。
ストックを片づけてもらい、両手で這い上がった。

足場はしっかりしているし、手元の岩や木もしっかりしているので
簡単に体が持ち上がった。

「P8」と書いてある標識があるわけではないので、
多分これだろう・・・と自分たちで判断するだけ。

「地図の奥村さん」から貰った手書きの地図が詳しい。

下って登って「P7」、下って登って「P6」というように数えていく。

アキレス腱もふともももよく伸びること!

たぶん「P4」か「P5」のピークで休憩。10:15~10:25。

  

尾根の上は風が強 い。昨日の台風の余波らしい。
暑いけど涼しいといった快適さ。

紅葉は少し始まったくらいのところ。

前方に、仙ノ石ではないが立派な岩峰が見えた。

たぶん「P3」だろうと見当を付けた。

また、下って登ってを繰り返した。

大きなアップダウンではないのでどんどん前進。
先ほど見えた立派な岩峰を、ただ通り過ぎるのはもったいない・・・と、
ザックを置いて登ることになった。

花崗岩はザラザラして登りやすかった。
ピークは狭いが見晴らしは良い。

足元を誘導してもらって降りた。

少し歩いたらもう仙ノ石に着いた。

  

ええっ、もう? 早すぎる!まだ11:00。

こんなんだったらもっと途中で遊んでくるんだった・・・と後悔。

リーダーやサブリーダーが持ってき たザイルの出場が無い・・・

岩トレをする予定だったのに~
こんな簡単についてしまっ ては欲求不満。

「怒ってるでしょ」と、リーダーに声をかけるサブリーダーの冗談に
腹を抱えて笑ってしまった。

御在所の「負レ石」ほどは大きくなく、
兄弟なら、向こうが長男でこちらは三男といっ た所。

頂上まではたらたら道。
頂上着11:15。

  

狭い頂上には2パーティー・4人が先客。
そこへ割り込むと、もう満員。

ガスコンロを出してもらってココアを作った。

リーダーの荷物には驚いた。小さい!必要な物が入っていない!?

我々2人は通常装備。
「日帰りはこんなもの」とのお言葉には驚いた。

愛知労山とは大違い・・・

記念写真を撮ってもらって、11:45発

下山の白谷は、以前に来たことがある。

大きな岩がゴロゴロのイメージが強い。

尾根からは、左右の木に捉まりながらの急な道を下って谷に着いた。

こちらは一般ルートなのでファミリーが多い。

岩の頭を踏んで下りて行った。

男性陣の欲求不満を解消するべく、「谷を下ったら?」と勧めた。

私は安全な谷沿いの道。

途中、休憩しているバンダナおじさんに出会ったった。
彼は谷を一つ間違えて難儀した・・・と。

ペンキマークはしっかりしているが、「下を向いて登っていくと見失うことも あるよね」・・・と言い合った。

こんなきれいな沢だし、まだ12時を過ぎたばかりだし、
楽しまなくちゃ・・・と、まだ休憩には早いが腰を下ろして休憩。12:10~12:20。

サブリーダーは、岩の隙間から流れ出している水を飲み、
みんなにも勧めた。

私も一口・・・ う~ん、味の無い味だった。

男性陣は、ここからも沢を下れそうな所は下り、
時々私と合流し、また沢を下り と、
本当なら昨日経験するはずの沢登りと、今日の沢下りでは少し違うが、
まあ十分楽しんでいた。

私は山道から彼らの姿を見下ろしながら、確かめながら下っていった。

大きなヤマメ?がいたところで休憩。13:10~13:20。

すぐに御所谷分岐
こっ ちの谷は薄暗い。

「登れそうだ」「登りたい」の声。

ここから、サブリーダーについて行ったら、
どこからか沢下りになっていて、(登山道を見落としたらしい)
あれっと思ったときは、前進をためらう所に来てしまった。

水は深そう・・・
左の斜面は滑りそう・・・
右斜面は足がかりが無い・・・

ザイルを出すか・・・との案も出たが、
下から完全装備の10数人の沢登りパーティーが登ってきて、
ジャブ ジャブと気持ちよく沢の中を歩いていくのを見送り、
我々は「安全」を取ることにして登山道に戻った。

急斜面を少し登って登山道へ。

やっぱりこのあたりから谷は深くなり、我々の足 ごしらえでは戻って正解だった。

サブリーダーは、沢下りの快適さに魅せられたのか、
「ぜひ愛知川遡行をやりましょ う」と強調する。

うん、私も面白くなってきた。

この際、渓流シューズを買おうかと相談。

やっぱ、やるなら楽しめる方がいいものね。

登山口に14:00着。
顔を洗ってさっぱりさせ林道を下った。

駐車場に14:30着。
着替えをして14:45発。 

御在所SAで休憩。昼食