〜北アルプスを8の字型で歩く〜 |
双六岳〜三俣蓮華岳〜鷲羽岳〜 ワリモ岳〜笠ケ岳 |
新穂高温泉〜ワサビ平小屋〜鏡平小屋〜双六小屋テント場(泊)〜 三俣蓮華岳〜三俣山荘〜鷲羽岳〜ワリモ岳〜三俣山荘〜双六小屋テント場(泊) 〜弓折岳〜大ノマ岳〜笠ヶ岳〜笠ヶ岳テント場(泊)〜笠新道〜新穂高温泉 |
双六岳 三俣蓮華岳 鷲羽岳(右)とワリモ岳(左) 笠ケ岳 |
●場 所 | 岐阜県高山市・長野県・富山県 | |
●標高 | 双六岳2860.3.3m 三俣蓮華岳2841.2m 鷲羽岳2924.2m ワリモ岳 2888m 笠ケ岳2897.5m |
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●山行日 | 2011年8月12日(金)〜8月15日(月) | ||
●多治見から 登山口まで |
多治見=可児御嵩IC=蛭ケ野SAで朝食=飛騨清見IC=新穂高温泉(P)(登山口) ※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ≠ロープウェイ・リフト |
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●参加者 | 長谷川道、西尾、大川陽、丹羽 | ||
●コースタイム | 1日目 8/12 | ||
多治見 飛騨清見IC 新穂高温泉(P) ワサビ平小屋 秩父沢 鏡平小屋 弓折岳分岐 双六小屋テント場 |
4:00発 6:00 7:45〜8:10 9:30〜9:40 11:15〜11:25 14:15〜14:25 15:50〜16:10 17:30着 |
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2日目 8/13 | |||
双六小屋テント場 双六岳山頂 三俣蓮華岳山頂 三俣峠 三俣山荘 鷲羽岳山頂 ワリモ岳山頂 水苔乗越 雲の平分岐 三俣山荘 三俣峠 双六小屋テント場 |
5:35発 5:45〜6:55 8:20〜8:35 8:50 9:35〜10:00 11:20〜11:35 12:05 12:35 13:35〜13:45 14:35〜14:55 15:15〜15:25 16:55着 |
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3日目 8/14 | |||
双六小屋テント場 弓折岳分岐 弓折岳山頂 大ノマ乗越 大ノマ岳山頂 秩父平 笠ケ岳山荘テント場 笠ケ岳山荘 笠ケ岳山頂 笠ケ岳山荘 笠ケ岳山荘テント場 |
6:00発 5:10〜5:15 7:40 8:00 9:00〜9:10 10:10〜10:25 13:05〜13:35 13:50〜14:00 14:15〜14:35 14:45〜16:00 |
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4日目 8/15 | |||
笠ケ岳山荘テント場 笠新道分岐 杓子平 笠新道登山口 ワサビ平小屋 新穂高温泉(P) |
5:40発 6:50 7:25〜7:35 11:05 11:15〜11:35 12:15着 |
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周辺地図はこちら ルート図はこちら |
1日目
新穂高温泉〜ワサビ平小屋〜鏡平小屋〜双六小屋テント場(泊)
新穂高バスターミナル前 笠ケ岳への稜線がよく見える 多治見から4時間弱で いつもの川沿いの無料駐車場 (深山荘の駐車場に隣接していた)に着いたが 以前より駐車場敷地が制限されたらしく、「満車」の立看板 駐車場整理の人が言うには 「ここから少し戻って左に入った所に 無料駐車場がある」・・・と その指示に従って車を進めていくと 坂道をどんどん登っていく そんな離れた所に駐車して、登山口まで歩くなんて とてもできない (タクシーやシャトルバスのピストン運行でもあればいいが) 有料駐車場に停めるつもりでUターンして橋を渡ると 道路の左右に、たくさんの車が停めてあった 有料駐車場を止めて道の端に停めることにする 少し進むと、1台分のスペースがあったので そこに駐車した(ラッキー) でも、近くにトイレがないので 橋の傍のトイレまで早足で行って用を足し、 引き返してやっと出発 そんなこんなで30分以上の時間ロス |
日陰を探しながら、ワサビ平小屋を目指す その10分手前に、笠新道分岐 下山はここへ出てくる |
ワサビ平小屋で休憩 |
ワサビ平小屋を過ぎてもまだ林道が続く |
暑い日差しが照りつけ、もうしんどくなった |
林道は橋を渡って「奥丸山」方面へ続くが 鏡平へは川沿いに進む 樹林の中の登りになると、急にスピードが出なくなり 写真を撮る元気もなくなってきたので リーダーにカメラをバトンタッチする 「疲れた顔は撮らないでね」と念を押して 久しぶりの重い荷物と暑さのせいだろう |
先行の3人とずいぶん離れて、秩父沢に到着 |
「イタドリガ原」・「シシウドガ原」も、遅れて到着 マイペースで歩いてきたせいか、体が慣れてきたせいか 少し調子が戻ってきた 「シシウドガ原」からは、 マイペースでトップを歩くことにする |
「熊の踊り場」で休憩 ここから、カメラは私の手元へカムバック |
眼前の稜線に登れば、鏡平は間近 |
先行の2人が、鏡平ノ池で、 「槍」が見えるのを待っていた |
あいにく、「槍」はガスの中 |
まだまだ先が長いので、「槍」が顔を出すまで待てない |
鏡平山荘へ行く途中、うっすらと「槍」が見えた |
鏡平山荘に到着 ここに泊まる人は、のんびりくつろいでいるが 我々は、先を急ぐ |
「弓折岳」分岐までの道のりの半分は急登 それを過ぎれば少し緩やかなトラバースになる ・・・と念じて、1歩1歩足を出す その途中、少しでもいいテント場所を確保するため 元気な2人に先行してもらうことになった 「弓折岳分岐」に到着 鏡平山荘と池を見下ろす |
コースタイムでは、小屋まで1時間20分 等高線の開いた緩いアップダウン 格好のいい山が真ん前に見えた (明日登る「ワシバ」と「ワリモ」だった) |
テント場が見えた! その後ろには、堂々とした「鷲羽岳」 |
テント場が見えてからも、道のりは長い やっと水平道の木道になった |
テント場に到着 先行の2人とは45分の差だったとか 心配したリーダーの出迎えを受けて 「中央付近・緑色・背の高い」テントを探す テントに着いた! すでにテントは張られ、 もう1人も小屋へ手続きに行ってもらっていて留守 あ〜あ、疲れた 久々にバテた・・・ (9時間20分の行動時間となった) |
テント泊だが、軽量化のため夕食は小屋を利用することになっている 食欲はあまりないが、喉通りのいい「うどん」を注文 出来上がるまで缶ビール1本を3人で分けて喉を潤す 真夏だからと「ダウン」を置いてきたが、かなり寒い 今回は白山に引き続き、シュラフカバーのみ 端から2番目の位置で寝るようにしてもらったが、夜中寒くなってザックの中に足を入れた (雨具の上下に手袋も利用して何とかしのいだ) |
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朝食は、お湯でできる簡単なものを各自作って食べる (昨日のおにぎりを卵スープに入れて雑炊風にした) テントと要らない荷物を置いて、軽装で出発 |
双六岳への急な登りも、今日は快調 ミヤマホツツジがきれいに咲いていた |
双六岳への道(左)と、帰りに使う巻き道(右)との分岐 |
両側の花を見ながら登る |
双六小屋とテント場 昨日より、テントの数がだいぶ減っている 残っているのは、我々のような連泊パーティーか これから出発するパーティーだろう |
雪渓がかなり残っている |
ここを登ってしまえば、たらたら道になるはず |
野球でもできそうな広い稜線 周りはガスで真っ白、何も見えない中をどんどん歩く これがなかなか長い・・・ |
「双六岳」に到着 何も見えないので、早々に出発 |
「三俣蓮華岳」に向かう下りの道には チングルマの大群生 (今はすでに冠毛になっていたが) |
ガスで真っ白だった世界が、少しばかり開けてきた |
虹色の丸い「ブロッケン現象」! 中央が自分の姿らしいが、はっきりしなかった 前方にガス、真後ろに太陽があると現れる 光輪を背負って歩くのは、ちょっと仏様になった気分 このガスの中、1羽のライチョウに出会った 人声に驚いて、大急ぎでハイマツの中に隠れてしまった |
ガスが取れた! 「槍」もくっきり見えてきた |
後ろを振り返ると、 先程までいた「双六岳」がきれいに見える その後ろは「大ノマ岳」か |
ここをクリックすると大きく見えます |
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「笠ケ岳」も見える! 明日はあの山まで歩く・・・ |
三俣蓮華岳の手前の山、 2854mのピークで (登山地図には「丸山」とあった) 「笠ケ岳」を間に入れてパチリ |
今度は「槍」を間に入れてパチリ 今回のリーダーはパフォーマンス好き |
「三俣蓮華岳」を目指す |
まだ急な下りが待っていた! |
もうすぐ山頂 「ワシバ」への登り道も見えてきた |
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「三俣蓮華岳」山頂からいったん下って、あの急登を登る 左隣りが「ワリモ」 |
「三俣蓮華岳」山頂 時々ガスに隠れるものの 雲の平小屋も見えた! |
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山頂から「槍」を見ながら下る すっかりいい天気になった |
先程歩いていた双六岳からの稜線を見上げる あちこちに雪渓が残っている 飛行機雲も見える! |
降りきった所が、「三俣峠」 帰りはここから左へ、巻き道を通ってテント場へ戻る予定 |
「ワシバ」を見ながら三俣山荘へ下る |
「ワシバ」の足元に、三俣山荘が見えてきた |
三俣山荘に到着 まだ、時刻は9時半過ぎだが、 急な登りの前にしっかり腹ごしらえをすることになった 双六小屋作製の幕の内弁当を完食 (ご飯が半分食べられなかったが、 持ってきたお湯で作った豚汁で流し込んだ そのおかげで元気が出たのか マイペースでトップを歩いているうちに、 いつのまにか楽々と山頂に到着した) |
登るにつれ、「三俣蓮華岳」から三俣山荘へ、 三俣山荘から「鷲羽岳」への縦走路が見えてきた |
鷲羽池を見下ろす ここまで来れば山頂も間近 後ろに見える硫黄尾根が赤い |
山頂に到着 後続を見ながら休憩 |
全員揃って山頂に立つ |
こんもりした形の山が、「ワリモ岳」 「うえ〜、あそこまで下るの〜」と ゲンナリするほどの下りが待っていた ザレ、足元注意 |
下り終わると登りが待っている あと一息で「ワリモ岳」 |
山頂直下で左に回りこんだところが頂上 ここが頂上? まだ上に岩峰があるのに・・・? 右に回りこんだリーダーは、岩峰の天辺に着いたらしい |
岩峰の天辺のリーダー 上には小さな広場があった・・・と 天辺へ行く踏み跡はしっかり付いているが 山頂はそこではない・・・不思議?? |
全員揃って、今度はワリモ乗越へ下る 右手に白い山肌を持つ峰が見えてきた 「野口五郎岳」方面らしい 左の山は、「水晶岳」のようである |
あんまり白い山肌がきれいなので、パチリ |
ここを下ると、「ワリモ乗越」 眼前に、「水晶小屋〜水晶岳〜赤牛岳」へと続く稜線が きれいに見える 10年前、単独で心細く歩いた稜線である |
左に見えているのは、祖父(じい)岳 祖父岳の向こうは、雲の平 その奥に山頂はガスで隠れているが、「薬師岳」 |
大株でちょうど見頃のタカネツメクサ |
「ワリモ岳」を振り返る |
右側、「水晶岳」 左側「祖父岳」 奥は、やはり山頂が隠れている「薬師岳」 |
ワリモ乗越(=「ワリモ北分岐」と標識にある ここに荷を置いて、往復する登山者も多かった |
水苔乗越へ向かう 正面は「祖父岳」 |
水苔乗越 ここから「高天ヶ原」へも下れる |
黒部源流のお花畑の中を下る 白い花はウラジロタデの群生 正面は「三俣蓮華岳」 |
ウラジロタデ |
ここをクリックすると大きく見えます |
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メタカラコウ?(orオタカラコウ?)の群生 正面は「三俣蓮華岳」 |
オニシモツケの群生もある |
ミソガワソウの群生もある 雪渓が遅くまで残っていたらしく、 クルマユリ、オオバミゾホウズキ、トリカブトの仲間、 ミヤマリンドウ、エゾシオガマ、ハクサンフウロ、 ハクサンボウフウ?、オオバタケシマラン、モミジカラマツ、 クロトウヒレン、アカバナ、ミヤマキンポウゲなど 夏の花(秋の花も)がたくさん残っていた |
沢には大きな雪渓が残っている 対岸は、祖父岳への登りになる 正面は「三俣蓮華岳」 |
三俣山荘・岩苔乗越・雲の平の分岐標識 |
「黒部川水源地標」の文字 |
お花畑の中を歩く ここを登ると、三俣山荘 |
テント場の入り口に到着 リーダーには、水場で待っていてもらい 3人は、三俣山荘の「きれいな」トイレを借りに立ち寄る |
テント場の雪渓の横を通って登りに入る |
朝通った道を登り返す |
後ろを振り返ると、「鷲羽岳」と「ワリモ岳」がそびえる あの2つの山を登り、黒部源流のお花畑を下り 今また、三俣峠へ向かっている よく歩いてきたこと・・・よく歩いてくれた私の足・・・ |
緩い登りでも、疲れた体にはこたえる・・・ |
三俣峠に到着 ここからトラバースでテント場へ下る (・・・と、思っていたが、登りもあった) |
こんな楽々な道ばかりならよかったが・・・ |
お花畑の中を歩く |
水辺に、ミヤマガラシの群生 |
他ではすでに終わっていたアオノツガザクラも見頃 |
途中の急な岩場一箇所と、 この分岐に着くまでの登りがこたえた・・・ 「双六岳」をバックにパチリ あと15分でテント場に着く |
今日は土曜日 昨日よりテントの数が増えているような気がする 今日の夕食は何にしようか、ビールは何本買おうか ・・・を楽しみに歩く |
双六小屋に到着〜〜 11時間20分の行動時間・・・ |
小屋周辺は大勢の人でいっぱい テント泊の手続きをしてもらい、夕食(また、胃にやさしいうどん)を注文し、ビールを購入(今日は2本を3人で分けることにした) 小屋前のテーブルで「お疲れ様〜、かんぱ〜い」 夕方、いっとき降った雨もすぐに止んで、満月が明るかった 昨日の寒さを考慮し、今日は服をもう1枚重ね着し、靴下を2枚履きにして就寝 (効果あり、ザックの中へ足を入れなくてもよかった) |
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3日目 双六小屋テント場〜弓折岳〜大ノマ岳〜秩父平〜笠ケ岳山荘テント場〜笠ケ岳 〜笠ケ岳山荘テント場(泊) |
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朝食は、五目ごはんの乾燥米にお湯を入れて戻し 袋入りシーチキンをたんぱく質にし インスタント味噌汁にお湯を入れて食した (五目ごはんは半分残し、翌朝にまわした) テント撤収後、小屋をバックにしてパチリ |
朝日に照らされた「双六岳」 |
今日は元気、お花畑の写真も撮れる 黄色は、マルバダケブキ、紫はトリカブトの仲間 白はヤマハハコ |
シルエットの「槍」をバックにパチリ |
後ろを振り返ると、あれは確かに「双六岳」 |
素晴らしい天候 常時、「槍・穂高」が左側に見える稜線歩き |
「弓折岳」分岐に到着 |
登山道は「弓折岳」を通らないが 三角点のある山なので立ち寄ることにする |
ここが「弓折岳」 3人の手の先が三角点 |
朝露にぬれて光るチングルマの冠毛 |
急な下りの向こうにそびえるのは、「大ノマ岳」か |
「槍・穂高」が一望 |
下りきった所が「大ノマ乗越」 ここから急登が始まる |
急登を登りきっても山頂ではなく 緩やかになった稜線を少し進んだ先が山頂 |
「大ノマ岳」山頂 標識はなく、石積みの大きなケルンがあるのみ 三角点も無し 「槍」を右側に入れてパチリ |
「大ノマ岳」から登山道はカクッと折れて 秩父平へ向かう |
登山道下の崖に群生していたタカネマツムシソウ |
あの稜線の麓が秩父平らしい |
ここをクリックすると大きく見えます |
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秩父平から秩父岩を見上げる とがった岩峰が面白い形を作っている ここで昼食 昨日と同じ中身の詰まったお弁当を食す しっかり食べないとエネルギーにならないので そのままでは喉を通らないご飯を 豚汁とお茶で流し込むようにして、完食〜 |
太陽の位置が変わり、シルエットではなく 起伏もはっきり分かるようになった「槍・穂高」 |
急な登りは、「呼」で1歩、「吸」で1歩 ・・・と、リズムを作って登る |
前方の鞍部まで登ったら、90度に左へ進む 後は、緩やかな稜線歩きになるはず ・・・と、自分に言い聞かせて登る |
鞍部に到着 完食したお弁当の効果がはっきり出た エンジンがかかった所で、立ち止まることはできない ここで休憩したらエンジンが止まりそう 3人が休憩するのを横目で見ながら 「先に行きます」と言い残して前進 |
ゆっくり歩いているつもりだが 後ろからの気配がないので 「笠ケ岳」の真正面で腰をおろして後続を待つ 山頂にかかったガスはなかなか取れなかったが 全員揃って歩き始める頃から きれいに全容が見えてきた |
ここをクリックすると大きく見えます |
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ぐっと引き付けて撮ってみた「笠ケ岳」 肩の部分に赤い屋根の小屋 雪渓の横にひいふうみいほどのテントが見える |
「笠ケ岳」を見ながらの稜線歩き |
延々と歩いてきたコースを振り返る 中央が、抜戸岳(登山道は山頂を通らない) 標識らしき棒が立っていた |
笠ケ岳がだんだん近づいてくる |
テント場に着いた! まず、水の心配があったので リーダーが水場を調べに行く すれ違った男性から「水は出ていますよ」と聞き、 あるったけのペットボトルや水筒等を持って 汲みに行くことにした 雪渓のちょっと下からホースが2本出ていて 冷たい水が流れていた |
テントを張ったあと、山頂を目指す 小屋まで10分と地図にはあったが 疲れていたので15分かかった |
笠ケ岳山荘前で リーダーが手に持っているのは、写真撮影用の看板 小屋の外にある蛇口から水が出る 「飲料水」とは書いてあるが、小屋番さんに尋ねると 「そのままではちょっと・・・」の返事 |
山荘で手続きをした後、山頂へ 約15分かかった |
「笠ケ岳」山頂に到着 山頂でコーヒータイムにしたい!との希望で ゆっくりするつもりだったが ガスで真っ白になってしまい、何も見えず やむなく山荘へ下山 |
笠ケ岳山荘とテント場 テントの数が少し増えてきた |
先程頼んだ明日のお弁当は今日の6時にできるそうなので、 夕食を食べ終わった後も山荘で待つつもりで 靴を脱いで縁台に座り込んでくつろぐことにする 今日は缶ビール2本を3人で分けることにして「かんぱ〜い」 3時半まで待って、夕食を注文しようとすると、「3時まででした」とつれない返事が返ってきた やむなく、唯一注文できる「おでん」1皿が夕食代わりとなった 双六小屋を基準に考えていてはいけなかった・・・ (双六小屋は19時までだった) 結局6時まで待てなくてテントへ帰り、横になってウトウト 6時近くなると急に雨が降ってきた その中をリーダーがお弁当を貰いに傘を差してお出かけ びっしょり濡れてお弁当と一緒に帰宅 ありがとう〜 結局雨は、その時だけとなった・・・(ラッキーでもあり、アンラッキーでもあった・・・) 今夜はテントの端で寝ることにした 2日間のテント泊で要領がわかった テントにくっつくと冷たくて寒いので、 ビニール袋にしっかり包み込んだ衣類などをテントの端にずらりと並べて寒さを遮断 結果は予想通り、寒さを感じなくて眠れた |
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4日目 笠ケ岳山荘テント場〜笠新道分岐〜杓子平〜笠新道登山口〜ワサビ平小屋 〜新穂高温泉 |
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朝焼け 朝食は、インスタントのほうれん草スープにお湯を入れ 昨日の五目ごはんの残りを入れて掻き混ぜると 簡単に洋風雑炊ができた これがなかなかおいしかった! とにかく山では、喉通りのいいものでないと・・・ 出発前に行動用の水を汲みに行こうとしたら 一滴も水が出ていない・・・と えっ?なんで? 昨日の日中は晴れて暑かったから 雪渓の雪が溶けて水になっていたが、 今朝は涼しいので溶けなかったから??? お互いに水をやりくりして下山に備えた 太陽はちょうど「槍」から出るようだったが その瞬間を見逃した・・・ |
朝焼けの笠ケ岳をバックにパチリ |
ここをクリックすると大きく見えます |
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出発前、全員揃った所でパチリ |
ガスが濃くなったり薄くなったりしながらの下山中、 突然リーダーが「あの風景を撮って!」・・・と 先行した登山者がちょうどピークを歩いている所だった 急いでカメラを用意し 「行かないで、行かないで」と念じながらシャッターを押す 登山者のちょうど真上に「槍」が見えていたこともあったが そのチャンスは失した!!! |
抜戸岩を通り・・・ |
笠新道分岐へ ずっと以前、この標識は鞍部に建っていたが 今では、その先の抜戸岳の取り付きあたりに移してあった 分岐から岩の急坂を上り尾根に出て 尾根伝いに下っていく道に変わっていた (旧道は、×印がついて「通行禁止の標示あり) |
杓子平へ下る |
杓子平で旧道と合流していた |
2472mピークからは、樹林の中をどんどん下り、 樹林を抜けると広い草原のお花畑に出る クロトウヒレン・タテヤマウツボグサ・ミヤマアキノキリンソウ・ シモツケソウ・オニシモツケ・ミソガワソウ・ ニッコウキスゲ・ハクサンフウロ・ミヤマキンポウゲ・ アザミの仲間・カザグルマ・ミヤマホツツジなど、 色とりどりに咲いていた |
横へトラバースしたり、 急坂を細かくジグザグに下ったりしながら降りる |
狭く湿った登山道なので 休憩場所の適地がなかなかない |
眼下に新穂高温泉の町並みが見える 目の前の山々は、だんだんと見上げるようになっていく |
杓子平から3時間で林道に出るはずだが 歩いても歩いても、下っても下っても なかなかたどりつかない感じがする ロープウェーのゴンドラも見えるようになってきた |
ブナの大木が多くなった もうすぐ出口だろう 水音も大きく聞こえるようになってきた |
笠新道の出口、林道に出た 水場で顔と髪を洗ってさっぱりとさせ、喉を潤す とても冷たい水だった!! 小屋のお弁当は止めて、ワサビ小屋まで10分歩いて ソーメンを食べる楽しみを考えていたので 脇目も降らずに小屋へ突進 本当は出口にザックを置いて行きたかったが たまたま、雨がぱらついてきたので 全部持っていくことになった |
念願のソーメン 冷たくて、どっさり(1.5人分ほどあったかも) おなかいっぱいになり、満足して新穂高温泉へ 雨は、あれっきりで、林道は照りつける日差しの中 日陰を探しながら歩く 新穂高温泉の駐車場は 4日前よりもっと車が多くなっていた 膝も体も疲れているが、歩き通せたことで 心は高揚している ホテル穂高で汗を流してから帰宅 |
出会った花や実など
(白色系)
タマアジサイ:アジサイ科 | ヒヨドリバナ:キク科 葉は、対生している |
ヨツバヒヨドリ:キク科 四つ葉という名前の通り、 葉は、4枚が輪生している (3枚・5枚のものもある) |
エゾシオガマ:ゴマノハグサ科 |
リョウブ:リョウブ科 | ハクサンボウフウ?:セリ科 よく似たシラネニンジンと 区別がつかないのが悔しい シラネニンジンは、 ニンジンの葉のように 細かく裂けているらしいが、 「その裂け方には変異が多い」 ・・・とあっては、お手上げ |
オオヤマレンゲの実:モクレン科 面白い形をしていた |
レイジンソウ:キンポウゲ科 |
モミジカラマツ:キンポウゲ科 |
キヌガサソウ:ユリ科 |
ウメバチソウ:ユキノシタ科 |
ミヤマホツツジ:ツツジ科 くるっと丸まった形が可愛い |
ハクサンイチゲ:キンポウゲ科 | ヤマハハコ:キク科 |
シラタマノキ(別名 シロモノ) :ツツジ科 |
アオノツガザクラ:ツツジ科 |
ダイモンジソウ:ユキノシタ科 高山型のミヤマダイモンジソウは、 全体が小型で「大」の下の花びらが あまり長くならないそうである ・・・では、これは「ミヤマ」がつかない? |
コケモモ:ツツジ科 |
タカネヤハズハハコ:キク科 | コゴメグサの仲間:ゴマノハグサ科 コゴメグサの仲間は、 どれもよく似ていて判別しにくい・・・ |
シコタンソウ:ユキノシタ科 |
チングルマ:バラ科 | チングルマの冠毛:バラ科 |
タケネツメクサ:ナデシコ科 |
イワツメクサ:ナデシコ科 | イワショウブ:ユリ科 |
コバイケイソウ:ユリ科 |
ノリウツギ:アジサイ科 |
ヤマブキショウマ?:ユキノシタ科 トリアシショウマ・チダケサシなどとの 区別が、残念だが付けられない・・・ |
ハナウド:セリ科 ふちの花の方が、内側の花より大きく、 外側の花弁の方が大きい 花びらの先が2つに裂けている |
(赤・ピンク・オレンジ色系) |
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ニワトコ:スイカズラ科 |
クルマユリ:ユリ科 |
ハクサンフウロ:フウロソウ科 |
クロトウヒレン:キク科 |
ジャコウソウ:シソ科 |
ヨツバシオガマ:ゴマノハグサ科 |
ウラジロタデ(雌花):タデ科 |
アカモノ(別名 イワハゼ):ツツジ科 | タカネシオガマ:ゴマノハグサ科 |
シモツケソウ:バラ科 |
ベニバナイチゴ:バラ科 大きな実なので食欲をそそる 今回食べてみたが、 まあまあの味だった |
アザミの仲間:キク科 |
ミヤマシグレ:スイカズラ科 |
オオカメノキ:スイカズラ科 |
ヤマアジサイ:ユキノシタ科 日本海側に咲くエゾアジサイにそっくり 花色は、白色・薄青色・薄紅色など |
(黄・緑色系) |
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コキンレイカ (別名 ハクサンオミナエシ) :オミナエシ科 |
オトギリソウの仲間:オトギリソウ科 | ミヤマコウゾリナ:キク科 |
マルバダケブキ:キク科 | ウサギギク:キク科 |
ミヤマアキノキリンソウ:キク科 |
クモマスミレ:スミレ科 | ミヤマダイコンソウ:バラ科 |
オオバミゾホウズキ:ゴマノハグサ科 |
ミヤマキンポウゲ:キンポウゲ科 |
ニッコウキスゲ:ユリ科 | アサノハカエデ?の翼果:カエデ科 |
オオバタケシマランの実:ユリ科 くにゃっとねじれて 実がついているのが特徴 そして、細長い実 タケシマランには、 このねじれがないことから判別できる 実は丸い これからだんだん赤くなっていく |
クロツリバナの実:ニシキギ科 面白い形の実 横に張り出すように 3個の角状のひれがある |
ツルニンジン:キキョウ科 |
(青・紫色系) |
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ヤマアジサイ:ユキノシタ科 日本海側に咲くエゾアジサイにそっくり 花色は、白色・薄青色・薄紅色など |
ソバナ:キキョウ科 |
ミソガワソウ:シソ科 |
サンカヨウの実:メギ科 | ミヤマリンドウ:リンドウ科 太陽が出ると開き始め 夕方になると閉じる |
オヤマリンドウ:リンドウ科 花は、ぱっと全開しない 中途半端に開いてオシマイ |
トリカブトの仲間:キンポウゲ科 いろいろな種類があり 残念だが判別できない・・・ |
イワギキョウ:キキョウ科 やや小型でつるっとして可憐な風情 |
チシマギキョウ:キキョウ科 やや大型で毛がいっぱい生え ごつい感じがする |
クロトウヒレン:キク科 |
タタテヤマウツボグサ:シソ科 | オオバギボウシ:ユリ科 |
クサボタン:キンポウゲ科 |