静かで雪の多い国見尾根から 国見岳へ |
国見岳山頂 |
●場 所 | 三重県菰野町 | |
●標高 | 国見岳 1170m |
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●山行日 | 1999年2月28日 | ||
●多治見から 登山口まで |
JR多治見駅ーJR名古屋駅ー近鉄四日市駅ー近鉄湯の山温泉駅⇒バスで湯の山温泉バス停へ・・・裏道登山口 ※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ⇔その他 |
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●参加者 | 丹羽、蓑田、佐藤幾、林雅 | ||
●コースタイム |
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前日になって、SLが行けなくなってしまった。 他のメンバーは、積雪期このルートで来たことのない人ばかり。 「雪が多かったら、裏道で行くか」とも考えながら気になってなかなか眠れなかった。 当日は、四日市の手前より雪。電車から見る鈴鹿の稜線は白い。 暖かい電車の中で雨具の上下・ロングスパッツと身ごしらえをしてしまう。 バスから下りると周りは雪の世界。9:05発。 裏道登山口へ行く橋の上も階段も雪。 裏道は幹線道路。 雪もよく踏まれていて歩きやすい。 が、積もった雪が踏み固められている木の橋の上と、 積もった雪が凍り付いている岩の上へ足を出すときは、十二分にも注意をして足を出す。 日向小屋、9:40〜9:50。−4℃。
藤内小屋の後ろからいよいよ国見尾根ルートへの道をたどる。 積雪期何回もここへ来ているがまだ国見岳まで行けたことがない。 今日はどこまで行けるだろう。 河原を過ぎて小道へ入るところがわかりにくそうだったが、すぐに見つかり小道に入る。 トップの快適さと、えらさを交代で経験することにして、どんどん代わることにする。
踏み跡は初め少しついていたがその後なくなった。 「赤テープに気をつけて行ってね」と指 示。 なんとなく中央部分が凹んでいるし赤テープも所々にあるし、 1度右か左か迷っただけで川へ下りる。 夏なら水の上に出ている岩の上をぽんぽんと乗越していく沢の中の道も、 勿論雪の下。 この雪の下にはどんな岩があるか私は分かっているが、 初めての人では地形が想像できないだろう。 まず、雪を払って岩を出してから足を下ろすのが安全。
休憩、10:50〜11:00。休憩していると2人パーティーが追い越していく。 ここまで足跡をたどって来たらしい。が、すぐ引き返す様子。 トレースがないかららしい。 小滝のところまでにけっこう時間がかかった。 注意深く沢を渡っていよいよお不動さんへの登りに入る。 前回ここで難渋して、やっとのことでたどり着いた日の雪の量と比べると、 確かに少な目。 難渋もせずお不動さんに着く。
ここからの急登にあえいで、また降りて沢を渡って、 滝の源頭にあたる大岩を越え、さあ、ガレ場を登ろうとすると、 ずぼっと足の付け根まで潜ってしまう。 まだ、12:00前。このまま進むことにして、輪かんをつけるように指示を出す。 本当に便利。沈まない。沈んだとしても浅い。 まず、トップで歩き始めるが快適快適。 トップの素晴らしさを一人占めしないよう交代で登ることにする。 出来るだけ「右寄りに」と注意を促す。 やっぱり1番手のみが大変で2番・3番は楽々。 ガレの上の方は雪が少なくなり雪の下は凍っている。
トップの女性が困っているようだが、何としてでもあの上まで行かないことには 安全地帯にならない。 岩までたどり着いたがそれを乗越すことは出来ないようである。 輪かんをはずして乗り越えようとするが.難しい。 彼女が輪かんを一つ落とした。 幸い2番手の所で止まったのでよかった。 岩をぐるりと迂回してやっと安全地帯に着く。12:10〜12:20。 休憩しながら、今度はアイゼンに替える。
休憩しているうちに、若者1人と、2人パーティーに追い越される。 「ええ〜っ、やっとここまで、一番の難関を切り開いてきたのに、 涼しい顔をして追い抜いていく。」 と思うと腹立たしい。 後ろは汗一つかかずにここまで来れたのだろう。 急坂を登っていくと、さっきの2人パーティーが休んでいる。 追い抜いて2番手になる。 若者は、軽アイゼンで短い上着の背中をだしての奮闘。 藤内壁の展望台を通過し、若者も追い越し、さあ、新雪のラッセルが出来る!! と喜んだのもつかの間。 後ろが続いてこない。 え〜っ、女性はぴったりくっついてくるのに、男性群が遅れている。 待つことにする。
と、また新しいパーティーが追い越して、新雪をラッセルして行く夢は破られた。 あ〜あ。4人揃った所で出発。 人が踏んだ足跡を歩かなければならないなんて…。 せっかくの樹氷のトンネル、楽々歩ける尾根なのに。 12:55、国見岳頂上着。念願の積雪期登頂。 続々の登山者。 国見峠から近いからね。 峠へ下りる手前、風の少ない所でココアタイム。 ツエルトを張ると暖かいが、4人入ってコンロをつけるには小さい。13:40〜12:10。
裏道は幹線道路、さっさと下ってしまえる。 藤内小屋、14:55。 登山口、15:37。 いつものように「しまや」に入る。 16:25発の高速バスで帰る。 |