奥の畑谷から南雨乞岳経由で登ろうとしたが・・・ |
雨乞岳 |
雨乞岳の頂上 |
●場 所 | 滋賀県神崎郡永源寺町 | |
●標高 | 1238m | ||
●山行日 | 2003年12月7日 | ||
●コース | 岩が谷林道入り口(登山口)〜奥の畑谷登山口 〜雨乞岳 |
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●多治見から 登山口まで |
多治見IC=八日市IC=甲津畑=岩ケ谷林道入り口(登山口)で(P)・・・奥の畑谷登山口 ※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス |
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●参加者 | 丹羽 、高田、渡辺、若尾、林、こざわん、こざにゃん、鈴木 | ||
●コース タイム |
多治見発 岩ケ谷林道登山口(P) ツルベ谷分岐 奥の畑谷分岐 谷が狭くなったところ 西尾根 雨乞岳頂上 岩ケ谷林道登山口(P) |
6:50発 8:45〜9:05 10:05〜10:15 10:25 11:00〜11:10 12:15〜12:35 13:20〜13:35 16:00着 |
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地図はこちら |
雨で1週延びた雨乞岳の計画。 いつもは、三重県側の武平峠から登るが、今回は滋賀県の八日市側からのルートにした。 多治見労山の忘年会(地球村で泊つき)の翌日、 早朝皆がまだ眠っている頃、そっと起き出して出発。 土曜から天候はよくなるはずだが、回復が遅れて夜中も雨が降っていた。 「冬型の強い気圧配置。北陸地方は雪が降るかも・・・」との予報の割りに 朝の気温は暖かい。
名神から望む関ヶ原方面はまたもや虹が出ている。 烏帽子の二の舞いか?と心配しながらも目的地に向かう。 養老のSAは雨。走りこんで暖かいエリアの中でもう1台を待つ。
関ヶ原を過ぎると雨も止み、八日市ICを出ると鈴鹿の山並みが見えてきた。 どうやら正面は釈迦ケ岳らしい。 421号線を走って「甲津畑」の標識を見て左折すると、集落の中へ入ってしまった。 あまりにも細い生活道路。 こりゃあ違うな・・・と思っていると前方に白いガードレール。 ちゃんと、立派な道路が集落の外側にあった。これが藤切谷林道。 川に沿って進む。 こんなにいい道でいいのか心配になり(烏帽子のときは、素通りしてしまった) いったん下りて打ち合わせ。 |
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岩ケ谷林道の入り口 「杉峠へ3時間」・・・とある |
もう少し進むことになり、いい道を走る。 少し行くと右側に細い林道。 近づいて標識を見ると「岩ケ谷林道・杉峠へ3時間」とある。 ここでいいんだ。 立派な林道は、この先川を渡ってまだまだ続いている。 |
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既に1台の車から身支度を終えた登山者が出発しようとしている。 「この先は車は無理だから、ここで停めたほうがいい」と聞き、 橋の手前の広場に車を止める。8:45。 |
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身支度をして、9:05発。 フユイチゴの赤い実のなっているショートカット道を上がって林道へ。 「車は無理」と聞いたが、3台は入っていた。 2台は工事用の車。1台は登山者の車。 左手に藤切谷を見下ろしながらたらたらと歩いていく。きれいな水。 捨てられてからずいぶん経っている車が2台。こんな所に・・・。 桜地蔵を過ぎるとすぐ藤切谷を渡る橋。 歩きやすい登山道を進んで、ツルベ谷登山道との分岐に着。 10:05〜10:15、風を避けて休憩。寒い寒い。 |
この橋を渡ると奥の畑谷の分岐がある |
もう少し先に、奥の畑谷への分岐がある。 トップに、「見落とさないように」と注意する。 腐りかけた丸太橋の上に、細い木の枝を数本横に渡して 歩きやすくした橋を渡ると、分岐に出た。 |
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どんどん進んでいくと渡渉地点に出た。 トップが沢の中の石でずるっときたのを見て、 もっと安全に渡る所はないか?と上流へ探しに行く。 あまりいい場所ではないがバランスを取って渡る。 次の小沢で、また、トップが、つるっときてどぼんと滑る所を見てしまった。 ズボンの濡れを拭いてから、メンバーの1人にに新聞紙を提供してもらい、 冷たさを和らげることにする。 |
落ち葉を踏みながら進む |
だんだん、周りは広い野原のようになってきた。 な〜るほど。「奥の畑谷」という名前は、 「奥の方にある畑ができるくらいの平坦地の谷」 という意味か・・・と納得できるほどの広さ。 |
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この辺りから、白くて長い布が目に付くようになった。 それもぶらぶら下がって景観の邪魔。 なんでこんな近くに付ける必要があるの・・・と 腹立たしいほどの近さ。 |
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湿っぽい土に苔が生えている。それがあっちもこっちもめくられている。 まさか人間がこんなことするはずがないからこれは鹿の仕業か? 苔を食べた後がこんな風になっているのかしらん??
また渡渉点。 水の中に隠れている岩はどれもぬるっとくるので、十分に注意して渡る。 落ち葉がいっぱい落ち、明るくなった木々の間をずんずん進む。 広い谷が狭まった所で、 「ちょっと待って。ここから谷が狭まるから、地図には絶対現われているはず。 現在位置を確認しましょう。」といって休憩しながら地図を調べる。11:00。 |
谷が狭くなったところで休憩 現在地を確認 |
ここら辺かな?と思う所をそれぞれが言ってみる。 今まで歩いてきた距離とスピードと地形を考えながら、 「ここか?・・・」と考えるが、SLが一番悲観的。 |
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11:10発。トップを代わる。 あれれ?今までうるさいほど垂れていた白布がぱったりとなくなった。 |
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沢を詰めましょう・・・の声で歩き始めたが、沢の中はゴロゴロした石で歩きにくい。 右側の斜面をトラバースするにも傾斜が急になってきた。 左側も歩きにくそう。 それなら、尾根へ上がってしまったほうがいいのでは?と 登りやすい所から尾根に上がることにする。
男性メンバーは直登を試みているが、私には無理。 歩きやすそうな踏み跡(鹿の)と、一番近い尾根を探して取り付くことにする。 鹿も歩きやすい所を選んで歩いているなあと感心。 楽々尾根に取り付けた。が、尾根は期待していた南雨乞岳への尾根ではなかった。 深い谷を間に挟んだはるか向こうだった。 つまり、奥の畑谷ではなく間違えた・・・ということ。
尾根をたどっていけば雨乞岳へは行ける。 後ろから誰が付いてきているのかを確かめ、 間が離れないよう、背中が見えるようにしてやせ尾根を登る。 人が歩いた跡はなし。 何度も何度も、木や枝を掻き分け、またぎ越し、くぐって進む。
そんな時、携帯がなった。「ちょっと待って、出るから」と。 ええーっ、こんな不安定な所で・・・。余裕だねえ。 「すっごい所を登っているよ〜」と報告。 少し緩やかになったところで先発が待っていた。 待ちくたびれた風。後発の4人がそろった所で、あとから出発。
踏み跡をたどっていくと(先発隊の跡だと思ったが、鹿の踏み跡だった!! それも大団体で移動したらしい跡) 新しい木の枝を折って集めた寝床が作ってある所に出くわした!!。 体の丸みでへこんでいる跡も・・・。 鹿のベッドなんだ!!昨夜使った跡かも? なんといっても食いちぎったと思われる木の枝の折り口が新しい!!。 ごめんね、通らせてもらうよ〜。
平らで見晴らしのいい尾根で、先発は昼食休憩。 「赤テープがあった」と。 ふ〜ん、誰か通ったんだね。12:15着。 この先の尾根をたどっていくとピークが見える。 あそこが雨乞岳だね。(実はそうではなかった) ここから1時間・・・といった所かな。 |
西尾根 (雨乞岳からまっすぐ 西に向かって出ている尾根)から 清水頭を望む |
尾根の右には、「清水頭」(たぶん)らしいピークが見える。 今立っている尾根と向こうの「清水頭」(たぶん)の間が 奥の畑谷・・・というわけか。 ちょうど足元がガレているから、 地図でいうとこの辺りにいるわけか・・・と分かってきた。 12:35発。トップをSLに交代。 |
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遠くに見えたピークは見る見る間に近づいてきた。 高く見えたピークも案外すんなりと着けそう・・・と楽観的になってきた。 「キョン」・・・鹿の鳴き声。懐かしい〜。あれは子供の鹿だ・・・。 ピークの直下は、丈の低い笹原。その下の土は、ぬかるんでつるつるぬるぬる。 SLは1人直登。 その後ろ4人は鹿道(左へトラバースして出やすい尾根へと続いている)に誘われて直登を断念。 他の二人も直登。 尾根へ着いた〜。しかし、ピークはもっと右方向。 あと少しの辛抱だと滑りやすい尾根を笹を掴んで登る。
あのピークが頂上か〜と期待していたが違っていた。 まだ高いところがある。 ん??後ろの女性メンバー1人が来ない・・・と待っていると、 ストックの先が外れるというハプニングのため遅れた・・・と。 先発の姿がない。ま、高いほうへ行くか・・・と前進。 ヌタ場に出会い、左へ逃げる。 高いほうへと進んでいくと「おーい」と先発からの呼び声。 彼らはヌタ場を右へ逃げ、後からの姿がないので待っていてくれたらしい。 合流して笹原を登る。 するとまた、鹿の寝床に遭遇。今度は笹を敷いている。
あんまり歩きやすい道なので、一時は杉峠への道に合流したか??と思ったほど。 しかし、なんとなく様相が違う。 笹の丈も高くなり、密生してきた。 前を歩く人が踏んづけてくれている笹を、バトンタッチして踏みながら1歩足を出し、 次の人にまた笹をバトンタッチする・・・という方法で歩きにくい笹原を登る。 トップのSLはさぞかし大変だろうな・・・。
トップのSLから、「人がいる〜」の声。 頂上だ・・・。「あと10mがんばって」・・・と励まされて最後の藪を抜ける。 頂上広場を大きくするために切り払った木々を、我々が進んでいく方向に捨てたらしく 倒れた木の枝がこちらを向いて前進を邪魔する。 丸い頂上標識が見えた・・・ 頂上着、13:20。やはり1時間弱で着いた〜。 雨乞岳山頂で 先客は2人。うるさい8人が到着して静けさを破ってしまった。申し訳ない。 |
やっと着いた頂上 思わず、バンザーイが出る 鎌ケ岳と御在所岳をバックにして |
御在所岳や鎌ケ岳が見える。特に鎌ケ岳のとんがりは立派。 寒い寒い。ゆっくりもできないが記念写真を撮って休憩。 13:35発、杉峠へ。トップを交代。 雨乞池を見て、笹の中へ突入。 笹の丈は高いがトンネルができているので、大丈夫。 ぬるぬるする道を気をつけて下る。 |
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笹の丈が低くなると、寒い寒い。風がビュービュー吹いている。 あら?白いものが舞っている・・・。雪か?? 早くこの寒さから逃れたいため、つい早足になってしまう。 後から来る女性メンバーも走るように下っている。 杉峠に2人パーティー。挨拶をして甲津畑へ下る。 いつもは武平峠へ下りるが、いつか歩いてみたいと願っていた甲津畑へ今日は下りる。 さすが一般登山道。歩きやすいこと!!。 きのこ好きの女性メンバーは、緊張が取れたのかきのこが目に付くらしい。 今日の収穫もビニール袋2つ。
トップを交代。 この道は大きな木が目立つ。2つ3つどころではない。 南木曽岳の巨木より大きいかも・・・。 葉っぱがみんな落ちて、樹形がはっきりして面白い。 歩きやすく、どんどん足が進む。 左手に沢音を聞きながら、夏もいいかも・・・と思ってしまう。 炭焼き窯の跡も実に多い。 丸木橋で、SLが足を滑らせるというハプニング。 あんなに慎重派の彼なのに、こんなこともあるんだ。 |
橋の手前の駐車スペース |
風にせかされるように、休憩も取らないで 駐車上まで歩き通してしまった。 帰りの車内は、「なぜ道を間違えたか」の反省会。 あの白い布が大きな原因。どうしてもあの誘惑に負けてしまう。 |
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奥の畑谷の分岐で、しっかり磁石を使って調べておかなければいけなかった。 もっと、間隔を短く、現在地の確認をするとよかった・・・などが出た。 もう一度奥の畑谷を詰めて、南雨乞岳経由で登らなくては・・・と課題が残った。 |