深い雪でラッセルはかどらず 烏帽子岳


●場 所 長野県松川町
●標高 2194、5m
●山行日 2003年4月6日
●コース 鳩打峠〜小八郎岳〜烏帽子岳8合目〜鳩打峠
●多治見から登山口まで 多治見IC=松川ICをでたら左折=川を渡って右側のドラッグストアを越したら左折
(標識に従って林道へ)=鳩打峠

※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者  丹羽 林 高田 katou
●コースタイム 多治見発     7:00
鳩打峠       8:30〜8:50
小八郎岳      9:35〜9:50
烏帽子岳8合目  12:45
鳩打峠        15:10
地図はこちら


輪かんを持っていけばよかった・・・
 
車から見る山々は稜線近くの木々が白くなっている。
昨日の雨は山では雪だったらしい。
鳩打峠には立派なモノレール駅ができている。8:30〜8:50。

ロングスパッツだけをつけて輪かんを置いて(これが間違いだった)出発。
登山口近くには全然雪はないし、見上げた山肌にもなかったからの判断。

小八郎岳の下はうっすらと雪がついているくらい。
小八郎岳頂上着、9:35〜9:50。頂上広場が狭くなってしまって、
代わりに周りの木々が切り払われ、山肌をコンクリートで補強して
新しい妙な建物ができていた。
木がないので南アルプスが全部とても間近に見える

小八郎岳への登りに「発破をかけるので通行禁止」と書いた札がいくつもある。
今日は日曜日なので工事も休みらしい。
後から登ってきた地元のおじさんに話を聞くと、烏帽子から念丈・
本高森山までの縦走路を笹を刈って整備したので行ってごらん・・・という案内だった。
念丈倶楽部」という会の人たちが整備してくださったと。

小八郎岳からの下りは急な上に雪がついているのですってんころり。
トラバース道と合流してからもまだまだ雪は少なく、時々の吹き溜まり以外は
新雪の美しさを十分に堪能しての登りができた。

が、だんだん雪が多くなり、それも凍っていないので
ずぼっと潜って
しまうことのほうが多くなってきた。
でも、まだまだロングスパッツだけで大丈夫だったのだが、
そのうちそれでは対応できなくて雨具のズボンとオーバー手袋が
必要になってきたので着ける。10:40〜10:55。

深い踏みあとの雪の中は薄青く、神秘的
ますます雪が多くなり、さっさと歩けなくなった。尾根でも足を出すごとに
気を使って出さないと思いがけなく足をすくわれる感じで潜ってしまい気が抜けない。

尾根を行くと歩きやすいが、近寄ると左側がガレていて怖い。
少し下がってトラバースしようとすると、これまたずんと雪が深くなり
歩きにくいのでまた尾根を目指すという繰り返しでジグザグに前進する。

新しく「7合目・飯島コース」という標識ができていた
(初心者向きではない・130分で登山口へ・・・とある)。
そこからほとんど90度に左へ曲がってから少し進むと、
今度は7/10の標識がある。あれれ?

天候がいいので木々に積もった雪がぽたぽた落ちてくる。
上から雪が落ちてこないところを選んで休憩。7合目上で。11:45〜11:55。
 
ますます雪は深くなり歩きにくいことこの上なし。
今まで所々にあった赤テープもなくなり、尾根を歩くしかない
とわかっていても左側は「ナギ」というガレ場が続いているので
怖くて近寄れない

やむなく尾根のすぐ下をトラバース気味に通るのだが
これがまたやわらかい新雪で、何度も何度も腰や胸までも潜り始める。
後からついてきた1名は首まで潜ってしまったと後で聞いた。 

ガレの近くまで登ったり、やはりそれでは通れないと思って下ったり、
ずいぶん蛇行を続けながらも何とか前進したが、
とうとう尾根を行けば狭くて怖い岩場、下へ行けば谷底まで降りなければ前進できない、
谷底は今よりもっと雪が深くなる・・・というところで、
今日はここまで・・・・として引き返すことにする。12:45。

男性1名がほとんどずーっと先頭でラッセルをしてくれた。
ほんと、大変だったことだろう。
輪かんをおいてこなかったらもっと前進していたかもね〜。

帰りは、よくこんな急なところを登ってきたなあというところ。
やっと、平らになったところで林さんが持ってきてくれた
ケーキとコーヒーで大休憩
をとる。ぽかぽかと風もない陽だまりで、
前には南アルプスがどーんと並んで絶好の休憩場所。

アイゼンを着けて出発。
そこからは駐車場までノンストップ。
白い冬の世界から、だんだん春の世界へと変っていくのが面白い。
溶けてカラマツについた氷(エビの尻尾)がぱらぱらと落ちてくるのも楽しい。 
 
泥が見え始めたところでアイゼンを取ったが、濡れた落ち葉と雪が混ざり合って
滑りやすくなっていて歩きにくい。

下の方はぽかぽかの春山。

途中、片桐小八郎の子孫だという70歳位の男性に会って
「もっと歩かなあかん」と励まされた。


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