黒部源流へ花好きの3人で
黒部五郎岳・三俣蓮華岳・雲ノ平 


2日目  7/28   太郎平小屋〜黒部五郎岳小屋


2時半起きの男性もいた・・・と

4:00起床。

自炊室へ行くと真っ暗の中に昨日のパーティーが寝ている。
そっと用意をすると、彼らも起きはじめて2時半に起こされたという。

我々の隣りにいた単独行の男性。
暗くて景色もわからないうちに歩き始めて何が面白いんだろう・・・と思う。

雨具を着て出発

朝食を作っていると女性メンバーが顔を出して挨拶。
彼女らは7時発だという。

5:25、雨具を着ての出発。そう、大降りではない

@休憩 6:05〜6:10。
緩い登りを上って稜線に出る。
30分たった頃、 雨が止んだので、蒸し暑くてたまらなず、雨具を脱ぐ。
昨夜の雨で池塘に水が溜まって、いかにも池塘らしくなっている。

イワショウプ とミヤマアキノキリンソウくらいしか花は目立たない。
「これが稜線漫歩というのよ」と話し掛ける。
のんびり楽々で歩ける。

虹と雲海と・・・

このまま次の目的地まで行けるならいうことなしだが、そうはいかないよね。

後ろを振り返ると足元だけだが虹が見える。
雲ノ平の方向に雲海が見え、一部だけ光っているのも見える。

A休憩 6:45〜6:55。ピークで。
雨がまた降ってきたので雨具を着る。
このピークが北ノ俣岳と勘違いしてしまった。ただの無名ピーク。
稜線伝いに行けそうだったが、登山道は巻き道となっている。

分岐に戻ってみるとトウヤクリンドウが咲いている。

たらたらの緩い登りには、ハクサンイチゲの種 がいっぱい。緑と黒でお洒落・・・というのが2人の評。

朝から雷??!!

B休憩 7:25〜7:40。北ノ俣岳で。

  

一面のガスで展望がきかない。
せっかくのピーク、雨もやんでいたので記念写真を撮る。

C休憩 8:48〜8:55。赤木岳をあっさり通過して、いったん下って、いよいよ黒部五郎の登りに入る手前で。
黒部五郎がどーんと正面に見える。
あたりはチングルマの種でいっぱい。

下りはじめると、遠くでゴロゴロと言う音。雷!?こんなに早くから!?

様子 を見ながら、とにかく前進。
ピークを越してまた下っていよいよ本当の登りにかかる。

雨の日は楽々歩ける

D休憩10:00〜10:10。
ここから先は隠れる所も無いガレ場。
雨が降 ってきたので雨具を着る。またごろごろの音。ひどくなってきたら背を低くして・・・と思いながら足は前へ。
前回、ジリジリ照らされてとても苦しかった記憶があるが、今回は雨でさほど感じない。

チシマギキョク、トウヤクリンドウを見ながら「肩」 に着。

カールの雪渓 今年は小さい

E休憩 10:55〜11:00。
雨の中ザックを「肩」に置いて頂上へ。11:10着。何も見えずすぐ下山
「肩」を11:25発。

ここから黒部カールへ下りる。
下にはおいしい水が待っているし、花いっぱいの道・・・と楽しみに下っていく。
が、雪渓が小さ〜い!水が少な〜い!で期待が外れてしまった

2人に見せたかった・・・

F休憩 12:00〜12:10。水場で。
水の冷たさは同じだが、何、この景色。数段劣っている。
見せたかったなあ、白い雪渓、青い空、雪渓から流れ出る水がどうどうと豊かに流れている風景

小舎が見えていても遠い・・・

黒部五郎小舎まで2時間とある。
途中から見えたあの赤い屋根まで?近くに見えるのに・・・

岩・石の間を水がいたるところに流れている。
岩の頭を踏みながら下っていく。
左の沢をたどっていけば早いのだろうが。そちらは赤ペンキで×印。

時にはどろどろの道を花を探しながら歩く。

あれ?なにあの紫色は?ハクサンコザクラ?と思い近寄ってみるとこれがムシトリスミレ!。で、カメラ休憩。

湿原から樹林の中へ

開けた湿原から、林の中へ入ると、岩ごろごろの歩きにくい道。

ヒョウタンボク が現われるなど植生ががらっと変わった

G休憩 12:55〜13:05。
あとからついてくる女性2人パーティーに先を譲るのに前へ行かない。
こういうの疲れるんだよね。休憩してやり過ごす。

正面に雲ノ平の小屋が見える。

ここからまた、明るい湿原になる。

水は低きに流れて行き、我々も緩い下りで石の上を拾って歩く。

二俣の道で、左があまりに立派で歩きやすそうだったのでそちらをとったら見事間違い。

戻ってみるとちやあんと赤布が右にぶら下がっていたのに3人とも気づかないとは・・・

新築は明るいが・・・

黒部五郎小舎に13:50着。
手続きをしている間、メンバーの1人は靴を脱いでスリ ッパに替えている。
どうやらズプズプ状態らしい。

水場を聞く「とトタン屋根の中」だというので、顔を洗ってくる。

薄暗いところでガスを沸かしている人もいる。

部屋は新築の2階。

ぎっしり布団が並んでいるが明るくていいなと思っていたら、 「2人に1枚の布団」だと聞きガックリ。

ザックは狭い廊下に置くことになっている。

人が通るぶんだけかろうじて空いている。
雨具や靴は乾燥室に持ちこめないとのこと。
雨具は玄関先にハンガーで釣り下げて、靴は靴箱に入れたまま。

生ぬるいビールの後に夕食

談話室へ行き、とにかくビールをと思い買ってきてもらうと、これが生ぬるくて おいしくない。

仕方がない、我慢してピーナッツやカシューナッツで飲む。

食事は、早く着いたので1番始めのAグループ、5時から。

それまで部屋に戻って時間をつぶし、5時前には食堂前に並ぶという早業。

ここは天ぷらがメイン

1番に入りぱぱっと御飯・みそ汁・お茶を注いでいただきま〜す。

天ぷらが名物なのか、今回また登場。

さすがに食事が いいという評判はなくなっていず、あれこれと品数が多い

これは朝も同じ。
セルフサービスで片付けるのだが、隙間が狭くて通れない。

隣りの人が立ったのを見て素早く後ろからついて出る。

旧館は布団1枚に1人

明日の行動用のお茶を沸かそうと自炊室を聞くとやはり先程の水場の所。

ザック を全部持って移動。
広くて電気が点いていいところじゃないの〜。

先客に今日のメ ニューなど聞いたりして情報を交流していると、「こちらの旧館は、布団1枚に1人」だというではないか。

「そんなあ〜。交渉しようよ」ということで交渉係に頼む。

時間はかかったがOK。

但し、「他のお客にばれると一騒動なのでこっそり・ザック も持たずに移動を」といわれ、「だったら私1人がこちらで寝るわ」と決める。

彼女らも結局は1枚1人で寝れたとあとで分かる。

前回は旧館で泊まった

新館と旧館はトイレでつながっていると分かる。
旧館の2階へ上がって気が付いた。こっちが前回泊まった部屋だと。
薄暗く窓もないところにびっしり布団が敷いてある。

左側の奥はずらっと3枚分空いているので、そこを1人でのびのびと占領。

布団や毛布が新館より落ちるがいいや。

19時の天気予報を聞いて(衛星放送の入りが悪くて画面は正視できない)今日より悪くはなさ そう程度には分かる。

気持ち悪くなったのは、天ぷらの油のせい?

20時ごろ、胃が気持ち悪くなってまた?と思いながら、ビニール袋を用意し、胃に手を当てて温め押えてすごす。

一時は薬を貰いに新館へ行こうかと思ったほど。

他のメンバーも同じだったらしく、天ぷら油が合わなかったかも・・・という結論。


次のページへ続く

トップページへ戻る