谷の荒れが痛々しい           
三国岳  阿蘇谷〜頂上往復 
            烏帽子岳まで縦走するはずだったが・・・・




三国岳頂上

早い時刻に到着 11:10
これから烏帽子岳への縦走を
楽しみにしている
余裕のある笑顔


●場 所 岐阜県上石津町
●標高 894m
●山行日 2004年10月31日
●コース 時山登山口〜阿蘇谷〜頂上〜阿蘇谷〜時山登山口
●多治見から
  登山口まで
多治見=春日井駅=関ヶ原IC=時山阿蘇谷登山口
※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 丹羽 守山 林 鶴賀    
●コース
   タイム
多治見
春日井駅
時山登山口
稜線
三国岳頂上
引き返す(頂上)
偵察に下る
時山登山口
6:15発
6:35
8:00〜8:35
10:30〜10:35
11:10〜11:30
11:50〜12:00
12:05〜12:20
14:30着
地図はこちら


確率が下がったので行こう!

前日、何度も天気予報を調べていた。が、30〜50パーセントの確率であまりよくない。
雨の山は静かでいいが、展望は望めない。
SLの守山さんに、どうしましょう?とFAXを送る。

午後7時前の天気予報を見ると、10パーセントに下がった!
すぐに林さんから連絡が入ったので、「行けるね」と返事をする。
守山さんも仕事中なのに心配していたらしく、携帯から連絡が入る。

ヒルが多い山だから・・・とあまり気乗りしない口ぶりだったが
10パーセントに下がったことを伝え、最終的に彼の帰宅時を見計らい
9時の天気予報で決定することになった。

9時、「行きますか・・・」と連絡が入り、本気になってパッキングを始める。
ただ、行動食が買ってない。仕方ない。おにぎりでも作ろう・・・。

林さんも行動食がない・・・というので、私のおにぎりと彼女のバナナを交換することにして明日を待つ。

駐車場は広くてトイレ付き(養魚場の)

名神を快調に走って、時山集落の登山口を探す。

ここを通る道路は、途中でストップし通り抜けができない。

道が細くなる所に広い駐車場。
ここかな?と思いながらバス停にいた人たちに
「三国岳へはここからですか?」と尋ねると
もうちょっと下の赤い橋から」と親切に教えて貰う。

お礼を言って少し引き返すと、先ほど通ったばかの赤い橋。
そこを渡ってすぐ右側の広いスペースに車を止める。
養魚場らしい。トイレも借りて用意を整える。

今日は読図山行も兼ねているので、まずは三国岳と烏帽子岳の方向を探す。

どちらも、手前の稜線や山にさえぎられ、山頂は望めないが方向はわかった!

駐車スペースから橋を渡って
「時山文化伝承館」の方へ進む


左側の橋の上から阿蘇谷を見下ろす
「あんぞだに」と読むそうである
右岸がえぐれている


「時山文化伝承館」
この右手を回り込んだ所に
登山口がある



写真をクリックすると大きく見えます
阿蘇谷の沢音を足元に聞きながら
左岸を進む

薄暗く、1人で歩くのはちょっと嫌だなあ・・・・といった道

右側の斜面から
土砂が流れ落ちて
三角州のように溜まっている

大雨の名残りか?
コンクリートの電柱も倒れている


登山道はあちこちで消失
(木が倒れこんで道をふさいだり
水に流されていたり)
川の中を何度も歩く


登山口には標識がない
先ほど車の中から見た
標識のある橋の方へ行ってみる

結局ここが登山口
ワサビ?の栽培地のように見えた


舗装道路の下がえぐれ
トンネルのようになっている

そのためこの白い橋は通行禁止
この橋の袂に
『三国岳』の標識があった
標識はこっちを向いているので
先ほどの分岐に引き返す


丸木橋やトラバースは避ける

3本の丸太の橋は、いかにも滑りそう・・・・
トップの守山さんがまず渡る。あっ、滑った!
彼はバランスがいいので落っこちることはなかったが、
我々は下の川に降りた方がいい。

昨日の雨降りにしては水量が少なかったので無事渉って合流。

細い急斜面のトラバースは嫌なので川に降りて石をたどって進むことも数回。

1回目の休憩を取る。地図で現在地を調べる。
左手に流れ込む沢を3つ数えてきた。

としたら・・・ここかな?と思うのが、ワサビ谷分岐。
それにしてはあまりにも早すぎる・・・・。40分でこんなに来れるはずが無い・・・
渡渉で手間取っているし・・・・。


『無断にてワサビ田への立ち入り
及び採集を厳禁』
『時山生産組合』の札

田は土砂に埋もれ
ここで栽培していたとは思えない姿



シーズンにはワサビが採れるといいが・・・

もう少し進むと『ワサビ田』の看板。
ここがワサビ谷との分岐だ・・・と分かった。

また少し進むと尾根へあがる道。登った所はヤセ尾根。

急な尾根から下を覗き込むと登山道らしき赤テープがあちこちに。

下りれそうな所を探しながらなおも登っていくと
ジグザグで下りる道があった。

しかし、守山さんが偵察に行っても続く登山道らしきものが無い。

林さんが、尾根のトラバース道を偵察に出かける。
と、「こっちのほうが、しっかりしているよ〜」と。

守山さんに引き返してもらってトラバース道を進む。

あとで地図を見て分かったが、ワサビ谷を離れた本流をたどるのに
急な谷になっていたからそのための迂回路らしい


写真をクリックすると大きく見えます

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再び本流に下りる

谷の様相は、ますますひどくなり
木が何本も横倒しになったり


根こそぎ土砂と共に谷へ倒れこんだり 木の根が水で洗われ露出していたり
している痛々しい様子があちこちに


写真をクリックすると大きく見えます
左の本流と分かれて右の緩い谷に入る
青い袋が目印らしい
本流はぐぐぐっと三国岳直下まで
伸びている急な谷になっていく


黄葉も出てきた 落ち葉でふわふわの中を進む
今までの荒々しさが無くなり
ほっとする場所



写真をクリックすると大きく見えます
また、谷沿いに稜線を目指す


ここから谷と分かれて斜面を登る
沢音がだんだん小さくなる


県境稜線(滋賀県と岐阜県)へ出た
遠くまでよ〜く見える・・・
高圧電線もすぐ上を走っている


こちらの尾根は
岐阜県と三重県の県境尾根
三国岳から続く尾根道
(本当ならこの尾根を
歩いていたはずなのに)


木にびっしり・ぐるりと付いたきのこ
きのこに詳しい人がいなくて残念


滋賀県側は霧が出ている
が、稜線でさえぎられ
岐阜県側には来ない



写真をクリックすると大きく見えます
さあ、烏帽子を目指そう!!
でも、どこにも標識が無い

磁石で調べた方角に付いていた
赤テープをたどりながら
下ることにする

どんどん下るが、あまりにも急すぎ
どんどん谷まで下りていってしまうようで
慎重派の林さんから
ちょっと待って」と声がかかる

まだまだ先は転がり落ちるような急坂
80mほどは下ることに
地図ではなっているが
それにしても県境稜線がこんなお粗末・・・
ということは有り得ない

今まで何度も県境稜線を歩いたが
こんなではなかった!

引き返しましょう!!


頂上直下の急坂の左右には
イワウチワやイワカガミの群生
それにシャクナゲの木もたくさん

頂上に着いた!!
『ここから90分』と書いてあった標識より
20分早く着いた

ここは三角点もなく
最高点でもない


頂上から滋賀県側を望む
雲の上でまるで北アルプス風の雰囲気


2回目の頂上であちこち調べる

掴まる所を探しながら、また登り返す。20分のロスタイム。2回目の頂上。
最高点の方にでも分岐が無いか?
見落とした分岐が無いか?
あちこち探してみたが、はっきりした物はなし

よくよく地図を見ると県境はやや戻り気味のところから出ているので
引き返して分岐があれば縦走。分からなければ元来た道を下る・・・ことにする。


写真をクリックすると大きく見えます


赤と青のテープ
それに黄色のひらひらするテープ

県境稜線がこんなあいまいな道??
どうも引っかかる


決め手が無い 

ほんの少し下った所に赤と青のテープと
ひらひらする黄色のテープがあった。

意味ありげだが、決め手が無い
守山さんと偵察に少し下ってみる。

先ほどよりは急ではないが
それでもどんどん下らなければならない。

もう12時を過ぎた。これから約4時間・・・。

アップダウンもたくさんある・・・。なんといっても破線ルート・・・。

引き返しましょう!残念だが・・・。


写真をクリックすると大きく見えます
登りであんなに心を動かされた黄葉も
何かさっきとは違って見える


同じ道でも気が抜けない


ルート判断と渡渉に気を使う



写真をクリックすると大きく見えます

夜のような薄暗い道を下山する

せっかくの読図山行だから

今の現在地はどこか?を調べながら下山する。

たらたら道の1cmは、5分ほどだね・・・と確かめながら。

丸木橋もトラバースも安全な沢道を使う。


駐車場に14:30着。日が短い今、いい時間だった。

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