春の雪を踏んで 南木曽岳へ |
1580m地点で中央アルプスを遠望 チェーンアイゼンに着いた 「雪と枯れ葉の五平餅」 |
●場 所 | 長野県南木曽町 |
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●標高 | 山頂1677m (1580m地点まで) |
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●山行日 | 2019年3月15日(金) |
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●多治見から 登山口まで |
多治見=土岐IC=中津川IC=南木曽駅=上の原登山口(P) ※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス |
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●参加者 | 丹羽、今川 |
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●コースタイム | 多治見 土岐IC 中津川IC 上の原登山者用(P) 登山口 第一鉄塔 第二鉄塔 曲がり角 1580m地点で引き返し 曲がり角 登山口 |
6:40発 6:50 7:15 8:30〜8:40 8:45 9:13〜9:23 9:35 10:40〜10:48 13:37〜14:00 15:56 17:11着 |
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周辺地図はこちら コース図はこちら |
多治見から約1時間半で南木曽駅に着いた トイレ休憩を兼ねて、アイゼンの着け方を伝授 私の古い8本爪(1本締め」と、貰い物の新品10本爪を用意した 古い8本爪は、労山に入って数年後、必要に迫られて購入したもの 新品10本爪は山友達から貰ったのだが、靴に合わなかったのでお蔵入りしていたもの 装着の仕方が違うので、両方で練習 新品10本爪を気に入ってもらえたので、それを持って行くことにした ・・・・・・・・・・ 駅から南木曽岳登山者用駐車場へ行くのに手間取ってしまった 最近は電車で行くことが多かったので、下山してから駅まで歩くことは何度もしている が、南木曽駅から、車で行くのはタクシーに頼っていたのでうまく案内できずウロウロ 細い道が何本も伸びていて、とうとう「上の原集会所」まで来てしまった ずいぶん遠くまで来てしまったことは分かったが、どっちへ行ったらいいものか?? ジオグラフィカを出して現在地を確認したところ、登山口付近の(P)マークに気が付いた そこを目指して、戻って左折・左折でやっと到着〜 ・・・・・・・・・・・・・・・ 左 ここが↑その登山者用駐車場 8:30着 右 駐車場から後ろを振り返ると、「伊勢山」の山容 ロングスパッツを着け、身支度をしていると、土地の人が通りかかり、 「南木曽岳へ登るのかい?」と声を掛けられた 「はい」と答え「最近雪は降りましたか?」と尋ねると、 「昨日降ったよ。これくらい(指で2cmくらいの厚さを示し)積もった」・・・と でも、その雪は今朝までに融けてしまったようでまったく無し! 山には残っているだろう・・・と期待でワクワクしながら出発 8:40 |
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登山口は、民家の畑のそば 8:45 |
計画書をポストイン |
笹の中を歩いて・・・ |
「第1鉄塔」と呼んでいる所へ 9:13〜9:23 |
樹間の登り 少し雪が出てきた |
「第2鉄塔」と呼んでいる所へ 9:35 ここには、高圧電線の鉄塔が2つある |
日当りの良いたらたら道には、雪無し |
「上の原(30分) 南木曽岳(165分)」地点 9:41 木陰になってきたので雪が現れた |
トップを歩く同行者に、 「誰かの踏み跡が付いている?」と聞くと、 「足跡無し」・・・だって つまり、今日、私たちの前には 誰も入山していないってこと! (下山するまで誰にも会わなかったので この山二人占め〜) |
日当りが良いところでは、雪は消え 笹原になってくる |
おやあ〜、獣の足跡だ! 左 長径2cm弱くらいで、指のようなものも見える 右 左より少し大きめで長い 長径3cmくらい 何だろう? 足跡は、ずっと登山道を歩いている 笹の中を歩くより、そりゃあ歩きやすいよね! 途中で左斜面へ降りていったり、違う足跡が右から来たり・・・と、面白い (帰りは雪が無くなっていたので、朝だけの楽しみだった) |
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「曲がり角」と呼んでいる所に着いた 10:40〜10:48 ここから雪が多くなった 「第1の急登」と呼んでいる所は、 オーバー手袋をはめて、笹をつかんだり ピッケル代わりに雪に指を立てて登ったりした |
「第2の急登」は「第1」より長いので チェーンアイゼンを着けることにした まず、つま先を入れておいて 次に、ゴムをぐいと伸ばして踵を入れるのだが かなり力とコツがいるので一苦労 |
「第2の急登」からは、トップを交代した 急坂にある岩や木の根などは 皆、雪に隠れてしまっているので、 どこをつかんでいいかが分からない・・・ 笹も下の方は埋もれてしまっている ・・・・・・ まず前方の斜面の雪を払いのけてから、 掴めるものを掴んでぐいと体を持ち上げる 次も又、雪払い→掴んでぐい・・・この連続 岩や木の根がない時は、笹を数本掴んでぐい やっと、急登が終わってホッとしたら 今度は次の難関が現れた ・・・・・ チェーンアイゼンに雪と枯れ葉の団子がどっさり というより、雪と枯れ葉の五平餅かな? 重いわ、不安定だわ、滑るわ・・・で大困り ストックで、コ〜ンと叩き落とすのだが 右足の五平餅を落としても すぐ次の左足に五平餅が付く それも足より一回り大きい五平餅 |
「山頂まで、2.○km」地点 11:44 ○の数字がはっきりしない 5かな? |
チェーンアイゼンにくっついた跡 右は拡大 雪が湿っぽいとこうなる |
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雪の温度が下がると、くっつかなくなる 右は拡大 |
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「第三の急登」と呼んでいる所も必死で登り、やっとホッとできるようになったが、 同行者の緩めのチェーンアイゼンが、「雪の五平餅」のせいで 歩いている最中に外れてしまった 履きなおすと、今度は反対側も外れてしまったので、10本爪アイゼンを付けることにした さすがに歯が長いだけあってしっかり雪を掴むことができるようになった ↑ 「上の原(120分) 南木曽岳山頂(60分)」地点 12:54通過 ところが、前の方の押えが緩く靴に合わないので、登りになるとアイゼンから靴が外れてしまった! これからの急登に向けてこれでは困る 私が持ってきた10本爪アイゼンを提供 これはしっかり締めることができ、足取りも快調〜 |
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10本爪アイゼンで同行者にトップを歩いてもらった 私は、同行者が踏み固めてくれた雪の階段を、チェーンアイゼンで歩いたが なかなか歩きやすかった しかし、岩の上の雪が凍った急登になると、チェーンアイゼンの歯が短いため 踏み固めてくれた雪の階段でも、つるつる滑って登れない・・・ 右や左に逃げて、生えている笹を掴んだり、雪の下の木の根や岩の出っ張りを掴んだりして かろうじて登ることができた |
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「上の原(130分) 南木曽岳山頂(40分)」地点 13:25頃 (この時間は無雪期で元気な人のタイム 積雪期、こんな時間では登れないことは十分承知) ここまで来ればあと少しで展望がよくなる箇所がある そこを、今日の引き返し地点にするつもりだった |
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さっきの立て札から約10分で展望が得られた 13:37 地図でいうと、1580m==今日の引き返し地点 木の隙間からかろうじて見えた中央アルプス! ↑ これは左の方 木が邪魔して見えなかった地点ではもっと白かったのに!! 御嶽も真っ白だったのに!(御岳は雲の中に入ってしまっていた・・・) |
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↑ これは、真ん中あたり | |
↑ これは右の方 ここで、倒木に座ってランチタイムとした ところが、後ろに下がり気味になっている低い倒木に座っていたためか さあ、立ち上がろう・・・としたら、左足の太腿が攣ってしまい一人で立ち上がれなくなった・・・ 手を引っ張ってもらって立ち上がったが、今度は反対側の太腿も攣ってしまい痛いこと痛いこと・・・ しばらくマッサージをしていたら痛みが消えた 「アイゼンを換えましょう」という同行者からの提案を有り難く受けて 10本爪は私が、チェーンアイゼンは同行者がというように交換して下山を始めた 14:00発 |
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「上の原(130分) 南木曽岳山頂(40分)」地点に 戻った 14:10 |
私が先頭で雪を固めた階段を作り、 その後ろからチェーンアイゼンの同行者が下ることにして 第3の急登下まで降りてきた 歯の短いチェーンアイゼンは 雪をしっかりつかむことができないので つるっと滑り易い 「3回転んだ」・・・とのこと ・・・・・・・・ まだ第2も第1も急登はある 「アイゼンを交換しましょう」と提案 ↑ 10本爪アイゼンを着ける同行者 「これはいい!しっかりしている!」・・・が、 使用した感想 |
後ろから歩いていると不思議なことに気付いた 10本爪アイゼンの裏には、「アンチスノープレート」が付いているせいか 雪と枯れ葉の五平餅がついても外れやすい 私のチェーンアイゼンは、くっついたら叩き落さない限りくっついたまま そのまま歩くと、雪が付いているのでつるっと滑ってしまう 平らな所ならまだいいが、急坂だと困る 不安定で、「コ〜ン」をするのは危険を伴う この標高まで降りてくるとガバガバと雪と枯れ葉がめくれる (登りにめくった跡の上に足を置けば、楽!) |
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「山頂まで、2.○km」地点 15:18通過 この先に「第2の急登」があるが 必死で降りて・・・ |
「ミズナラの巨木」まで来た この木も、最近ずいぶん貧相になってきた この先は、「第1の急登」があるが それを過ぎればもう大丈夫 |
「第1の急登」を無事通過 「曲がり角」手前で、ぱたりと雪が無くなった 同行者は、10本爪アイゼンを外し チェーンアイゼンに換えた 15:56 |
が、曲がり角を過ぎると もう凍っている場所もなくなったので チェーンアイゼンも外した(二人とも) |
「上の原(30分)」地点 16:36 ここまで来れば、ゴールは目前 |
第3鉄塔分岐で一息ついて・・・ |
第1鉄塔へ 16:52 |
どんどん下って堰堤へ 17:05 |
登山口横の畑にはフクジュソウが満開 |
ロウバイもいい香り〜 |
登山口に到着〜 17:11 疲れた〜 (スマホを見たら、27000歩 15.5kmだった) |
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私の記念の一枚 〈今川さんより〉 | |
太陽の光に吸い込まれるように、急登を登る! (第2の急登) |
さらに四つんばいになり、よじ登る! (引き返し地点下の急登) |
お借りした10本爪アイゼン、 これ凄いんだ!強い味方 (下りで交換した) |
チェーンアイゼンだと爪が短く、 下りで三回も転んだ お尻が痛たた… 南木曽岳をお尻で削ってしまった(笑) (第3の急登の終わりで) |
中央アルプス、雄大!癒される また会いに来るよ |
【積雪期 上の原コースで南木曽岳を目指した記録】 2017年12月23日 2015年1月10日 2013年1月13日 2010年1月24日 2009年1月25日 2007年12月15日 2007年2月12日 2006年1月29日 |