また来てしまった 白馬岳 |
クルマユリ 白馬岳山頂にて ハクサンコザクラ |
●場 所 | 長野県 | |||||
●標高 | 白馬岳 2932.3m 白馬鑓ケ岳 2903.2m | ||||||
●山行日 | 1998年8月19日〜8月22日 | ||||||
●コース | 猿倉〜白馬尻〜村営頂上小屋(泊)〜白馬岳往復〜白馬鑓ケ岳〜鑓温泉〜猿倉 | ||||||
●多治見から 登山口まで |
多治見IC=豊科IC=猿倉山荘(泊):登山口 ※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス |
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●参加者 | 中山、丹羽、林 | ||||||
●コースタイム | 1日目 8月19日(土)
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地図はこちら |
多治見ICから中央道へ。 トンネルを出たら雨。局地的な雨が止んだり降ったりと中央道・長野道まで続く。 「10時ごろ着きます」と言って予約しておいたが、10時過ぎに猿倉着。 猿倉までの林道は、雨上がりなのかガスが地面を這って幽玄的な様子がヘッドランプに照らし出される。 山荘前の広場に停めると中から男性が懐中電灯を持って現われた。 どうやら停めては行けない所に停めたらしいが、ま、いいかということで中へ入る。 ん?、どこ かで見た人?と思って「八万池山荘にいらっしゃいませんでしたか?」聞くと「冬だけ」と言う返事。 一昨年3月に行った時の親切な受付嬢。 (恐怖感で頂上まで行けずに引き返したら、豚汁をごちそうして下さったあの女性) 1人朝食付きで7100円。 がら空きの2階、「遠見」の1部屋を3人で。 夜中、トイレの臭いが鼻に付く。ドアの軋みも。
天気はまあまあの曇空。この方が暑くなくて最適。 朝食は 5:00。「まあ、リッチ」と声が出るほど。 5:55発。花を見ながらのゆっくりのんびり山行。 白馬は白い岩でできているんだとあらためて分かる。 林道にセリ科の花。わからなくて悔しい。 大きくて白い。それも似たり寄ったりで区別が難しい。 ミヤマシシウドとオオハナウドは分かるが・・・ いつものトリアシショウマとヤマブキショウマも未だに判別できない。 白馬尻に、7:05〜7:20。じっとしていると 寒くなるほど。 雪渓取り付きに7:35〜7:45。ほかの人は4本の軽アイゼンが多かった。すれ違う人も。 スプーンカットされた雪渓は黒く汚れている。 大雪渓はまだ残雪が多く、いつも土の丘で休憩する場所も小さくそこはパス。 約2時間の雪渓歩き。ガスが深く、いつ落石があるかと気がさでない。前方を注意しつつ登る。 (昨年、1mを超える大きな岩が目の前までゴロンゴロンと転がってき てあわや・・・と言う所で方向を変えた経験がある) まだかなあ・・・と思う頃、ガスで見えないが、右側から勢いよく流れる沢の音。 雪渓に落石も増えた頃、ぼお〜っと土の丘が見えた。 やっと雪渓とお別れ。9:20〜 9:30休憩。 ガラガラの道を登って葱平へ。あちこちに花が咲いている。 退屈な雪渓歩きからやっと開放されて嬉しい。名前通りのシロウマアサツキもあるし。 小雪渓までの登りはいつものルートと違っている。まだ雪渓が残っているからだろう。 水の流れるどこを通ってもいいようなガラガラ道を、ペンキ印を見上げながら見当 を付けて登る。 小雪渓前で休憩。10:05〜10:10。ここはアイゼンなしでOK。 さあ、これからがお花畑。 ほとんど毎年来ているが今年は残雪が多いせいか、花の 種類・量ともに一番素晴らしい時に来れたようで大満足。 イワオウギとシロウマオウギ・タイツリオウギ(見事におなかが膨らんでいる)の違いは何か?を論議しなから、実地に比較検討する。 ここを急いで登ったらもったいない。ゆっくりゆっくり花を見なから歩く。 途中でグリ−ンパトロールの人が心配そうに見ていたので「大丈夫ですよ、入りませんから」と声をかける。 ストックで指差していたら「つつかないように」 だって。 「ハーイ分かっていますよ〜」 小屋から15分くらい手前で、オコジョ発見。 茶色と白色のスリムな体で、岩の間を潜って登山道を右から左へと走り抜け、ものめずらしそうな顔つきできょろきょろ と周りを見ていたのが可愛く印象的。 小屋の下で見つけたオノエリンドウ「あっ、ムラサキシロウマリンドウだ!」と思 ったが、図鑑で調べたら違っていた。初見。 村営頂上小屋に11:35着。こんなにゆっくり登ってもこの時間。 ここは上の白馬山荘よりいつも空いていて快適。 ぎゅうぎゅうに結め込まない式だし、女性用と男性用とファミリー用に分けてくれるのでいい。 この前来たがまた来てしまった。 猿倉の小屋の領収書を見せると1000円の割引があると知っていたので、 「1泊 2食でないと割引ができない」と言われたが、「昨日PM10時過ぎに着いたから…」 と言うと「気持ちだけ割引しましょう」だって。 ありがと〜(1人7600 円になり1000円引きしてくれた) 「戸隠」Aを3人で使う。Bは男女混生パーテ ィー3人。 ガスの中、白馬岳山頂へ12:20発。 稜線はトウヤクリンドウがいっぱい。 頂上12: 55〜13:10。 いくら待ってもガスが晴れないし、おなかも空いているしピールも飲みたいし・・・で帰ることにする。 13:30着。 スカイプラザで、私は缶ビール、2人は生ビール(私はなるいから好きじゃない)枝豆・ポテトフライのおつまみで延々と花談議と復習。 赤ワインも追加。 5:00の夕食まで一寝入り。 夕食はざっと30人ほど。バイキング形式ではなく 1人ずつお膳に乗っている。小人数だからか?。 明日用のお茶を3人分沸かして用意。 天気予報はよくも無く悪くも無い・・・といったところ。
朝、日覚めると、窓の外は紅色に輝いている。そして橙色へと変化。 夜中雨の書を聞いていたように思っていたので嬉しい。 6:25発。 稜線に出ると剣が見える。白馬の頂上は相変わらずガスの中。 時々晴れたり、雨がばらばらしてきたり。初め見えていた剣もすぐにガスの中。 杓子のコルで休憩、7:05〜7:10。 杓子岳のトラバース道からは、コマクサのピンクのかたまりがあちらこちらに見下ろせる。 この時期にコマクサとは・・・ 今年は遅くまで咲いている。 この付近でコマクサを見たのは初めて。 白馬鑓ケ岳の取っ付きで雨具を着る。 登りの途中でシロウマリンドウを見つけ大喜 び。(何のことはない、鑓温泉のトイレの周りにいっぱい咲いていてガックリ) ミヤマアケボノソウもたくさん咲いていたし、オノエリンドウもここらに咲いているし、山はもう秋だね〜。 鑓ケ岳の頂上は風とガスで長くおれたものではない。即下山。8:25。 鑓温泉への分岐までを遠く感じる。先が見えないからだろう。 分岐からは、風も弱まったので休憩、8:45〜8:50。 だんだんガスも無くなり、花いっぱいに出会えてまたまた大満足。 雪渓の傍にはハクサンコザクラがいっぱい。 大出原の下で休憩。もうお花畑とはお別れだから。9:45〜9:55。 鑓温泉へ下るにつれ植生が刻々と変ってくる。 もう高山性の花は見れないんだ・・・ 鎖揚・梯子・トラバース・階段と注意して下る。 鑓温泉に11:00着。 アルバイト の女性が、屋根に上がって景色を見ていた。 小屋の後ろのパイプから流れている温泉で手を洗う。 途中食べたイチゴについて「ノウゴウイチコ」か「シロバナノ ヘビイチゴ」か・・・と話していたら「ノウゴウイチゴ」と隣りに座った男性から返答があった。 「絶対?」と聞くと「絶対」の返事。 花にも詳しいと自称。 で、ムラサキシロウマリンドウやシロバナオノエリンドウのこ とを尋ねると、「シロウマリンドウはここらにいっぱい」だって。 トイレの傍にもね。値打ちがさがったなあ・・・ 鑓温泉を 11:25に発。 たくさん残っている雪渓を右に見ながら、一度下って、橋の上までしぶきを上げている川lを渡り、対岸の山腹をトラバース。 又、雪渓へ下りて対岸へ。 樹林帯部分が土石流で押し流されたような河原状態になっていた。それも長〜<。 そして本来の樹林帯へ。 まだ、エンレイソウやサンカヨウが咲いている。 ここはまだ、春の初めなんだ。 ぐるっと巻いて、危なっかしいトラバース道をたどり(古い道の先には雪渓に押さ れて壊れた橋が落っこちていた)、上部に滝が流れている雪渓を渡ってお花畑へ。 丁度いい時間なので休憩、12:15〜12:25。 あんまりきれいなのでお花畑をカメラに収める。 雪渓の上部に鑓温泉小屋が見える。こんなに下ってもまだ鼻の先に見える。 狭いトラバース道をたどって下る。 花はだんだん同じ物ばかりになり鼻に付いてきた。 振り返ってもまだ、鑓温泉小屋が見える。高さも変わらずに。 あ〜あ。あれが鑓沢かあ〜。 シナノナデシコの傍、雷岩を過ぎた所で休憩、13:15〜13:25。 たらたら道に飽きた。 湿地も前より乾いているが、湿地の好きな花は相変わらず咲いている。 急に高原の花に変わった。ツリガネニンジン・ウレモコウ。 ここの立て札は、赤と緑で、全体を6として、どこまで下っているかが分かる方式。 エソアジサイがいっぱい咲いている所で休憩、14:15〜14:25。 ツルニンジンもいっぱい。まだ、つぼみだが。 『15:00に猿倉』の私の予想は外れ、登山口に15:10、猿倉に15:25 着。 ヘリコプターがさかんに飛び交っている。 缶ビールを3人で分けて飲む。お・い・し・い〜。 猿倉荘で温泉の場所を聞くと、「倉下の湯」がおすすめとか。 まあまあ空いていてシャワーも使い勝手よく、お湯は茶色でツルツルになった。 出た所で団体が入ってくる。よかっだね〜、一緒にならなくて。 今度はおなかに入れるものを探す。途中「これ!」と思ったお店に入ったがあまり おいしそうでもないので、ガイドブックを読んでいると信濃大町の駅前に定食のおいしいお店があると書いてある。 よし、そこへ行こう。 信濃大町駅前で地図を見ていると、 タクシーの女性運転手さんから「どこを探しているの?」と声をかけられた。 「定食屋さん」と答えると、わざわざ向こうに停まっているタクシーまで聞きに行ってくれた。 ありがとう〜。 奇しくも、駅員さんに聞きに行ったお店と、私が教えてもらったお店が一致!「泉昧」 私は和風ステーキ定食(豚肉だった)。 2人は刺し身定食。御飯が冷た いことを別にすればおいしかった。漬物も。 やっぱ、北の白馬・南の北岳が花の王者だね〜。 |