1月 ニュージーの夏を歩く
     ニュージーランド 
               (マウントクック周辺・ケプラートラック・ルートバーントラック)


4日目 1月13日(火) 
  マウントクック周辺ハイキング

  
セアリーターンズ・トラック(ミューラー小屋手前まで)


全行程 1・2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目
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マウントクックが正面に見えるポイント

今日は山の稜線付近は
雲の中で見えない
草原の中を突っ切っていく
5時起きの7時出発だと
誰も歩いていない  静かな道




スグリの木の仲間

帰り道、子供たちが競って食べていた
まだ熟れていないのに
美しいシダ

ニュージーはシダの種類が多い・・・と
シダで1冊本ができるほど
買ってくればよかった・・・
木道のないところもある
なんとなく尾瀬に似ているが、
湿地ではない
枯れた湿地か?




ジギタリスの仲間

これは片方にだけ向いて花を咲かせる
氷河の末端

まるで砂利を取った後のような
形状をしている垂直の壁

ここをクリックすると大きく見えます
ラージ・マウンテン・デージー

デージーの中では一番大型
花の直径が10cmほどもある
葉っぱも太くて大きい
氷河の末端

川が流れ込んでいる水溜り状
登っていくと全体が見えてくる
フィヨルドランド・ロック・デイジー

花の直径は5cmほど
葉っぱもラージ・マウンテン・デイジー
とは違う





フィヨルドランド・ロック・デイジー
全体を撮ってみた
マウント・クック・リリー

花期は、11〜12月とあったが、
標高が高くなるとちょうど見頃で
きれいに咲いていた
下の方では種ばかり
この花がみたくて1月に計画し、
山行の前半に持ってきた
世界で一番大きいキンポウゲ科の花





マウント・クック・リリー
全体を撮ってみた

セアリーターンから上に多い
ミューラー・ハットまでは行けなかったが
この花に出会えてよかった!!
サウス・アイランド・エーデルワイス

高さが10cmにも満たない
背の低い銀ねず色の葉っぱ

ロック・クッション

日本のイワウメによく似ているが
もっと小さな花
これとそっくりな花で
高層の湿地にあるのは
アルパイン・クッション





マーガリート

1本の茎から多数の花が出るのが特徴
読み方を変えれば、マーガレット
ラージ・フェザリーリーブド・バターカップ

鮮やかな黄色で
地面にくっつくように咲く背の低い花
本当に大きい花(ラージ)




ラージ・フラワード・マット・デイジー

葉っぱの色が銀ねず色
ラージ・フラワード・マット・デイジー

全体を撮ってみた
セアリーターンを過ぎると、
登山道は整備されていない道となる
マーカーもなし
雪渓も出てくるし、氷河が溶けた後の
岩ゴロゴロ地帯となる
山初めての娘では足元がおぼつかない
その上、靴が合わないらしく、
痛いと訴える
おまけに濃いガスで見通しも悪い
・・・引き返すことにする

この雪渓を渡って向こう岸に行き、
しばらくするとミューラー・ハットに着く・・・
らしい
斜度も結構ある
やはり無理・・・と判断
我々はここから引き返したが、
ハットまで行った男性から、
「ガスの上は素晴らしい景色だった」
と聞かされる
それを聞いた静岡の男性は、
ずいぶん下まで下っていたが
もう一度登り返して行った




アームストロングス・スピアグラス

一見セリ科の花か?と思ったが
よくみると槍のように鋭い葉っぱが
ぐるりと取り巻いている
スピア(spear)とは槍のこと
なるほどね〜
ガスの中にこんな三角マークが
ぽつんぽつんと立っているだけ

日本でよく見る、数メートルごとに
書いてあるペンキ印は1つもなし
濃いガスのため
このマークもよく見えない





氷河から流れ込む川と水溜り

ここから流れ出る川が
テカポ湖へと注がれる
タラルア・アイブライト

花の中央の黄色がよく目立つ
コゴメグサに似ている
だんだん雲が取れてきた
腰を下ろして、晴れるのを待つことにする
ぽかぽかと日の当たる絶好の地で、
のんびり大休憩
セアリーターンを見下ろしながら

マウントクックに顔がある・・・!!と
2人の意見が一致
まぶた・鼻・口までもある
その気でみると本当に顔だ・・・





エバーラスティング・デイジー

行く先々で、どこにでもよく見かけた
日がかげると花がつぼんで
日が差すとまた開く




ミューラー氷河

青く見えるところがあって神秘的
まだ雲が取れない
反対側はもう青空が見えてきた
こんな池が2〜3ある
山の麓を流れているのが
氷河から流れ出した川




ここをクリックすると大きく見えます
一番大きい池とマーガリート

これは白っぽい花
左の池とマーガリート
もうちょっと背景を入れて撮る

バックはミューラー氷河
この先は谷になって行き止まり
その谷の向こうに
ミューラー氷河が横たわっている




だんだん雲が取れて
氷河の「しわ」がはっきりと見えてきた
ニードル・リーフ・グラスツリーの仲間

松の木の葉っぱの様に細い葉
に花が咲いているのが特徴
ニードル(針)のような葉っぱ
なるほどね〜





レザリー・リーブド・マウンテン・ヒービー

小さな葉が左右対称に
交互に重なってついているのが特徴
ラージ・フラワード・ヒービー

左の花より、花が白くて大きいのが特徴

ここをクリックすると大きく見えます
ルピナス

いろいろの色があるが
ネイティブの植物ではないので(外来種)
国立公園では駆除されている





ルピナスに緑色の薬が(駆除用)
べったりとかけられていた

匂いは悪くなかった
やっと青空になった
くっきりと白い山が見える

これで15時半
下山の間にもまだ山へ登る人がいる


ハーミテージのパソコンを使う娘に付き添って21:00前にYHAを出る
そんな時刻当然カメラは要らないだろう・・・と持っていかなかったのが運の尽き
ハーミテージのパソコンの置いてある(2台しかない)所から(ロビーの片隅)
ちょうどマウントクックが良く見える  特等席
21:00  マウントクックが赤く輝いている
21:20             残照が消える
21:40        白い雲が山頂を隠す
21:45     頂上が現われ白く見える 
21:55     電気が映える暗さになった
22:10               暗くなった

と、こんなふうに表すしかない  
返す返すもカメラを持ってこなかったことが残念で残念で・・・




カラタチのような痛い棘のある木

あちこちにある
マオリの人はこれで刺青を彫った・・・と
さぞや痛いだろう・・・





YHAの玄関先

左に洗濯室
右にトイレとシャワーがある
DOC前の表示板

山の名前が書いてある
これはその1/3ほど
マウントクックでの1日目の夜、夜中に起きて空を眺めるとすごい星
雲も明かりもないのでバッチリ見える
南十字星を探す  確か天の川にある・・・と聞いている
天の川はすぐ見つかった  そして十字の星!!

2日目も見ようとしたが、どういうわけかYHAの外灯が煌々と点いて邪魔になって見えない・・・



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ニュージーで購入した 
●「A FIELD GUIDE TO THE ALPINE PLANTS of New Zealand」
   JOHN T.SALMON著
●「Flowering Plants of New Zealand」
   Colin Webb
   Peter Johnson
   Bill Sykes   著
●「ニュージーランド 南アルプスの植物」
   リチャード・ライアル著  (日本語版)

を参考にして植物の名を調べました。