リハビリ山行は花の多い 北岳へ


 

 
北岳山荘横で


キンロバイ
●場 所 山梨県
●標高 北岳 3192.4m
●山行日 1996年8月19日〜8月20日
●コース 広河原〜二俣〜八本歯のコル〜北岳山荘(泊)
〜北岳〜肩の小屋〜二俣〜広河原
●多治見から
  登山口まで
多治見=広河原(P)
※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ⇔その他
●参加者 丹羽、中山
●コースタイム 1日目 8月19日(火)
多治見発
広河原(P)
梯子の上
北岳山頂分岐
北岳山荘
4:00発
7:56〜8:30
13:40〜13:50
15:00
16:05着
2日目 8月20日(水)
北岳山荘
八本歯のコル分岐
北岳山頂
肩の小屋
二俣
広河原山荘
広河原(P)
5:40発
6:40
7:10〜7:20
8:00〜8:15
10:35〜10:40
13:10着
14:05発
           周辺地図はこちら


1日目  8月19日(火)

青春18切符の使い道を考える

青春18切符がまだ残っている。
今度は何処へ行こうかと地図を取り出しメモをしながらあちこと考える。

まず、上高地から蝶ケ岳へ。
ここまでは簡単だがそこから常念・燕と行くと帰りのバスが無くなっていてだめ。

蝶ケ岳からぐるっと周ろうと思うと登山道に問題があるふう。

じゃあ、北岳は?JRを調べると何とか行けそう。よし、決めた。

山友達にTELすると行きたそうな返事。
留守電に「行きます」の返事。

車で行くことに

「広河原へのくねくね道が心配だ」というと、それより「高速での眠気の方が心配だ」という返事。
結局車に頼ることにする。

朝4:00に迎えに来てもらって出発。

約束通り、車の中はおしゃべりのし通し

7:25、夜叉神峠

走っている途中、林道の脇に紫色の上を向いた花穂。
カワミドリ風だねと言い合ったが帰りに1本貰って図鑑で調べたところやっぱりカワミドリだった。

  

7:56、広河原駐車場に着。90%の混み具合。

歩き出してすぐ花のお出迎え

朝食、トイレを済まし8:30発。

のっけから、クサボタンのお出迎え。

大樺沢に沿って登る。
ジャコウソウ・タカネコンギク・オモミジハグマ・・・と数々の花が次々と現れてくる。

川のそばで休憩、9:20。
ゆっくりなので、あらもう50分?といった具合。

花が多すぎてメモが大変

忘れないうちに花を記録しようとメモするが余りにも多いので書き忘れが続出。

崩壊地の迂回の手前で休憩。10:10〜10:20。

男性2人が上半身は高にな って寝そべっている。「あんなことすると、かえって疲れるのにね」

地図を持ってこなかった人に地図を見せていると、同行者に挨拶をする人がいる。
へ〜え、こんな所で?と思ったら何と「駅前アルプス」の店員さんとか。

ソバナ・レイジンソウが多い。

非常食の袋を忘れた

二俣の手前で暑さを避けて休憩。梨を半分こする。
その時、非常食などが入った手提げを忘れてしまった。
あんな大きいものを、二人とも気づかないなんて。
それもず〜っと後になってから始めて気が付く始末。(帰途、探すと元のところにあった

二俣からは、同行者は初めての道。

  

谷を詰める直線コース

水場で休憩。12:40〜13:00。
登りは楽なはずが、今日はいやにえらい。
ほとんど直線コースだからかも。

下りだったらいやだなあと思われる滑りやすい道。

谷を詰めて詰めて、やっと右に曲がって梯子を上ったところで休憩。13:40〜13:50。

ここで袋が無いことに気が つく。

貴重品と食料は手元にあったので不幸中の幸い。

ここから延々と梯子が続いたことと、その後の岩・岩が記憶にあるのでのんびりもできない。

梯子はあっけなく終わった

ストックを片付け不自由な左手と右足で、気を付けて気を付けて梯子に取り付く。

思っていたほど長くは続かなくて、まだまだ梯子があると思っていたがあっけなく終わり八本歯のコルに着。

今回もやっぱりガスで展望はきかず

植生が変わりビランジ帯へ

尾根に出ると植生が代わり、薄桃色の大きな花の固まりが見える。
ビランジみ たいだねと言っていたとおり、シロバナタカネビランジだとあとでわかる。

  

あっちにもこっちにも咲いているが、結局ここのあたりだけの限定花だった。
14:35〜14:45、ビランジの写真休憩。

岩ゴロゴロも思っていたほどではなく、あっさり北岳との分岐に到着。15:00。

トラバース道は、花がいっぱい

ここから花は多いが左側が切り立った要注意のトラバース道。

いっぱいの花・花・花
「思いきって来れてよかったね」と何度も感謝。

     

キンロバイとキタダケトリカブトが多い。

途中から稜線からの景色も見てみたくて稜線の道へ移る。

案外近くに北岳山荘の赤い屋根が見える。
あそこまで行けばいいんだと思い、「17:00までに入らないと 夕食にあぶれる」という恐れも無くなり、写真を撮るのを待っていたりしてのんびり歩く。

16:05、北岳山荘に着。

食欲あり=元気

手続きをして「塩見の部屋」に入る。
前回と同じ部屋。

到着が遅いので景色のいい部屋に入れず残念。

ビールをのみ、荷物の整理をしながら布団の用意をする。1人1枚。

2回目の食事は5:00から。ちょうどいいタイミング。

一皿盛りの食事。ごはんも、御汁もお変わりする。いい食欲。
何しろこの夏の山行では行動食は殆どとらず、ポカリスエットのカロリーだけで歩いているとい ったパターン。
それでどうということもないのだから不思議。

いつまでも山と花のビデオを見ていたかったが、小屋番さんに促されて部屋へ戻る。

彼らも食事を取らなければいけないものね。

明日の天気は?

7:00前の天気予報では明日も良い天気。
8:00消燈とは早いが、横になっていれば眠くなる。

消燈後しばらく小屋番さんたちの大きな話し声が気になったが、それもだんだん静かになってそのうち真っ暗になってしまった。

お隣の女性はどうやらヘッドランプが無いらしく、トイレに困っていたようだ。

2日目  8月20日(水)

いい天気〜

ぐっすり、途中で目を覚ますこともなく、朝の音で目が覚める。3:00。

それから、うつうつと寝て4:00には起床。

外へ出て富士山を見てくる。
風も無いし。お月さんもまだ出ている。

  

  
  
5:00からの食事の途中、太陽がでたらしい。
  
5:40に出発。
水は1リットルまでは無料。

良〜い天気。

昨日歩いていないコースを8の字で

一度稜線に出たが、昨日歩いていないトラバース道を行くことにする。
やっぱり花ならこの道。
稜線の何倍も花が多い

ゆっくり楽しみながら昨日の分岐に出て、稜線の道を取る。6:10。

ここはここでまた違う花があり、おもむきの違う道を2本歩けて違いが良く分かる

富士は、頭を少しだし、そこから下は薄いベールの向こう側に裾野を引きずった形で端正な形を見せている。

北岳の登り

八本歯への分岐に6:40。
ここからいよいよ登りに入る。

  

死者も出た場所なので気を付けて登る。
「人間は危険な場所では怪我をしないそうだ」と物の本に書いてあったが油断はならない。

つい「よいしょ」と掛け声を出 して足を上げる。

山頂から、ずらりの展望を楽しむ

北岳山頂に7:10着。

恵那山、仙丈、穂高、槍、中央アルプス(千畳敷の小屋が見え ると双眼鏡を覗いて言っている声もある)、鳳風三山と地蔵のオベリスクなどがよ〜く見える。

7:20発。

「下りに気を付けて」と心の中で声を掛け合って肩の小屋まで降りる。
8:00〜 8:15。水でミルクを作りパンとともにおなかに入れる。

肩の小屋からも花いっぱいの道

ルンルンの尾根歩きを楽しんで小太郎尾根との分岐に出る。

ここからもまた花がどっさりの素敵な道

「やっぱり、白馬と1、2を争うね」と 言いながらまた来れた感謝の念が沸く。

二俣の上、平らなところで休憩。9:35〜9:45。猿の姿も見る。
梨・みかんがおいしい。

二俣からは、花が少なくなってきた

10:35〜10:40、二俣着。
ここらは低いのでもう、花が終わっている。

迂回路の登り口で休憩。11:20〜11:30。
ミルクを作って勧める。

後 少し行くと水場があるのでたっぷり飲んでも大丈夫。

水場で休憩。冷たくておいしい。

登りの手前で最後の休憩、12:35〜12:45。

下山後、シャワーでさっぱり

13:10、広河原山荘着シャワーをかけ着替えて冷やしうどんを食べる。

14:05、駐車場発。
14:35、夜叉神峠通過。

約4時間で多治見着。
帰りも眠くならないようにおしゃべりのし通し

これで、この同行者には、話していないことはほぼなしといった所。


  「山行記録1996年〜2000年」に戻る

  トップページに戻る