6月の低山ハイキング 
            岩巣山   
2019年6月13日    (瀬戸市)

   
          『       』内は、図鑑やネット検索からの引用です
                 コース図はこちら

多治見を9:30、4台の車で出発
登山口には駐車スペースはあるが4台でギリギリ

4台が連なって走るはずだったが
勘違いもあって同一行動とはならなかった
教訓:事前にもっと詳しく
打ち合わせをしておく必要あり

また、1台のトランクに入れておいたザックから
液体がこぼれ、その始末などもあって
出発できたのは10:10

雨で濡れた沢沿いの登山道を進んでいくと
大きな堰堤
昨日の雨のため、いつもより水量が多い
堰堤の横の急坂を登る

沢を何度か渡り返す
 今日の参加者、18名
列も長く伸びる
いつものように先頭を交代しながら歩くが
後ろの様子を確認するのは
なかなか難しい

木陰で涼しい上に
涼しげな沢音も聞こえてくる
 
   
 沢がだんだん狭くなってくる頃、
登山道は沢と分かれて尾根を目指すようになった

  ミヤマシキミ:ミカン科
「これは何?」の声で近寄ってみると
ミヤマシキミの若い実だった
秋になると真っ赤に色づく

   
 尾根に上がってたらたら道を進んでいくと、岩巣山への分岐に出た 10:56
右 張り紙には、『東海自然歩道のご利用者へ』とあって
『頂から、帰る道を間違えて遭難したケースが発生
山頂から帰る際は、来た道を戻りましょう!!』の文字と
岩巣山山頂から派生する3ヶ所のコースのどれにも
×がついていた
大丈夫 今回のコースは何度となく来ているので予定通り周回するつもり

   
 登山道がザレてきた
気を付けないとずるっと足を取られる

所々で展望が開けてきた 
   
  ササユリ:ユリ科
前方で歓声が上がった
何だろうと思っていたら、
ササユリだった
こんな登山道のすぐ脇で、
盗られもしないでよく咲いていたこと!
「葉っぱが笹のようだから
ササユリ」と説明

 前方が立ち止まった
今度は何だろうと思っていたら
どうやら
シロモジの実が原因だったらしい
かなり大きい緑色の丸い実だった
   
 ウラジロ(ウラジロ科)の茂る道を歩いて・・・ またササユリに会って・・・

  
 山頂に着いた  11:18
三角点(三等と書いてあった)と一緒に集合写真
山頂標識は無し 
この↓ 「火気に注意」の丸い札に手書きの文字で「岩巣山」と書いてあるだけ


  山頂の展望がゼロなので、
すぐ先の展望台で「おやつ休憩」を取った
い〜い天気になってきた

 休憩の後、出発するとまたササユリ 
   
 鉄塔を過ぎ、ほぼ90度に左折
ここから、地理院地図には登山道が書いてない
*地図に登山道があっても実際には無いことや
地図に無くても実際にはあることいはザラ
地図は100%信用できない
こんな時「ジオグラフィカ」が威力を発揮

  ミヤマシキミ:ミカン科
この辺りには、たくさんのミヤマシキミの株があったが
実が生っているのは、ほんの数本
雌雄異株なので、実が無ければ雄株ってことになる
   
 イチヤクソウ:イチヤクソウ科
開花前で、つぼみだけだった

   
 以前に比べるとずいぶん歩きやすくなっている
赤テープはしっかりついているし、踏み跡もしっかりしているが
ただ、昨年の台風の爪痕があちこちにまだ残っていた

   
 鉄塔に着いた 12:31
ここから下りになる

 岩屋堂公園の車道に出た 12:37
12時過ぎたのでおなかも空いた
ランチ休憩の場所はもうすぐ

   
   
川のそばに椅子と木陰があって、ちょうどいい休憩場所になっている 12:40
日向には座りたくないほどのジリジリした暑さになってきた

   
  休憩後、今度は瀬戸大滝を目指して車道歩き
薄紫のつぼみがたくさんついていた
ムラサキシキブ(シソ科)だった
花はまだ数えるほど 右

   
 川のほとりを歩いて行くと・・・   きれいな瑠璃色のアジサイ
植栽の
アジサイ(アジサイ科)

   
  
  バイカツツジ:ツツジ科
葉っぱの下に咲くので、見つけにくい
雄しべは5本あるが、3本は長く、2本は短かく白い毛がびっしりついている 上段右
雌しべは1本だが、見えにくい・・・ 下段

   
  
  テイカカズラ:キョウチクトウ科
足元にこの花が沢山落ちていた
つるで巻き付いてどんどん登るのだが、あまりにも高いと花が見えない・・・
幸い、川のそばにあった岩に絡みついている木があったので
間近でじっくり観察することができた
この花の
雄しべや雌しべはどこ?・・・といつも気になっていた
・花は
5裂している
・花の
真ん中は濃い黄色⇒何のため?
中央に白く尖った部分がある⇒「葯(やく)」で中に花粉がたまっているらしい
小さな穴が5つ開いている⇒何のため? 
なぜこんな複雑な仕組み? 花粉を運ぶ昆虫が出入りしにくくては困るんじゃないの?

   

ここをクリックすると大きく見えます

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瀬戸大滝に着いた 13:29
今日はとても水量が多い
「この滝の水はどこから来るの?」という声が上がった
尾根近くに川はあるけれど、ほんの小さな川に過ぎない
なのに、こんなにたくさんの水量!!
地中から浸みだしてくる水としか考えられない・・・

   
 ここから尾根へ上がる予定だったが、
「通行止め」の張り紙
『土砂崩れと落石の恐れ』があるので
『進入禁止』『通行禁止』・・・!

仕方ない、昼食場所まで戻って
直接展望台へ行く道を登ることにした

  オカトラノオ:サクラソウ科
「虎のしっぽに見えるでしょ」と説明
   
  ロウバイ:ロウバイ科
花に詳しい人が、実の付いている枝を持っていた
なんとも変わった形である  ロウバイ(蝋梅)の実だって
初めて見た!  
あんな可愛い花から、こんな大きくて変わった形の実ができる??
右 花の様子 比較のため借りてきた  2019/1/7撮影

   
 コアジサイ:アジサイ科
にゅっと出ているのが雄しべ 10本
花びらは薄青で5枚
花糸(雄しべの糸状の部分)が青色で、葯が白色
薄青色と白色で、なんとも涼し気な雰囲気〜

   
 この階段を上がって展望台へ

「岩巣山展望台まで600m」の文字 
   
 「岩屋堂は観光地」というイメージがあるので
公園内はいつも足早に通り過ぎてしまう

この道から展望台へ上がるのは久しぶり 

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 注意を促す張り紙があった
滑落のことと、消石灰散布中の2枚
『平成30年9月24日に岩屋堂〜展望台区間で歩行者の滑落事故が発生しました。
傾斜が急で滑落しやすい区間のため通行される際は十分ご注意ください。』の文字

↓ もう一つは、『野生イノシシへの豚コレラ感染拡大を防止するため、消石灰を散布しています。
歩道利用者の方は、消石灰上を通過してください。
ご理解・ご協力をお願いします。』の文字
地図には、「事故現場」を示している文字もあった ↓
   
消石灰を散布の注意書きは駐車スペース(岩巣山登山道入口)にも張ってあり、
雨で固まった消石灰らしいものが地面にあったが
気にする人は少なく、もっと注意を喚起しなければいけなかったと反省

   
急坂が始まった

   
 また、注意書きがあった

急坂をジグザグに登って・・・ 
   
 まだまだ登りは続く・・・ 新しい鎖がついている岩場を過ぎ
またしばらく登っていくと展望台に着く

 
 
 展望台に到着 14:10
上 展望台から左の方向 眼下は岩屋堂公園の建物
下 展望台から右の方向

   
 さあ、出発
東海自然歩道を通って、駐車スペースまで下るのだが
アップダウンは何度も現れる

   
 自然歩道特有の木の階段も何度も現れる
段差が大きいので、疲れもたまる

「足が攣った!」の声で前の方へ進むと、1人が血の気を失った顔色で座り込んでいた
他の参加者から「足が攣った時に飲むといい漢方薬」の差し入れが続々とあった
種類の違う薬2袋を水で流し込み、体を締め付けるズボンのベルトなどを緩め
「深呼吸して」酸素を取り入れ、しばらく休んでいたら
手の震えも止まり顔色もよくなってきたので皆の後をゆっくり追った

他の参加者は「元岩巣」の展望地で休憩していたが、
そこへは登らないで、下山を始めた
すぐ皆と合流して、最後からゆっくり歩いていくことにした

   
 岩巣山山頂への分岐
これで、ぐるりと周回したことになる

 来た道を下るのだが
岩や枯れ葉が濡れて滑り易い箇所があるので
要注意

   
 堰堤を過ぎると、ゴールは近い  ツルアリドオシ:アカネ科
白い花が2つずつ、くっついて咲く

 
 車道が見えた  駐車スペースはもうすぐ
15:55着 
行動時間 5時間45分  歩数 約1万9000歩  距離 約10.5km

  *昨年の岩巣山ハイキングの様子
     11/11 
     4/12 
     4/7
     3/13
 

 
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