JR須原駅から往復 糸瀬山



ギンリョウソウ



ベニバナノツクバネウツギ

●場 所 長野県木曽郡大桑村
●標高 1867m
●山行日 2016年6月11日(土)
●多治見から
  登山口まで
JR多治見駅ーJR須原駅・・・林道越坂線・・・しょうぶ平・・・糸瀬山登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 丹羽
●コースタイム JR多治見駅
JR須原駅
林道越坂線起点
林道越坂線終点

糸瀬山登山口
松原よこて
イチョウ谷
丸屋の鳥屋
まむし坂
山居の鳥屋
青ナギ坂
のろし岩
糸瀬山山頂
山居の鳥屋
丸屋の鳥屋
糸瀬山登山口
林道越坂線起点
JR須原駅
5:59発
7:21〜7:30
7:50
9:00
9:05
9:50
10:00〜10:10
10:25
10:50
11:15〜11:25
12:10
12:35〜12:45
12:55
13:30〜13:40
14:15
15:00
15:40
15:55着〜16:13発
周辺地図はこちら   地理院地図はこちら     


   JR須原駅〜糸瀬山登山口


JR多治見駅5:59発「松本行普通」に乗ると、
乗り換えなしで、
約1時間20分でJR須原駅まで行ってしまう

駅から登る山「糸瀬山」へ、
昨年に続きまた来てしまった

昨年は、ひと山越えて登山口まで行ったが、
今年は林道を歩いて行くプラン

1/25000地形図を見ながら、登山口まで何キロあるか
物差しで測ったところおよそ3.5km 

時間にすれば1時間半あれば着くだろう・・・と計算

林道歩きは、花を見ながら歩けるので、
なかなか楽しいものだと、最近思うようになった

風越山の時なんて、約6kmも歩いたが、
いろいろな花に出会えて楽しかったっけ

中山道須原宿の中を歩くと、
「水舟(みずふね)」にいくつも出会う

この線路下をくぐって右折する


ホタルブクロ:キキョウ科
広い舗装道路を歩いていると、
山の斜面にホタルブクロが咲いていた

ササユリ:ユリ科
咲いたばかりのササユリにも出会った


坂を登りきる手前で、
パンパンと派手な音がし、
山側では、サル?が騒いでいるような
声も聞こえてきた
かなりたくさんいるような声だった

何だろうと思いながら歩いて行くと、
数人の男性が爆竹を鳴らしていた

やっぱり、サルを警戒しての威嚇音だった

そこを通り過ぎると、
「糸瀬山 左」の標識があった

左に曲がると、
「林道 越坂線起点」の看板

ふ〜ん、約3kmね

私の計算も、間違っていなかった

しばらくは、人家と畑が続く

畑は、サル被害防止のためか
ネットやビニールで囲まれていた


ホタルブクロ:キキョウ科
人家が途切れると、林道はガタガタ道になり、
さっそくホタルブクロの群生が出てきた

ここから熊鈴をよく鳴る場所
(ザックの一番下)につけた

   
マタタビ:マタタビ科
葉っぱに、白い絵の具を塗ったような、
マタタビの葉

花も咲いていた

『雄株には雄しべだけを持つ雄花を、
両性株には雄しべと雌しべを持った両性花をつける

花弁のない雌しべだけの雌花をつける雌株もある』・・・と

へ〜え! 
画像を拡大して調べてみたら ↓

   
左  黄色い雄しべだけ → 雄花  雄株

右  黄色い雄しべの中央に、
何やら白くて広がっているものがある
・・・これが両性花らしい → 両性株

『花びらと雄しべがない
雌しべだけの花』もあるそうなので、
もっと、中までしっかり見てくるんだった・・・!!

キブシ:キブシ科
雌雄異株

た〜くさん、実が生っていた

   
クマイチゴ?:バラ科
ニガイチゴやナガバノモジイチゴより、
背丈も葉っぱも大きく、実も大きかった

まだ、青い実の方が多かったが、
熟した実を食べてみた   
実はポロリと取れ
食べ応えのある大きさで、おいしかった

   
クマノミズキ?:ミズキ科
青い実がたくさんなっていた

 ネジキ:ツツジ科
白い花がたくさん咲いていた

   
 落石・土砂崩れ箇所が多い林道


長い梯子が4カ所ほど設置

林業の仕事用だろうか

   
 サルナシ?:マタタビ科
マタタビの仲間なので、
雄花・両性花・雌花があるらしい

これは、雄しべばかりなので、
雄花 → ・雄株

   
 アブラチャン:クスノキ科
下のダンコウバイやシロモジの実とそっくり
葉は、3裂しない

   
 ダンコウバイ:クスノキ科
葉の形は、ぽっちゃりした3裂型
葉脈は、元部から分かれる

   
シロモジ:クスノキ科
葉の形は、すらりとした3裂型
葉脈は、元部の少し上から分かれる

   
   
 この4枚の画像は、ほぼ同じ場所  8:58  
駅から1時間半かかった

上段左  昨年は、ひと山越えてここへ出てきた
(昨年の山越えでは、8:45に着いた
花が少なかったからどんどん歩いたのかも・・・)

笹が刈られているので、
歩きやすくなっているかなあ??

下段右  落石注意の越坂林道から歩いてきた
ここはちょうど三叉路になっている

 「糸瀬山へ」の標識はいくつもあるので、迷うことはない」

1/25000地形図の登山道は間違い

ツルマンネングサ:ベンケイソウ科
ツルが縦横に伸びていた

 
コアジサ:アジサイ科
薄紫色から白っぽい色までいろいろある

糸瀬山登山口  9:05発

山行届に記入して出発

  糸瀬山登山口〜山頂〜JR須原駅

   
まず、薄暗い樹林の中を登る

 
 フタリシズカ:センリョウ科
花が終わった後は、ぐったりと倒れる

  
   
 ギンリョウソウ:シャクジョウソウ科-1
登山口から少し登ったところで、
ギンリョウソウに出会った

昨年は、ず〜うっと上の方にしか
咲いていなかったので、びっくり

中を見ると、群青色と薄青色と黄色の配色

   
 イチヤクソウ:ツツジ科-1
落ち葉の中に数株あった

まだつぼみ

 ここから、トラバース気味の登山道になる


   
 イチヤクソウ:ツツジ科-2
おやまたあった
写真を撮っていると後ろから単独の男性

車がないのに、
登山者がいたので驚いたよう

私の熊鈴がうるさいので
(よく鳴るようにしてある)、
先に行ってもらう

   
 こういう標識は珍しい

たいていは、釘で穴を開けてある

 トラバ−スはここで終わり
ここから急な登りになる


 
   
ツクバネ:ビャクダン科
雌雄異株
これは雌花・雌木  枝先に1つつく
こんな枝先がた〜くさんあった

枝先についていないのは雄木だろう
花が咲いて、花粉を飛ばして、落ちて終わり・・・

 
 イチヤクソウ:ツツジ科-3
おやまたあった   皆、つぼみ

「松原よこて」

ここからしばらくは、たらたら歩き

   
   
   
 ギンリョウソウ:シャクジョウソウ科-2
歩きながら左右を見ていると、
あっちにもこっちにも白い花=ギンリョウソウ

今日一番多かった

1株2株なんてざら
十株以上の塊にも何度も出会った

枯葉の下から、ちらっと覗いているものもたくさん

あまりにありすぎて、数える気力も失せた

中を見るのも、飽きた・・・

下段右  汚れたような古い花の中はどうなっているのか??
と思って調べると、
群青色と薄青色がなくなっていた

   
クルマバハグマ:キク科
まだ、つぼみ

オニドコロ:ヤマノイモ科
小さな緑色の花

   
 「イチョウ谷」

たらたら道もここで終わり、登りが始まる

登りの前に、休憩タイム

 「胸突き八丁」

しばらく急登が続く

左は深い崖

   
 急登が終わると、「丸屋の鳥屋」
ほっと一息つく

   
ギンリョウソウ:シャクジョウソウ科-3
ざっと20株ほどがかたまっていた

一番新しそうな花の中を覗くと、
群青色と薄青と黄色がくっきり!

こんな塊が、左右にうじゃうじゃある

  
 ヤブレガサ:キク科

  
   
ミヤマナルコユリ:ユリ科
花は葉っぱの下に隠れているので、
見逃しやすい

あれ?この葉っぱ・‥もしかして?
と裏返すと、花があった

花柄が葉脈に沿ってしばらく伸びてから、
花が垂れ下がるのが特徴

 
 「まむし坂」

このあたり、ヤマツツジがたくさん

だんだん急登になっていく

   
 
ヤマツツジ:ツツジ科
登山道にいっぱい花が落ちていた
まだ咲いているのお??という感じ

 
1
 
2
 
3
 
4
 
5
 
6
 ギンリョウソウ:シャクジョウソウ科-4
まだまだギンリョウソウは続く

1) 枯葉の下に真っ白な花が見えた

2) そっと枯葉をどけていくと、出るわ出るわ・・・ 
二十個ほどの大集団

どこまでが茎で、葉っぱはどれ?
どこからが花で、花びらはどれ??
よく分からない

『茎の先に包葉につつまれた下向きの花を1つつける

花びらは3枚  おしべは10本
葉は、鱗片のように茎について、葉緑体がない

根は、こげ茶色の大きなかたまりになり、
1つの株から数本の茎がでる』・・・だって

3・4) つまり、外側にあるのが「包葉」で、
それの内側にあるのが「花」だろう

「包葉」は、はじめのうち「花」にぴったりくっついているが、
だんだん開いていくようである

5・6)  群青色と薄青色の部分は、雌しべ
黄色い部分が雄しべらしい
・・・・・・

実や種はできるのだろうが、
古びて汚れている株は、殆どが、ぐちゃり・・・
と崩れるようにつぶれてしまっていた

「山居の鳥屋(さんきょのとや)」
ここで休憩

   
マイヅルソウ:キジカクシ科
苔の上で咲いていた

   
ミドリユキザサ:キジカクシ科
殆ど寝るような態勢で咲いていた

12時前に、下山中の男性とすれ違った

心臓に負担の無いように歩いているし、
花の写真も撮っているから、
どうしてもペースは遅くなる・・・

これで、この山は、私1人だけとなった

  
 青ナギからの展望 
雲が多く、どれがどの山だか・・・?

 
   
   
 ベニバナノツクバネウツギ:スイカズラ科
青ナギの足元が狭い場所の左右に咲いていた

どういうわけか、このあたりだけ

『日本固有種で、
関東地方から中部地方の
標高1000m〜2000mの山地に生え』るって

紅色が濃いものと、薄めのものがある

白いツクバネウツギより、花はやや小さめ

   
 スノキ:ツツジ科
角(かど)がなくつるっとした花

 あと15分!  12時半には着けるだろう


   
右下に青い水・・・伊奈川ダムかな?

越百山へ行く時通ったっけ

   
 「御料局 三角点」

本当の糸瀬山の三角点はもう少し先

「しらび平」

山頂付近は名前のように「平」になっている
 
    
ここをクリックすると大きく見えます
 今日は、見晴台は後回し

先に「のろし岩」へ





「のろし岩」に到着  12:35

登山口から3時間35分

駅から5時間05分

ここで昼食休憩とする

   
「のろし岩」の標識は横たわっていた

「又の名を くすべ岩」 
今までこの標識には気づかなかった

   
コヨウラクツツジ:ツツジ科
小さな可愛い花   ここだけに咲いていた

   
イワカガミ:イワウメ科
まだ咲いているだろうかと期待して来た

昨年(5/30)は2番目に多かったが、
これらは残り花

山頂の裏側だけに咲いていた

山頂付近は、岩と苔と針葉樹で、
踏み跡が入り組んでいて迷いやすい

   
 山頂の三角点

大きな岩の上にある

岩に穴を開けて埋め込んだのだろうか??

 「マタキテネ糸せ山へ」
を見ながら下山開始  13:00
 
 登りに見た展望より、少し良くなってきた

中央のどっしりした山が「空木岳」
その右が「南駒ケ岳」だろう

   
 下りは、同じ道

足元に気を付けるので、
登りほど左右に目がいかない

ひたすら下る

「山居の鳥屋」  13:30

下山開始から30分でここまで来た


 
   
 タツナミソウの仲間:シソ科
登りに気づかなかった

「丸屋の鳥屋」  14:15

下山開始から1時間15分

   
 ここから「胸突き八丁」の急な下りが始まる

雨で落ち葉が流れた後は、滑りやすいので要注意

   
 「イチョウ谷」

ここから「松原よこて」まで、たらたら道が始まる

「松原よこて」

ここからまた、急な下りになる
 
   
 急な下りはここまで

ここからトラバース

ウツギ:アジサイ科

撮るのを忘れていた

   
 ここから樹林の中を下れば登山口の鉄階段

登山口  15:00

下山開始から2時間で到着

   
 電車は16:13発

登りは1時間半かかったが、
同じ道を花に目をくれないで歩いたら
もしかして1時間で
歩けるのではないか・・・と胸算用

速足で歩くことにした
・・・・・・・・・・・

人家が見えるところで熊鈴を外した

お世話になりました!

同じ日、高山でクマに襲われたニュースを見た
あわわ・・・

15:40  ここから広い舗装道路になる

25分あれば駅まで行ける!とふんだ

来る途中、
住宅の中の道を通れば
多少のショートカットになる・・・と
覚えておいたので、住宅街の中を歩いた




   
線路沿いに歩いていて、ふと右を見やると
踏切が見えた

・・・ということは、人が通ってもいいということ

線路の下をくぐるよりショートカットになる!


線路のすぐ脇を歩いていたら
あれ?駅の屋根が見えた

こんなに近かったんだ!

トイレの横へ出た   15:55着

行動時間  8時間25分

顔と手を洗って、
下山報告の電話をかけてもまだ時間がある

駅前のお店へ行って、
「缶ビールはありませんか?」と
尋ねると、「ない」って

「この近くに売っているお店はありませんか?」と
再度尋ねたが、返事はノー

健全な町なんだ・・・
・・・・・・・・

あきらめて、
プラットホームで帰り支度をしながら
電車を待った


 山行記録(2011年〜現在まで)へ戻る