混んでいない山を探して三連休 |
五竜〜鹿島槍〜爺が岳 |
(神城〜テレキャビン〜種池山荘) |
遠見尾根から望む五竜 鹿島槍の頂上 剣をバックにして撮ってもらった |
●場 所 | 長野県大町市 | ||||||||
●標高 | 五竜岳2814m 鹿島槍ヶ岳2889、1m 爺が岳2669、8m |
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●山行日 | 2002年10月11日〜14日 | |||||||||
●コース | 神城〜テレキャビン〜小遠見山〜五竜山荘〜 五竜岳〜キレット小屋〜鹿島槍〜冷池山荘〜 爺が岳〜種池山荘〜柏原新道登山口 |
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●多治見から 登山口まで |
多治見駅ー松本駅ー神城駅=ペンション・・ ・テレキャビン駅 ※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス |
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●参加者 | 丹羽 | |||||||||
●コースタイム | 1日目
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3連休は天気がよいという。どこへ行こうかあれこれ悩む。 下の廊下の紅葉はどうかとインターネットで調べたら 「途中で通行止め」あ〜あ。 では、鹿島槍はどうかと急行「ちくま」の席を調べてもらうと席はないの返事。あ〜あ 。 いったんは諦めかけたが、あとできっと後悔すると思い、 はっと思いついたのが白馬のペンション。 インターネットで調べるとなんと空いている。 では、ちょっと早い「しなの」で行けばいいやん・・・と思い、行き先が決まる。
当日早めに出かけて緑の窓口で切符を買う。 指定席は?と聞かれ断ったのがいけなかった。 この時期は混雑するんだった〜。19:22発。 自由席は満員以上。すぐ指定席へ。喫煙車両はもうもうの煙。 素通りして禁煙車へ。 丁度空いていた席へ荷物を置いてザックを指定の場所へ置いて戻ってみると、 そこには指定席客が・・・・ すぐ近くの空いている所に座る。 車掌さんがきたら切符を買えばいいわと思いながら。 車掌さんは「切符のある人がきたら代わってください。 それでも指定席券の代金は貰いますよ」と言うので 「ええ、いいですよ」と答える。 駅に着くたびに、アイマスクを取って準備していたが幸い誰も来ずに 松本まで行けた。ラッキー。21:07着。2時間で来れるんだね〜。 大糸線に乗り換えて21:22発。神城に22:51着。 おひげのおじさん=オーナーが迎えにきてくれていた。 5分もたたないうちに「樹里家」に着。 お風呂に入ってすぐ就寝。 やっぱお布団の中がいいよね〜。 |
6:30起床。7:20には食堂へ下りる。先客女性2名。パンと目玉焼き、 サラダの軽い朝食。 お湯とお茶を貰ってテレキャビンの乗り場へ向かう。 8:00からと聞いていたが改札は8:30からだった。(ちょっと早めに始まったが) 12キロのザック。 リフトも通しで買いたかったのにダメと断られる。 上の駅に到着。 テレキャビンを降りたところで キャビンを下りて少し下ってリフト乗り場へ。 歩くほどのゆっくりしたスピードで揺られながら終着駅へ。 紅葉がきれい。空は真っ青。8:52発 |
たくさんの人が五竜を目指していく。 これだけの人が泊まるなら大変な混雑が予想される。 急な階段を上がった展望のいいところで休憩、ついでに鼻かみも。 鼻炎か風邪か、この日はタオルで鼻をかんでぐしょぐしょになってしまった。 次からはハンカチにした。 目の前は白馬から唐松へと続く稜線。快晴。 ナナカマドの実が真っ赤になっている。 |
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なおも登っていくと五竜へと続く稜線が見えてきた。 小遠見山へ、10:06。コーヒーを飲んでからいよいよ遠見尾根へ。 小遠見山への稜線から白馬三山方面を展望 緩やかなアップダウンのみで、どこが大遠見か西遠見かもわからないまま通過。 いよいよ白岳への登り。 天気がいいとずーっとこれから先が見通せるので、ため息も出るが心づもりもできる。 深い谷間をはさんで左手に五竜を見ながらの登り。けっこうきつい。 遠見山の稜線から五竜を望む 小遠見山から五竜への稜線を望む |
白岳の稜線からは唐松がよく見える。 少し下って五竜山荘へ13:30。 天気がいいのにたった5時間で小屋につくのはあまりにももったいない。 計画では、「五竜とおみトレッキングコース」で7時間40分歩こうと思っていたのに、 「今はもう人が通らないので整備していない」とオーナーに言われたので変更した結果。 宿泊手続きをしてから、外で景色を眺めながらまずはビール。 部屋は白馬という個室。日が差し込んで暖かい。 汗で濡れた服と着替え、日差しがあるところへ並べておいて仮眠。 がら空きだったのもつかの間。2人、1人、1人と増えて慌てて荷物を整理する。 ザックは廊下へ。 布団を二つに追って1人分とするが、かけ布団が5人分ないので 2人パーティーが共有することになる。 これ以上人が増えると窮屈だなあと思いながら横になる。 鼻が詰まって息ができない。口を開くといびきのようになる。 体が熱くて、もしかして発熱でもしたか?と思われるほど。
「夕食ですよ〜」の声で下りる。 立てば鼻は開通。早く着いたので1回戦目の食事。お代わり自由のハンバーグカレー。 体調がよくないのでお代わりはしないで1番に席を立つ。 鼻炎の薬を飲むと横になっても見事に鼻が開通している。 トイレの手洗い水が飲用水にもなっている。 「早朝は凍って出ないこともある」と聞き水筒に満タンにしておく。 夜中の「すごい星・・・」の声にも起きる元気がなく寝てばかり。 おかげで体力が戻ったか、次の日は快調に歩けることができた。 下の階の蚕棚はぎゅう詰め以上だったらしい。 廊下で寝る人もいるほど。なんで私たちは?と考えるが、早く着いたからか? 予約をしておいたからか?。 予約なしの女性も入り込んでいるからなんなんだろう?? |
4:15起床。星を見に外へ。下界の明かりも見えるが星もすごい。 私がわかるのはひしゃくと三ツ星とオリオンくらい。 五竜山荘前から日の出を待つ 今日は良い天気 |
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朝の食事の為にもう廊下に並んでいる。 慌てて部屋に戻り布団を片付けザックに適当に詰め後ろに並ぶ。 「並んだ順」などと言う制度の為にどれだけ無駄な時間がかかることか。 5時半の食事まで1時間以上も座って待った。(5:20開始) もっと効率的な方法もあるのに。(種池では朝食券に何時と書いてあった) |
食事が終わって6:00発。 前の男性のスピードが遅い。鼻をすすって合図しても「お先にどうぞ」と言わない。 後から近づいてきた人がいたので「お先にどうぞ」と言えば ついでに先に行けるかと声をかけたが、 どうやら2人パーティーのまん中にいたらしい。 後ろが前へ行ってパーティーがくっついただけのことで 相変わらず遅いスピード。 五竜から鹿島槍方面を望む |
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いらいらしながらふと前の男性のザックを見ると、ポトポトと水?が落ちている。 声をかけると立ち止まった。これでやっと前へ出られた。 しばらくすると今度は前の列に追いついてしまった。 山慣れていないようで岩場に手間取っている。 またいらいらしながら歩調をあわせるが、ちっとも前へ出られない。 そのうち「めまいがした」といって数名が脱落。 次に「お先にどうぞ」と若者が譲る。 なんで若者が・・・?と思いながら前へ出てやっとマイペースが維持できた。 |
6:50、五竜の頂上着。大勢の人が休んでいる。 目の前は劔のどーんとした山容が迫ってくる。 さあ、先は長いので腰をあげる。 左の鹿島槍へは人が来ない。どうも近い唐松へ続々と行くらしい。 前方に人なし。 北穂から見下ろしたようなやせ尾根がず〜っと続いている。 が、下り始めれば格段の差。 見ているよりは易しいルートである。 これから種池まで まだまだずっと向こう 後から追いついた男性に先を譲ると、しばらくして戻ってくる。 「こちらは鹿島槍ですか?」と聞くので「そうですよ」と答えると引き返していった。 唐松と間違えたらしい。それもだいぶ下りてから気がついたらしい。 |
キレットの手前で休憩、7:35。 前にも後にも人がいない静かなひと時を楽しむ。 G4ピークもG5ピークもそれとは分からずどんどん前進。 前方のピークが混んでいたので1つ手前のピークで休憩、8:35。 さっきの混んでいたピークの標識を通りすがりに見ると 「北尾根の頭」とある。 すぐ、口の沢のコルを通過、9:00。 五竜からここまで2時間半とあるが2時間できている。 なかなか快調じゃないの。 尾根から剣方面を望む キレット小屋に着。10:00。 |
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小屋は閉鎖中。ここで飲み物でも・・・と思ったが残念。 折角の眺めだから少し腰をおろす。 ここからは梯子に取り付いて鎖をたどって歩く。 深〜く切れ込んだ所を梯子を伝って登り下り。 |
鹿島槍への登りの途中、眺めのいい曲がり角で休憩、ココアアーモンドで。 今回の行動食はまさに行動食。 バナナチップとココアアーモンドとフルーツケーキの類。 それで結構歩けてしまうし口に入るのでありがたい。パンならこうはいかない。 鹿島槍北峰との分岐に11:22。ここは前にも来ているのでパス。 鹿島槍山頂
前回、南峰からの下りが恐かったと記憶にあるが、今回それはどこ?というくらい あっさりすんなり鹿島槍山頂に着いてしまった。12:05。 ここからも劔が目の前にど〜んと見えるし、今来たばかりの鹿島槍も大きく見える絶好のポイント。 頼んでシヤッターを押してもらう。 さあ、後は 稜線を下って布引山へ。12:40。 ここも鹿島槍のビューポイント。まだどんどん登る人がいる。 彼らがこれから五竜までは行かないだろうから、当然泊まりは冷池。 五竜から遅れてくる人も当然冷池泊まり。のんびり歩けるルート。 下りていけば冷池山荘。小さく見える。 |
とすると、ここは大変な混雑が予想される。 冷池山荘に13:30。 コースタイムは8時間25分とあるが、私は6時間半。なんでこんなに違う?。 種池まで行ってしまおうと、予約の断りを言ってポカリを貰って備える。 ここまでは快晴だったのに、爺への登りからガスが出始め、折角の展望がゼロ。 爺の登りの途中で休憩。まだまだこれから冷池へ行く人が続々。 布引岳より鹿島槍を振り仰ぐ 絶好のビューポイント |
爺の山頂は以前に3回ほども来ているのでパスして種池山荘へ、15:30着。 まだこれから下山する強者がいる。 部屋は8人部屋に6人。予想が当たった。空いている。 ビールを飲んで夕食まで仮眠。 1番に食堂に下りる。全部は食べきれないのはやはり体調がイマイチなのかも。 食べたら寝る。アイマスクをして。
4:30起床。5:30朝食。外はガス。雨具の上下とザックカバーをつけて5:55発。 後から走り下っていく男性がいる。膝がつよいんだねえ。 すぐ暑くなって雨具を脱ぐ。 |
前方の蓮華方面は快晴なのに、振り返ってみる種池方面はいつまでもガスの中。 静かな1人旅気分でゆるい下りを下っていく。これから登る人もいる。 モミジ坂の名前のいわれがやっとわかった。 眩しいくらいの楓の紅葉があちこちにある。 扇沢発のバスを9:05からしかメモしてこなかったが、 このスピードで行けば8時台でも乗れるのではないかと思うほど。 普通に歩いているのだが。 前方は針の木・蓮華方面 |
登山口に8:10着。 登山口 紅葉がきれい〜 ここにはバス停がなく扇沢まで歩かなければならないからやっぱ8時台は無理だった。 タクシーの運転手さんが声をかけてくる。「1000円でいいから」と。 でも相乗りがいないのでと断ると探しに行って 結局空車で走りたくないからと一人で乗せてくれた。 但し、「薬師の湯」まで。予約があって駅までは行けれないと。 ま、そういうことならと温泉に入って次のバスで帰ることにする。 振り返って見る種池山荘のある稜線 |
しかし、信濃大町でバスと電車が連絡していなくて、駅で約1時間も待つ羽目。 駅の食堂か、駅前の食堂でも入ればいいかと考えたがそれもなし。 お焼きを買って日向ぼっこをしながらベンチで待つ。 次のバスは走りこめば間に合うすれすれの到着らしい。 多治見には13:19と早い到着。 |