積雪期なかなか頂上まで行けない・・・ |
南木曽岳 |
こんな雪がないように見える山でも 上へ行けばどっさりある |
●場 所 | 長野県木曽郡南木曾町 | |
●標高 | 1677m | ||
●山行日 | 2004年2月21日 | ||
●コース | 上の原登山口〜南木曽岳7合目あたり〜上の原登山口 | ||
●多治見から 登山口まで |
多治見IC=中津川IC=19号線=上の原登山口(P) ※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス |
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●参加者 | 丹羽 守山 林 鶴賀 | ||
●コースタイム |
多治見 上の原登山口(P) 南木曽岳7合目あたり 上の原登山口(P) |
7:00発 8:45〜9:05 13:50引き返す 16:00着 |
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地図はこちら |
毎年、年3回の公開山行を企画しているが、今回は希望者なし。 そこで、昨年入会した雪山初めての新人(鶴賀さん)のために 「積雪期の歩行・行動技術の習得」を目的にした山行に切り替える。 行き先も霊仙山より雪が多そうな南木曽岳に変更。
4人なので守山さんの車で行くことになった。 窓の外の山は、中央アルプスが白いほかは全く白色がない。 その上、昨日今日と20度近いぽかぽか陽気。 もしかすると雪なしの山行になるかも・・・と考える。 南木曽駅へ入る分岐はまだ工事中。 標識に注意して、南木曽岳への細い道に入る。 登山口、8:45着。原因の分からない渋滞でずいぶん遅れた。 すでに車が2台停まっている。いずれも単独行の男性。
いつもの犬に吼えられて畑の間の道に入る。 お社型の登山届け箱を守山さんに見てもらうと、 先月の28日に我々が書いて以来たったの1人(今日の入山者)のみ。 みんな書かないんだね〜。雪の状態を知りたいのに・・・。 |
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第1鉄塔 ぽかぽかと暖かい陽だまりで雪はなし もしかしてこんな状態で 頂上へ行けるかも・・・??と 考えていた |
畑に雪が残っているものの、登山道にはなし。 第1鉄塔までは、枯葉を踏んでの登り。 汗がぽたぽた落ちるほど暑い。 第1鉄塔、9:25〜9:35。 鶴賀さんは地図の勉強をしているというので、 2万5千の地図を貸し現在地点を調べてもらう。 林、鶴賀の2人は、冬の帽子から夏の帽子に衣替え。 第2鉄塔までは、ほとんど雪なし。 ここで磁石の使い方を伝授。 |
ここからはところどころ登山道に雪が残っているものの とても雪山とは言えない量。 木曽川や町を見下ろしながら登り、 右からの尾根が合流するたらたら地点で休憩。 烏帽子岳以来の鶴賀さんは少々えらそうなので 早めに休憩を取る。 雪は所々に残っているだけで、 今日は頂上までこのまま行くのか・・・とがっかり気分。 |
支尾根のたらたら地点で休憩 雪は所々に残っているだけ |
主尾根に出た所・通称曲がり角 ここから急に雪が深くなった これからの急登に向けて アイゼンを着ける |
あれ?もう降りてくる人がいる? 尋ねると、 「雪が深くなってきて自分の技術では行けないから下山する」 ・・・と言う。 まだ11:00前なのに。 これで先行者は1人になったわけ。 曲がり角に来ると、本当に雪が多い。 アイゼンを着けることにする。、11:05〜11:15。 鶴賀さんは、林さんと同じアイゼンなので彼女がノウハウを伝授。 |
守山さんはずっとトップ。 林さんが交代を申し出ても「いいです」と意気盛ん。 私はどういうわけか、車を降りたとたん ギックリ腰?のように痛む。 「シートが柔らかかったからかも・・・」と守山さん。 まさか、そんなことが・・・?? 新人の様子を見る・・・を名目に最後尾でついていく。 先行の彼はわかんに換えた跡が窺われたが このコース1番の急登(私が勝手に命名している)は アイゼンで登りたい。 トップの守山さんは ずぶりずぶりと潜りながらも1歩ずつ1歩ずつ登っていく。 |
先行者は1人 彼はアイゼンからすぐに わかんに換えたらしい でも、この急登はわかんでは不安 我々はアイゼンで登る |
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1番の急登を登りきったところで休憩、12:00〜12:10。 トップの守山さんは、離れて歩く後ろの2人のスピードを計りながら登ってくれている。 ここからわかんに換える。 「初めての雪山でアイゼンもわかんも体験できるなんてラッキーだよ〜」と言いながら。 ここからは緩い登りになる。わかんに換えたがそれでも潜る。 湿っぽい重い雪。 第2の急登(私が勝手に命名している)を登ると、またずんと雪が深くなってきた。 |
13:00〜13:10、休憩を取る。 引き返しの時刻を13:30頃にしてある。 ここから帰るにはまだ早い。 「もうちょっと行こうよ」と私は言うが 林さんは「新人もいるし、初めてのわかん・アイゼン歩行だし」と 慎重。 後で彼女の言うとおりだったことに思い知らされる。 「14:00前には下山始める」・・・で出発。 |
第2の急登を登った所で休憩 湿った雪なので、わかんでも沈むし重い |
今日の引き返し点 多分7合目の辺り 先行者もここで時間切れ 丁度1年前の公開山行の参加者 不思議な縁 我々も時間切れ |
快適なたらたら道を進んでいくと、 あれ?先行の男性が休んでいる。 「もう、頂上まで行ってきたんですか?」と聞くと 「時間切れでここから帰ります」の返事。 ずっと彼がラッセルをしていてくれたわけ。 その彼が「多治見労山の・・・」と言うので、 はっとひらめいて 「去年の参加者の・・・・」と応えるとぴったりその通り。 丁度1年前に、公開山行でこの南木曽岳へ来ている。 (その時は頂上まで行けた) 林さんの言うとおり、 『身軽ですいすい』と登ってこれるスリムな体つき。 彼はあれ以来どこの山岳会にも入っていない・・・と。 |
あれこれ情報交換をしていると 我々も時間切れの時刻。 お互いに写真を撮りあって下山することにする。13:50。 鶴賀さんに貸したわかんは、藤づる製の古めかしいタイプ。 横に広がっているので歩きにくいらしい。 何度も自分のわかんを踏んで転んでいる。 林さんが言っていた『疲れてくると足まで意識が働かなくなる・・・』見本みたいに。 1回は1番の急登で転び、頭から雪に突っ込んでしまった。 こうなるとザックの重みで1人では起き上がれない。 2人に助けられてやっと起き上がれた。 幸い怪我はなし。 新人、久しぶりの山行、アイゼン・わかん初体験などもっと条件を考えるべきだった。 反省!! 「こんなにしっかりとレースをつけたのだから明日登る人は楽々頂上へいけるね〜 と言うと、「明日は雨」と林さん。 そうだった・・・。
曲がり角でわかんを外す。15:00〜15:10。 ここから約1時間で登山口。 滑らないようにね・・・といいながら、私も何度か滑ってしまった。 急に雪の量が減り、あのずぶずぶ潜ったほどの雪が懐かしくなる。 登山口に16:00着。 腰は、歩いているうちに少しは良くなったような気がした。 (夜痛くて何度も目を覚ましたが・・・) 帰りの道は行きと大違い。スムースに走れ明るいうちに多治見に着いた。 |