八ヶ岳縦走 |
編笠山~権現岳~赤岳~横岳~硫黄岳~天狗岳~丸山 |
編笠山 コケモモ 権現岳 ウラシマツツジ |
●場 所 | 山梨県北杜市小淵沢町 長野県茅野市 |
|
●標高 | 編笠山2523.7m 権現岳2715m 赤岳2899.2m 横岳2829m 硫黄岳2742.1m 根石岳2603m 東天狗岳2640m 丸山2329.6m |
||
●山行日 | 2014年9月12日(金)~9月14日(日) |
||
●多治見から 登山口まで |
JR多治見駅ーJR小淵沢駅=タクシーで観音平へ(登山口) ※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス |
||
●参加者 | 丹羽、守山 |
||
●コース& コースタイム |
1日目 9/12 R多治見駅 JR小淵沢駅 観音平(P) 編笠山 青年小屋 権現小屋 |
7:23発 9:36~9:45 9:55~10:10 13:50~13:55 14:30~14:35 16:25着 |
|
2日目 9/13 権現小屋 権現岳 キレット小屋 赤岳 横岳 硫黄岳 夏沢峠:山びこ荘 |
6:20発 6:35 8:25~8:30 10:25~10:35 12:35~12:45 13:55~14:10 15:05着 |
||
3日目 9/14 山びこ荘 根石岳 東天狗岳 中山峠 中山展望台 高見石小屋 丸山 麦草峠 五辻 ロープウェイ山頂駅 ロープウェイ麓駅 JR茅野駅 JR塩尻駅 JR中津川駅 JR多治見駅 |
6:00発 7:00~7:05 7:35~7:40 8:50~8:55 9:30~9:35 10:45~10:55 11:20 12:15~12:20 13:55 14:30~14:40 14:50~15:00 15:52~16:08 16:35~17:06 18:51~18:55. 19:42着 |
||
周辺地図はこちら |
1日目 |
|
観音平~編笠山~ギボシ~権現小屋 | |
小淵沢駅にタクシーを予約しておいたので 多治見から約2時間半で観音平に到着 3連休前の前日なので、駐車場はがら空き |
登山者は我々のみで、静か 登山届をポストに入れて 10:10発 標高1560m 秋の冷たさが心地よい |
ママコナ:ハマウツボ科(ゴマノハグサ科) 『花弁に2つ並んだ白い膨らみが 米粒のように見えることが 名前の由来』と言われている 苞に鋸歯があるのは、ママコナ 多治見近辺の低山では、 苞に鋸歯がないミヤマママコナが咲く 「ミヤマ(深山)」という名前は 山の高さとは関係ないようである |
歩き始めは笹の中の道 こんな笹の中にママコナが咲いていた |
トリカブトの仲間:キンポウゲ科 数は少ないが、これも、笹の中に咲いていた |
|
雲海 11:05 1880m 雲海といっても、「雲海」は見えない 久しぶりの重い荷物 久しぶりの日本の山の縦走 体が重く、スピードが出ない (伊吹山程のえらさではないが・・・) 先行者との距離が離れる・・・ |
押手川(おしてがわ) 12:00 2100m 以前は水が流れていたそうだが、 今は石と岩がごろごろした場所 |
押手川(おしてがわ)分岐の標識 右へ行くと青年小屋と、押手川展望台 その右側からシニアパーティーがやってきて 編笠山への登りに入っていった |
ホシガラス 分岐から少し上がった所で、 さっきのパーティーが立ち止まっている 何だろうと思ったら、ホシガラス 地面に落としたハイマツの実(かな?)を 2羽で食べていた所へ 人間がやってきたものだから 慌てて、餌を残したまますぐ上の木の枝に避難したらしい 餌を手放すのが惜しくて 人間が去ってしまうのを待っているところへ 私が後から追いつき、 カメラのピントを合わせているうちに 飛んで行ってしまった・・・ 帰ってからメール添付で送ってもらったのが、コレ |
押手川から登りがややきつくなる 苔と針葉樹の間は、どこを歩いてもいいような感じで 歩きやすい場所を適当に選んで歩く |
ゴゼンタチバナ:ミズキ科 この季節、もっとたくさんあるかと期待していたが まあまあまともな実は、これっきり |
湿地が好きな花だが、 山頂直下にたくさん咲いていた |
編笠山 13:50 2523.7m 一気に展望が広がった! 山頂標識の後ろは、これから歩き進む方向 |
編笠山山頂からの山並み-1 左から、阿弥陀岳・中岳・赤岳 その奥が横岳 手前の稜線の左は、ギボシ その右が権現岳 |
|
編笠山山頂からの山並み-2 ギボシ・権現岳を引き寄せると・・・左手前が西ギボシ、その奥に高く見えるのが東ギボシ いったん下って登りに入った所に権現小屋、その右上岩がごつごつしているところが、権現岳 |
|
編笠山から急坂をどんどん下る 道はぬかるんでいるわ、 岩の上に乗るとずるっと滑るわで とても歩きにくい! 青い屋根の青年小屋が見えた そして、一直線に登る、ギボシへの登山道 |
大岩ごろごろ地帯を通過 ここは岩が乾いているので、まだまし |
青年小屋 14:30 2400m テント場と水場がある 途中すれ違うテント泊の登山者に 「今日はどこのテント場?」と尋ねると 硫黄岳の下でも「行けたら青年小屋」とか、 「キレット小屋」という返事が返ってきた 縦走路には、この2つしかない・・・というわけ |
アザミの仲間:キク科 棘の大きな葉っぱ! 皆、下を向いて咲いていた |
のろし場 15:15 2530m 下から若者パーティーが登ってきたので すれ違うのを待っていた |
のろし場からいったん下って、西ギボシを目指すが うへ~、きつそう~ ザレたジグザグの登山道・・・ |
西ギボシへの登り |
シコタンハコベ:ナデシコ科 苦しい急坂でも、歩きにくいザレ場でも 珍しい花に出会えば、立ち止まりたくなる しゃがむと、思いザックが背中を押すので ゆっくりじっくりは撮れない・・・ |
コバノコゴメグサかな?:ゴマノハグサ科 白と黄色と黒っぽい雄しべ(かな?)が可愛い~ 萼に毛が多い |
|
編笠山を振り返る 一直線についている登山道 そして、青年小屋 |
|
コケモモ:ツツジ科 登山道のあちこちに、真っ赤な実をつけていた |
西ギボシと東ギボシの鎖場は カメラを出すこともできず、夢中で通過 やっと、ほっとできたのが、ここ 権現小屋と権現岳の見える場所 |
左手の稜線は、明日のコース 左のピークは旭岳かな? (ピークは通過せず巻く) |
トウヤクリンドウ:リンドウ科 権現小屋の近くに咲いていた |
キオン:キク科 これも、権現小屋の近くに咲いていた |
権現小屋到着 16:25着 2700m 前回来た時(1996年9月)は、 観音平10:45発 権現小屋16:00着 5時間15分の行動時間 今回は、 観音平10:10発 権現小屋16:25着 6時間15分の行動時間 う~ん、年齢のなせる業か、 手術後の体力不足か・・・ |
こたつ・ランプ・夕食(カレー・スープ・サラダ) ・缶ビール500円は、前回と同じ 違っていたのは、垂直の梯子ではなく、 階段ができて2階へ登りやすくなったこと トイレがエコトイレになっていたこと (あいにく水が流れなかったけれど)、 満員のお客ではなく、今日のお客は我々と小淵沢在住の男性の3名のみで、 広々とした部屋に泊まれたこと せんべい蒲団ではなく、上等の敷布団に暖かい毛布と掛布団2枚だったこと (お客が少ないので敷布団は2枚も敷いてもらった) 混雑期、小屋番さんが2名だったのが、 今は1名になっていたこと…等々 お客が少ないので・・・と小屋番さん(シゲさん)も一緒に夕食 (中央のヘッドランプをつけている男性) 彼は、1年365日のうち営業している約200日のうち、 2~3回カレーでない夕食を食べるだけで あとは、ずっと毎日カレーを食べる ・・・という驚く話も聞いた 小淵沢の男性は、明日泊まりたくて予約をしたが、 満員で断られたとか 八ヶ岳の山小屋は、「要予約」か「予約希望」になっていて、 昔のように蒲団1枚に3人寝るなんて ぎゅう詰めにはしないようになっているのか・・・と、思った 翌日の山びこ荘も、布団も空間も余っていたけれど、 定員までしか受け付けないようだった 有難いこと! やっと日本にもそんな小屋が現れた・・・ (下山後、北アルプス:西穂の記事を新聞で読んだが、 まだ旧式の蒲団1枚に3人寝る小屋もあったそうな) この権現小屋に、猫が住み着いている・・・と、シゲさん 2700mまで、登ってくるわけがない ・・・意図的に捨てた?? そういえば、富士山にも捨て犬?がいたと聞いた シゲさんは、餌をやっている・・・と 毛並みの色艶のいい白と茶色(三毛だったかな?)の猫だった どこからか小屋に入って来るらしいので、 食べ物はザックの中に入れておくように ・・・との注意があった |
|
2日目 | |
権現小屋~権現岳~ツルネ~赤岳~横岳~硫黄岳~山びこ荘 |
|
外が明るくなり始めた頃、起床 シゲさんに「ご来光が見えるころですよ」と聞いて 小屋から数分上にある分岐まで登ることにした 外へ出ると、あかる~い これで、5:15 昨日登った編笠山がくっきり見える |
西ギボシ(奥)と、東ギボシ(手前) あ~んな険しい所を通ってきたんだ・・・ この日、北アルプスの「穂高岳山荘」付近では、 氷が張ったそうだが、 権現小屋付近では、 それほどとは感じなかった |
権現岳は右、赤岳は左への分岐 右隅に、権現岳の丸いでっぱりが見える 赤岳方面はガスで真っ白、何も見えず |
権現岳(奥のでっぱりがある山) 分岐から数分で行けるとか 後で登ろうっと |
ご来光は雲のため見えなかった 東の空がひときわ明るい所に太陽があるんだね 5:20 小屋に帰って、朝食 (ご飯・味噌汁・味付け海苔・卵焼き・塩鮭・海藻サラダ・梅干しなどの豪華版) お茶もちゃんと、お茶の味が出ている 色付きお湯の「お茶」を出す小屋も多いのに ・・・というと、小屋のオーナーの「竹内さんの心意気」だって 出発 6:20 |
|
権現小屋前から南アルプスを望む ご来光を見に行った時に、 小淵沢在住の男性から南アルプスの山々の名前を教えてもらった 右の1番目に高い山が「仙丈ケ岳」、その左が「甲斐駒」、 少し下がった次に高い山が「北岳」、 その左が「鳳凰三山」・・・と 編笠山に日が当たり、 登山道や青年小屋がくっきり見えた |
|
2度目の分岐から-1 6:26 ガスがとれて、周りの景色がよ~く見えるようになった 権現岳の左に富士山が小さく見える |
|
2度目の分岐から-2 右から、東ギボシ、西ギボシ、編笠山 陽が当たってくっきり見える |
|
2度目の分岐から-3 北アルプスも見えるようになった 「槍」の穂先が見えるので、こちらは北アルプス |
|
2度目の権現岳分岐から-4 これから行く赤岳への縦走路 左に蓼科山が小さく見える |
|
2度目の権現岳分岐から-5 右に赤岳(本当に山が赤い)・中岳・阿弥陀岳の稜線 その奥に、ゴツゴツの横岳となだらかな硫黄岳 手前の稜線は、旭岳へ続く稜線 |
|
ミネウスユキソウかな?:キク科 分岐にザックを置いて、権現岳へ 背中が軽いって、こんなに身軽?と感動した 当然、動きもすばやくなる 朝露がびっしりついて、光っていた! ***************** |
|
山の天気予報を出発前に調べたら 『12日:弱いながらも大陸から張り出す高気圧に覆われて 晴れるが、500hPaで-12℃以下、850hPaで12℃以下の 寒気に覆われるため、朝は冷え込む。 また、午後遅くなると寒気の影響で、硫黄岳~権現岳の 稜線を中心に雲に覆われやすくなる。 13日:今季初の弱い冬型の気圧配置となり、500hPaで -12℃以下、700hPaで3℃以下の寒気に覆われる。 このため、朝は0℃前後まで冷え込む。 防寒対策は万全に。 朝から晴れるが、午後は寒気の影響で南八ヶ岳稜線を 中心に雲が広がりやすくなる。』とあった ・・・・・・・・・・・・ 寒くなるだろうと、防寒具をしっかり用意してきたが 外は、凍ってはいなかったし 体感温度も冷たい!とは感じなかった |
|
権現岳 6:35 2715m 山頂標識は、あの丸いでっぱりの上 人一人がかろうじて登れる広さ 長いものは「剣」らしい ネットで調べてみると・・・ 『火砕岩で出来ている鋭く尖った山頂の岩には 剣が刺し込まれ、八雷神(やついかずちのかみ)の 権現社が祀られています』だって 山頂標識には、英語表示もあった |
|
権現岳山頂直下より、昨日歩いてきた稜線を望む |
|
山頂直下から南アルプスを望む 6:38 薄い雲海の上に、浮かぶ南アルプス |
|
カワラナデシコかな?:ナデシコ科 花びらの先が細かく裂けている 山で咲いていても 「カワラ」がつくのは何故か、考えてしまう |
ウラシマツツジ:ツツジ科 紅葉が始まっていた |
長~い「源治バシゴ?ゲンジーバシゴ?」を下りて、 旭岳へ向かう 61段あるという梯子は鉄製で、 朝露で濡れ 手袋をしていてもすぐびっしょり濡れ、 その冷たいこと! メール添付で、後から画像を送ってもらった |
シラタマノキ:ツツジ科 友人に「食べてみたら・・・」と勧めてはきたが、 まだ実際口にしたことはない ちょっぴりかじってみると・・・ うわさ通りのサロンパスの臭いと味 ペッ、ペッ、ペッ・・・ 思わず吐き出し、水で口を漱ぎたくなった |
ツルネへの縦走路から赤岳方面を望む 右から赤岳・中岳・阿弥陀岳の稜線 その奥に、ゴツゴツの横岳 赤岳の右下の尖った岩峰は、 天狗尾根の大天狗と小天狗らしい 縦走路は、それらを右手に見ていくのだが、 足元が岩岩ばかりで緊張して、周りを見る余裕がなかった・・・ |
|
ツルネ 7:55 ここで左の樹林に入る |
キレット小屋 8:25 新しい小屋 テント場と水場もある |
コマクサ:ケマンソウ科 キレット小屋の横に咲いていた 今回見たコマクサはここだけだった 稜線には無し |
|
キレット小屋から真教寺尾根分岐までは、 ストックを1本ザック横に収納し、 残る1本は短くして持った 岩ザレ・岩稜・鎖場・梯子など、 これでもかこれでもか・・・の連続 緊張を強いられるので、撮影枚数はぐんと減った |
|
そんな危険地帯でも、少しは気の抜ける場所があり、 花や実があればしゃがむのも厭わずパチリ 背中をザックに押されているので、 立ち上がる時が大変 左 チシマギキョウ 右 チョウノスケソウの種の冠毛 |
|
やっと真教寺尾根分岐に着いた~!! 10:05 ここまで来れば、 あとはほんの少し岩場を登れば あっという間に赤岳山頂 |
文三郎尾根分岐 ここから急に登山者が多くなった |
トウヤクリンドウ:リンドウ科 紫っぽいかすり模様が特徴 花はほとんど開かないが、 珍しく半開きになっている花を見つけた(右) |
|
赤岳山頂に着いた 10:25 2899.2m 周りは若者でいっぱい (最近とても増えた) |
あまりに人が多く、休憩場所もないので 赤岳頂上小屋前まで下りる |
こちらには、赤岳北峰の標識 ここも人でいっぱい 10分休んで出発 先はまだ長い |
シラタマノキ:ツツジ科 シラタマというより、モモタマ |
赤岳展望荘 11:10 |
地蔵仏のある地蔵尾根分岐 |
横岳を目指す |
岩場・鎖場・梯子はあるが、 キレット小屋から赤岳間に比べれば、 軽い軽い |
杣添尾根分岐 12:20 「ここは三叉(さんしゃ)峰」と書いてあるので 近くのピークへ登ってみたが 棒が1本立っていただけだった・・・ |
横岳山頂 12:38 ここも人でいっぱい 10分休んで出発 まだ先は長い |
チョウノスケソウ:バラ科 長い冠毛があちこちに広がっていた |
コメバツガザクラ:ツツジ科 とても小さな実がびっしり 直径3~4ミリ程 |
「カニノヨコバイ」は、難なく通り過ぎ 硫黄岳山荘を目指して下る ここでやっとダブルストックにする 登山道の両側は、 背丈を超える網(くくりわな)と電柵!!?? カモシカ避け? 盗掘を防ぐため?? 帰ってからネット検索すると・・・ 『電気柵は、 国の天然記念物である「キバナシャクナゲ」の 自生地でシカの食害を防ぐため、 2012年8月から』だとか こんな高い所までニホンジカが登ってくるとは! 設置場所を見る限り、 「キバナシャクナゲ」より 「コマクサ」や「ウルップソウ」の場所に思える 『電気柵は花の季節が終わる 9月下旬まで設置予定』だって 触ると、ビビッとくるらしい 人間の盗掘を防ぐこともできる |
|
電柵の電源は、ソーラーシステム |
|
はるか下に硫黄岳山荘 そこからまた硫黄岳への登りがある |
左手の稜線を見ると・・・ 「赤岩の頭」から 硫黄岳を目指す人の列が小さく見えた そういえば、今日は土曜日 人が多いはず |
硫黄岳山荘 13:20 |
ケルンの並ぶ硫黄岳への登山道 |
爆裂火口を覗いてみる |
硫黄岳山頂 13:50 2742.1m ここも、大勢の登山者 若者が多く、シニア層は数えるほど あとは40分下れば、山びこ荘 この景色を眺められるのも、ここが最後 珍しく風もないので、ゆっくり過ごす しかし、薄くガスがかかって、 くっきりはっきりとはいかない |
硫黄岳山頂からー1 右から、阿弥陀岳・中岳・赤岳 その後ろに小さく見えるのが、権現岳 あ~んな遠い所から、ここまで歩いてきた 私の足ってすごい! |
|
硫黄岳山頂からー2 右の赤岳から横岳~硫黄岳山荘への稜線 ついさっきまであそこを歩いていた |
|
硫黄岳山頂からー3 明日登る天狗岳方面 天狗岳手前は根石岳かな? 左の奥は蓼科山 |
|
さて、今日の宿へ下山開始 |
爆裂火口を右に見ながら、ジグザグに下る |
夏沢峠の小屋が見えた あともう少し |
右の小屋が「山びこ荘」 15:05着 2440m 8時間35分の行動時間 パン1個・チョコレートケーキ1個と、 スポーツ飲料・お茶 ・ココア等700ccくらいだけで ここまで歩いてきた・・・ 左隣の大きい建物は、「ヒュッテ夏沢」 7~8月のみの営業で今はお休み期間 |
「山びこ荘」は、予約制 前もって電話で予約をしておいたが、 受付時「明日ではなかったですか?」と言われドッキリ! そんなはずはない・・・ でも、何とか食事も2名分増やしてもらい、 布団も1人1枚使用できることになり、ホッと一安心 この小屋は、ヤマネとモモンガが、 部屋の中まで餌を食べにくるんだって 窓の外には、餌箱と水飲み場があり、 小鳥もやってくる 喉の赤い「ウソ」と、 ほっぺの白い「コガラ」を見ることができた 夕食後、テーブルを片付け、ランプが灯ってから、 大勢の宿泊客と一緒に彼らが来るのを待ってみたが、 根気のない私は、10分も待てず あっさり諦め2階の寝室へ 19時前に就寝(昨夜は19:15就寝) 何度も時計を見ながら、 時間がすぎるのを待つ夜も苦しい 部屋の隅の方は、立っては歩けない高さで、 柱に頭をゴツンと何度もぶつけた |
|
3日目 | |
山びこ荘~根石岳~東天狗~中山峠~中山展望台~高見石小屋~丸山~ 麦草峠~大石峠~五辻~ロープウェイ駅 |
|
朝焼け 雲海の下は何も見えず 朝食後、6:00発 |
樹林の中を、ひたすら登る ただの通過点のような所が、 「箕冠(みかぶり)山」山頂 2579m 展望なし |
根石山荘上の広場からの展望-1 とんがり山の槍ヶ岳があるので、北アルプス くっきりはっきり見える |
|
根石山荘上の広場からの展望-2 雲海の上に浮かぶ御嶽 目に入る180度の景色すべてを撮ろうとすると、 縦幅が小さくなってしまうので、 これでいいや・・・ こんなにいい展望があるのなら、 昨日もうちょっと足を延ばして 根石山荘まで来ればよかったかなあ・・・ 以前泊まった時の印象が良くなかったので敬遠して、 初めて泊まる「山びこ荘」にしたのだけれど・・・ |
|
根石岳山頂 7:00 2603m 根石山荘から急に人が多くなり、 山頂も人でいっぱい 今朝、充電池を予備のものと交換したところ なんと!空っぽの充電池を持ち歩いていたらしく、 赤色が点滅して大慌て 1日目から使っている充電池で 何とか今日1日を持たせたくて、 撮影枚数を減らすことにした ま、花も少なかったのでよかったが、 これ以後撮ったのは、標識中心となってしまった・・・ |
|
根石岳山頂から両天狗を望む 右 東天狗岳 2640m 左 西天狗岳 2645.8m ロープウェイ麓駅発最終バス(16:35発)に乗れないと、 今日中に家に帰れないので、 これからまだ先の長い行程、 どんなハプニングがあるか分からないので、 西天狗は諦めようと考えた |
|
根石岳をいったん下って、天狗岳を目指す 根石岳と天狗岳の鞍部で 天狗岳山頂を目測して、 「あと30分」とふんだが 30分以内で到着 あ~んなに山頂が遠くに見えたのに・・・ 私の足と心臓…よく頑張った! 東天狗岳 7:34着 2640m ここも、人が多くとても賑やか (賑やかすぎる) |
|
東天狗岳から中山峠の間は 積雪期ならすいすいと快適に下れる所だが 無雪期は、石や岩がごろごろ おまけに道がぬかるんでいて、 靴底にはべっとり泥が付き 岩の頭に気軽に足を乗せられない その上、下からは、どんどん人が登ってくる 小学生の子供連れファミリーも多い 滑りやすい下りに時間がかかり、 いつの間にか遅い女性グループの後ろは 数珠つなぎ状態 そこへ、登って来る人たちに道を譲るので、 ちっとも前へ進まない とうとう、しびれを切らした後ろの人たちが 無理やり追い越していった (ひと声かければいいのに、無言はないよね) 我々もその後ろから、 「追い越しま~す」と言って 遅いグループを追い越し、 やっと中山峠に到着 8:49着 |
|
中山峠から黒百合ヒュッテへ下る人が多いようで、 峠を過ぎると、ぐんと人が減って静かになった しかし、こちらへ来る人が多い 樹林の多い北八ツ、 展望もきかないし、登山道はドロドロなのに、 なんでこんなに多い? と、不思議に思えた 中山峠は、通過点であることは分かっているが、 それでも、確認できなかった ぬかるんだ登山道に気を取られていたせいかも? 中山展望台 9:30 2470m 積雪期は、ここから天狗岳がくっきり見えるが、 今の時期は針葉樹の葉が邪魔して見えにくい |
|
高見石小屋に到着 10:45 中山展望台~高見石小屋間は、 「もういい加減にして!」と言いたいほど ドロドロ道・岩ゴロゴロ これだから無雪期の北八ヶ岳は嫌い! 15分休憩して出発 高見石からは遠望はきかなかったが、 白駒池はきれいに見えたとか |
丸山 やっぱり、樹林の中の道は嫌い でも、下りよりまだ登る方がまし この後、樹林の中の所々に 雪?のようなものがたまっていたが、 霜柱の崩れたものだったかもしれない さすが、北八ツ |
麦草ヒュッテに到着 12:15 この少し手前で、 そういえばここから茅野まで バスが出ていることに 思い当たった もう歩くのが嫌になっていたので バスがあるといいな!と期待を膨らませた 大型バスが見えたこともあって、 喜んで小走りになったが 残念・・・観光バスだった 定期バスは12:00に出発し、 次は15時台にしかない 覚悟を決めて ロープウェイ駅まで歩くことにした |
大石峠 12:43 麦草峠から、一部に木道が設置されていて (以前はなかった) 快適に歩けた(時間も稼げた) 大石峠からは、初めての道 茶臼山~縞枯山の稜線を通る登山道は 時間もかかるし、もう十分歩いたので 歩きたくない・・・が本心 で、たらたらのトラバース道を 下山路にした 深い笹の中の道を過ぎると 苔と針葉樹の中の道になる |
心細くなるような静かな道で 1人では歩きたくない道 ずいぶん経ってから、 前方に人影を見た時は ホント嬉しかった 樹林の中は、 どこでも歩けるような細い道があちこちにあり (獣道かも?) 先頭を歩くときは、 神経をピリピリさせなければならない 出逢の辻 13:15 |
トリカブトの仲間:キンポウゲ科 五辻の手前の「あずまや」付近は、 こんなトリカブトが群生していた 雪も1m四方くらいに残っていた 冷え込んだという12日、 かなり降ったのだろう 充電池が残り少なくても、 この花くらいは撮っておかなくちゃ・・・ 我々の後ろから追い抜くパーティーは 1つもなし 前方からのすれ違いは、 だんだん多くなった |
五辻 13:55 ここから縞枯山と茶臼山に登れる いつもは稜線を歩いて 縞枯山~茶臼山へ登っていたが 行きは稜線、帰りはたらたら道と 変えれば面白いかも |
五辻を過ぎると、木道が出てきた また途中で終わるのかと、 あまり期待していなかったが ほぼ全部、木道がロープウェイ駅まで続いていた |
ロープウェイ駅が見えた~ |
ロープウェイ駅到着 14:30 並んでいる列は短く、 10分間隔で運転されていた 14:40に乗車 木道のおかげで、 最終バスの1つ前のバス15:00発に 乗ることができた |
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 途中の「プール平」で温泉に入ることも考えたが、 いったんバスに乗って座ってしまうと面倒に思えてパス! 茅野の駅前でバスを降りたが、 以前のように駅前デパートの中をぐるぐる歩かなくてもいいように、 降車場所が変わっていた 切符売り場の前は長い行列 並んで待っていると、 乗れる列車にも乗れなくなるのではないかと心配になり、 改札の駅員さんに、「16:08の列車に乗れば、 連絡よく多治見に行きませんか?」と尋ねると 「中津川で30分待つと、 しなのを使わなくても行けれます」との返事が返ってきた (本当は塩尻で30分の聞き間違い) そうそう、昔そうやって普通列車で帰ってきたことを思い出して 「それで結構です」というと 「乗車駅証明書を持って行きなさい」と 親切なアドバイス その紙をもらって2番ホームへ すでに列車は入っていたので、自販機で飲み物を買って車内へ 車内で車掌さんが来るのを待っていたが、 姿なし どこで乗り換え 何分待つのかを確認できないうちに塩尻に到着 この列車がこのまま中津川まで行くはずがないと思い (車内アナウンスで「中津川」と聞こえてきたように感じたが) 慌てて降りて、列車の行き先板を見てもらったり、 運転手さんや車掌さんに尋ねたりして4番ホームへ 結局、塩尻で約30分待ち、 中津川ではすぐ快速に連絡して、 予定より1時間ほど早く、 運賃も1830円安く多治見に到着=普通利用なので3020円 (しなの利用だと4850円) あ~あ、よく歩いた~ よく歩けた~ |