南木曽岳縦走
                   
          尾越バス停〜蘭登山口〜山頂〜上の原登山口〜JR南木曽駅




バイカオウレン

バイカオウレン

●場 所 長野県南木曽町
●標高 南木曽岳 1677m
●山行日 2019年5月2日(木・祝日)
●多治見から
  登山口まで
JR多治見駅ーJR南木曽駅⇒尾越のバス停・・・蘭登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 丹羽
●コースタイム JR多治見駅
JR中津川駅
JR南木曽駅
尾越バス停
蘭登山口
金時の岩屋
鎖場
南木曽岳山頂
展望台
曲り角
第二鉄塔
上の原登山口
JR南木曽駅

6:55発
7:35〜7:40
8:09〜8:15
8:32〜8:40
10:26
10:49
12:00〜12:10
13:09
13:32〜13:40
15:19〜15:25
16:09
16:28
16:50着〜16:58発
  周辺地図はこちら    
   尾越バス停〜下山道分岐まで コース図はこちら
   下山道分岐〜山頂〜第二鉄塔まで コース図はこちら
   第二鉄塔〜JR南木曽駅まで コース図はこちら


尾越のバス停 8:32着
降りたのは、私を含め登山者が3人
ベンチで行動食を食べながら、出発の準備
出発 8:40

ハナモモ:バラ科
鮮やかな色!

 車の通らなさそうな道を選んで歩く
「どん坂のいぼ地蔵」 8:51

   
ミツバツツジの仲間:ツツジ科
雄しべは5本ではない⇒
ミツバツツジではない
雌しべの根元に毛は無しトウゴクミツバツツジではない
では、
コバノミツバツツジ

   
 田圃には水が張られ、こいのぼりが泳いでいる

 だんだん空が暗くなってきて
風が冷たくなった
天気予報では雨の心配なんてなかったのに・・・
もし雨が降ってきたら、どこから引き返そうかと
考え始めた

   
 蘭諏訪神社の前を通って・・・ 9:05
あら、可愛い田起こし機
 
 
 後ろを振り返ると、
柔らかく起こされた畑・ハナモモ・尾越の集落の向こうに山並み

 
   
ミツバツツジの仲間:ツツジ科
8分咲き・・・といったところ
さて、これは何ツツジだろうと、中を覗きこむ
雄しべは5本ではない・鎌ケ岳で見た葉っぱに長い毛のある「
アラゲミツバツツジ」ではない
やっぱり、
コバノミツバツツジだろうか?

 
タチツボスミレ:スミレ科

 
 キャンプ場入口に着いた 9:17
今日は、キャンパーが多い!
いつになく賑わっている
でも、昨日は雨だった  雨の中テント泊はつらい・・・
車の中で寝ていたのかも・・・?

ウリカエデ:ムクロジ科
雌雄異株
花の中を覗きこんだら、雄花のようだった

 
   
   
 コバノミツバツツジ(だろう):ツツジ科
丁度満開! 雨に濡れてぐっしょり

   
 「山荘あらゝぎ」 ここはひっそりしていた 9:25
「自然探勝園まであと1.2km」の文字
「自然探勝園」って、登山口のあたり・・・と思っている

   
 キツネノチャブクロ(ホコリタケ):ハラタケ科
天辺に穴が開いているし、
古びているので
すでに中の胞子は飛びちってしまったものと思われる
・・・・・・・
『胞子が成熟した後には、頭部外皮の頂端に
一個の穴が開き、胞子はその穴から外部へと
放出・分散される』・・・と、あるから
・・・・・・・・・
穴が開いたばかりの頃、
足で踏みつぶすと
プシュ〜ッと白い煙のようなものが出るのが面白い
夏から秋ごろが良いんだけどね

シロモジ:クスノキ科
葉っぱの先が3つに分かれて尖っているので
シロモジ

 
   
 ウリカエデ:ムクロジ科
薄黄色の花がたくさんぶら下がっていた
花びらが開ききっていないので
中は覗けなかった

 ナガバモミジイチゴ:バラ科
下向きに咲くのが特徴
この花も多かった
   
 キブシ:キブシ科
雌雄異株 これは雄花
こんな粒々の暖簾もあったっけ・・・
この花も多く、あちこちにぶら下がっていた

 
 額付川第2砂防堰堤 9:38
まだまだ林道歩きは続く

 シロモジ:クスノキ科
花がたくさんついていたので、
?と思って近づいて見たら
シロモジだった

   
  アカヤシオ:ツツジ科
足元に花びらの丸い花が落ちていた
鎌ケ岳で何度も見た
アカヤシオの花
見上げると、ピンクの花!
こんな麓に咲いていた!
これ以降、アカヤシオには出会えなかった
固いつぼみ以前で、色もついていなかった

登山口にある避難小屋 9:56
駐車場はこの広場以外にも数ヶ所あるが
皆、ほぼ満車状態だった
計画書をポストインして出発
 
   
「環境整備協力金」入れ
訪れるたびに、梯子や階段の補修がされている
感謝してコロンコロンと入れた

 3人グループが追い抜いて行ったが
彼らは登山ではなかった
 ミヤマシキミ:ミカン科
雌雄異株 これは雄花:雄株

   
 ウスギヨウラク:ツツジ科
蘭登山口付近では、この1株だけだったが
上の原コースの曲がり角付近では
いっぱいあった

カナクギノキかな?クスノキ科クロモジ属
クスノキ科だとは分かる
葉っぱの形から
シロモジではない
クロモジのように葉っぱがばらばら
でも、何となく雰囲気が違う
もしかして・・・
カナクギノキかも?
カナクギノキの実は、赤色
クロモジの実は、赤褐色〜黒褐色
実を見ればすぐ分かるが
今の時期の判断は、難しい・・・

   
キブシ:キブシ科
まさに「暖簾」

 ミヤマシキミ:ミカン科
これも雄花だった

ウリカエデ:ムクロジ科
雌雄異株 これは雄花
だいぶ、「お疲れモード」

    
 カナクギノキかな?:クスノキ科クロモジ属
『葉の
表面は緑色で無毛
裏面は粉白色を帯び、
若い葉では裏面や脈上に淡褐色の長い毛がある』・・・と
確かに裏面に長い毛がある
では、
クロモジは?
表面は無毛  裏面は白色を帯び、はじめ絹毛に覆われるが、やがて無毛になる』・・・と
う〜む、やっぱり
カナクギノキだろうか?

   
 イワウチワ:イワウメ科
ここで咲いているのを見るのは初めて
左 花が終わると「首吊り」状態になる こんな状態の花が多かった
右 咲き残っていたのはこの花だけ

   
  
キブシ:キブシ科
雌雄異株 これは雌花・雌株

 
土石流跡の工事

 
蘭登山口 10:26
「南木曽岳 2.2km」の文字
バス停から、花を見ながら写真を撮りながら約1時間50分

 土石流跡に作られた大きな堰堤
バイカオウレン:キンポウゲ科
登山口付近では、実になっていた

   
 スゲの仲間:カヤツリグサ科
カンスゲ
かな?

下山道分岐 10:46
 
   
 金時ノ洞窟
沢の向こうに大きな岩屋がある

ここから梯子・桟道地帯に入る
 
   
 大岩を乗越す手前に
新しい梯子が掛けられていた

 赤い矢印通りに右へ上がると
今度は、大木を跨いで丸木橋を渡って左へ

   
   
   
バイカオウレン:キンポウゲ科
少し高度が上がったので、まだ花が咲き残っていた
梅の花のように見える白い部分は萼片
中央の緑色の部分は雌しべの花柱  小さい黄色ものが花びら
花柱をぐるっと取り囲んでいる白いものは雄しべ

   
 階段を登って・・・
石ゴロゴロの登山道を登って・・・ 
  
 また、階段を登る

   
ショウジョウバカマ:ユリ科
おや、まだショウジョウバカマが咲いていた
多治見では、とっくに花が終わって実ができている

 
コウヤミズキかな?:マンサク科
大〜きな岩の上に、枝が伸び、花がちらほら
葯は黄色・花の数は6個・雄しべは花びらより短い
葯の色が黄色なので気になる所だが、(コウヤミズキの葯は暗赤色)
開花してしばらくたっているからだと思えば、コウヤミズキになるのだが・・・
2016/4/30の記録では、トサミズキにしていた・・・
このときの葯は暗赤色だった ↓ 同じ場所で撮影 比較のため借りてきた


   
 「喉の滝」説明版 11:10

  高野槙林の表示 11:40
 
 バイカオウレン:キンポウゲ科
ここまでは、パラパラと咲いているだけだったが、
これ以降どんどん数が多くなった

   
 鎖のある急な階段
ストックだけでは心もとなく
両手で登る箇所もあった

 左に、鎖のある岩場があるが
今は、もっぱら右側の桟道を歩くことにしている

   
   
   
   
   
 バイカオウレン;キンポウゲ科
足元や、左右の斜面にた〜くさんのバイカオウレンが現れてきた
山頂から向こう側は開花が遅いのか、ここより初々しい花が多くあった

   
 階段は、まだまだ続く

 「かぶと岩」の説明版 12:55
いつも思うのだが、「かぶと岩」ってどれ?
・・・・・・・・
『かぶとのように鋭く空に突き立った形から
この名がついたといわれる
花崗岩類の地質で浸食の進みやすい状況の山であり
このような巨石が各所にみられる』・・・と

   
左 「かぶと岩」ってこれのこと?
右 「浸食の進みやすい」ってこういう岩のことだね!


ここをクリックすると大きく見えます
 大きな二つの岩に両足をかけて南アルプスをパチリ! 13:00
少し上がっただけで邪魔な木が無くなった


ここをクリックすると大きく見えます
同じ場所から今度はもっと広範囲にしてみた

 
南木曽岳山頂到着 13:09
「二等三角点」の文字
展望が無いので通過

 
左 「南木曽嶽大神」の石碑 13:12
石碑の前に「柿其渓谷・御嶽・乗鞍展望台」の指標
避難小屋先の広い展望台とは見え方が違うので、
必ずここへ寄ることにしている


ここをクリックすると大きく見えます
大〜きな岩の上に乗ると、遠くに御嶽が見えた
足元はすっぱり切れている
↑ ぐっと近寄せて撮った御嶽
先ほどまでの黒い雲はどこかへ行ったよう
さあ、次の展望台へ行こうっと
・・・・・・・・・
↓ ここから、咲いたばかりの初々しいバイカオウレンがずらり!
右は花の拡大
   
   
   
 バイカオウレン:キンポウゲ科
↑ 咲いたばかりの雄しべがピンク色とは知らなかった〜!
雌しべも緑色!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   
   
   
   
   
バイカオウレン:キンポウゲ科
 
雄しべがだんだん白っぽくなって外側へ開くようになると、花粉が出てきて
雌しべも黄色っぽくなってくるようである
おもしろ〜い!!

   
 右手に恵那山が見えてきた
ショウジョウバカマ:ユリ科
まだ咲き始めたばかり

 
 笹に埋もれた赤い屋根の避難小屋の向こうに、展望台 13:29
そして、中央アルプスがズラリ

  
帰りはここから上の原へ降りる

 
 展望台に到着 13:32
天気良し! 展望バッチリ! 暖かく風もない!


ここをクリックすると大きく見えます
 左から、麦草岳・木曽前岳・木曽駒ケ岳・三ノ沢岳・宝剣・濁沢大峰・熊沢岳・東川岳
そして、どっしりして大きい山容が空木と南駒ケ岳
少し下がって仙涯嶺・越百山と続く (字の薄れた表示板を解読しながら)
右手の雪のない平らな山は、安平路山

 
 中央アルプスの右端奥に、南アルプスが見えた!

 
 左に御嶽 ずっと右に乗鞍岳・北アルプス
このコース、ここまでは一方通行なので、追い抜かれたのは1人だけ
すれ違い無し
山頂も展望台も私ひとりで心行くまで満喫 静かなのがなんといってもいい!
駐車場が満車になるほどの登山者だったのだろうが、静かな山を独り占めした気分
たっぷり展望を楽しんで下山開始 13:40

 バイカオウレン:キンポウゲ科
下山路もバイカオウレンがずらり

 ショウジョウバカマ:ユリ科
開き始めのショウジョウバカマもずらり〜

  
木の間越しに見えるのは、左から麦草岳・木曽前岳・木曽駒ケ岳・三ノ沢岳・宝剣岳
濁沢大峰は木の陰になっていた

 笹道を下る
以前はバンダナで頬被りして、「笹の海へ突入!」と言いながら歩いたいたものだが(笹で顔を切るから)
最近は、有り難いことに笹が刈られ、年中歩きやすくなっている

   
どんどん下って大岩に来た 13:56
左 大岩の隙間に雪! そっと足を置いたらカチンコチンに凍っていたので
氷を避けて土に足を置きながら妙な格好で降りた
右 安全なところまで降りてから後ろを振り返った

  
大岩を過ぎ、トラバースの後尾根を下っていくと、
この2本の大きな木の間を通る

   
ここが今年3/15、雪のため展望台まで行けず、ここから引き返した地点
左は、同行者が腰を下ろした倒木
右は、私が腰を下ろした倒木
(わずかに後ろに下がっていたので、足が攣ってしまい
手を引っ張ってもらった曰く付きの倒木・・・)

 
 ここまで登ってきて、やっと木に邪魔されないで中央アルプスが展望できた場所

 
 今日は御嶽もすっきり見えた(3月は雲の中で見えなかった・・・)

 
左 「上の原(130分)地点」
右 3月はここで中央アルプスをバックにパチリした所


ここをクリックすると大きく見えます

 ここをクリックすると大きく見えます
   
  バイカオウレン:キンポウゲ科
こんなに下っても、まだピンク色の雄しべがある!

   
 「上の原(120分)地点」
枯れ葉の上をサクサク歩く

周りの木々は、まだ芽吹いたばかり
 
   
 イチヨウラン?:ラン科
昨年、この辺りでイチヨウランを見ている
足元に注意しながら歩いていると・・・それらしい葉っぱがあった

   
  
 ミヤマウズラかな?:ラン科
う〜ん、この葉っぱ、見覚えがある
猿投山や坂祝の城山で、そっくりな葉っぱを見たことがある

 
 ツクバネソウ:ユリ科
まだ、固いつぼみ

   
   
 カナクギノキかな?:クスノキ科クロモジ属
クロモジ
とはちょっと雰囲気の違うそっくりさん

 
 
木の間越しに見える中央アルプス

   
 「山頂へ 2.○km」地点 14:53
○の数字が判読不可 2.3かな? 

 南木曽岳上の原コースには、勝手に
「急登1」から「急登7」くらいまで名前を付けている
「急登2」は、今日一番嫌な場所
枯れ葉が登山道を分厚く覆って
枯れ葉の下に何があるか分からない
おまけに枯れ葉はつるっと滑る
雪道も嫌だが枯れ葉道も嫌い!

   
   
 ウスギヨウラク:ツツジ科
木はたくさんあったが、つぼみばかりだった
一株のうち、ほんの少しだけ花が咲いていた (右下)

   
   
 オオカメノキ:レンプクソウ科
ここまで降りてきたら、やっと花が咲き始めた 15:06
よく目立つ白い花の部分は、「装飾花」
中央にあるのが、本物の花  雌しべと雄しべがある両性花(右下)

   
 「巨大樹の森」の最後の残り・・・ 15:12
ここまで来れば「曲がり角」はすぐ

 芽吹きが進み、緑の山になってきた
   
 「通称曲り角」 15:19〜15:25
「上の原まで80分」の文字
計算すると、16:45到着になる
だったら、17:58の電車に乗れるから
ゆっくり下ればいいわ・・・と思っていた

 笹道を、アップダウンを繰り返しながら
下へ下へ
   
 ツツジの仲間:ツツジ科
足元には落ちた花 遠くには、ピンク色・・・

   
 タチツボスミレ:スミレ科
数少ない花のうちの一つ

 「上の原まで30分」の文字 16:05
急げば16:58の電車に間に合うかも・・・
急ごう!と決心!

   
 緑のトンネルを走り抜け・・・

 第二鉄塔へ  16:09通過

   
 チゴユリ:イヌサフラン科
急いでいても花を諦めるわけにはいかない
今日の初顔だからなおのこと
急いでパチリ

 第一鉄塔通過 16:16
   
 フデリンドウ:リンドウ科
足元に
リンドウ
ハルリンドウ
ではない
これも見過ごすわけにはいかない
小群落を作っていたが、一輪のみパチリ
おいしそうなワラビには心を惹かれたが
諦めて先を急いだ

 緩やかな斜面では
両手のストックをうまく使って走り降り、
上の原登山口に16:28着
駅まで30分・・・と計算していたのでギリギリ

  
16:58発の電車に乗ろうとすごい勢いで歩いてきたので、
駅前のお店でビールを買う余裕もあった
プラットホームには、すでに中津川行きの電車が待機していたので、すぐ乗り込んだ
がら空き・・・ 16:52
おまけに遅れて通過した「しなの」を待っていたため5分程遅れて発車
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日の行動時間  約8時間ちょっと 休憩約10分を4回
距離数 約19km  歩数 約3万2000歩


  * この時期の南木曽岳
   2014/5/17
   2015/5/9
   2016/4/30
   2017/5/21
   2018/5/12


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