痛々しい坂本谷!  健気なフクジュソウ!
       藤 原 岳
        (山口〜木和田尾〜坂本谷フクジュソウ群生地)




土石流で洗われたように白い石灰岩と
黄色のフクジュソウ
よく押しつぶされずに芽を出したこと!


こちらは土石流にさらされなかった石灰岩
古い色をしている

●場 所 三重県いなべ市藤原町
●標高 1140m
●山行日 2005年3月20日
●コース 西藤原駅・・・山口・・・木和田尾ルート・・・坂本谷分岐
・・・フクジュソウ群生地・・・坂本谷分岐・・・稜線手前
・・・坂本谷分岐・・・木和田尾ルート・・・小向井山
・・・養鱒場・・・西藤原駅
●多治見から
  登山口まで
多治見ー名古屋ー富田ー西藤原・・・木和田尾ルート登山口
※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 丹羽 林 川浦 川井 森下 早川 高山 渡辺  
●コース
  タイム
多治見駅
名古屋駅
近鉄富田駅
西藤原駅
木和田尾ルート登山口
二股の鉄塔
坂本谷分岐
フクジュソウ群生地
坂本谷分岐
稜線第1鉄塔下
坂本谷分岐
小向井山
養鱒場
西藤原駅
6:18発
6:57〜7:11
7:39〜7:42
8:28〜8:35
9:35〜9:40
10:10〜10:15
11:25〜11:35
11:55〜12:30
12:45〜12:50
13:20〜13:35
13:45〜13:55
14:25
15:15
15:55〜16:13
地図はこちら


西藤原駅前

衣服調節をして出発

今日は、時間配分・登山口探し・
現在位置確認・植物観察の
4つの分担
を決め、グループが作ってある



山口登山口

2003年度までの登山地図にある
木和田尾ルートの
登山口を探したが
結局分からず
いつもの山口登山口から
登ることにして
下りに偵察に行くことにする

養鱒場の近くの自然歩道から
左に入ることになっているのだが・・・

2004年度の登山地図には
木和田尾ルートはなくなっている!!
ことを川井さんの地図から分かった!


地図をみながらの余裕ある歩き

自分の今いるところはどこか?
今日は高圧電線と鉄塔が目印

谷を登リきると大きな鉄塔がある
そこから高圧線は二股にわかれる

歩きやすい道になってきた

あちこちに
黄色の
マンサクが咲いている

伊吹山もまだまだ白い!



雪も現われてきた

もうすぐ鉄塔
鉄塔の下は好展望地
今日は
風もあまりなく
景色もゆっくり見ることができた



坂本谷との分岐に着いた

男性が1人
フクジュソウを見に来たが
坂本谷のあまりの荒れように
帰ろうか・・・と思っていると
せっかくここまで来て
フクジュソウを見ずに帰るのは惜しい
同行していいか?と

どうぞ〜

彼はこの坂本谷は初めてだと言う


坂本谷との分岐から稜線方面を望む

ここからやはり雪が多くなる




ここをクリックすると大きく見えます

ここをクリックすると大きく見えます
坂本谷との分岐から坂本谷方面を望む

こんなに雪が多くて本当に
フクジュソウは
咲いているのか知らん?

すれ違った男性から
「咲いていましたよ」の
情報を信じて下る

なるほど先ほどの男性が
引き返そうとしたのも無理はない

あの美しい穏やかな坂本谷が
ぱっくり亀裂を作っている!!
それも結構深い!!


昨年の3月
坂本谷を偵察しながら
登ってきた時とは
大きく様変わり!!
滝状岩壁から上は
元の姿だったのに
こんな上部まで
土石流が進んできたとは・・・

北斜面も南斜面も
ゴロゴロ石が転がってきている

北斜面は雪が多いが
南斜面は雪はすっかり消え
しばらく行くと黄色が遠くからでも
目立つようになってきた



こんな荒々しい斜面に
フクジュソウが咲いている!!

岩にも押しつぶされず
なんと健気なこと!

でもやはり数は
少なくなっている・・・

ここで約30分の大休憩

フクジュソウを踏まないよう注意して
あちこちへ移動

セツブンソウもあった!
やや遅め



ここをクリックすると大きく見えます
赤く目立つのが
ナツトウダイの仲間(だと思う)

ゆっくり休んでまた分岐に引き返す

登山道は人が歩かなくなったので
無いも同然
どこでも歩けるが
歩きやすい所を選びながら分岐へ


もうここで十分・・・
という声もあったが
雪山気分もいいものだから
もうちょっと先まで・・・と誘う


私達、鈴鹿愛好家にとっては
フクジュソウと雪山は
セット
なのである


今日お世話になった鉄塔と高圧電線

坂本谷分岐からは
いつものように
ぐんと雪が増える

ここをクリックすると大きく見えます
ピークにある鉄塔まで来ると
もうここで満足
・・・モード
になったので
目指す「冷川谷の頭」登頂は諦め
ここから引き返すことにする

御池岳方面



伊吹山

ここからみると角度が変わって
見慣れた伊吹山ではないように見える



「冷川谷の頭」下の鉄塔の足元で

帰りは滑りやすいからと
希望者だけアイゼンを着ける

が、無いとこれはこれで楽しい
新しい雪の上をどすどす歩いたり
足スキーで滑ったりして
あっという間に坂本谷分岐に
着いてしまった
あ〜あ、面白かった
つかの間の雪山散歩


 さて、下山は新しいルートの偵察・・・という課題が残っている

「山口バス停」の標識から来たルートとは違う
右寄りの道をとる
高山さんの予想通り平らなところで合流

今度は、647ピークを目指して登り、養鱒場へ下りるルート探しに出かける

前々から、
べたべたと赤ペンキがいっぱいついていて気になっていた所

急な斜面を登りきって、地図休憩をしていると後ろから私たちの後姿を追って4人パーティーが来た

ここが647ピークか!と思った所より先に進んだところに立派な手作りの標識
「小向井山」647m・・・とある   へ〜え・・・

ここまではまるで散歩道・・・といったように手入れされていたが
小向井山を過ぎるととたんに
踏み跡が薄れてきた

登山地図とにらめっこしながら2万5千分の1の地図に引いたラインは、二股の鉄塔へ続いている

先ほどのピークで二股の鉄塔へ続く尾根にコンパスをあわせた

その先、
右へトラバースしてから養鱒場に向かって急な斜面を下りていくことになっている

ところが鉄塔から先、赤テープは尾根を下るようにと言っている???
いくら探しても右寄りのルートは見つけられず
やむなく誘われて下る

後ろから先ほどのパーティーが来たので先を譲ると・・・
「花が咲いているよ!」の声
どこどこ?と見ると、小さな白い花 
ミスミソウだった!!  直径でも5ミリに満たない
注意深く辺りを見るとこっちにも!こっちにも!の声
4cmほどの背のオウレンの薄黄色の花も!

このあたりだけ群生していたようでラッキーな発見だった
誘われていた赤テープも消え、古い白ビニールテープが取って代わった

コンパスは養鱒場を差している
もうこの斜面を下りるしかない
急な杉林の斜面を下へ下へと降りていく

谷の向こう側に鉄塔巡視路の黄色い札
その踏み跡をたどって出たところが養鱒場近くの畑
いのしし避けの電流が流れている有刺鉄線に囲まれた畑

その畑に沿って出たところは行くとき、「
ここ?まさか〜」と見過ごしてきた所

これがあの登山地図の木和田尾の登山口????

あの白いビニールテープは作業用の目印であって登山道ではないよね〜

どうやら先行した4人パーティーは二股の鉄塔から我々が登ってきた谷道へと下って行ったらしい
養鱒場前でばったりと出会った!!

う〜ん、今日の山行目的のフクジュソウ観察と新ルートの偵察の目的は果たせたが
なんとなく釈然としない
あれが本当に木和田尾ルート?  まさか〜の念が強い

高山さんという地図に明るい人がいてよかった〜
前日買いに走ったとか・・・ありがと〜


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