〜霧の中の2日間、お花畑の中を歩く〜 |
白 山 |
別当出合〜南竜ケ馬場〜別山方面へ散策〜ケビン泊〜エコーライン〜室堂〜 御前ケ峰〜お池めぐり〜室堂〜展望歩道〜南竜ケ馬場〜別当出合 |
7/31 別山方面へ散策に出かける ニッコウキスゲの大群落 8/1 弥陀ヶ原のコバイケイソウ大群落 8/1 御前ケ峰 山頂にて |
●場 所 | 石川県白山市 | |
●標高 | 御前ケ峰 2702.m | ||
●山行日 | 2011年7月31日(日)〜8月1日(月) | ||
●多治見から 登山口まで |
多治見=白鳥IC=R157=R158=県道33号線=市ノ瀬(P)=バスで別当出合へ(登山口) ※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ≠ロープウェイ・リフト |
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●参加者 | 丹羽、西尾、長谷川道、若尾良 | ||
●コースタイム | 1日目 7/31 | ||
多治見 白鳥IC 九頭竜道の駅(朝食) 県道33号線入り口 市ノ瀬(P) 別当出合(登山口) 中飯場 甚之助避難小屋 南竜山荘分岐 南竜山荘(宿泊手続き) ケビン(昼食) 2256ピーク 天池 引き返し地点 ケビン |
4:55発 6:00 6:30〜6:45 7:40 8:00〜8:20 8:35〜8:45 9:25 11:05〜11:15 11:35 12:20〜12:30 12:35〜12:55 13:45 14:05 14:50〜15:00 16:40着 |
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2日目 8/1 | |||
ケビン 南竜山荘(荷物デポ) エコーライン分岐 砂防新道との合流点 室堂 御前ケ峰 千蛇ケ池 室堂 展望歩道分岐 アルプス展望台 南竜山荘(昼食) 旧甚之助ヒュッテ 別当出合 |
5:00発 5:10〜5:15 5:25 6:40〜6:45 7:00〜7:15 8:05〜8:15 8:55〜9:10 9:40 10:00 10:45 11:40〜12:10 12:55〜13:00 14:55〜15:00 |
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周辺地図はこちら ルート図はこちら |
1日目
別当出合〜南竜ケ馬場(ケビン泊) 別山方面へ散策
多治見から約3時間で市ノ瀬の駐車場に到着 駐車場にはたくさんの車! 奥の駐車場に誘導された |
すぐバスに乗車(20分間隔で運行) |
約15分で別当出合に到着 大勢の登山者が出発の準備をしていた |
登山口 これからの天候を心配しながら出発 |
別当谷の大きな吊橋を渡って対岸へ |
薄暗い樹林の中を歩く 湿度が高く、汗がポタポタ落ちる |
「中飯場」へは、登りと下りは一方通行になっている 右は、急な石積みの階段を登る (下山は、大きくジグザグを描きながら 左から下ってきた) |
「中飯場」 トイレと広場あり 大勢の登山者でごった返していた このすぐ上に、チョロチョロ流れる水場がある (下山は、その水場で休憩した) |
今日は日曜日、 そのせいか下山者が多く、 何度も団体パーティーとすれ違った |
展望無し、花も無し ひたすら登る |
新しい「甚之助避難小屋」に到着 ここも、大勢の登山者で賑わっていた (すぐ上に、古びた甚之助ヒュッテの建物があったが、 今は、閉鎖されていた) |
「南竜山荘分岐」までは、登りの連続 下山してくる小学生達の、 大きな声での挨拶にゲンナリする 登りで苦しいので、声を出すことも厭わしい 静かな山であってほしいのに・・・ |
「南竜山荘」への分岐 ここから右へ約20分のトラバースで、 「南竜山荘」に到着の予定 「砂防新道」は、このまま上へ登ると室堂に着く ぐんと登山者の数も減って、静かになった |
登山道の両側に、色とりどりの花が現れてきた 特に目を惹くのは、紅色のシモツケソウ |
足元の花は見えるが、展望無し |
明日は、この分岐から「エコーライン」を登る予定 (花の多いコースだと聞いたので) |
「南竜山荘」が見えてきた ケビン宿泊の手続きは、ここでする (ビールはここまで買いに来なければならない) |
イブキトラノオの群生を見ながら テント場へ向かう ケビンは、 テント場や、自炊場・トイレを過ぎたその向こうにある |
ケビンは、5棟あって、左右にA・Bの2部屋がある |
この左の部屋が今日の宿 外観は古いが・・・ |
中はきれいだった 8畳ほどの広さと土間になっていて、 半畳の畳2枚ずつと マットレス、敷き毛布・掛け毛布合わせて3枚、 それに枕が備え付けられていた (最初の計画はテント泊だったが 雨の確率が高いので、SLがケビンを予約してくれた おかげで、夜中の大雨にも悩まされる心配がなくなった) |
まだ時刻は、13時前 雨も降っていないので、別山方面に行くことにした ケビンのすぐ下は、湿地帯になっていて ずっと木道が続いている広々とした気持ちのいい所 |
今日初めて、遠くの山が見えてきた! 青空も、少しのぞいてきた! |
木道が途切れた所から、どんどん沢まで降りる |
沢まで降りたら、今度は急な登りになる まずは、2256mピークを目指す すれ違ったのは、単独の女性2人を含めた 3パーティーのみ |
登りきった所には、標識もなく たぶん2236m地点だろうと推測する そこからは、緩いアップダウンのある尾根歩きになる |
「天池」と、薄れかかった文字の標識 |
これが「天池」 |
足元の花は種類が多くなってきたが、展望無し |
カライトソウも現れ始めた |
下の方に雪渓が見える |
これが、その雪渓 かなり下の方まで雪が残っていた |
急な登りも時々ある |
時々、ぱらぱらっと 大粒の雨が降ってきたので、急いで雨具を着ると、 すぐ止んでしまって雨具を脱ぐ・・・ そんなことを数回繰り返した 時々、さあーっと視界が開けることもあったが 長くはない 点々と白い花はコバイケイソウ |
どれが「別山」? どれが、「御舎利山」? すぐ、ガスってくるので先が読めない |
稜線には、先ほどの「天池」以来標識無し もしかして、この左に伸びる長大な尾根は、 2342mピークから伸びる尾根だろうか? 2時間20分程で「御舎利山」へ行けるようだが 出発してから1時間40分たった |
コバイケイソウの大群生 展望があれば、 あとどのくらいかかるか・・・が分かるのだが・・・ |
出発してから1時間50分過ぎ、15時近くになった 「引き返すリミットでは」・・・の提案で ここから引き返すことにする 目の前に急登が待っている もしかして、この急登の先が「御舎利山」だったのかも?? そうだとしたら・・・ そこから10分で別山に行けるはず・・・ 天候も不安定、下山に2時間はかかる やはり、引き返すのがベスト |
コバイケイソウの群生を見ながら引き返す |
沢まで下った ここを登れば湿地帯の木道になる |
遠くに「南竜山荘」が見える 雨に降られることもなく帰って来れてよかった ケビンに到着した・・・と、思ったら大雨が降ってきた! 引き返しの判断が正しかった! 本当に、ラッキーだった! 約3時間45分の花いっぱいの散策だった |
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5時、雨具の上下を着けて、ケビンを出発 夜中の大雨で、登山道には大きな水溜り |
雨は小雨程度なので、 エコーライン分岐で雨具を脱ぐ さっぱりして涼しい〜 展望無し 始めのうちの急登も終わり、緩やかになった |
広々とした弥陀ヶ原 |
コバイケイソウの大群落! |
太陽の陽射しがうっすら・・・ コバイケイソウの大・大群落が、輝いている!! |
前方に雪渓が見えてきた 前方に青空も出てきた! |
「砂防新道」との合流点 久しぶり・・・、日向での休憩となった |
急な登り約15分で、室堂に到着 先ほどの陽射しはどこへ行ってしまったのか・・・ 室堂センターの横で休憩 |
「御前ケ峰」への登山道入り口にある 鳥居が見えないほどの濃い霧の中を歩く |
今朝開いたばかりだろう、 輝くような鮮やかさのクルマユリ (まだ、花びらが完全に反り返っていない初々しさ) |
あちこちにクルマユリの群生 |
オトギリソウの仲間も、ちょうど見頃 |
クルマユリとハクサンフウロの饗宴 |
高天ヶ原からは、パッタリと花も少なくなった |
きれいな石畳の道を歩く (以前来た時より、ぐんと歩きやすくなった) |
御前ケ峰山頂 真っ白で、何も見えず・・・ 下の拝殿横でコーヒータイムにする |
「お池めぐり」に出発 |
以前来たときと、様相が変わっている・・・ |
稜線をしばらく進んだ後、 ガレガレの斜面をジグザグに降りる 雨でも降れば、ゴロゴロと落石が起こりそうな場所 |
最初の池 「紺屋ケ池」 池のすぐ縁を歩く 全面、雪で覆われ、深いクレバスもあった |
一番大きな「翠ケ池」は、 ガスの中で見えず |
「血ノ池」 ここが、大汝ケ峰への分岐となる 大汝ケ峰も、ガスの中 |
「千蛇ケ池」は、全面雪の下 大きな「千蛇ケ池」雪渓が広がっていた |
「千蛇ケ池」の説明版 |
「千蛇ケ池」を振り返る |
おっ、青空がのぞきそう・・・ しばらくここで休憩して待つ |
ガスの切れ間に、先ほど歩いてきた稜線が見えた 標識棒も見える! |
待っていてもガスは取れないので出発 振り返ると・・・大汝ケ峰の裾野が見えた! が、これで精一杯 とうとう全容は見えなかった・・・ |
室堂が見えてきた | 左右にお花畑が広がる |
遠くの稜線に、何か光るものがある 望遠で撮ったのが、コレ 奥宮の屋根と、周りの石囲いだった |
アオノツガザクラの大群生 |
ここにも、コバイケイソウの大群生 |
ウラジロタデ? |
ナナカマドの群生 |
室堂との分岐に到着 これで、ぐるっと一回りしてきた |
室堂の周囲はお花畑 本当に今年はコバイケイソウの花が多い |
クロユリの群生地 |
室堂との分岐から、そのまま「展望歩道」へ向かう ここはぜひ通りたいところ |
「展望歩道」への分岐 こちらのルートは登山者が少なくて静か |
イブキトラノオの群生 |
「展望歩道」と名がついていても、今日は展望無し |
このコースでは、 すでにチングルマの花は終わっていた |
どんどん下る |
「アルプス展望台」 丸い「山名表示盤」があるが、何も見えず・・・ |
木道に出た 遠くにテント場と自炊場の屋根が見える 望遠で撮ってみた |
「展望歩道」の出口に着いた ここから「南竜山荘」はすぐ |
「南竜山荘」前で 預かってもらっていた荷物を受け取り、ランチタイム |
さあ、下山 |
昨日、別山方面へ出かけた稜線が初めて見えた! 一番左のピーク(たぶん2256m地点)に上がって 右へ右へと稜線を歩いた 全容が見えないのが口惜しい・・・ |
甚之助ヒュッテ前で休憩 ここにはベンチがあるが、 下の新しい甚之助避難小屋にはないので |
歩きにくい道をどんどん下る 今日はすれ違う人も少なく静か 大きな荷物を運んでいるボッカの人に 「どこまで運ぶのですか?」と尋ねると 「室堂まで」・・・の返事 「ガスで視界が悪いため、ヘリコプターが飛べないので 人力で運んでいる」・・・と |
前方のガスが取れ、 こんな景色だったんだ・・・と初めて分かった 大きく赤茶色にガレている山肌が見えた・・・ |
この吊橋を渡れば、ゴールの「別当出合」 よく歩いた〜〜 バスは、5分も待たないで発車 「白山展望の湯」で汗を流して帰宅 |
吊橋の手前にあった説明板(黄色の点線が登山道) 2日間ともガスの中を歩いていたので、こんな景色だったのだろうと推測するしかない |
出会った花や実など
(白色系)
ノリウツギ:アジサイ科 | ハナウド:セリ科 |
オオウバユリ:ユリ科 |
エゾアジサイ:ユキノシタ科 花色は、白色・薄青色・薄紅色など |
ヒヨドリバナ:キク科 | センジュガンピ・ナデシコ科 |
ヤマハハコ:キク科 | オオバノトンボソウ?:ラン科 |
左の花のアップ |
エゾシオガマ:ゴマノハグサ科 |
ヤマブキショウマ?:バラ科 トリアシショウマ?:ユキノシタ科 |
ミヤマホツツジ:ツツジ科 |
アオノツガザクラ:ツツジ科 |
イブキトラノオ:タデ科 |
ハクサンボウフウ?:セリ科 |
カニコウモり:キク科 |
ハリブキの実:ウコギ科 |
アカモノ(別名 イワハゼ):ツツジ科 |
コバイケイソウ:ユリ科 |
ウラジロタデ?:タデ科 |
ミヤマダイモンジソウ:ユキノシタ科 高山型のミヤマダイモンジソウは、 全体が小型で「大」の下の花びらが あまり長くならないそうである |
ミツバオウレン:キンポウゲ科 | ゴゼンタチバナ:ミズキ科 |
チングルマ:バラ科 |
ハクサンイチゲ:キンポウゲ科 |
ハクサンシャクナゲ:ツツジ科 |
チダケサシ?:ユキノシタ科 |
(赤・ピンク・オレンジ色系) |
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調べ中 | エゾアジサイ:ユキノシタ科 花色は、白色・薄青色・薄紅色など |
ニワトコ:スイカズラ科 |
ヨツバシオガマ:ゴマノハグサ科 |
ハクサンフウロ:フウロソウ科 |
シモツケソウ:バラ科 |
アザミの仲間:キク科 | ハクサンコザクラ:サクラソウ科 | カライトソウ:バラ科 先端の部分から だんだん下へと咲き進むのが特徴 |
クルマユリ:ユリ科 蕾と、 まだ反り返っていない咲き始め花 |
クルマユリ:ユリ科 |
ハイマツ(雄花):マツ科 |
オンタデ(雌花):タデ科 |
コイワカガミ:イワウメ科 |
クロマメノキ:ツツジ科 |
(黄色系) |
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タマガワホトトギス:ユリ科 |
ハナニガナ:キク科 | ミヤマコウゾリナ:キク科 |
アキノキリンソウ:キク科 | ニッコウキスゲ:ユリ科 |
オトギリソウの仲間:オトギリソウ科 |
ミヤマガラシ:アブラナ科 | オオバミゾホウズキ:ゴマノハグサ科 |
キバナコマノツメ:スミレ科 |
(青・紫・水色系) |
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エゾアジサイ:ユキノシタ科 花色は、白色・薄青色・薄紅色など |
タテヤマウツボグサ:シソ科 |
イワギキョウ:キキョウ科 |
(その他の色) |
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クロユリ:ユリ科 | クロトウヒレン:キク科 |
ウラジロモミ?の球果:マツ科 球果(=マツボックリのこと) 暗紫色で長楕円状円柱形 白っぽいものは、ヤニらしい シラビソ・オオシラビソも よく似た球果になる |