初秋の西鎌尾根から |
槍ヶ岳 |
鏡平小屋前にて 槍ヶ岳山頂 槍平小屋にて |
●場 所 | 長野県、岐阜県 | ||||||
●標高 | 槍ヶ岳 3180m |
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●山行日 | 2009年8月28日(金)〜8月30日(日) | |||||||
●多治見から 登山口まで |
多治見=高山西IC=新穂高市営無料駐車場・・・登山口 鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ≠飛行機 |
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●参加者 | 西尾、丹羽、大川陽、中島詩 |
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●行 程 | 8/28
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1日目 8/28
新穂高〜ワサビ平〜鏡平〜双六小屋
新穂高市営無料駐車場から 約10分でバスセンターに着く シーズンの終わりのせいか、 平日のせいか、駐車場は空いていた バスセンターの前には 以前は無料の温泉があったが まだ閉鎖中 その横にはトイレもある 蒲田川を渡り、左俣林道へ |
ミヤマシグレ:ガマズミ科 | 笠新道の分岐 水場もある |
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ツルニンジン:キキョウ科科 蕾がたくさんついていた まだまだこれからの花 |
ソバナ:キキョウ科 咲き残りの花 |
サラシナショウマ:キンポウゲ科 蕾のうちは上を向いているが 花が咲くと重みで垂れるらしい |
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サラシナニョウマ:キンポウゲ科 咲きそろうと、真っ白で豪華な花 |
笠新道分岐で休んだばかりなので ワサビ平小屋は通過 |
小池新道へ向かう |
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ゴマナ:キク科 左俣林道には ゴマナ・ノリウツギ・アキノキリンソウ などが咲くのみ |
ノリウツギ:ユキノシタ科 純白の花 |
秩父沢 水量は多くない |
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ミソガワソウ:シソ科 名残りの花 |
トリカブトの仲間・キンポウゲ科 紫色が美しい |
ハンゴンソウ:キク科 鮮やかな黄色はよく目立つ |
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オトギリソウの仲間:オトギリソウ科 雄しべ・雌しべが 花びらより長く突き出ていて、 花火のように見える |
シシウドガ原 名前どおりシシウドが多い |
今回は、ジグザグコースのみ 左側のコースは閉鎖してあった |
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タケシマラン:ユリ科 おいしそうな真っ赤な実 オオバタケシマランとの違いは 花柄が曲がるか(オオバ) 曲がらないか(タケシマラン)だと |
ヒョウタンボク:スイカズラ科 おいしそうな赤い実だが、有毒 激しい嘔吐、下痢、麻痺を起こすらしい |
鏡平への登りの途中で一休み | |
鏡池に着いた 周りは濃いガスで、視界も悪い 鏡池に写るはずの槍ヶ岳は 想像の中だけ |
オヤマリンドウ:リンドウ科 と、 チングルマの種:バラ科 |
鏡平山荘に着いた ここは昼食休憩ということで 20分も休憩した (普通は5分休憩) |
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ウラジロタデ:タデ科 赤く見えるのは、雌株で 受粉して実になったもの 白いのは、雄株だろう |
トリカブトの仲間:キンポウゲ科 この花だけは、今が見頃 |
アザミの仲間:キク科 この花も、今が見頃 みな、横を向い咲いている |
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キオン:キク科 |
笠ケ岳との分岐に着いた ガスで何も見えず ここからはたらたらの稜線歩き |
双六山荘へ向かう稜線 やっと白いガス以外のものが 見え始めた |
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エゾシオガマ:ゴマノハグサ科 |
ウサギギク:キク科 と ヨツバシオガマ:ゴマノハグサ科 雪渓が遅くまで残っていたところでは まだ、夏の花が残っていた |
ライチョウ どうやら、今年生まれた子供らしい 一生懸命、草の種を食べていた ほんの1mほどまで近づいてきて 種を引きちぎる音まで聞こえた |
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ハクサンイチゲ:キンポウゲ科 これも、夏の花の名残り |
チングルマ:バラ科 これも、夏の花の名残り |
チングルマ:バラ科 たいていは、こんな種になっていた |
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クロユリ平で休憩 もうすぐ、双六小屋 |
クロトウヒレン:キク科 と、 ウメバチソウ:ユキノシタ科 どちらも晩夏の花 |
やっと双六平に出た 木道の先に、小屋があるはずだが ガスのため見えず ぱあーっと、ガスが晴れた瞬間 赤い屋根が見えた |
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双六小屋のテント場前で ガスが晴れたので 「今のうちに・・・」と、 急いでシャッターを押す |
双六小屋の前で 明日はガスや雨で 写真が撮れないかもと思い 今日のうちに撮っておく |
ご苦労さん・・・のビールを飲もうと 談話室を覗いてみるが、満員 フリースの上に雨具を羽織って 外の椅子に腰をかけていると ぽつぽつと、雨が降って来た 夕食の後、 明日が本番の「山小屋コンサート」を 前夜の今日も開催する・・・ と、聞いた シンガーソングライターの 『リピート山中』さんが出演 なつかしのフォークソングや 自作の歌の弾き語りを聴いた 明日の天気も心配で 途中でテレビの天気予報を 見に行ったが 「前線が南下するので、今夜から 明日の昼頃まではよくない」・・・ とのこと う〜ん、どうしよう??と迷う |
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2日目 8/29 双六小屋〜千丈沢乗越〜槍ヶ岳山荘〜山頂往復〜槍ヶ岳山荘 |
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オニシモツケ:バラ科 夜中ずっと、ガラス窓を 打ち付ける雨と風で眠りが浅い 前進するか、下山するか 風雨が強い天候で、 危険な場所はあったか?? 一生懸命思い出すが これといった所はなかった記憶 朝のテレビも、 雨のち曇りといっているので 相談の結果、前進することになった 6:30まで待って小屋を出発 樅沢岳までの稜線は 吹きっさらしで雨・風とも強かった しかし、その後は ハイマツの陰などで風雨は弱まり ザックの中に入れておいたカメラを 取り出すこともできるようになった |
オニシモツケ:バラ科(白色) オタカラコウ:キク科(黄色) ウラジロタデ:タデ科(赤っぽい色) 秋のお花畑の前で |
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ウスユキソウの仲間:キク科 |
トウヤクリンドウ:リンドウ科 ぱっと全開しない花 |
ガスが出るとライチョウに会える ・・・・とは、本当 近くに、5〜6羽 ちょっと遠くにもかなりの数 |
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千丈沢乗越に着いた 前のパーティーに追いついてしまった 後ろからも声が聞こえるが 姿は見えず |
槍ヶ岳山荘への登りで やっと周りの景色が見えるようになった 思わず歓声が上がる こんな景色だったんだと 初めて分かった |
槍ヶ岳山荘への登りの途中で 後ろを振り返る 先ほど追い越したパーティーが見える |
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すぐまた、濃いガスがかかり 周りは真っ白で何にも見えず 千丈沢乗越から槍ヶ岳山荘まで 登山地図には、「2時間」とあったので そのつもりで一息入れ 「あと、40分で山荘だから 頑張って歩こう」と思っていたら ものの5分で 大きな広場についてしまった 標識もあった トップのリーダーが 「どっちへ行くの?」と聞いたので 「左へ」と答えたところ 「赤い屋根が見える!」 ・・・と言うではないか ええっ? 何も見えなかったが、なんと! 槍ヶ岳山荘の横に着いてしまっていた 小屋で宿泊手続きをして 案内されたところは、 カイコ棚のある部屋の2階部分 階下は 既に到着した3人パーティーがいた |
乾燥室に湿った物を吊し 一息ついてから談話室へ (ぽかぽかして暖かかった) 窓から外の景色を見ている男性が 「槍が見えた!」と実況中継してくれる 急いで窓に近づくが その間にガスってしまい また、真っ白の世界になってしまう そのうち、 ガスが切れる間隔が短くなってきたので 槍の頂上まで登ることにして 外へ出てみると、 槍の中腹には、既に 大勢の人が張り付いているのが見えた |
槍へ出発! 槍が初めてのリーダーに トップで歩くことを勧める 今回、槍が初めて・・・2名 2回目・・・1名 3回目・・・1名 |
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槍への登り-1 白ペンキが、べたべた付いていて 迷うこともなく行ける |
槍への登り-2 登りと下りとは、矢印で分けてある |
最後の2連の梯子を登ると山頂 お社の前で記念写真 しばらく晴れるのを待っていたが 期待できそうにないし 次から次へと登ってくる人がいるので 下山を始める |
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1時間弱で山荘まで降りてしまった まだまだ夕飯まで時間がある 今回、双六岳へ登ってから 槍ヶ岳山荘を目指す予定だったが 風雨のため双六岳をパスしているので、 約3時間分歩き足りない 天候も良くなってきそうだったので、 3名のみ、散歩気分で 大喰岳(おおばみだけ)へ行くことにした 空身なので足取りも軽い 大喰岳(おおばみだけ)の山頂付近は、 広い上にあちこちにケルンがあるので 注意していないと ニセピークにだまされてしまう しっかり探して頂上標識の前で 記念写真 |
しかし、待っても待っても、槍の姿は見えない 声だけはよく聞こえた 昨夜の、リピート山中さんの「コンサート」で聴いた 般若心経の呪文を、空に向かって大声で唱える2人 (彼女達は、何度も般若心経を唱えたことがあるそうで、すらすらと口に出ていた 周りに誰もいない3人だけの世界なので遠慮しなくてもすむ) 青空が見えるようになってくると やっと、槍や槍ヶ岳山荘が見えてきた その素晴らしさに眼を見張った 大喰岳(おおばみだけ)は、槍のまん前、槍の展望台なのだ |
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イワギキョウ:キキョウ科 |
ガスが切れるとともに、周りがよく見えるようになった 一番遠くの稜線は、右から、常念岳・横通岳・東天井岳へ続く 真ん中の稜線は、喜作新道から大天井(おてんしょう)岳へ続く 一番手前の赤い屋根は、殺生(せっしょう)ヒュッテ その上の稜線は東鎌尾根 |
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槍ヶ岳山荘へ戻り 今度は4人でで 双六小屋から歩いてきた稜線を 確認するため、山荘の裏へ行くと 槍と、小槍が目の前にくっきり見えた! 槍の山頂には 人影も見える 西鎌尾根も ガスに隠れながら、後半部分が見えた |
赤い岩肌の尾根は、硫黄尾根 (この写真では、赤さがはっきりしない・・・) 真っ白のガスの中を歩いている時 硫黄の臭いがしてきた 「こんな所に温泉があるはずないが 源泉があるかも」 ・・・と、言っていたが、 硫黄尾根と関係があったのだろうか |
親切な男性に 山の名前を解説してもらいながら 展望を楽しむ 奥から乗鞍岳 その手前が焼岳 その手前の左が、西穂高岳 |
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テント場の上から見た槍ヶ岳山荘 |
テント場の上から見た 今日歩いてきた西鎌尾根 千丈沢乗越から、かくっと曲がっていることがよく分かる |
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3日目 8/30 槍ヶ岳山荘〜槍平小屋〜新穂高 |
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夜中、星を見に外へ出てみたら 濃いガスで真っ白 朝も同じ濃いガス 展望は諦めて、出発 |
セリ科の花 |
飛騨乗越を右折 ガラガラ地帯を過ぎると 夏なら、お花畑の地帯に入る |
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トリカブトの仲間が あちこちに咲いている 紫色が美しい |
トリカブトの仲間:キンポウゲ科(紫色) セリ科の花(白色) ウラジロタデ:タデ科(赤っぽい色) |
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ハクサンフウロ:フウロソウ科 種もでき始めている |
千丈沢乗越への分岐 ここを登ると、昨日の乗越に出る |
クロウスゴ:ツツジ科 この辺り、実がかなり残っていて 取り放題・食べ放題 10個ほどまとめて口に放り込む |
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ベニバナイチゴ:バラ科 きれいな赤色で、大きな実だが 種が大きく、しかも固いので おいしくない |
アザミの仲間 アザミ畑といえるくらい群生していた 皆、同じ向きを向いているのが面白い |
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ヒョウタンボク:スイカズラ科 |
シシウド:セリ科 咲き残りだが、真っ白で美しかった |
カニコウモリ:キク科 | |
コウモリソウ:キク科 カニコウモリと 同じような環境で咲いている |
秋のお花畑の前で |
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槍平山荘に着いた 20名ほどの団体が出発してしまうと ひっそりしてしまった |
滝谷出合 槍平から「1時間」と、地図にあったので まだまだ・・・と思っているうちに 45分ほどで着いてしまった |
水量の少ない滝谷を渡る しっかりした橋で歩きやすい |
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センジュガンピ:ナデシコ科 |
ニワトコ:スイカズラ科 赤い実が人目を引く |
白出沢(しらだしざわ) ここから1時間半で新穂高に着く 沢を渡るとすぐ、広い林道になった |
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ミヤマシグレ:ガマズミ科 赤い色はよく目立つ 林道にたくさん咲いていた |
タマアジサイ:ユキノシタ科 | キツリフネ:ツリフネソウ科 | |
もうすぐ、ゲート 今回の山行も、もうすぐ終わり・・・ |