1月 ニュージーの夏を歩く
     ニュージーランド 
               (マウントクック周辺・ケプラートラック・ルートバーントラック)


9日目 1月18日(日)  

ラクスモア・ハット〜テアナウ
風が強く足止めをされて、出発の許可はやっと10:00・・・
これでは、モツウラ・ハットまで行けない
やむなく下山・・・
 


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ハットのキッチン

夜中、建物が揺れるほどの風が吹く
叩きつけるような雨も降っている

5:30起床  7:00発のつもりで準備

まだ暗いのでヘッドランプをつけて
お湯を沸かしたりして朝食の用意

ワーデンのリズが無線で天気概況を
聞いてきたらしく、動かないようにと言う



テアナウ湖方面

7:00過ぎても、足止め状態
リズは新しい情報が入るごとに
みんなに説明してくれる 良心的

風速など単位が違うのではないか
と思われるほど大きな数字で言う

“強い雨は午後3時ころまで降り
強い風は正午まで吹く
今夜頂上付近は降雪がある
風速50km/h〜120km/h
2000m付近では130km/h





次々に起き出してきた人もキッチンで待つ

午後からは回復すると言うが
それでは予定のモツウラ・ハットに
着くのが19時過ぎになってしまい
前進することは無理

1つ手前のアイリス・バーン・ハットなら
行けるが、予約していないから
泊めることはできない・・・と言う返事

最新の情報を紙に書いて張り出してくれた
これなら言葉で聞くより分かりやすい
前進できなければ、下山しか道はない
やっと10:00に解除

私ならもう少し待つ・・・と言うリズ

しかし、1番にハットを出る
吹き飛ばされそうな風
体重が軽い娘は、ふらついていた
吹きちぎれそうなほど草があおられている

元来た道を歩き出すと、
下からの登山者に出会う
森林限界を過ぎているところだけ
足止めなんだ・・・
マウント・ラクスモア方面

名残惜しくて何度も振り返って歩く

たいていの登山者は余裕を持って
アイリスバーン・ハットに泊まるらしい

そうすると、次の日の歩行時間が長くなり
テアナウへ帰る時刻が遅くなり
次のルートバーン・トラックに
影響が出るため、あえてモツウラ・ハットに
泊まるようにしていたのだが・・・

裏目に出た〜





樹林の中に入ると、嘘のように穏やか

雨具もザックカバーも片付ける
下からは続々と登山者



木にぶら下がっているサルオガセ

強風の名残かひどく揺れている
登山道にいっぱい赤い花が小枝ごと
落ちていたのでかき集めて撮る

昨夜の風で折れて落ちたらしい




昨日感激して歩いたレインフォレストも
昨日の今日では飽き飽きしてしまう


空はまだ雲っているが
時折青空がのぞいて眩しくなる
下山してから
モツウラ・ハットに行こうか・・・
と考えていたが
同じような景色に飽き飽きして
途中で予定変更
テアナウへ帰ることにする

バスの予約がないから
テアナウまで歩かなければならない
コントロール・ゲイト付近では青空
ぱっと開いた花に目が止まる




クイーンズタウンで購入した娘の靴は
快調で歩くことができてほっとした
しかし、ここまで来てサンダルに換えた
足が喜んでいる・・・と
ここからテアナウまでは
湖沿いの散歩コース
サンダルでも問題はない




テアナウ湖畔の植物
ニュージーランド・フラックス
また会えた
テアナウ湖畔の植物
アザミの仲間
右側の奥のとんがりが
マウント・ラクスモア・・・と思う
テアナウ湖畔の植物
クレソンか?
テアナウ湖畔の植物

延々日向を1時間歩いてテアナウの町へ
DOCで、ハット・パスの払い戻しを
してもらう

すべての交渉は娘に任せてある

リズのサインがないから・・・と
渋っていた受付嬢も
疲れ果てた娘の様子に
とうとうOKを出した




テアナウに帰ったはいいが宿がない

インフォーメイションでお値打ちの宿を聞く
しかし、バックパッカーズの斡旋は
していないと言うので
まずは明日泊まるYHAへ出向いて
今日の空きがないか尋ねることにする

ついでに必要なものもロッカーから出す

YHAの女性は親切
YHAの空きはないが、換わりの所に
電話をして予約まで取ってくれた

それが、このグレイトレイク・
ホリディー・パーク




ツインがないので
3人部屋を2人で使うことになった

なんと!!バスタブまである

トーマス・ホテルのように冷蔵庫もTVも
石鹸も紅茶・コーヒーも

先に入浴した私がお湯を使いすぎたのか
次に入る娘はお湯の温度が低かった
・・・と途中で出てきた

まさかそんなことになるとは・・・
結局次の朝やっと汗を流すことができた
広々とした部屋

それでも2人で68$(5100円)



部屋の前は廊下から庭へと通じている

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ニュージーで購入した 
●「A FIELD GUIDE TO THE ALPINE PLANTS of New Zealand」
   JOHN T.SALMON著
●「Flowering Plants of New Zealand」
   Colin Webb
   Peter Johnson
   Bill Sykes   著
●「ニュージーランド 南アルプスの植物」
   リチャード・ライアル著  (日本語版)

を参考にして植物の名を調べました。