5月の低山ハイキング 
      潮見の森   471.8m
2020年5月14日    (多治見市)

   
   
                     『   』内は、図鑑やネット検索からの引用です


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 ナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ):モクセイ科
ゲートから上の駐車場へ行くまでの
車道の左側に
真っ白な花を咲かせていた

サクラの仲間:バラ科
大きな実が落ちていた
見上げると・・・サクラの仲間だった
 
ツクバネウツギ(衝羽根空木):スイカズラ科
あちこちで見かけた

   
ヤマツツジ:ツツジ科
いろんな色合いの花がある

    
   
スルガテンナンショウ:サトイモ科
雌雄異株 両性のときもあり
上左 葉っぱは大きく立派なのに、花が終わった跡(白っぽい部分)がしょぼい
触ってみるとペチャンコ=実になっていない=雄花だった
上右 この状態では、外観だけでは雌雄の区別はできない
 (2020/4/9撮影 比較のため借りてきた)
下左 仏炎苞が枯れていた 外から触ると固い!
下右 びりびりっと破いてみたら若い実ができていた

テンナンショウの仲間は
面白い仕組みを持っているので、調べてみた
栄養状態によって雄・雌が替わる。
 
小さいうちは、雄株  大きくなると雌株になるとか。
 地下にある球茎の重さが決め手らしい。
 「
球茎が4g以下が無性、21gまでが雄、それ以上は雌」・・・と
*つまり、サトイモのような塊が小さいうちは雌雄の別なし。
 毎年毎年その塊が大きくなっていくと、雄になり、もっと大きくなると雌になるって
 ことかな?

また、
面白い受粉の仕方もしている。
 雄株と雌株では
仏炎苞の形が違っていて、雄株の仏炎苞は下の方に隙間があり
 小さな虫が入り込んでもその隙間から出られるが、
 雌株の仏炎苞には隙間がなく、中へ入った虫は閉じ込められたまま生を終える・・・と。
 
仏炎苞とは?
  (ぺろりとした形で上を覆っていて、巻きスカートのようになっている部分)
 
・・・・・・・・・・

芽出しからの成長を追ってみた
 
2019/4/16撮影
初めは、タケノコのような形
まだら模様が特徴
 
2019/4/16撮影
押し込められていた葉っぱと
仏炎苞が伸びてくる
 
2019/4/16撮影
仏炎苞(ぺろりとした形で上を覆っている部分)
その中にある付属体も伸びてくる


2019/4/16撮影
仏炎苞の中を覗くと、こんな形の付属体がある
先が膨らんで前に傾くのが
スルガテンナンショウの特徴
この付属体の下に、
肉穂花序(にくすいかじょ)」と呼ばれる
花の集まりがある
 
  
2018/4/19撮影
↑ これが「
肉穂花序(にくすいかじょ)
こちらは
雄株
仏炎苞は、巻きスカートのようになっていて
合わせ目に小さな隙間がある・・・らしい(
その部分を撮ってくればよかった!)
虫は上から入って、その隙間から脱出〜
雄株は仏炎苞の上から触るだけでも、
ふにゃりとしているのでそれと分かる
雌株は、実ができていれば硬いので、外から触っただけで判別できる 
 
  
2019/5/6撮影
これは
雌株
花粉を付けた虫が仏炎苞の中へ入って
受粉させる
巻きスカートの合わせ目に隙間が無いので
逃げ出すこともできなくて
虫はこの中で死んでしまう・・・
 
2015/4/27撮影
仏炎苞を下まで破いてみたら
虫がいた!

隙間が無くて逃げ出せなかった虫だろう

 
2019/6/9撮影
仏炎苞は、日が経つと茶色になって枯れてくる
緑色の粒々がチラ見えている

2019/6/19撮影
茶色になった仏炎苞を破いてみると
緑色の粒々の若い実ができていた
 
 
2018/11/1撮影
秋になると真っ赤な色に変わる

2016/11/17撮影
実が重くなると、だんだん倒れてしまう
 
・・・・・・・・・・・・・・
スルガテンナンショウを見たら、こんなことを・・・
まず仏炎苞をめくって、付属体の先端の形を見る
ついでに仏炎苞の下の方の合わせ目に隙間があるかどうか調べる
次に外側から触ってみて、雄か雌かを調べる
時には、枯れた仏炎苞を破いて、中を観察
硬かったら雌株→虫が中にいるかもしれないので覗いてみる
仏炎苞をめくってしまっても、ちゃんと実が熟すことは確認してあるので大丈夫
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キリ:キリ科
花が落ちていた 右
見上げると、高い木に花が咲いていた

 
ツボスミレ(ニョイスミレ):スミレ科
よく似たスミレに、
アギスミレがあるが
もう少し葉っぱが湾入(ブーメラン状)していると思うんだけど・・・

 上の駐車場から麓まで降りる
人がいなければマスクは外してもいいんだけど・・・ね

タカノツメ:ウコギ科
雌雄異株 
雄しべがたくさんあるので、雄花かな?

 麓まで下ったら、今度は登り返す
御岳はぼ〜んやり
12月だと、こんなにくっきり見える(2019/12/21)


ウラジロ:バラ科
今が花盛り 雄しべがいっぱい!

ヤマボウシ:ミズキ科
白い花びらのように見えるのは、「苞(ほう)=つぼみを包むように葉が変形した部分」
その大きな苞の中央にある
小さなものが本当の花 右下
よく見ると花びら4枚と雄しべが見える
これで1つの花
こんな小さな花が真ん中に集まっている

その花の集まりを保護する役目が「
総苞片(そうほうへん)」
*分かりにくい専門用語をどう書くと分かりやすくなるか・・・頭を抱えている

よく似た
ハナミズキとの違いは、
ヤマボウシの総苞片は先がとがっているが
ハナミズキの総苞片は丸みがあり、先端が窪んでいる』・・・と

 大洞溜池


タニウツギ:スイカズラ科
ピンクの花が満開〜
白くて丸いものは、雌しべ  周りにある雄しべより長い

 芝生公園から急な坂道を不動の滝まで降り
またここまで登り返してきたメンバー

私はショートカットをしてお出迎え
暑かったでしょう〜

 
 ヤマボウシの木の下でパチリ

   
各自、適当な場所を探して昼食タイム

 モチツツジ:ツツジ科
甘〜い香りがする

 トンボの仲間
ハラビロトンボかな?
   
   
 カマツカ(と思う):バラ科
長い雄しべがたくさんで、華やか〜

  
展望台
今日はすっきり見えないので残念!

 薬草園へ向かう
ショートカットを試みるメンバー

ヘビノボラズ:メギ科
熟すと赤くなる
 
 
 湿地に入る手前で-1
 
 湿地に入る手前で-2

 
 レンゲツツジ:ツツジ科
蜜の吸い方を講習?

   
ハルリンドウ:リンドウ科
左 花の終わり  右 実ができ始めていた

   
 コウホネ(河骨):スイレン科
蛍光色の花

 
2020/4/9撮影
ミズバショウ:サトイモ科
大きな葉っぱになっていた 上右の頃の2〜3倍の大きさ
スルガテンナンショウと同じサトイモ科だが、
こちらは純白の仏炎苞がよく目立つ

ミヤマシキミ:ミカン科
雌雄異株
赤い実ができているので、雌株

 薬草園から折り返して
ゴール地点(=スタート地点)の駐車場へ

 
 管理棟前で
・・・・・・・・・・・・・

全員が戻ったことを確認できたので、
解散→帰宅

ここから、帰り道の車道脇に咲いていた花 ↓
  
   
  
 ホオノキ:モクレン科
大きな花が咲いていた
遠すぎて中まではしっかり見えなかった・・・

  
 キリ:キリ科
これも遠い所に咲いていて、はっきり見えず・・・

   
ズミ:バラ科
花びらが散り始めていた


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   全国に「緊急事態宣言」が出されていて、多治見市でも毎日2回「不要不急の外出を控えるように」の
   アナウンスが続いていた。
   しかし、スポーツ庁は、「身体的及び精神的な健康を維持する上では、体を動かしたり、スポーツを
   行うことが必要です。」と言っているし、「意識的に運動・スポーツに取り組んでもらうことは、
   健康の保持だけでなく、将来的な要介護状態を回避するためにも有効です。」と私たちの年代にあった
   提言をしているので、【3密を避けるために=人混を避け空いた場所で・周りの人と2m以上離れて歩く】
   ・・・のようにして、グループを作らず・各自の自由行動とした。

   開錠したばかりの早い時間(9時開錠)から、人が歩かないようなコースを選んで、歩いた。
       

  *(「緊急事態宣言」は5/14に解除され、翌日からアナウンスも無くなった)

    
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