位ケ原山荘から乗鞍岳へ




剣ヶ峰をバックに朝日岳で


トウヤクリンドウ

●場 所 長野県松本市・h岐阜県高山市
●標高 乗鞍岳 剣ヶ峰3026.3m 
    蚕玉岳(こだまだけ)2979m 
●山行日 2020年8月19日(水)
●多治見から
  登山口まで
多治見=土岐IC=中津川IC=R19=県道26=奈川ダム=R158=県道84=乗鞍観光センタ―=三本滝(P)⇒ここからエコーラインをシャトルバスに乗って位ケ原山荘で下車(登山口)
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
●参加者 今川、丹羽、平野
●コースタイム 多治見
乗鞍観光センタ―
三本滝(P)
位ケ原山荘
肩の小屋口
肩の小屋
朝日岳
肩の小屋
肩の小屋口
三本滝(P)
4:00発
7:18
7:35〜8:15
8:34〜8:40
10:37〜10:45
11:35〜11:58
12:46〜13:25
14:03〜14::10
14:46〜15:07
15:40着
 周辺地図こちら  登山地図はこちら   


多治見から約3時間半で
三本滝(P)に着
ここで朝食をとり、
シャトルバスを待っていた
左のテントにいた男性に
熊情報を尋ねると
今朝もこの近くで見た・・・と
麓では1頭射殺された・・・とも聞いた

最近、あちこちで熊出没と
その被害がニュースをにぎわせている

ここから歩いて行く計画だったが
シャトルバスを利用することになった

スキーリフト駅とゲレンデ

シャトルバスは4台連なってきた

その前に、アルピコのスタッフに
「どこまで乗って行くの?」と尋ねられたので
位ケ原山荘までと答えたら、
往復?とまた尋ねられたので
「片道です。
帰りは歩きます」と答えた

その時は、そう思っていた・・・




アルピコのスタッフから
「ここから3人乗る」という連絡を
バスの運転手さんに伝えてもらったので
バスが素通りすることはないと分かり
一安心
4台目が空いているからと
最後のバスに乗った
(1250円)

バスの中からパチリ

車内は、空席があり、
1人ずつ2人席に座ることができた



 バスの中から、三本滝(P)を見下ろしてパチリ

  
位ヶ原山荘で下車 8:35
下りたのは私たち3人だけ
車窓から、真っ赤な
ナナカマドの実や
ホタルブクロの群生を見て、ワクワクしていた
しかし、歩き始めてからのコース上にはなかった・・・


ここをクリックすると大きく見えます
位ヶ原山荘は、営業中だった 8:34〜8:40
途中の冷泉小屋は戸が閉まってした

ここから車道を200m歩いてから
山道に入る・・・の掲示や、
熊のことも掲示してあった

熊のプーさんのイラスト付きで
『ボクたちもこの山に住んでマ〜ス。
ビックリしないでネ』と

 自転車が走ってきた
前方は乗鞍岳
山頂下を横に走っている車道が見えた
私たちも自転車も、あそこまで行くんだ・・・

 
ヤマハハコ:キク科
車道脇にたくさん咲いていた

ゴマナ:キク科
これも、車道脇にたくさん咲いていた

ここから山道に入る

オオヒョウタンボク:スイカズラ科
赤いヒョウタン型の実を
つけていた

クロツリバナ:ニシキギ科
ぶら〜んとぶら下がっていて
三方が角張っている実

タテヤマアザミかな?:キク科


キイチゴの仲間:バラ科
大きな実だった

オヤマリンドウ:リンドウ科
まだつぼみ

ミヤマホツツジ:ツツジ科
雌しべがぐにゃりと曲がっているのが特徴

ウメバチソウ:ニシキギ科
これがニシキギ科?

   
 狭い登山道は
両側から木が茂っていた
岩がごろごろした涸れ沢を
歩いている感じ
傾斜もきつい

 開けた所に出ると
さっきの位ヶ原山荘が小さく見下ろせた 9:18
周りはお花畑
   
 チングルマ:バラ科
花が終わった後に
可愛い穂ができる
この辺り、たくさん群生していた

 ウサギギク:キク科
これも、たくさん咲いていた

 
 左手後方に山の連なり
左隅に、槍・その隣は穂高らしい
少し上がると、よ〜く見えた ↓
 
 9:40頃だった
ここで若者2人に追い抜かれた。

バスの中から見ていた、車道を歩いていた若者達だった

「どこから?」と尋ねると、
「三本滝(P)から」・・・だって
早い早い、あっという間に姿が見えなくなった

   
 ヨツバシオガマ:ハマウツボ科
まだ綺麗に咲いていた

イワツメクサ:ナデシコ科
これもちょうど綺麗な頃だった

 
 わ〜い、前方に山が見えた〜 9:50
やっと樹林から抜け出せる!

 
 ガードレールが見えた! 9:56
でも、車道へ上がってしまうと、日陰が無い
車道の下で休憩 風が心地よかった〜

 
 車道に出た 10:08
ガスってきて、この景色も見納めかも・・・と思い
山頂をバックにパチリ

今までの岩ゴロゴロと違って
足裏には優しかった
車道がこんなに快適とは!
思ったこともなかったのに

 
 自転車の若者がやってきた
こんな笑顔が作れるとは、苦しくないのだろうか・・・?

三本滝(P)には、自転車でエコーラインを登る
若者たちが、たくさんいた

 
 車道のV字を、ショートカットして
肩の小屋口バス停を目指す
位ヶ原山荘から、バスのたったひと区間だが、
しんどかった・・・

   
ウサギギク:キク科
綺麗どころが勢ぞろい〜

   
 モミジカラマツ:キンポウゲ科
そろそろ実ができ始めていた

 オトギリソウの仲間:オトギリソウ科
雄しべがたくさんで華やか〜

  
オンタデ:タデ科
雌雄異株 これは雌花

  
 山頂が近くになった
3つある山の一番左が剣ヶ峰

 
  肩の小屋口に着いた 10:38
丁度そこへシャトルバスがやってきた
ここで下車した人は、2〜3名
バス停標識から登るコースと、
そのちょっと右、ちょうどトイレの真正面からのコースと2つあった

あの尾根に肩の小屋がある

 
↑ 左側の雪渓に、人影・・・?

↓ 下 引っ張りよせて撮ってみると、確かに人だった

あんな狭い所でも、滑りたいのお?

  
 さて、稜線上にある「肩の小屋」を目指す

 
 この頃から、体が重い・足が重い・スピードが出ない・・・状態

 
稜線まで行って、それから左折して
一番左の剣ヶ峰へ(行くつもりだった)

 
 丸いドーム(宇宙線研究所)が見えてきた
まだまだ先は遠い・・・

 
 肩の小屋も見えてきた
だが、もう歩くのが嫌になっってしまった・・・

 
 足元はガラガラの歩き難い斜面
1歩1歩がしんどい・・・

 
 後ろを振り替えると、あれは八ヶ岳かな?

 
 時刻は11:25
もう、山頂へ行く気は失せてしまった・・・
「私は畳平で待っているから、
二人で山頂まで行って来て〜」と宣言

   
イワギキョウ:キキョウ科
上を見てぱっと開いている
こんなに開いている
イワギキョウも珍しい

   
 トウヤクリンドウ:リンドウ科
トウヤクリンドウ
が、こんなに開いているのも珍しい
種類が違うんじゃないかと思うほど
花の写真を撮る元気はあっても
もう歩く気が無くなってしまった

  
 肩の小屋に着いた 11:40
バスは畳平を15:05に発車する(Bダイヤ 2時間置き)
それまで、のんびり休んでいようか・・・と思っていた
二人が出発するのを見送って
スポーツゼリーを飲みながら、ベンチに座っていた

観光客の賑わうこの広場も、静かなもの
しばらく休んで、トイレへ行って用を足した頃から
なんだか体が軽くなってきたのを感じた

15:05発なら、ここを14時半前に出発すれば
畳平まで余裕に行ける…と計算した

まだまだ時間はたっぷりある

ちょっと歩いてこようかな・・・という気分になってきた

 
 地図には、山頂の剣ヶ峰まで「50分」と書いてある
ゆっくり歩いて、ゆっくり下っても十分な時間だと
分かった

体が楽になってきたので、ちょっと歩いてこようかな
・・・と思えるようになった
11:58出発

 
 10分歩いた所で、後ろを振り返った
もう、こんな所まで登れた!

 
 足元は、歩き難い石ごろごろの道
つまづかないよう・転ばないよう・・・に気を付けて
ひたすら1歩1歩と足を出した

 
↑ くねくね曲がったエコーライン
位ヶ原山荘と肩の小屋口にあったトイレが
小さく見下ろせた ↓
   
あそこから来たんだ
じゃあ、もう少し歩いてみるか・・・という気になった

 
 ↑ 丁度バスが付いたからだろう
登山者が列をなして登ってきた
丸いドームも目の高さになった

 
 二人の姿を探しながら、仰ぎながら歩いて行った

 
 池が見えてきた 「権現池」

 
 丸いドームの奥の山と
そのまた奥の山も見えてきた(雲が出てきた・・・)

 
 ぐるっと回りこんだピーク 蚕玉岳(こだまだけ)に二人がいた 12:46
山頂(剣ヶ峰)往復する時間があるかどうか考えていた・・・と
肩の小屋で別れたメンバー(私のこと)も気がかりで
ここから引き返そうかとも考えていたとか

 
  山頂をバックに、メンバーを替えてパチリ
・・・・・・・・・・・・・・・
「時間は十分にあるので、山頂へ行って来たら」と勧めた
二人は、ザックを置いて身軽な状態で
山頂を目指して出発

 
 権現池を見下ろしたり・・・
 
 山頂を望遠で見たり・・・
 
 あ〜、ガスが出てきた・・・
 
 空が暗くなった・・・
なんて思いながら、腰を下ろしていた

 
 二人は元気良く帰ってきて
一緒に下山 13:25

   
 コマクサ:ケシ科
登りはわき目も振らずに歩いてきたので
この花が咲いていることにも気づかなかった
濃い色の花だった

  
 ゴロゴロ石に躓かないよう、転ばないようにして
肩の小屋まで降りた 14:03

 
 少し遅れて到着〜
途中、ライチョウに出会ったそうだ
子どもだったとか
こんな晴れた日に? 珍しい〜

 
 さあ、下山 14:15
畳平は止めて、肩の小屋口へ
(登りに使った道のやや左側コース)

 
イワギキョウ:キキョウ科
ホントによく上を向いて開いていること!

 
 雪渓上にはまだ人の姿があった
この景色とはこれでおしまい・・・

 
このコース、登りに比べるとかなり急
シャトルバスが登ってくる〜
私たちのお迎えのバスらしい
4台も連なっていた

 
 バス停に降りた 14:46
丁度いい時間になった
トイレの横には、蛇口から水が出る場所がある
顔と手を洗ってさっぱり

丁度居合わせたスキー板を洗っていた男性に話を聞いた
「雪渓では4人で滑っていた
後の3人は自転車で下る
春バスがここまで通るようになってから
秋、雪が残っている時まで、通ってくる
和歌山県から来た」
・・・と聞いてびっくり!
よっぽど楽しいんだろうねえ・・・

 
 バスがやってきた 15:07
三本滝(P)までは、1650円(!)
4台目が空いているので、それに乗ってください・・・
と、親切な対応
下山は歩く予定だったが、とてもとても・・・

 
 位ヶ原山荘前通過〜 15:18

 
 三本滝で下車
7〜8名がここで降りた
(*ここから乗っても、始発バス停で乗っても
金額は同じ1650円)

 【エコーラインのこと】
  乗鞍スカイラインは、休業中。
  大勢が、こちらのエコーラインに来るだろうか・・・と思った。
  途中のバス停(三本滝)で待っていても、バスの席が無くて乗れないようなニュアンスの
  ページがあって、心配していた。
  その心配は杞憂だった。アルピコのスタッフが、途中乗車の人数を数えたりして
  乗りこぼしの無いように計らってもらったので、不安感は無し。

 【熊情報のこと】
  前日、大台町で登山中の女性がクマに襲われたというネットのニュースを見た。
  上高地でも木崎湖でも熊の被害があったことだし、もしかして乗鞍も?と思って検索した所
  被害はないが、目撃情報がいくつもあった。
  
  早朝と夕方に出没しやすいこと、つい最近もエコーライン近くで目撃されていること、射殺された熊も
  いること・・・などを聞き、おっかなびっくり。

  結局、三本滝(P)から歩いたのは、男性2人組と、位ヶ原山荘から歩いた私たち3人のみらしい。
  熊除けの鈴を鳴らして、ずっと歩いた。

 【その他】
  2011/8/9に三本滝(P)〜剣ヶ峰〜位ヶ原山荘と歩いたが、その時の体力はどこへ・・・と
  考えさせられた山行だった。
  
 


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