始めてみる花が続々 |
念願の 北海道 |
(羅臼岳・斜里岳・雌阿寒岳・黒岳・北鎮岳・間宮岳・旭岳) |
原生花園のハマナス 斜里岳 黒岳山頂 旭岳 |
●場 所 | 北海道 | |||||||||||||||||||
●標高 | 羅臼岳 1661m 斜里岳 1545m 雌阿寒岳 1499m 黒岳 1984m 北鎮岳 2244m 旭岳 2290m |
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●山行日 | 2001年8月1日〜8月6日 | ||||||||||||||||||||
●コース | 羅臼岳 斜里岳 雌阿寒岳 黒岳〜北鎮岳〜間宮岳〜旭岳 |
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●多治見から 登山口まで |
多治見ー勝川⇒名古屋空港≫≫女満別空港⇒ 「地の涯ホテル」 ※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ≫≫飛行機 |
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●参加者 | 丹羽 (8月4日までアルパインツアーと一緒) | ||||||||||||||||||||
●コースタイム | 1日目 8月1日
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10:55発の女満別行き。電車と違って時刻ピッタリに発とはいかないようである。 名古屋空港を離陸して3分後にはもう雲の上。 前線が東北地方で上がったり下がったりしていて、こちらではかんかん照りなのに、 北海道はあまり天気がよくないようである。 |
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12:30ごろ、ぐんぐん高度を下げ始めると大地は茶色の筋入りの畑が碁盤の目のように広がっている。(ジャガイモとビートととうもろこしだそうな) 雲の上から見る地上の景色と、楽々遠くへいけてしまうこの気楽さ、 病み付きになりそう。 アルパインツアーの社員の人がお出迎え。彼は現地在住でガイドも兼ねるという。 関空・名古屋空港・東京からと、それぞれの地からきた人が全員揃った所で小型バスに乗り込む。 外は涼しい「さわやか高原の風」といったところ。 |
明日からの行動食を求めるためにコンビニによる。 弁当はあるがそれ以外に必要な人は購入するわけ。 毎日このパターンでコンビニに寄った。 今日は観光。「小清水原生花園」と「オシンコシンの滝」によってから 「地の涯ホテル」と言うすごい名前のホテルに着。 小清水原生花園にて ハマエンドウ? 小清水原生花園にて ハマナスとエゾフウロ?(or チシマフウロ?) オシンコシンの滝で 「地の涯ホテル」 この建物の右側が羅臼岳への登山口 その途中、尻尾の長いキタキツネを車窓から見かける。 人間からえさを貰って食べると添加物などの影響で、 毛が抜けたり早死にしたりするという説明を聞く。 本当に見るも無残に毛が抜けていた。 |
5:05発。ホテルの横が登山道。すぐ木下小屋に着。 薄暗いジグザグ道のあと「オホーツク展望」と言う地点に着。 ガスのためまったく海は見えず。 「熊出没中」という看板。この近くに住むアリを食べに来るそうである。 チシマツクモグサ |
「弥佐吉水」で休憩、6:40〜6:50。「水は汚染されているから飲まないように」とのお達し。 トイレをやりたい放題だからという。 7:40〜7:50、「銀冷水」 ここも「汚染しているから飲まないように」の注意。 これ以後だんだんとガスが薄くなり薄日が差してきた。稜線もくっきり見えてきた。 思いがけない天候となった。 花もだんだん多くなってきて、始めてみる花が出てきたが 予習のおかげですんなり名前が出てくる。 エゾツツジ・チシマクモマグサ・エゾコザクラ・リンネソウ・ コケモモの実(おいしそうに色づいている。それもどっさり)・チングルマ・ 3色のテングクワガタ・イワギキョウ・イソツツジ・エゾノツガザクラ・イワヒゲ・ ウコンウツギ・タカネトウウチソウ・チシマキンバイソウ・・・・などが。 エゾコザクラ ハクサンコザクラそっくり エゾツツジ チシマツクモグサ チシマキンバイソウ エゾノツガザクラ ハイオトギリ チシマノキンバイソウの群生 嬉しいことに、「写真を撮りながら自由に来ていいですよ」とのお言葉。 ところが群生しているエゾツツジを取ろうとすると・・・なんと電池切れ〜。 あ〜あ。これ以後も花はどんどん出てくるし、頂上での集合写真にも カメラが使用できなくて悔しいこと。 |
8:45〜8:55、羅臼平。国後島の天辺だけ雲海の上に見えている。 9:18、飲める水場に着。岩から滴り落ちるつめたーい水。 イワブクロ・エゾイソツツジ・ガンコウラン(大きな黒い実がついている。甘いだけのしまりのない味)が次から次へと現れる。 岩場の手前で「ストックを片付けたほうがいい」の指示。 1度は片付けたがそれほどのこともないのでまた使うことにする。 やっぱりあったほうが何かと便利。 |
頂上に着。ガスと雲海のため展望はよくない。昼食休憩もあまりの寒さに下山の指示が出る。 少し下った平らな所で休憩。こういうところはトイレ場になりやすいので奥へは入りたくない。 頂上とは大違いで暖かい。またまた雲海が濃くなってきて何も見えず。 どんどん下って14:15、登山口。 預けておいた荷物を貰って次の宿に向けて出発。 途中立ち寄ったコンビニでカメラの電池を購入。ちゃんと置いてあって感激。 バスの中から見た明日登る斜里岳 屈斜路湖畔のホテルに着。 |
お風呂は流れ放題の豊富な湯量。窓の外はすぐ目の前に屈斜路湖。 湯船の底には黒と白の碁石が敷いてあって快適。露天風呂はぬるくて私向き。 4回は入ったかな。 私はみんなより2日多い。洗濯をしておかないと着替えがなくなる。 で、宿の若主人に聞くと「どうぞ」の返事。ありがとー。 洗剤まで借りてお湯で洗濯をし、部屋中にロープを引っ張って洗濯物を干す。 |
5:55発。朝食の弁当を貰ってバスの中で移動中に食べる。 1時間で登山口の静岳荘に着。7:20発。 すぐ雨がパラパラ。「これから何度も渡渉があるので」と 全員に雨具を着るように指示が出る。ザックの上の方に入れてあったのですぐOK。 数回の渡渉の後、下二股に着。ここからはもっと渡渉が多くなり、 滑滝の横を攀じ登ったりへつったりとスリルがある。 羽衣の滝を過ぎると上二股に着。ここまで来ると水もなくなった。 斜里岳の登りにある羽衣の滝 |
急な登り(胸突き八丁)の後コルに出ると、風がビュービュー。 またきつい登りの後で見上げるような急角度に頂上があると分かったが、 歩き始めればそれほどでもなかった。 10:50着。ガスと風で寒い寒い。証拠写真を撮ってすぐ下山。 この山は羅臼とは違った花にお目にかかれた。 トカチフウロ・チシマノキンバイソウ・タカネトウウチソウ・ ナガボノシロワレモコウ・・・など。 |
帰りは上二股から尾根道の「新道」へ向かう。「熊見峠」からの急な下りは長く続き、 どろぐちゃの道。霊仙と藤原のどろぐちゃをたして2倍したくらい。 登山口近くの最後の渡渉点で泥靴と雨具のズボンをざっと洗ったので、 後の始末がしやすかった。 ホテルについてまずはお風呂へ直行。 昨日と同じように洗濯機を借りて簡単に洗い、ストーブの前に椅子を並べ、 ロープを張って乾かす。 ここの露天風呂は好き。夜中にまた入りに行く。 |
5:05発。すぐにバスの中で朝食をとる。いいかげんこのパターンに飽きる。 6:25、「雌阿寒岳」登山口に着。 朝から雨で昨日せっかく乾かした衣類や雨具や靴もまたまた濡れてしまった。 |
7合目上の大きな岩の陰で風を避けながら休憩をしていると、 ん??、メアカンフスマの大株。 メアカンフスマ また、この山はガンコウランがいっぱい。 どれにも大きな黒い実がびっしりついている。 ガンコウラン酒が簡単にできるほど。 8:45、頂上着。噴煙を上げている活火山・・・ということだったがガスのため何も見えず。 風が強く寒いので証拠写真の後すぐ下山。 雌阿寒岳頂上 10:40、登山口の水場で雨具の裾と靴を洗ってバスに乗る。温泉へ直行。 迷わず露天風呂に入ったが屋根がなく雨が顔にかかる。 石鹸は使えないが一応さっぱりして出る。 |
12時頃、阿寒湖のバスセンターで皆とお別れ。 ほかのツアー客は釧路空港へ向かう。 17:05発のバスまで時間があるので、観光船に乗ってマリモの資料館を見に行ったり、湖畔の遊歩道を歩いて「ボッケ(ぼこっ、ぼこっと泥が吹き上がる)」を見に行ったりする。 ボッケ 時間を持て余しながら、バス停で図鑑を見てすごす。 |
車窓の外は「ジャガイモ・ビート・とうもろこし・麦」の見慣れた風景。 津別に来ると「たまねぎ・大豆」が現れ、少し風景が変わってきた。 層雲峡に20:25着。バス停に近いきれいで新しいプチホテル。 夜、外へ出て空を見上げると星が見える。やったー。
やっと晴れた。早朝の自然観察会があるという張り紙を見た。 朝食も今日こそしっかり食べたいので食事前に参加することに決める。 6時にビジターセンター前に行くとスタッフが4人。 紅葉谷へと進む。新しい植物では、チシマオドリコソウ・エゾノレイジンソウ・クジャクシダ・・・ などの名前を教えてもらった。 紅葉谷の自然観察 |
帰りは「お先に失礼します」といって走って帰って丁度7時の朝食に間に合った。 ロープウエー、7:40発。10分間隔で出ている。 いったん降りてからリフトまで歩く。 リフトはゆっくりなので、座席の下の花が楽々観察できる。 この下に移植した花がある 名札つきで 黒岳に咲く花が全部移植してあるのでは?と思われるほど いろいろな花が見下ろせる。エゾオヤマリンドウはここだけだった。 |
7合目の駅からいよいよ今日の行動開始。日焼け止めにバンダナの装備で。 花があって楽しみながら登れるので、えらさが半減する。途中シマリスを見かける。 黒岳頂上、9:30着。 黒岳頂上 黒岳頂上から 遠くの稜線はガスの中 変わった花、なんだろう?と思ったら これがチシマツガザクラだった。花火のようにパチパチしている。 イワブクロ・イワギキョウもたくさんある。 チシマツガザクラ マルバシモツケ 黒岳石室への下りにはまだ雪渓が残っているので花が変わった。 エゾコザクラ・エゾツガザクラ・チングルマ・アオノツガザクラ・エゾツツジがいっぱい。 黒岳石室への下り 石室の屋根が見える 後ろは斜里岳? |
黒岳石室からの北鎮岳経由右回りコース。 前に単独の女性。後ろに人はなし。たらたらとした雲の平。 チシマツガザクラとイワブクロがあちこちに咲いているだけ。 イワブクロ お鉢展望台の手前で素晴らしいお花畑に出会う。 お鉢展望台 底が初めて見えた お鉢をバックにイワブクロ これも始めて見た 旭岳方面 左のロープの外は、お鉢平へ真っ逆さま エゾノツガザクラの華やかなこと。アオノツガザクラは対照的に清楚に見える。 あれ?変わった色のツガザクラ??もある。ニシキツガザクラというらしい。 エゾノツガザクラの群生 アオノツガザクラ ニシキツガザクラ ジムカデの群生 |
お鉢を見下ろしながらガラガラしたたらたら道を進む。 北鎮岳の雪渓から流れる沢を右手に見ていよいよ急な登りに入る。 北鎮岳への登り あちこちにピンク・白のかたまりが見られる 北鎮岳への登りの途中、展望台下で いろいろなツガザクラがカーペットのように広がっている 北鎮岳分岐にザックをおいて頂上へ向かう。10分で頂上着。ガスで何も見えない。 北鎮岳山頂 左側の丸い稜線へと登山道が続いている そこが分岐 10分で北鎮岳についてしまった すぐ下山して、元の分岐へ。ここからはお鉢の縁に沿ってたらたらと歩く。 北鎮岳分岐から旭岳方面を見る 北鎮岳からの下山中、黒岳方面を見る 延々と来たんだ〜 中岳はピークなしの頂上。 イワギキョウとチングルマが寄せ植えにしたようにきれいに植わっている。 イワギキョウ |
間宮岳頂上、12:55。 間宮岳頂上にて 中央奥の凸凹のある山は「白雲岳」 旭岳横の熊ケ岳 変わった雪形 自然監視員の人に聞くと登山靴は固くて踏み付けがきついので長靴を常用していると。 間宮岳を下りきった所がテント場。雪渓からの水も豊富でいい所である。 花も多い。アオノツガザクラ・イワヒゲ・イワウメ・エゾノツガザクラ・ チングルマ・ジムカデなどがずらーと続いているのである。 イワヒゲ |
旭岳の登りはザレザレで歩きにくく、まるで滑り台を逆に登っているようである。 旭岳 旭岳山頂 ヒメイワタデ 旭岳の花といったら、これくらい 14:20着。登りの途中から出てきたガスで何も見えない。 しばらく待ったがあきらめて下山。 旭岳からの下り さっとガスが薄くなった 白い噴煙が見えた 歩きにくいごろごろ道を下る。 時折、地獄谷からの噴煙や裾合平からの道が見え隠れするが、 頂上はとうとうガスから出てこなかった。 旭岳からの下り 歩き難いゴロゴロの道で、何度も石車に足を足られた |
姿見の池に15:20着。 姿見の池 今回の縦走はもうすぐ終わり ロープウエーへの道を下っていくと、旭岳温泉への分岐があった。 今までの感動を持続するために観光客と一緒には帰りたくなかったし、 花がいっぱい・・・と書いてあったし・・・で、歩いて下山することにした。 しばらく降りてからなんと「熊出没中につき注意」!!!の看板を見つける。 そんなこといったって、ここまで下りてから「注意」といわれてもねえ・・・・。 しまっておいたカウベルを手に持って、必死に「ちりんちりん」と鳴らして、 花は横目で見るだけにして休むことなく駆け下りることにする。 天人ケ原 こんないい所なのに〜 怖くて必死で下りた |
4合目、3合目は10分で降りてしまったのでこりゃあいいな・・・ と思っていたがそこからが長かった。 途中、生ぐさい臭いがする所(熊がいると生ぐさい臭いがすると聞いていた) が2箇所あって、本当に必死。 湿原に咲くワタスゲ・タチギボウシなどがあって、色が濃いなあ・・・ と思いながら、また、木道も何ヶ所かあって本当に静かでいいところなのに、 早足で下らなければいけないなんてくやしい・・・。 出口にも「熊出没中」の看板がある。16:45着。 「熊出没中」の看板 「旭岳ビジターセンター」に寄って見ると、私の歩いた登山道には 3箇所も赤字で×がついている・・・・。 今日の宿は歩いてすぐの所。
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旭川行きのバスが9時半までないので、それまで近くを散策。 こんな道路の近くだし、散策コースも作ってあるんだからとカウベルも持たずに出かけた。 途中、「ウー」というような声を聞いたので、帰ろうかとも思ったが 口笛を吹いていくことにする。本当は一番長い30分コースにしようと 思っていたが、川を渡って向こう側へ行かなければならないので止めた。 熊におびえた散策路 |
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口笛にも疲れた頃、やっと散策コースの出口に出た。 ところがこの出口にも「熊出没中」の看板がある。 何で入り口になくて出口だけなのよ〜と怒れてしまった。 もう1度「ビジターセンター」で私が歩いた散策路を探すと やっぱり赤字で×がついている。 あ〜あ、北海道はどこでも熊なの??? 旭川空港から名古屋へ。名古屋は曇りだった |