こちらはちょっと遅かったシャクナゲ |
蕎麦粒山(そむぎやま) |
(西俣出合〜蕎麦粒山頂上〜西俣出合) |
蕎麦粒山と対峙する 南北の尾根から望む 白い雪渓が残っている |
●場 所 | 岐阜県揖斐川町 | |
●標高 | 1297m | ||
●山行日 | 2005年5月15日 | ||
●コース | 西俣出合(P)・・・作業道終点・・・稜線鞍部・・・蕎麦粒山頂上・・・稜線鞍部・・・作業道終点・・・西俣出合(P) |
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●多治見から 登山口まで |
多治見=高蔵寺駅=春日井IC=大垣IC=坂内・広瀬=西俣出合(P) ※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス |
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●参加者 | 丹羽 渡辺 高田 水野公 若尾良 林 川浦 中山 |
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●コース タイム |
多治見 大垣IC 坂内・広瀬 西俣出合(P) 渡渉点 尾根の鞍部 蕎麦粒山頂上 尾根の鞍部 渡渉点 西俣出合(P) |
6:10発 7:20 8:35 8:40〜9:00 10:35 11:20 13:20〜13:50 14:30〜14:40 15:55〜16:00 17:15〜17:30 |
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地図はこちら |
西俣出合の林道終点 2日前から雨が降っていないことを 天気予報で確認してから出かけたのに 今日は、日本海側は雨の予報・・・ 途中の車の中でパラパラと雨 登山口に着くと地面が濡れている 靴・ズボンの裾に虫除けスプレーをかけ ロングスパッツを着ける 花(シャクナゲ)には虫(山ヒル) 烏帽子に多いならここも・・・ と考えてのこと |
林道はここまで ここからは森林組合の作業道らしい 10数年前に来たときは 終点まで車が通れるほどの立派な道 今では草も生い茂り 途中沢が崩れてとてもとても車なんて ・・・の状態らしい 左側の白い花は シャクの群生 これだけ群生すると目を奪われる |
3箇所崩れがあるうちの1番目 下から、上から、ロープ伝い と3箇所の渡り方がある 渡辺さんに下へ偵察に行ってもらうが 上の方がいいらしいので 少し戻って上のルートへ 足元に気をつければ大丈夫 |
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2番目はあっさりと通過 ここが3番目でロープは張ってあるが 申し訳程度で 木の枝や根っこに掴まって そろりそろりと通過 |
30分経った ヒルがいないような明るい所で休憩 途中、ヒルを目撃した人がいたので要注意 ザックやズボンをお互いに点検 出発間際、2匹目撃 |
作業道終点の小広場も 今は草と細い木が茂り見落とすほど 今まではるか下を流れていた大谷川も 足元近くになった 雨の勢いが強くなってきたので 雨具を着けることにする 「イカリソウがある!」の声で 今まで気づかなかった紫色の イカリソウが目に留まる |
沢を渡って対岸へ 今日は水量も少なく楽々 ここから急登が始まる ロープが垂れている急な斜面を 木の根、木の枝、ロープに掴まって ぐいぐい登る イワナシの実がもう大きくなっている 周りはシャクナゲの木がいっぱい 皆花は終わっている・・・ |
登りきるとシャクナゲの花が咲き終わった 株があちこちに出てきた そのうち、花が付いている株が現れ始め だんだん花がきれいになっていく 楽しみ楽しみ・・・ |
先行パーティーから 「咲いているよ〜」の嬉しい声! 右も左も、近くも遠くも シャクナゲの花・花・花 先回足元がスパッと切れて 怖かったやせ尾根は 10数年で木も茂り足元が隠され どこがこわい所だったっけ?状態 |
あれれ?白いシャクナゲ・・・ |
これも白いシャクナゲ |
あんまりきれいなので ザックに閉まっておいたカメラも 出番が来たようだ でも、注意してよくみると 花の先が茶色になっている花が多いので さて、どれを撮ろうか・・・と 思うとためらってしまう 茶色の変色は霜のせいではないかと 話題になった 稜線近くの花でも茶色になっていたし そういえば霜注意報も出ていたし 高山では積雪があったと言うし ありうるね〜 |
あんまりきれいなので 何枚も何枚も撮り続ける |
花を見ながらの登りは 急であっても 出てくる花出てくる花に 元気付けられ登ることができる |
豪華だが気品がある花 |
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そのうち、足元には イワウチワが現われてきた これは白花 |
これはよく見かける薄桃色のイワウチワ 左右の斜面いっぱいに真っ盛り 惜しむらくは ササの間や木々の間にあって それらにまぎれてしまうこと 前山のようにカーペットとはならない |
だんだん稜線が近付いてきたが シャクナゲは途切れることなく 咲いている |
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まさに純白という言葉が ぴったり当てはまるようなコブシ? 樹高が低く、間近に見えるようになってきた タムシバとそっくりでいつも判断に迷う タムシバ 葉の裏が白っぽい 花に香りがある 別名ニオイコブシ 花の下に葉はつかない コブシ 葉の裏が白くない 花に香りはない 花の下に葉が1個つく (これは葉っぱがついているように見えるが) 今日の山行は時間が長い じっくり観察する暇もなく歩くのはつらい 帰途、ちょうど目の前にあった花を 嗅いで見たらいい香りがするのもあったし 香りのないものもあった |
白のコブシ(タムシバ?)と ピンクのシャクナゲがあちこちに 咲いている |
ここがちょうど稜線の分岐になっている 右へ行くと「五蛇池山」 まっすぐ行くと「小蕎麦粒山」 左へ行くと「蕎麦粒山」 「コソムギヤマ」と 手書の紙が吊り下げてある 帰途に分かったが、ここにある岩には 小さな字で『リタイア岩』 ぴったりのネーミングで 思わず笑ってしまった 何故って、はるかに見える頂上に 登高意欲が萎えるからであろう 帰途、それもそうだ・・・と この先の笹薮の掻き分けと シャクナゲが1本もないことで 今度来るならここまででいいや〜 と思ってしまった・・・ その分ゆっくり観察しながら 歩いた方が私にはいいな・・・ |
90度に曲がってからは いったん下らなければならない せっかく登ったのに・・・ その後また登りが待っている シャクナゲは1本もなく現われたのは ミツバツツジ(何のミツバだろう)・ チゴユリ・ユキザサと 体で押し分けて通らなければならない 背より高い笹の中の道 |
それに、このイワナシ | そして、カタクリ |
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あれれ?ここのカタクリには 斑のないものが多い 斑がないととてもおいしそうに見える カタクリを食べる地域もあるとかで ほんの一口 おすそ分けをしてもらったことがある |
ユキザサ これも食べられる・・・と |
頂上直下の尾根になると またシャクナゲが現われてきた |
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下の方から見たとき 長い雪渓が残っていた その上部を今歩いているわけ 新緑とシャクナゲとタムシバと・・・ |
頂上には岐阜ケルンの 1パーティーがいて 写真をお願いした 春山合宿の白馬大池でも一緒だったとか これで知り合いは3組目 |
いい時に登ってきましたね〜 と言われたが、やっと遠くの山並みが 見えてきたそうである ぼうーっと霞んでいるのは 「五蛇池山?」 時刻は既に13時を回っている 歩き始めてから既に4時間 急登の連続で同じ4時間でも 疲れが違う 30分休んで下山 |
頂上付近は マンサクとイワナシとタムシバ?が たくさん咲いていた |
下りは早い 40分で分岐に来てしまった 「リタイア岩」の所から 蕎麦粒山を振り返る |
「リタイア岩」の上は 格好の展望台 シャクナゲも上から眺めると 変わった雰囲気となる |
シャクナゲをバックに 「リタイア岩」の上から「こっち向いて〜」 |
エゾユズリハの雄花 ユズリハの葉よりやや小さく 側脈がユズリハの16〜19対より少なく 8〜10対となる・・・と これは10対ほどである 雌雄異株で雌花はこんな上向きには 咲かないようである |
この急坂のロープが出てくると もうすぐ渡渉点 後ろ向きになって慎重に下りる 頂上から渡渉点まで2時間ほど ここからたらたら道になりほっとする |
ヒダボタン? ネコノメソウの仲間には ホント頭を悩ませられる 蕚裂片が黄緑色で直立というと この花のことになるが・・・ |
これは霊仙山にあったネコノメソウ 比較するために借りてきた 蕚裂片が暗赤褐色で直立なら ボタンネコノメソウだが ボタンネコノメソウならこんなに葉の形が 広くないはずだが・・・・ |
ヒメレンゲ(コマンネングサ) 大株になりぱっと目を惹く鮮やかさ |
ウリハダカエデ すぐ隣によく似ているが 花の着き方が違う株があった 雌雄異株なのでこちらが雄花? |
ウリハダカエデ こちらが雌花? 横や上に伸び 左の写真のように垂れ下がらない |
このガレ場を過ぎれば 駐車スペースまですぐ |
ガレ場で待っている間に 足元にふと見つけた装飾花 |
シャクの花 |
タニウツギ 駐車スペース近くでかろうじて一部咲き 後は固い蕾ばかり 一斉に咲けば 花のトンネルのようになる所もある 行動時間8時間15分 今回、膝の痛みを押しての山行には 長かった・・・ |