4月会山行  霊仙山・西南尾根





霊仙山本峰



フクジュソウ


●場 所 滋賀県犬上郡多賀町
●標高 1033m 
●山行日 2014年4月13日(日)
●コース 今畑登山口・・・笹峠・・・近江展望台・・・霊仙山本峰・・・近江展望台・・・笹峠・・・今畑登山口
●多治見から
  登山口まで
多治見=名神高速道路=彦根IC=R306=県道17=今畑(路側帯の小スペースに駐車・・・登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 Aグループ4名、Bグループ4名、Cグループ5名、Eグループ4名、Fグループ5名
Dグループ=高田、市川、丹羽、小保、武藤

合計27名
●コースタイム 多治見
今畑駐車スペース
笹峠
近江展望台
霊仙山本峰
近江展望台
今畑登山口
6:00発
7:40〜8:00
9:00
10:00〜10:10
11:05〜11:45
12:25
14:10着
周辺地図はこちら 
  



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3   (2014年3月29日霊仙山の麓 榑ケ畑付近で撮影)
フサザクラ:フサザクラ科

フサザクラは両性化で萼と花びらがないそうである

3 ぶら下がっているのが雄しべで、赤っぽいものが葯

この頃(3/29)は雄しべばかりが目立ち、雌しべが見えなかった(雄しべの下部に雌しべが隠れていたらしい)


1 今日、やはり川べりにフサザクラの木がたくさん並んでいた
雄しべは色あせ、何やらもじゃもじゃした細くて白っぽい物が増えていた

2 よく見ると、泡立て器のようなものができていた  これが受粉した雌しべらしい




   
ヤマネコノメソウ:ユキノシタ科

この花にも花びらがなく、花びらのように見える緑色のものは、萼だそうである

黄色いものは雄しべで、8本ある(多治見のヤマネコノメソウは雄しべ4本のものばかりだった)

8本の雄しべに取り囲まれるようにして雌しべが2個ある(とても小さくて見づらいが)

アリが訪れているので、こんな小さな花でも蜜があるんだね




   
 ミヤマカタバミ:カタバミ科

登山口付近にたくさんあったが、
どれも花が下を向いて半開き状態

曇りの朝(8:00頃)なので、
帰ってくるころには開いているだろうと期待した




 ナツトウダイの仲間:トウダイグサ科

この細長い楕円形の葉には記憶がある
ナツトウダイの葉に違いない

拡大してみたら、
くるりと巻いた葉の中に面白い形をした雌花が見えた


登山口

グループごとに出発




フクジュソウ:キンポウゲ科

今畑の登山口から少し登った辺りには、廃屋が数軒ある

その庭だったろう所に、
ふさふさの葉っぱになってしまったフクジュソウがたくさんあった

左 かろうじてまだ咲いていた花

右 大きな実もできていた




ヒトリシズカ:センリョウ科

今日のコースに、たった1ヶ所・1花だけ咲いていた




ナニワズ:ジンチョウゲ科

笹峠の近くから、急にこの花が目につき始めた

背は低いが、あちこちにたくさんあった

花びらが黒っぽくなっているものもあり、
盛りは過ぎていた

黄色い花なので、オニシバリ(緑色)ではなく
ナニワズと思える





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いよいよ急な登りが始まった




近江展望台

ここまでは、滑りやすい急登で、がまんがまんの連続だった

以前来た時は(2008/4/13)、「右も左も足元に
ミスミソウの小さな花がいっぱい」だった記憶があるのに
今日ときたら、まったくと言っていいほどなかった

花がないので、疲れが倍増・・・




 ヤマネコノメソウ:ユキノシタ科

麓の登山口付近でみたヤマネコノメソウより、黄色がぐんと鮮やかで、別種かと思うほどだった

稜線の石灰岩がごろごろしている所に生えるネコノメソウと、
麓のじめっとしたところに咲くネコノメソウが同じものとは考えられない

あんまり鮮やかなので「コガネネコノメソウ」かと思ったが、『山地の谷川などの陰湿地に生える』のでは、まったく違う

8本の雄しべに取り囲まれるようにして雌しべが2個あることは、麓と同じ

「リョウゼンネコノメ」とでも名付けたい




 
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フクジュソウ:キンポウゲ科

1・2・3・4・5  曇り空なので、平開していない

以前来た時よりも、花数が減ったように感じた・・・

6・7 雌しべが1本、雄しべが多数…という花が多いが、このフクジュソウは雌しべも雄しべも多数ある
外側にずらっと並んでいるのが雄しべ  雄しべに取り囲まれたようにして中央にあるのが雌しべ

8 雌しべ1つ1つが受粉すると、イガグリ頭のような実になる…ということかな?




 
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ナニワズ:ジンチョウゲ科

標高が高くなり、稜線になってもあちこちでたくさん咲いていた

左 1m四方に広がった株  稜線で風が強い地帯なので、上へ伸びられないのかも・・・?

右 標高が高くなったので、咲きたての初々しい花が増えてきた(雄しべがオレンジ色)
  
こんな花は香りもいいらしい(鼻づまりの我が鼻では匂いを嗅ぐことは無理だったが・・・)





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石灰岩の連なる道はとっても歩きにくい

遠く右前方に見えるのは、霊仙山最高点方面




我がグループは、最高点を通らず、
三角形の底辺をショートカットすることになった

左のピークが霊仙山本峰

草枯れの斜面を下って登れば、本峰に到着する

途中、シカの角や骨など数頭分の名残りが散らばっていた

それらを見ないように、目をそらしながら歩いた




   
 ヒロハアマナ:ユリ科

ショートカットコースには、ヒロハアマナの株がたくさんあった(葉の中央に幅の広い白い線があるのが特徴)

蕾ばかり  あと、数日で咲きそう

シカのフンもあちこちにたくさん、シカ道も縦横にあり、自由に動き回っている様子がうかがえた




   
霊仙山本峰に到着




 
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 本峰から西南尾根を望む

小さく雪が残っている辺りの稜線からショートカットしてきた




 本峰から最高点からの稜線を望む

他のグループは、あの稜線を歩いてきた


 
 本峰から北霊仙山を望む

右肩に、避難小屋の屋根が見える

2週前は、あのピークを踏んで柏原駅まで歩いた




  
 霊仙山本峰の標識と一緒に集合写真

これから下山




 
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 下山は、全員本峰からショートカットして西南尾根へ

左後ろのピークがさっきまでいた本峰




また、石灰岩の歩きにくい道を歩く

足元に注意を払うので、周りを見る余裕がなくなる・・・

 
 
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近江展望台から本峰を振り返る




 前方の深く切れ込んだ向こうに、山また山のつながり・・・
 
 左手は、遠くに藤原岳〜御池の稜線

10日前は、藤原岳の稜線からこちらを眺めていた・・・




 
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 はるか下の平坦地で休憩している他のグループ

右 ぐっと引き寄せ、拡大してみた




   
  
ミスミソウ:キンポウゲ科

登りでは、花びらを閉じていたが、やっと開き始めた

太陽が照っていれば、もっとパッと開くのに・・・




   
 タチツボスミレ:スミレ科

数少ない花のうちの1つ
枯草に紛れて咲いていた




ダンコウバイかな?:クスノキ科

『雌雄異株、まばらに枝分かれ(アブラチャンは株立ち)

(アブラチャンより)花のボリュームがある、

樹皮は灰褐色で、楕円または円形の皮目が多い』そうなので

ダンコウバイとしたが・・・?




   
エンレイソウ:ユリ科

行きには、葉っぱだけだったのに、帰りにはなんと!花が咲いていた!

外側にせり出した3枚の花びらのようなものは、萼(がく)
花びらはない

中央に膨らんでいるのは、雌しべ  先端は3つに分かれている

その周りにある紫色は、雄しべの葯(やく)  花粉が見える  6個あるそうだが、3個しか見えない




   
 「これなに?」と、先頭を歩いていたリーダーが、ストックの先で指した方には、なんだか分からないもの・・・??

裏返すと、苔と羽毛でできた丸いものだった

鳥の巣!!きっとそう!

この羽毛は、まさか自分の羽ではないよね(鶴の恩返しじゃないし・・・)

これだけの羽毛と苔をくちばしだけで探し集めてきて、卵を育てるためのふわふわで居心地のいい巣を作り上げるには
どれだけの苦労があったことだろう・・・

でも、木から落ちてしまったらしい(中に卵やヒナがいなくてほっと安心)




   
   
ミヤマカタバミ:カタバミ科

朝、下を向いて花びらを閉じていた花が、帰りにはやっと横向きになっていた

『雄しべは10個、うち5個は短い』と




 
最後のグループで、登山口に到着

会計も終わり、あとは、グループごと帰ることになった




   
 スズシロソウ:アブラナ科

徒長枝が伸びに伸びていた




カテンソウ:イラクサ科

赤っぽいのが雄花(『雌雄同株』)

雌花は葉の腋に、目立たない白っぽい花を咲かせるそうである

つい派手やかな花(たいていは雄花)ばかりに目がいき
雌花の存在を忘れがちになる




 
ヨゴレネコノメ:ユキノシタ科

ネコノメソウの仲間だとは分かるが、葯の色が紫色なので、ヨゴレネコノメとした




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