1月 ニュージーの夏を歩く
     ニュージーランド 
               (マウントクック周辺・ケプラートラック・ルートバーントラック)


8日目 1月17日(金) ケプラートラック 1日目  
                  コントロール・ブリッジ〜ラクスモア・ハット(小屋)


全行程 1・2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 8日目
9日目 10日目 11日目 12日目 13日目 14日目 15・16日目


テアナウからバスで10分ほど
コントロール・ゲイト(水門)で下車

日本人は静岡の男性(また会った)
を合わせて3名のみ
緑色の標識がDOC管轄のトラック
であることを示している

帽子・長袖・手袋・長ズボンという
出で立ちは我々日本人のみ
そのほかは、タンクトップや短パン姿
紫外線がきついという国なのに
かまわない人がほとんど




コントロールゲイトの金網の扉を
開けて通る

ハット・パス(小屋の宿泊券)がない人は
泊まれない・・・との注意書き
左の川は、マナポウリ湖から流れてきて
テアナウ湖へ注いでいる
しばらくはテアナウ湖に沿っての
たらたら歩き
入り口を入るとすぐに
レイン・フォレストの様相
いろいろなシダが目白押し




シダ

結構大型

ボタン・ファーン

(ボタンのようなシダという意味らしい)
アンブレラ・モス

(傘のようなコケという意味らしい)
コケ

中心の色が黒くなっていて
面白い模様になっている





レディース・スリッパー・オーキッドか?

木の幹に寄生していた
ランだ!と分かったが
花はまだ咲いていない蕾状態
ハンギング・スプリーンワート

これも木の幹にぶら下がるように
寄生していた
これは何度も良く見かけた




ブラケット・ファンガイ

腕で支えるきのこ・・・という意味らしい
日本のサルノコシカケの仲間?
海(湖)水浴場

対岸のテアナウからモーターボートで
こちら側に来て楽しんでいる風
休憩していると、すぐサンド・フライ
(ニュージーランド・アブ)がよってくるので
おちおち休んでおられないのに
幼児連れの裸のファミリーがいる
刺されないのかしら?
それともそんなことに拘らないのかしら?





海(湖)水浴場を過ぎるとやっと登りに入る
周りは、レイン・フォレストらしい光景
木道には金網がかぶせてあって
ぬれてても滑らないようにしてあった
滑りやすい岩にも
かぶせてあるのには驚いた
これ以後、すべての木道・橋・階段が
金網付だった
小さな小さなデージー

花の直径は1cmほど
太陽が出てくると開き始める
足元に赤い花が落ちている

???と見上げても見当たらない
それ以後気をつけて木の天辺あたりを
探すことにした
あった!高い木のはるか上に蔓状で
巻きついている赤い花の固まりが




シダ

日本のワラビに似た形
やっと視界が開けた
テアナウ湖が見下ろせる
弱々しい感じの白い花

背丈は20cmくらい
湿った所が好き
あんまり赤くてきれいなので
食べられるのか?と思ったが
おいしいならこんなに多くは
残っていないはず・・・と考えた


ニュージーランド・バイオレット

あちこちで見かけた
どちらかといえば湿った所に多い





イエロー・スノー・マーガリート

ライムストーン・ブラフの岩に
くっついて咲いていた
ライムストーン・ブラフ

石灰岩の岩壁
化石がつまっている・・・そうである
グラスランド・バターカップ

キンポウゲの仲間
日本でいうとウマノアシタやキツネノボタン




サルオガセのような白いコケが
あちこちの木にぶら下がって
全体が白く見える不思議な光景
オールド・マンズ・ビヤード
おじいさんのあごひげ・・・と言う意味
サルオガセの仲間
白っぽい樹林を抜けると稜線に出た〜
遠くの山が、マウント・ラクスモア
その手前に今日の宿の
ラクスモア・ハットがある




気持ちのいい稜線歩き
360度を見ながら緩く登る
今までの植物とがらっと変わって楽しい
くるくると葉先が巻いた草
これがずーっと続いている
また会えた
ラージー・・マウンテン・デイジー
これくらいの高さになるとよく咲いている




テアナウ湖 帽子・長袖・軍手・長ズボン
こんなスタイルは誰もしない
日焼けが怖くて、バンダナをかぶって
アラビアン・スタイルにしてみたが
やっぱりやめた
風が強いので帽子押さえの意味で
バンダナをかぶって首元で縛るスタイルは
日焼けも防いで一石二鳥




レザリー・リーブド・マウンテン・ヒビー
また会えたね〜
こんもりとした樹形
ウイロウハーブ
アカバナの仲間
マウンテン・ボグ・デイジー
高山性の湿地のデイジー・・・と言う意味
池塘があるからさもありなん




ラージ・フラワード・マット・デイジー
葉っぱに特徴あり
マウンテン・ジェンシャン(ゲンチアナ)
稜線の草むらの中に
隠れるように咲いていた
マウンテン・ジェンシャン(ゲンチアナ)
これは花付のいい株
アルパイン・クッション
ロック・クッションという似た花もあるが
これは湿地に咲く花





こんな池塘があちこちにある湿地帯 プラストレイト・グラスツリー
湿地帯に咲いていた





ラクスモア・ハットが見えた
エーデル・ワイス
不思議な色合い
エバーラスティング・デイジー
また会えた
あちこちに群れを作って咲く
ラクスモア・ハットの2階
到着しても受付はなし
適当な所にザックを置いて
自分の場所を確保する
19時にワーデン(小屋番さん)が
ハット・パスを取りに来る
ハットの中は、登山靴は禁止
サンダルが多かったが
私は機内用のスリッパ
裸足で歩いている人もいる
街中でも裸足の人がいるのには驚いた




19:00からワーデンがハット・パスを
集めに来て、全体への注意事項を話す
このハットの水は、ボイルしなくても
飲めるのか・・・とワーデンのリズ
(年配の女性)に念押しで聞いてもらった
それが1番心配だから・・・
OKとのこと  一安心
年配でそれもジャパニーズの
ウーマンは私だけだった
後は若者と年配の男性
「山好きのオールド・ウーマンが
来てくれて嬉しい」・・・
と言葉をかけてもらった
彼女はきれい好きで世話好きで、
娘さんと隣接した部屋に住んでいる
食事を作らなくて、小屋の管理だけして
山に住めるなんて羨ましい〜仕事
DOCの職員
彼女の話し方はゆっくりで
分かりやすかった・・・と娘
「バンクルームでは静かに」・・・という
注意が理解できなかったらしく
大声で話している人もいたので、
皆が皆、英語力があるとは限らない
・・・と思った



バンクルームの中
2段ベッドが10くらい  計20人
こんなバンクルームがもう1つある
計40人くらい泊まれる
マットレスだけ置いてあるので
シュラフを敷いて寝る
トイレ・ウオッシュルーム
水洗になっている
ペーパーもちゃんと備え付け
夜、電気は階段に薄暗いのが1つだけ
ヘッドランプを持ってトイレへ行く

次のページに続く

ニュージーで購入した 
●「A FIELD GUIDE TO THE ALPINE PLANTS of New Zealand」
   JOHN T.SALMON著
●「Flowering Plants of New Zealand」
   Colin Webb
   Peter Johnson
   Bill Sykes   著
●「ニュージーランド 南アルプスの植物」
   リチャード・ライアル著  (日本語版)

を参考にして植物の名を調べました。