期待したほど雪はなし  
  南木曽岳      



1551ピークから望む中央アルプス
ここから時間切れで引き返す
13:45発
●場 所 長野県木曽郡南木曽町
●標高 1679m
●山行日 2003年12月28日
●コース 上の原〜第1鉄塔〜巨大樹の森〜1551ピークで引き返す
●多治見から
  登山口まで
多治見=中央道=中津川IC・・・登山口
※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 林 丹羽 高田 こざわん こざにゃん 大西 川井 中山  
●コースタイム 多治見
中津川IC
登山口(P)
第1鉄塔
巨大樹の森入り口
1551ピーク
巨大樹の森入り口
登山口(P)
6:45発
8:10
9:00〜9:15
9:40〜9:50
11:00〜11:15
13:25〜13:45
14:50〜15:00
16:10〜16:30
地図はこちら


またあの素敵な景色が見たい・・・

先週の霊仙山の素敵な雪景色がまだ目に浮かぶ。
ここ数日、長野県は雪・・・。
南木曽岳はどう・・・という林さんからの誘いに乗る。

山へ行きたい人がたくさんになって、8名の大所帯となる。

高蔵寺からと多治見からと車2台で登山口へ。9:00着。9:15発。


第1鉄塔より南木曽の町を見下ろす


雪は降らなかったよう・・・

登山口は、民家の横。いつも犬に吼えられる。

畑にうっすら、登山道が白くなる程度の雪。
先行者はなし。

登山届けのある「お社風の箱」付近は伐採して明るくなっている。

落ち葉がたまった上に雪が乗り、滑りやすい道を第1鉄塔へ。
南木曽の町が見える。
ここ数日の雪は、この辺では降らなかったようである。

トップは小酒井純さんに交代。


樹林の中は雪が少ない
巨大樹の森入り口(通称曲がり角)までは
ノーアイゼンで



木の下は歩きやすい

第2鉄塔付近も、伐採が進み、ぐんと明るくなっている。

雪の重みで、笹が登山道に覆いかぶさっている。
押し分けて樹林の中へ。
木の下は雪が少なく、笹もなく歩きやすい。

トップを歩く楽しみは、みんなで分け合うことにして、
交代制にしている。

間が離れたので、後ろを待ちながら
2回目の休憩、10:15〜10:25。

今度は大西さんがトップ。

熊の足跡!!

うさぎや、犬?たぬき?の足跡まではよかったが
大人の足ほどの大きさ(小柄な大人)で
先に爪がある足跡が・・・熊か!!??

1回目の目撃は、登山道を右から左へ横切って行き
2回目は、我々と同じ登山道を上へ登って行き
巨大樹の森入り口(通称曲がり角)を、登山道とは反対の左の尾根へと進んでいった。

反対のほうへ行ったのでほっ。


巨大樹の森入り口(通称曲がり角)
ここから雪も多くなり
急登があるのでアイゼンを着ける


アイゼンを調節するが、ねじが動かない

巨大樹の森入り口(通称曲がり角)
ここでいつもアイゼンを着ける。

川井さんが、「アイゼンを間違えて持ってきてしまったので
ここから引き返します」・・・と言う。

「見せて下さい」と言って見せてもらうと、
穴の止め具の位置を変えれば合うようになっている。

いつも持っている六角レンチでねじを回そうとするが固いの何の。
高田さんに代わる。彼にも固く、なかなか動かない。
ずっと靴に合わせて固定してしまっていたようでさび付いている。


「アイゼンを間違えて持ってきたので
引き返す」・・・というのを押しとどめ
長さを伸ばして、靴に合うように調節



やっと動いた・・・

う〜ん、と思いっきり回すと動いた!!。
あばら骨にずきん!!と来るくらいだったそうな。

靴に合わせて紐も短くしてしまっているようで、
なかなか上手く締まらない。

苦戦してやっと着けることができた。
これで全員で行動できる。11:15発。

ここから、雪がぐんと深くなった。
あれれ・・・。木が倒れている。


根元で裂けて
倒れてしまった巨大樹(右の写真)
その下を身を低くしてくぐっていく



根元でばっさりと裂けている
巨大樹(左の写真)
叫び声が聞こえそうで痛々しい

なんと無残な・・・

あの立派な巨大樹の1本が根元から裂けて
横倒しになっている。
傷口がまだ生々しい

その下をかがんで通り抜ける。
ここから急登になるのでトップは高田さんに代わっている。

彼は身が軽いのですいすいと登っていく。
後ろが続いているかを確かめてスピードを調節している。

南木曽岳の登りで一番急な所を過ぎて1291m地点に着いた。
緩やかになったところで、トップは川井さんに交代。
川井さんは冬の南木曽は初めてと聞く。

交代してトップを歩く

うっすらへこんでいる所を通ってください・・・とアドバイス。
笹がなければ踏み跡はそれとなく分かるが、
笹が出てくると登山道に覆いかぶさって分かりにくくなる。

途中で交代する。

4回目の休憩、12:05〜12:15。この調子なら頂上まで行けそう・・・と思った(のは甘かった)。
小酒井純さんにトップを交代。

この踏み跡は誰の?

今まで人の踏んだ跡か?と思って辿ってきたへこみが
どうやら人ではなさそう・・・と気づく。
人間ではどうにも通り抜けられない所をくぐって進んでいるから。

そこで、そのへこみと別れ、記憶にあるルートを通ることにする。

トップは、ジグザグに進んで登る所を曲がらないで直進。
あれ?、雪山を楽しむため?と思ったが、
私は歩きやすいジグザグルートを取り、二手に分かれる。

すぐ、あ〜あ、楽しかった・・・と言う声と共に尾根で合流。

今度は大西さんがトップ。
彼女は冬靴の右が痛くなって我慢できなくなった時のために、
片方だけ、軽登山靴とそれに合わせたアイゼンを持ってきているが
今の所は順調。

雪が多くなってきて足取りが重そうかな?と感じてきた頃、
代わりましょうか?と言って交代する。

笹は手ごわいが

しばらくは進めたが、だんだん笹の背が高くなり
その上に雪が乗り、覆いかぶさってくるようになってきた。

尾根通しで行けばいい・・・と分かっているがこんなに笹が邪魔をしていては
私の力ではスピードが落ちてしまう。

ここで高田・小酒井勉の強力なラッセルメンバーに交代してもらう。
なんと2人の歩調の軽やかなこと!!
あの背が高い笹をガシガシと踏み越え、乗り越えて
あっという間に姿が見えなくなってしまった!!

人の歩いた後は楽だねえ

その後を付いていくが、少しでも踏んだ跡は登りやすい。
後をたどって笹を踏み越えていく。
一生懸命スピードを上げるが、声がするのみで姿は見えず

ここであまり後ろと離れるといけない・・・と思い、後ろを待ちながら
姿を見てから登ることにする。

今年の1月と2月に南木曽岳に来ているが
もっと雪が多く、笹は雪の下で、わかんを着けて登ったほど。
笹が出ているとこんなにスピードが出ないのか・・・と再認識。


1551ピークから御岳を望む


ラッセルありがと〜

声のするところに出た。
ラッセル、ありがと〜・・・と言って合流。
後ろを振り返ると、真っ白な御岳!!
うわ〜、きれ〜い!!

小酒井純さん、川井さん、大西さん、林さん、中山さんと順々に合流。
時間は、13:25。


雪で笹が半分以上埋まっている
これを男性2人が先陣で
乗り越え乗り越えてルートつくり・・・
ありがと〜



引き返し地点はここ

ぎりぎり14:00までは行動できるが、笹は相変わらず手ごわいし
まだまだ頂上は遠いし
大西さん手作りのケーキも賞味したいので
ここで今日の引き返し地点とする。

ちょっと先に中央アルプスが見えるところがあったので
そこまで少し登る。

う〜ん、いい眺め・・・。

現在地は1551ピークだろう

地図で現在地を調べる。
多分、1551と書いてあるところ・・・だろうと推察。

中央アルプスのもっと右の白い山は??
北アルプスではなく南アルプスだと林さん。


1551ピークより中央アルプスを望む
何度来てもここで歓声を上げ
カメラを取り出す


あ〜あ、おいしかった・・・

大西さんのケーキは、ブランデー入りのパウンドケーキ。
くるみ・ラムレーズンなどドライフルーツがたくさん入った
しっとりしたどっしり重いケーキ。

う〜ん、おいしい・・・。
コーヒーと一緒にいただく。

山のご馳走と、ケーキのご馳走の二重奏

さあ、暗くならないうちに駐車場へ帰ろう。13:45発。


巨大樹の森
これが一番大きい巨大樹



快調に下山

トップは、小酒井勉さん。
さすがに8人が通った後は笹も寝て、歩きやすくなっている

快調にどんどん下る。

目の前は、大きな御岳。
その右横が乗鞍。
その右に小さく見えるのが北アルプスの穂高?
中央アルプスは右手の木の間越し。

山を見ながら下る。


アイゼンに付いた雪の団子
スノーアンチプレートは着いていない

しかし、着いていてもこれと似たようなもの


ストックが折れた!!

巨大樹の森入り口(通称曲がり角)で、全員そろうのを待つ
14:50〜15:00。

ここまでの間で、小酒井勉さんのストックがポキッと折れたと聞く。
木の間にでも入って折れたの・・・と尋ねるが
そうではない・・・と。

雪の団子が・・・

ここでアイゼンを脱ぐ人と、もう少し着けている人に分かれる。

下ってくるに従い、雪の団子が付き易くなってきた。

スノーアンチプレートを着けていても、団子は付く
着けていないと、当然付く。

ストックで叩き落しながら下る。

やっぱり滑る・・・

雪も少なくなり、どうにも我慢できずにアイゼンを外したが
やはりと言うか、つるっと滑ってしまった。
ぬれ落ち葉がよく滑る

第1鉄塔で、全員そろって(15:35〜15:45)、駐車スペースに16:10着。

それでも山が好き

大西さんの足は何とか持ったが、アイゼンを外してからの下りが痛かった・・・と。
高田さんのギックリ腰は、何とか「重い」だけですんだが
車の運転がつらかった・・・と。
中山さんの腰痛は、つるっと滑ったり、段差が高かったりすると
電流が走るような痛みだった・・・と。

あちこち不調な所はあるけれど、それでも山が好きで、また来年も登るよね。

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