中腹から上はまだ春遠し |
霊仙山 (柏原駅〜谷山谷分岐〜谷山谷〜上丹生バス停) |
●場 所 | 滋賀県米原町 | ||||
●標高 | 1020m | ||||
●山行日 | 2000年4月22日 | ||||
●コース | 柏原駅〜北霊仙山〜谷山谷〜上丹生バス停 |
||||
●多治見から 登山口まで |
多治見駅ー柏原駅 ※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス |
||||
●参加者 | 丹羽 林 | ||||
●コースタイム |
|
||||
地図はこちら |
前日は大雨。でも天気予報は明日は『晴れ』といっている。 PM7時の天気予報を聞いてから計画書を作る。 夜中ものすごい風雨。朝にはやんで晴れるらしい気配。 米原駅の信号が故障したとかで、関ヶ原で20分ほど待つ羽目となった。 遅れて柏原駅に着き、出発はいつもより遅い9時発となった。
大雪で倒れた樹木も大方片付けられたが、今日も作業中で チェーンソーの音が聞こえてくる間を「お邪魔します」と言って通り抜ける。 登山口は風があって寒いので、風の来ない所へ移動して休憩しようと思ったら 2匹の犬が近寄ってきたので、あわててパッキングをして出発。 ミヤマカタバミ・ショウジョウバカマ 1合目のあたりの木々の新芽は、芽吹き始めたばかりで柔らかい色合い。 2合目過ぎたあたりのカタクリは、まだ早かったが 暖かい陽だまりのカタクリは咲いていた。 |
||||
いつからかさっきの犬がついてくるようになり 犬嫌いの林さんをトップにするが、子犬は前へ、親犬は後ろにと 2匹に挟まれた格好でどこまでもついてくる。 4合目を通過しても、まだついてくる。怒鳴っても効果なし。 ひときわ大きな声で恫喝したら帰って行った。 ほっとしたものの、5合目下で休憩しているとまた、ガサガサと言う音。 またまた大きな声で威嚇する。早々にザックを片付けて出発。 犬に追われゆっくり休めず、6合目の先の木陰で一息つく。 やっと諦めたらしい。
6合目からのトラバースの道はまだ芽吹きが始まったばかりで寒々としている。 8合目の手前から泥ぐちゃの世界。まだまだ花は先のこと。 分岐に着いた。これから咲き上へ行っても花はなし・・・と思い 谷山谷へすぐ下りることにする。 下から上がってきた2人連れに、「雪はどうですか?」と尋ねると 「雪より沢を渡るのに苦労した」・・・と。 「そんな苦労する沢ってあったっけ??」思い浮かばず。 |
||||
なるほど。谷山谷の初めっから水が流れ、 涸れることなく伏流水にならずに、溢れ流れている。 ヤマシャクヤクの株をあちこちに見上げながらどろどろの道を下る。 靴の裏に泥が着いているので、岩の上に足を置くとつるっと滑る。おっとっと・・・ 水場の上は、まだまだ春は遠い。 水場の様変わりはこの前来た時に分かっていたが、昔の面影なし。
しかし、水場から下は春を謳歌している。 ニリンソウ・ヒトリシズカ・ヤマルリソウ・フタバアオイ・ハシリドコロなどの花が たくさ〜ん咲いている。 これこれこの景色を見たくて毎年この時期に訪れることにしている。 うるしケ滝からも、スズシロソウ・ヤマブキ・カテンソウ・ミヤマカタバミなど 花の道がずう〜〜と続いている。
今回、何度も何度も数え切れないほど沢を渡り いつもと違った谷山谷の風景を楽しんだ。 西出商店のおじさんは、またまた登山道の整備。挨拶をして通る。 ヤマシャクヤク通りはやっと蕾ができたほどでまだまだ。 堰堤前の川原にも二筋の沢が流れ、上高地風の景色となっている。 バスにはまだ早いので、ミツバを取って帰ろうとバスの時刻ぎりぎりまで採集に励む。 三つ葉の卵とじを作ると香りが強く、栽培のミツバなど足元にも及ばない。 |