北アルプスの稜線から日本海へ
白馬〜朝日〜親不知縦走
       (猿倉〜白馬岳〜雪倉岳〜朝日岳〜栂海山荘〜親不知)


4日目  8月9日

陽が出ると暑くなるので
4:50発

今日も良すぎるほどの天気





黄蓮山

分岐から5つ目の山
あの山を登る?


黄蓮の水場

3分くらい下っていくと小さな沢があった


黄蓮の水場

タオルも水で濡らす

水を補給して計2.5リットルにする

毎日濡らしたタオルで汗を拭くので
日焼け止めを塗っても全く効果なし





剣の見える場所で

菊石山 1209.8m

分岐から6つ目の山

早めに出発しても
ペースがゆっくりなので
いつの間にか最後尾になっていた




1つ登れば又次の山が・・・

相変わらず固形物が食べれないので
ポカリの粉末を溶かした水だけが頼り

あとは気力と体脂肪で歩き続ける


下駒ケ岳 1241、0m

分岐から7つ目の山

この登りはきつかった〜


まだまだ山が続く

登れば下り
下れば登りの連続

ガスでも出て
少しは涼しくならないかと思うが
全くその気配はなし




頂上に小さな小屋が見えた!

では、あれが白鳥山になる
白鳥山  1286.9mにある
 白鳥山荘
 


分岐から8つ目の山
今度はシキ割りの水場を目指して 山姥平

湿った登山道が続く
シキ割りの水場

どんどん下ったところの沢は
干上がっていた
がっくりしていると
「こちらにありますよ〜」と
うれしい声

かろうじて・・・といった流れ
水を補給して計2.5リットルにする




金時坂の頭

水場からここまでは登り
ここから急降下が始まる


下ったところは舗装路のある
坂田峠


熊避けの鈴を持ってきたが
まったくの1人ではないので
つけるのは止めた

登りですれ違った人は
今日に限れば3名ほど



坂田峠の指標

後ろから来た若者の一団が
走るように追い抜いていった

「どこから?」聞くと、
「朝日小屋から」の返事

すごいパワー
あっという間に姿が見えなくなった




尻高山 677.0m

分岐から9つ目の山

坂田峠から急に虫が多くなった
我慢できずに蚊取り線香をつける

虫除けスプレーもかけてみるが
全く効果なし状態で
目の前をぶんぶんとうるさいこと




また、舗装道路に出た この階段を下りて来ると
舗装路になり
また山の中に入っていく

二本松峠

前方を見ようと目を上げると
虫が目の中に飛び込んでくるので
下を向いたまま歩く




入道山 最後の登りだった

分岐から10番目の山
鉄塔の足元に合った指標




この杉林の先が日本海

潮騒が聞こえるような気がする
それに車の音も


着いた!
目の前は国道8号線と
「親不知観光ホテル」
やっと・・・登山口!

海は国道を横切って
ホテルの駐車場から
階段をどんどん下った先にある




長い階段が続く

ザックは駐車場に置いたままで
ストック片手に階段を下る
海が見えた!!

11時間弱でやっと着いた海・・・

浜辺に降り、靴を脱いで
海に入る・・・・・
冷たくてい〜い気持ち〜〜

また長い階段を登ると
先に着いていた人達が
テントの下でくつろいでいる

わけを聞くと
「温泉に入ったあと駅まで送ってもらう」
・・・と

昨夜の情報では
「午後1時までに着かないと
温泉には入れない」だったが
そうでもなかったようだ

そこで、観光ホテルのフロントで
「温泉に入ってから
親不知駅から電車に
乗りたいのですが」・・・というと、
「今ちょうど女性用は満員なので
駅近くの入浴施設に送るので
そこから駅まで歩いていって下さい」
・・・という親切な返事

車で送ってもらい
カラスの行水で汗を流し
缶ビールを持って駅まで歩く




親不知の駅

公衆電話から下山報告をする

やっと人心地がついて
缶ビールを空ける

今日口の中に入ったものは
ほとんどがポカリの粉末を溶かした
水だけ

固形物はわずか・・・

それでも歩いてしまった

缶ビールが苦い

富山の駅で
缶ジュースやお茶など
3〜4本買ってから
「しらさぎ」に乗り込む

やはり、固形物には食欲が出ず
水分ばかりとって家に着いた


持っていってよかったもの
・両サイドにポケットがあるザック ・水筒を出し入れするのに便利。そのままだと落とすかもしれないと思い、袋に入れ、紐をザックに止めておいた。
・ペチャンコ水筒 ・かさばらないので大変便利。今回1.5リットルと1リットルの2本。
・スキムミルク(個包装) ・水さえあれば牛乳になる。砂糖を入れれば冷たくておいしくカロリーも摂取できる飲み物になる。
・スポーツ飲料の粉末 ・水だけ、お茶だけでは、大量の発汗によって失われる水分やミネラル分を効率よく補給でき、また、カロリーも含まれるのでこれだけでもかなり歩ける。自分好みに薄くすることがポイント。1リットルに1袋では甘すぎて口に残って不快感を覚える。
・フレッシュフルーツ ・重いけれど、最悪の場合でも口に入る。ただし、カロリーはあまり期待できない。ナイフ無しでも食べられるのが便利。
・ドライフルーツ 干しいちじく・干しマンゴーなど、水分多めが食べやすい。バナナチップスは水分が少ないので食べにくかった。
・フルーツ・グラノーラ ・海外での朝食によく食べられるシリアル。水に溶かしたスキムミルク+砂糖を加えれば、おいしく喉に入っていく。
・山小屋用シーツ ・私の山小屋泊まりの必需品。直接布団や毛布が肌につかないので安心。今回、栂海山荘の高度が低いのでシュラフカバーはやめ、これで代用しようと考えたが、小屋の中は暑くこの薄いシーツで十分だった。
・大型テルモス(750cc用)のふた ・カップの代わり、取っ手がついていないのでかさばらない。
・軍手とタオル(日数分) ・毎日清潔なものが使えて元気が出る。
・梅干し ・塩分を取るつもりで。
・レトルトパウチのスープ(かぼちゃ) ・袋から出してそのまま飲める。
・卵スープ ・本来はお湯で溶かすが、今回は水でも十分おいしかった。
使わなかったもの・無くてもよかったもの
・ガスコンロ・ガスボンベ ・優雅に食事作りをするだけの水分と気力が無かったので、水だけで食べられる方法にしたため。
・フリースの防寒着(薄手) ・朝晩とも寒さを感じなかった。3000m級でこんなことは初めて。
・マット(折りたたみの半身用) ・栂海山荘には、毛布があって、その日の宿泊者も11名と少なかったので、毛布を借りることができた。大勢の場合だと不足するかもしれない。
・スパッツ ・夏はこれだけでも暑い。少々の汚れは我慢して無しで歩いた。

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