いきなり☆☆マークの沢登り
     仙ケ岳・矢内原川本谷 沢登り



滝をバックにして撮ってもらう
後ろは滝つぼ
足元にも滝つぼ


●場 所 三重県亀山市
●標高 961m
●山行日 2004年5月25日
●コース 坂本集落(P)・・・矢原川滝谷本谷・・・仙鶏尾根・・
坂本集落(P)
●多治見から
 登山口まで
多治見ー名古屋ー近鉄四日市ー近鉄湯ノ山温泉=坂本の集落
※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 「鈴鹿の山と谷教室」に参加 増井ガイド、増井夫人、丹羽、他7名
●コース
   タイム
近鉄湯の山温泉駅
坂本の集落
矢原川滝谷入り口
仙鶏尾根
坂本の集落
7:00発
7:40頃〜7:55発
8:50頃
14:30頃着
16:30着
地図はこちら


沢もやってみようか・・・?

1週間前の、「無料岩登り講習会」に参加して、増井氏の技術と人柄に敬服。
ぜひ沢登りも体験してみたくなった。

「鈴鹿の山と谷教室」のチラシでは、この矢原川は☆2つ。
初心者の私でも行けるか心配になって
帰りの車の中で今日の参加者に聞いてみた。

矢原川より難しいという人と、
ナメ滝やゴルジェなどいろいろあってって楽しい
楽しいからもう一度行きたい・・・という人もいて、迷う。

始発でも集合時間に間に合わない

あまり芳しくなかった天気予報が、急によくなったので
一度断った参加だが、変更のメールをまた入れる。

当日の朝7時に近鉄湯の山温泉駅集合には間に合わない。
そんな人のために、前夜からログハウスで泊まれるようなシステムになっていて有難い。

早めの夕食を済ませ、18:44発のJRに乗車。
21時には、近鉄湯の山温泉駅に着くはず。

泊まりは男性1人・女性2人

近鉄電車は、仕事帰りの人で混みあっていたが、
四日市からはだんだん人が減って、2駅前には私ともう1人の男性の2人になってしまった。

彼はあとで分かったが、同じ目的だった。
21時前に増井氏の車が迎えに来てくださって、
1台後の電車から降りてきた女性を合わせ3人となった。

夜道をヘッドランプをともして歩く

車で来ている女性と連なってスカイラインを通り裏道登山口へ。

ヘッドランプを出して夜道を歩く。
増井氏は近道を通って、ログハウスへ一足先に着き
電灯をともして、待っていてくださった。

闇の中の電灯はまぶしいほど明るく、心細さが一気になくなった。

快適な山小屋

遅い夕食を取る人や、アルコールを飲む人もいて
しばらく雑談をした後、女性3人は2階で寝ることになった。

シュラフや布団があって、どれでもどうぞ〜と言われたので
布団を借りて持参のシーツをしいて、明日は5:30起き・・・ということで寝る。

外は青空

明るくなると自然に目が覚め、5:30まで待てずに起き出す。

トイレは、少し山を上がった所にある開放的な建物。
水は山から引いてあり、家の中では蛇口をひねる。
戸外ではドラム缶を半分に切った中に流しっぱなしにしてある。

朝食は持参のおにぎり
プロパンガスで沸かしてくださったお湯で、コーヒーや紅茶や日本茶を勧めてもらったが
全部用意してあるので有難くお断りする。

8人プラス2人

6時半前にログハウス出発。
7時前に近鉄湯の山温泉駅に着くと、既に車が待っていた

坂本の集落の駐車スペースは狭いそうで、
菰野の大きな駐車場に置きに行き、ばったり出会った増井夫人を乗せ
もう一度駅前へ。
そこで待っていた車と連なって、坂本へ出発。

裏道を通って坂本集落に着。
ちょうど通勤ラッシュの時間帯で大通りだと大変な目に会う所だった。

始めは林道歩き

ちょうど手ごろな公共の?駐車場があったので、そこで用意をする。
約1時間ほどは、登山靴のままで歩くそうである。

東海自然歩道を横切り、上矢原まで林道を歩く
以前はもっと奥まで車で入れたらしいが、今は路肩が崩れている所があるので
車では無理。

さあ、ここから入渓

手入れのされていない茶畑があるところが「下矢原」。
お茶の葉がきらきらと輝いていたのが印象的。

もう少し進むと、小さな広場があった。ここが「上矢原」。
ここからずんずんと谷に向かって下りていくが、踏み跡はぜんぜんなし

矢原川のそばで身支度。
買ってきたばかりのブラックダイヤモンド・ブリザードのハーネスをつける。
講習会で付け方を教わったので、迷うこともなく装着。
指定されたボールロック式カラビナも用意してきた。

沢シューズと、沢用のスパッツと、カッターシャツの上に半そでTシャツを着て
汗止め用のバンダナを巻いた上にヘルメットを着けて
準備が終わる。

バンダナは汗止め用と共に、ぐらつきも防げる・・・といわれたが
私のヘルメットはどうしても傾く。

目をあっちとこっちに

水の中への最初の1歩はひやりとして
「大丈夫だろうか?」という心配を思い起こさせてくれる。

沢は、足元の石の具合と共に、前方(前の人がどう歩いていったか)
の両方を見ながら進まないといけない。
片方の目が前を、片方の目が下を向いているようでせわしない。

この後はもう次から次へと連続して出てくる怖い体験に
頭の中が真っ白状態!!!

いつもなら、全行程を振り返って思い出されるのに
何も・・・といっていいくらい、記憶がない!!


1人ずつしっかり確保をして滝の上へ


記憶はこれだけ・・・

断片的に思い出されることは、
大きな滝を増井氏がトップで登っていくのを下から眺めながら
もうここから引き返したい・・・」と口から出そうだったこと。

私の番が来ると、ため息をつきながら登ったこと。

カメラを持っていたが、取り出そうとする意欲も出てこなかったこと。

記憶の断片・・・

ぐいと引っ張り上げてもらいながら登ったこと。

下不動滝を巻くとき、左下に白い板のように流れ落ちる大きな滝を見下ろしたこと。

その巻き道は登山靴に履き替え、両側の立ち木を掴みながら登ったこと。
少しの巻き道は沢シューズで登ったが、滑ること!滑ること!

また、沢シューズに履き替えたこと。

滝の巻き道があるのに、滝を直登する増井氏を眺めながら
私はこっちがいいなあ・・・と思いながらも滝を登ったこと。

2回目、濡れた靴下を絞って登山靴をまた履いて巻き道を登ったこと。
(靴下の替えを持っていかなかった)

ここらから記憶が戻った〜

水がなくなったところで登山靴に履き替える。
ここからは急斜面!!。
ストックがあれば使った方がいい・・・といわれ、出す。

14:30、仙鶏尾根の登山道に出た!。
ここで結び目を全部解いてザイルを片付ける。

登山道はなんて歩きやすいんだろう・・・。

やせで急な仙鶏尾根!

仙鶏尾根はやせ尾根で、急激に下っていくので
ストックを伸ばしたり、縮めて両側の木に掴まったりと忙しい。

尾根とは途中から分かれて上矢原へ向かって急激に下る。
ところどころ赤テープあり。しかし踏み跡はなし

何でこんなところに有刺鉄線が?と思いながら足元にも気をつける。

た〜〜くさんのミツマタ!!

左手にちょっと変わった木がたくさんあるのを見つけた。
枝が3つに分かれているので、ミツマタ・・・と思ったが
黄色い花ではなく、薄汚れた白色が気になり自信が無い。

しかし、どれもこれも枝が3つに分かれている。
家に帰ってから調べたら予想が当たった。
薄汚れた白色は、花の終わりだからだと分かった。

それにしてもたくさんある。歩いても歩いても左側の谷はミツマタばかり。

坂本村で栽培していたのか?と思ったほど。

花を見る余裕が出た

オオカメノキではない白い花。
1年前、この時期に仙ケ岳で見ているが名前が浮かんでこない。
家で調べたらガクウツギ

朝通った茶畑の所へ出て、ほっと一安心。

朝、見かけたが何か分からなかった白い花。
家で調べたらヤマゴボウの花だと分かった。
そういえばヨウシュヤマゴボウの花のつき方に似ている。

16:30、駐車場に着。
大羽根園まで送ってもらって、近鉄に乗って帰る。

無我夢中で登っているうちに終わってしまった
次回からは少しはゆとりが出るだろうか?

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