春山合宿 蝶ケ岳 |
徳沢で 蝶ケ岳 |
●場 所 | 長野県 | |||
●標高 | 蝶ケ岳:2677m |
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●山行日 | 1998年5月3日〜5月4日 | ||||
●コース | 上高地〜徳沢(テント泊)〜長塀山〜蝶ケ岳ヒュッテ〜蝶ケ岳往復 | ||||
●多治見から 登山口まで |
多治見〜沢渡〜上高地 ※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ⇔その他 |
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●参加者 | 近藤、丹羽、八横、加藤幸、佐藤幾 | ||||
●コースタイム | 1日目 5月3日(日)
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朝、雨の中を、いつもの駐車場へ。 ザックが大きくてカーブがまわりにくいので スピードを落として運転。 私が最後で5人集合、5:00発。 途中、食材の肉を冷蔵庫の中に忘れたことに気づき仰天。 コンビニで買えばいいわと焦る心をなだめて、トイレも兼ねてタイムリーに寄る。 幸い、ベーコンやハム、ソーセージなどが あったので買い求める。 皆様申し訳ございません・・・ R19号を通り、木曽福島から薮原の方を通って沢渡へ。 緑が雨に洗われてきれい。 川は、濁流が勢いよく流れ下っている。
すいすいと走って沢渡に8:05着。 雨は小降り。 車の中で用意をして、すぐ隣りのバス乗り場へ行く。 ここは始発。すぐ出発、8:35。ナイス!。 途中もするするとトンネルを通過して、上高地に9:00着。
急に強く雨が降り出して、急いで待合所へ入る。 大勢の観光客と山ヤでいっぱい。 少し、雨風がおさまるのを待って9:40発。 ここのトイレは、100円カンパ。 風が強いので傘は片付けて雨具を着て歩くことにする。 あちこちの水たまりをできるだけ避けながら、たらたら道を徳沢へ向かう。 途中明神で休憩、10:30〜10:40。 女性メンバーの1人は、「背中がアイゼンで痛いから」と、山小屋の中に入りパッキングのしなおし。 他メンバーは軒先で休憩。 ニリンソウ・ハシリドコロがいっぱい。そのほか、シロバナエンレイソウ(黒っぽいのは少数派)・ミヤマカタバミ・ツバメオモト・ヤマエンゴサク・コチャルメルソウ・べニバナイチヤクソウ(ツボミ)・ハルトラノオも。
徳沢に、11:30着。軒下で昼食。 降ったりやんだりを繰り返しながらの中で、テント設営。 ダンロップはなかなか覚え込めない。 エスパースはお手の物。 ペグがないので、周りから大きな石や角材を寄せ集めて設営完了。 もう1人の女性メンバーは「寒い」と言って着替えを始める。 「綿」を着てきたらしい。 翌日用に持ってきたオーロンに着替える。靴下の替えもないとか。 夕食開始の3:30頃までは、ゆとりの時間。 横になって休む。 外は、ときおり薄日が射しはじめたり、また、ぱらぱらと雨の音がしたりしながら、ゆっくり回復に向かっているよう。
夕食はキムチ鍋とポテトサラダとごはん。 難点はキムチスープが1袋700g、2袋で1.4kgもあること。 水のたっぷりあるテント場へ、水を担いで来たようなもの。 もっと工夫の必要あり。
満腹になった所で、「雨が止んで稜線が見える」と言う声につられ外へ 這い出す。 きれいに前穂が見える。 まわりはニリンソウの「畑」ほどたくさん咲いている。 暮れなずむのをベンチに座って見上げている。 暗くなったら寝るしかない。 19:00前にシュラフに潜る。 4〜5人用のテントに女性3人なので楽々。 もう一つのテントには、男性2人。 明日は3:30起き。
3:25起床。 すぐシュラフを畳んで周りを片付けトイレへ。 帰ってすぐ、ガスで朝食の湯を沸かす。 1リットルほどあるからか、なかなか沸かない。 女性メンバーは連れ立ってトイ レから帰ってきて、顔のお手入れ。 そうこうしているうちにお湯が沸いたので男性を呼ぶ。 ガス二つで沸かしていればもっと早かっただろうが・・・ 簡単に済まして、日焼け止めを塗って、パッキングをして、なんと!はや、5:00に近い。 準備体操をして5:00発。 女性3人が前、後ろに男性メンバー。
トップでゆっくり歩いているのだが、2・3番目の間が開いてしまう。 30分たつと「休憩」の声がかかる。5:30〜5:35。 また、30分たったら「休憩」の声。6:05〜6:15。 小さなピークで休憩、7:05〜7:10。 今度は50分歩いた。 ここから少し下ってまた登りに入る。
雪が出始め、歩きやすくなってきた。 但し、踏み跡と赤テープに要注意。 ぐるりと回り込んだところで、50分たったので、休憩。8:00〜8:10。 あと少しで長塀山かと思っていたが(2時間50分で長塀山と地図にはある。ここ まで、正味2時間40分)なかなか着かない。 樹が行く手を遮ったり、段差を乗越したりするのでスピードが落ちたせいかもしれない。
4人パーティーが休んでいる所を通り過ぎたら、あとはどんどん下る。 おかしいおかしいと思いながら、雪の下りは好きなのでするすると下っていると、「誰かと思 ったら!」という声。
はっと顔を上げると、「未踏山の会(以前に所属していた)」の男性3人パーティー。 彼らは昨日雨の中を登って、今日帰るのだという。 握手をして再会を喜び、すぐまた分かれて下っていく。 たらたら道もあり快適。 右手に雲海。左手に槍が木の間に見え始める。
小さな池を通り過ぎると、森林限界。 眩しくてサングラスをつける。 槍・穂高を バックに大きな雪田といったビューポイントで写真休憩。 そのすぐ上からもう、赤い屋根のヒュッテが見える。 ざっと見積もって15分といった所。 どうやら長塀山は知らずに通り過ぎたらしいと分かる。(あの4人パーティーが休んでいた所だっ たとあとで分かる・・・小さな標識、△テンと書いてあって見逃したらしい) 梓川から穂高のてっぺんまで、グ〜ンと見下ろし見上げる高度感のあるすぼらしい光景。 「わあ〜!いいねえ〜!」の声が何度も出る。
稜線を少し歩いて蝶ケ岳ヒュッテの上の標識のある所に着。9:15。 頂上のような雰囲気だが、地図の頂上はもっと先。
焼・前穂、奥穂・洞沢岳・北穂・南岳・槍ヶ岳・常念などがばっちり見える大展望。 涸沢カールも見えるし、ごま粒程の人も(動いているので人だろうとのこと) 見える。 しばらく記念写真を撮ったり、270度ぐるりを撮ったりですごす。 あんまり早 いので、もっと先へ行くことにする。 ヒュッテの屋根では布団と一緒に半裸の男性 の甲羅干しも。 ヒュッテの上の展望台には、方向指示板があるので覗いていく。
もっと先へ行くつもりだったがどんどん下ってしまうようなので「ここでいいや」と、静かな所を今日の大休憩地とする。 前は、ど〜んと穂高連峰。 背中はぽかぽかというよりジリジリと暑いくらいの上天気。 10:15発。 別れを惜しんでゆっくり下るが、あっという間に先程の雪田へ。
10:40〜10:55。アイゼンを着けるメンバーを池の所で待つ。 池とは雪の吹きだまりがだんだん溶けてできたようで、底までどうやら雪らしい。 行きには凍っていた氷も今はざくざくに溶けはじめている。 休憩、11:30〜11:35。
下りはつるりつるりと滑りながら下りれるので早くて楽。 走るようにスケーティ ングをしながら下る。 一度道をはずしたが、すぐに本流に合流。 雪道はどこでも行けるので、踏み跡が入り乱れるので要注意。 11:40〜11:50、女性メンバーのアイゼンがはずれたので締め直し。 その間に、長塀山で休んでいたパーティーが追い抜いた。 彼らは途中のテントで1日停滞していたという。 11:05〜11:10、雪が少なくなってきたので、アイゼンを外す。
小さなピークで休憩、12:40〜12:45。 後ろを待って、45分に来なかったら、先に出発してテントを撤収することにしようと言っていると、リーダーの声が聞こえてきたので、「お〜 い、先に行っているよ〜」と声をかけて出発。 5分遅れくらいだろう。 行きは1時間50分かかったが、帰りは45分でテント場に到着。
すぐテントをたたみはじ める。 終わって個人用のパッキングをしている頃、後続パーティーが到着。30分の遅れ。 全部終わって、ビールと清涼飲料水でかんば〜い。 トイレも済まして14:40発。 行きに咲いていなかったべニバナイチヤクソウに期待をしていたが残念!やっぱりだめ。 水たまりの少なくなった、水量の少なくなった登山道を歩く。 少しでも下りは楽で、少しでも傾斜があるとえらい。 帰りはガスを3個、ツェルトもコッフェルも持っているのでザックが重くて大きい。 明神に、15:20〜15:30。 集合場所をタクシー乗り場として出発。 先の3人が16:15着。
河童橋を過ぎた所まで並んでいる人の列を見て「これ何?!」と思ったが、バス待ちのお客。 タクシーはもっと列が短く、「ラッキー!」 と思ったが、大違い。 後から考えればバスの方が多分早く乗れたと思う。 徐々に徐々にしか前進しないので、マットを敷いて座ってみたり、ビールや飲み 物を確保してきたり、バカ話に打ち興じたりして時間をつぶす。 名古屋からのメンバーは、電車がなくなった頃着くので「どうしよう」と心配そう。
待ちにに待ってやっと乗ったのが、19:55。 が、まだまだ渋滞は続き、沢渡のバス停に着いたのは1時間半あと。(行きは25分) 運転手さんが言うには、「工事中の片側通行の信号を、5時過ぎると手動から自動に変えて係員が帰ってしまったせい」だって。 リーダーの車に乗ってからはすいすいで多治見まで。 家へ帰ったら次の目の01:00 頃。
もう連休には上高地へは行かな〜い。 |