新人のための冬山合宿 坂本谷
             
    真の谷まで行けず、坂本谷でテント泊



坂本谷の途中でテントを張った
●場 所 三重県いなべ市藤原町
●標高 藤原岳1144m
●山行日 1999年2月13日〜2月14日
●多治見から
  登山口まで
JR多治見駅ー西藤原駅・・・坂本谷登山口
※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ⇔その他
●参加者 丹羽、林、中山恭、加藤律
●コースタイム
1日目 2/13
JR多治見駅
西藤原駅
坂本谷登山口
滝状岸壁
テント設営

7:39発
10::〜10:10
10:40〜10:45
12:30
14:45〜16:00
2日目 2/14 
テント場
引き返し
テント場
坂本谷登山口
7:00発
10:20
11:30〜12:00
13:45
周辺地図はこちら


1日目 2/13 
愛知労山「半田ファミリー」グループに遭遇

多治見をいつもより1時間ほど遅く、7:39発。
名古屋、8:31発に乗車。

西藤原駅、10:10発。坂本谷登山口、10:40〜10:45。

林道には、以前の大雪のときよりも少なかったが、登山道にはしっかりある。

前方に、大勢のグループの姿
下の水場を過ぎてすぐに、「お先にどうぞ」と先頭を譲られる。

「どこの会ですか?」と聞くと何と「半田ファミリー」のパーティー

「洞井さんは?」と聞くと、「先頭でラッセルをしている」らしいと分かる。
彼らも新人のための合宿らしい。

「半田」は、そんな合宿に県連の理事長が出てくるんだ!
多治見とはえらい違い。

大雪のため、なかなか前へ進めない

前と後ろに分かれていて、後ろの固まりの前に出ると
ラッセル部隊の先頭の固まりにぶつかり、そこでも「先にどうぞ」といわれると、
本当のトップになってしまった。

何度も来て地形は分かっているが、雪が深くてなかなか進めない
と、後ろから「半田」のラッセル部隊が来て追い抜いていく・・・といったことを繰り返す。

「半田」の年配の男性が、立とうとしてもつるっとして立てなくなったらしい。
前へちっとも進まない。
結局手分けして荷物を分け、空身で行くことになったらしい。
そのことを前で待っている洞井さんに話しておいた。

滝状岸壁に12:30。登った所で休憩、13:30〜13:40。

その間に「半田」が追い越していく。

とてもじゃないが・・・

とても真の谷どころか白瀬峠までも、中電の分岐までも、無理。

行動終了の時刻が近づいている。

  

平らな所を探し、テントを張らなければならない。

「半田」がストップしたちょっと上を今日のテント泊の場所とする。

曲がり角の下のやや広い所を同じようにあそこで・・・と考えたらしい。

14:45から雪を踏み固めテントの設営をはじめ、16:00、終了。

1人ずつ の個室トイレも製作。

2日目 2/14
「半田」と別ルートで

4:30起床。7:00発。
ちょっとの差で「半田」に先を越された。

中電の分岐から少し行ったゆるいカープの所から、
「半田」は尾根を目指し登っていっている。

しばらく付いていったが、彼らが休憩し ている姿が見えたので、
このまま尾根に向かうと、いつかまた「お先に」と言われたとき困る。
後からついていくだけなんて嫌だし、といって譲られても山勘が働かないし・・・
で、元に戻り、計画通り夏道を行くことにする。

交代でラッセル

元に戻り、輪かんを履き新しい足跡を交代でつけることにする。

好きだなあ、こういうラッセル
トップはえらくて仕方がないけど、はじめの一歩をつけるワクワクする感覚が味わえる。

3番目は楽々だけど、ゾクゾク感がない。

水場の手前で、ルート確認を誤って少し道をはずしたが、
丁度いい時間なので休憩、8:25〜8:35。

このまま下るには急すぎるので、正規のルートを探して下に降り、いつもの夏道に出る。

左斜面が急なところ。
一歩一歩、慎重に足を出す。

水場着 ここまではOK。

ジグザグをやめ直登で

これから登りに入るが、夏道のジグザグを止め、直登で 夏道にぶつからないかな・・・
それこそが積雪期の醍醐味。

行こう・・・ということになり、まっすぐに登る。

両手で雪を掻き込んで膝の下に入れ、それを膝で押えて圧縮し、
その上に両足を乗せ、また両手で雪を掻き込む・・・のラッセルの基本動作を繰り返す。

少しラッセルしただけでも息が上がり、「代わって」という。
えらくなる前に交代 し方が結局は早くなるはずだから。

どんどん直登し、とうとう岩の斜面に出た。

岩の斜面で力尽きる

この岩を乗っ越せれば夏道に合流する・・・と頭の勘はいっているが、
交代しても、輪かんを蹴り込んでもその岩が登れない

下を見下ろすと嫌な予感がするほどの急斜面

「止めよう。引き返そう」と決める。10:20。
(無雪期に来たとき、どこがその岩場かと探しながら歩いた。
やっぱり白瀬峠へのカープの所だろうと思った)

ジャンボ滑り台を作ったんだ

帰りは歩いては下りれない。ストックも使えない。
大きな滑り台のように尻セードで降りることにする。

スピードがつきすぎないように足を広げてブレーキをかけながら(でも、早い)
あっというまに水場に着いてしまった。

約1時間半かかって作ったジャンボ滑り台は、ほんの数分で降りてしまった!!
10:35〜10:45。

「半田」もどうやら引き返すらしく声がする。
2パーティーが上で合流するとよかったのにね・・・

登って来る人がいる。
ここまで楽々来たんだろうなあ
ここからは、ラッセルしてくださいな。

今日登ってきた人は、楽々登山

中電の分岐の近くで、同じ山岳会のパーティーに出会った(男性4人・女性1人)
彼らも楽々ここまで登ってきて、結局は白瀬峠まで行ったんだって。

テント場に11:30着。撤収終了、12:00。

さあ、下山。
12:55〜13:00、休憩。

昨日の感動はもう味わえない

下の水場に13:35。登山口に13:45。

ビールと天ぷらで打ち上げ。

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