計画通りのルートが取れなかった・・・ 雨・風・雪で縦走を断念・・・ |
烏帽子岳 (岐阜県) |
烏帽子岳頂上 休憩していると白いものがちらちらと 雪・・・・ |
●場 所 | 岐阜県上石津町町 | |
●標高 | 烏帽子岳 865,1m | ||
●山行日 | 2003年11月22日 | ||
●コース | 時山橋〜烏帽子岳往復 | ||
●多治見から 登山口まで |
多治見ー高蔵寺駅=春日井IC=関が原IC= 時山橋(P) ※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス |
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●参加者 | 丹羽 高田 鶴賀 中山 | ||
●コースタイム |
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地図はこちら |
2万5千分の1の読図学習として、 烏帽子岳から三国岳への縦走を計画。 事前に4万分の1の登山地図・ガイドブックなどを読み込んで こういうルートで登って行くのだろう・・・と見当をつけて当日に備える。
3連休の第1日目。3日とも晴れの予報。 晴れだと信じ込んで出かけたが、名神から眺める養老山地は厚い雲の中。 なんと、虹が見える・・・・と言うことはあの辺りは雨か・・・。 そういえば西高東低の冬型で山間部は雪か?との情報もあった。 関ヶ原と言えば雪で有名。もしかすると・・・と心配になってきた。 関ヶ原に近づくと、ぱらぱらと降ってきた。
関ヶ原ICで下りて四日市方面へ向かう途中で、時山方面へ右折。 いい道を道なりに進んでいると、なんと、見慣れた道路に出てしまった。 御池岳へ行くとき、いつも通る道、先ほどの道と同じ365号線。 藤原町との町境へ出た・・・と分かる。 地図を開くと、立派な道が通っている。時山へは、戻って橋を渡って左折しないといけない。 引き返す。 養老CCの看板にだまされ、そっちではない・・・と通り過ぎたのが原因。 曲がり角には小さく「時山バンガロー」の字が薄く見えた。 |
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カネツリ谷登山口の駐車スペース |
時山橋を渡ってすぐが登山口。小さなスペースに駐車する。8:35着。 登山道入り口には 「カネツリ谷登山道は、遭難が多発しているので 赤い橋の登山口から登るように」の注意書きが張ってある。 外は雨、雨具の上下を着て用意する。 鶴賀さんは、入会後始めての雨の山行となった。 |
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ここがカネツリ谷登山口 左へまず入ってからジグザグになる |
8:50発。 ジグザグに登る崩れやすい石積みの道ができている。 そのうち、滑りやすい急登が出てきた。 滑る足元に気をつけながら立ち木に掴まって登る。 ところどころについている赤テープは、 上へ上へ、尾根へ尾根へと誘っている。 |
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しかし、今日はカネツリ谷のコース。 沢を渡って左の谷へ下りなければいけないはずなのに、 このまま赤テープに導かれていっては尾根歩きになってしまう。 でも、谷へ下りる道が見つからない。 もしかして、これかな?という踏み跡が左へ入っていくが、何の標識もない。 登山地図では一般登山道になっているのにこんなはずはない。 谷へ行かせたくないのか?とも思われる。
「今日は雨で濡れているから、尾根道で行きましょうか・・」・という高田さんの言葉もあり、 どんぐり(真ん丸いどんぐりがいっぱい落ちている)を踏みつけながら尾根を登る。 休憩時に地図を見るが、 このままいくと烏帽子(左手に見えていた)からどんどん離れていってしまう。 う〜ん、おかしいなあ・・・と思いながらも2番手を歩く。 時々、楓の紅葉や透き通るような黄葉を見ながら。
急な尾根歩きの後に、ちょうどT字路のような尾根に着いた。 10年ほど前に来たときは、尾根に出て右へ進むと頂上があった・・・と記憶している。 しかし、それでは、左に見えるあの山は何?? 地図には、ピークは烏帽子しかない。 登山道にコンクリートの柱がある。ん??、これは県境尾根にある印か? それならここはこの辺りか??と地図を見ながら確かめる。 しかし、遠くに見えるピークは、ずっと先。 もし、ここが県境尾根だとすると、あんなに遠いはずがない。 偵察に行ってきます・・・と言うと、「みんなで行きましょう」・・と高田さん。 トップで前進。
今までの尾根道よりずっとよく踏まれていて歩きやすい道である。 急は急だが、歩きやすい。 どんどん登っていく。イワウチワの葉っぱがいっぱい。 それにシャクナゲの木もいたるところにある。 春になったらさぞかしきれいだろうなと思われる。 でも、この山では以前ヒルの被害にあっている。 シャクナゲの季節とヒルの季節が同じなんて・・・。 ふと思いついて行き先を変更した山なので計画書が残っていない。 確か今日と同じ時山橋から登ったはずだが、楽々道であっけなく頂上についた記憶がある。 その記憶と今日は大違い。 カネツリ谷は荒れたのだろうか? |
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烏帽子岳頂上 |
登っても登っても、今度こそ・・・と思っても頂上に着かない。 烏帽子岳への矢印は頻繁に出てきた。 三国岳への矢印もある。 とうとう下り始めた。おかしいな?。もっと先に高いピークがあるのかもガスで分からない。 「もう少し行きましょう・・」の声で進むとまた登り始め、 ついに烏帽子岳頂上に着、11:00。 |
雨はずっと降り続き、風も強い。ここから三国岳への稜線は風に吹かれるだろう・・・。 あれれ?白いものが舞い始めた・・・。 雪だ・・・・。 これで決定。三国岳への縦走はやめて下山にしよう・・・と。 もう少しいくと、最高点。その先はクルソン岳に続いている。
笹が刈り取られた道ができていて、ここからも三国岳へいけるようになっている。 我々が歩いてきた道は、いったいどこか?地図で確かめる。 常に谷を左手と右手に見ながら登ってきている。それなら、この尾根!!。 時山の方から登ってくる尾根に合流した地点が、さっきの所。 それなら烏帽子岳頂上までの距離が長いことも分かる。 寒くて、寒くて、体温を奪われないうちに証拠写真だけ撮って、下山。11:15発。 下る途中、ずっとカネツリ谷からの道がないか気をつけていたが それらしい分岐はない。
先ほど登ってきた尾根との分岐に着、12:00。 雪はみぞれっぽくなってきた。 あのいやな滑りやすい所は避けたい。 まっすぐ行けばたぶん「赤い橋」に着くと思われるが、 「基本は来た道を引き返す・・・・」だから、同じ道を下る。 やはり雨がずっと降っているので、 道は来たときよりも滑りやすく、ひやひやしながらの下山。
登山口手前20分ほどのところが一番いやな所。 掴る木もなく、ずるずると滑りやすい。 身軽な高田さんはスピードを落とすでもなく、すいすいと下っていってしまう。 こちらは恐る恐る1歩1歩を出していると言うのに。 果敢に鶴賀さんはその後を付いていく。 私はできるなら少しでも歩きやすそうな所を・・・と思ってジグザグに下りる。 登山口に着、13:00。
よくよく見れば、登山のルートなどが書いてあった看板は倒れ(倒され?)、 字も消えていた(消されていた?) 不完全燃焼のまま帰路に着く。 関ケ原に近くなると、道は乾き、さっきまで雨が降っていたなんてうそのような青空。 名神に入ると、風は強いが抜けるような青空。 なんで?? 名古屋の天気を聞くと「晴れ」・・・だったそうである。 雨(雪)で計画通りの縦走ができなかったことも、 カネツリ谷への下り道が分からなかったことも、 雨で写真が取れなかったことも不完全燃焼の原因。 |