諏訪周辺〜三ノ倉 
(多治見市)
 

                                 2014年3月23日

                       
                                          『       』内は、図鑑やネット検索からの引用です

  
  諏訪周辺

   
   
コセリバオウレン:キンポウゲ科-1

昨日の植物の会で、「セリバオウレンの群生地が多治見にもある」との情報を得た

また、ここで採取してきたという葉っぱを見せられ、これは「2回3出複葉か3回3出複葉か」と尋ねられた

「う〜ん、3回3出複葉じゃないかなあ・・・」と答えると、では、これは「コセリバオウレン」だと告げられた

え〜、そうなんだあ・・・と思ったが、やっぱり自分の目で確かめたくて、早速、花好きの友人に案内してもらった次第

納古山の群生地に比べ、斜面に咲いているので、屈んで観察しなくてもいいという利点がある
花の数は、どちらが勝るとも言えないほどの大群生地であった

花の盛りは終わり(10日前くらいが最盛期かな?)ほとんどは種ができ始めていた


『花には雄花と両性花(まれに雌花)がある  萼片は5〜7個で披針形  花弁は8〜10個あり、へら状で萼片より短い』と
これらの画像は↑、雄しべばかりなので、雄花らしい

納古山で見たような雄花の勢いはなくなり、花びらも垂れ下がり、精彩を欠いていた

長いのが、萼片  短いのが花びら  雄しべは36本くらい(下段の右)




 
コセリバオウレン:キンポウゲ科-2

これらの画像↑は、雄しべもあるし、実が生り始めているので両性花

雄花より、両性花の方が圧倒的に多いように感じた


『セリバオウレンは、コセリバオウレンに比べ萼片の幅がやや広く、草丈も20〜30cmと大きい

コセリバオウレンの葉は3回3出複葉でセリバオウレンは2回3出複葉』とのこと

葉っぱを枯れ葉の上に置いてパチリ
う〜ん、これはやっぱり3回3出複葉・・・では、コセリバオウレンということになる

背丈も、種ができて伸びた状態としても、20cmはない  せいぜい15cmといったところ

では、納古山のセリバオウレンはどちらだろう???と、考えた

咲き始めで背丈は皆低かったが、せいぜい10cm  葉っぱは・・・杉の葉に埋もれてほとんど見えず
花にばかり夢中で、葉っぱの写真が少ない・・・  画像の端にぼんやり写っているのを見る限りでは、2回3出複葉だった

また、確かめに行かなくては・・・と課題ができた




 
ニオイスミレ:スミレ科

匂いを嗅いでみて…といわれ
地面に這いつくばるような姿勢で試してみたが、匂いなし

『ヨーロッパ原産で園芸用に栽培されていたものが野生化

他のスミレのように、
上部ではじけて種子を飛ばすのではなく、
葉の下に6o〜8oの球形の種子を下向きに実らせて
繁殖する』・・・と




 ヤマネコノメソウ:ユキノシタ科

『先端に花弁のない淡緑色の花をつけ、
花の下には倒卵形の葉状の苞葉がある
雄しべ8個、雌しべ2個』と

よく似たネコノメソウは、『葉は対生』
このヤマネコノメソウは、、『葉が互生』

「ヤマ」という名前でも、普通によく見かけられる




 
ショウジョウバカマ:ユリ科

咲き始めで初々しい

1つの花には、花びら6枚 雌しべ1個 雄しべ6個  

まず、雌しべが伸び、ついで雄しべが伸びてくる  赤紫色のつやつやした葯の美しいこと!




ツクシ:トクサ科

今年初めて見た!




 ダンコウバイ:クスノキ科

濃い黄色の花が、ぱっと目に入った
コショウノキ:ジンチョウゲ科-1

諏訪へ行くなら、コショウノキを見てきたい・・・と花好きの友人の言

私は、花を見るのは初めて  勇んでついていった

道なき道を分け入ってようやくたどり着いた場所には、10株以上のコショウノキがあった  まだ蕾

『雌雄異株』  背丈1mくらいで、ひ弱な感じの木

白花のジンチョウゲに似ているが、花数が少ないそうである  匂いは『強い芳香』があるそうで、楽しみ・・・

『果実がコショウのように辛い』ことから命名されたらしい  『6月頃赤く熟し、有毒』だって




   
  
コショウノキ:ジンチョウゲ科-2

枝を1本貰ってきたのが、5日後には花が開き始めた

『花には花弁はなく、萼筒は白色   先は4裂  雌しべ1本、雄しべ8本』とあるが、8本も見えない・・・

『強い芳香』ではなく、さっぱりしたほのかな香りだった




アケボノシュスラン:ラン科

コショウノキの近くで「アケボノシュスランの株がある」
・・・と友人

『林下に生える

茎の基部は地を這い、上部は斜上し、高さ5〜10cmになる

葉は4〜5枚互生し、長さ2〜4cmの卵状楕円形で
先はとがる

ふちは波打つ

茎の先に3〜7個の淡紅色で1cmほどの花を横向きにつける

花期は8〜9月』

説明にぴったり
だが、8〜9月にここまで来るのは大変・・・
蜘蛛の巣は張っているし、ヘビもいそう

草が伸びて、今よりもっと歩きにくくなりそうだから・・・




 シュンラン:ラン科

今年初めて見た もうすぐ開花
   
   
シキミ:シキミ科

花が咲き始めていた

シキミの実は、「毒物及び劇物取締法」という法律で、植物で唯一、劇物に指定されている』そうだが、花は実に愛らしい


『雌しべが8本と、多数の雄しべがある  中央にあるのが雌しべで、その周りに雄しべが取り囲んでいる』と
雄しべは、下段の右の画像では、20本くらいあった

萼が赤いものと白いものがあった




   
ヒサカキ:ツバキ科

左 ベニヒサカキ  花色が赤い  雄しべがびっしり

右 花色は白い  これも、雄しべがびっしり

『雌雄異株と図鑑に記されていることがあるが、実際には雄花と雌花の他に両性花があり、
個々の株ではこのどれかだけをつけるものは多くないらしい

現時点ではその現象そのものが把握できておらず、仕組みなどは未だに不明』だって

いままで、雄花があれば雄木、雌花があれば雌木だとばかり思っていたが、
これからは、枝全体・株全体を観察した方がいいようだ

この花が発する臭いを(いや〜な臭い)だとばかり思っていたが、春を告げる匂いだと、最近思うようになってきた




   
   
   
 アオモジ(別名ショウガノキ・コショウノキ):クスノキ科-1

この花も、昨日の植物の会で「今が見ごろ」という情報を聞いて、案内してもらうことになったもう一つの要因

見事!!  道路沿いにある見上げるような高い木に、薄クリーム色の花がびっしり  それも何か所も!!

以前、花屋さんの店先で「珍しい〜」と思って購入したことはあるが、自生の花は初めて!

なぜ、この諏訪だけに多いのかわからないが、素晴らしい眺めだった!

『雌雄異株  花びらのように見えるのは総苞片  雄花は4〜5個、雌花は3〜4個

果実は9〜10月に黒紫色に熟する

黄色みが強いのが雄花  白っぽいのが雌花

雄花序の方が雌花序より大きく、花つきがいい

遠くから見ると、雄株は枝にびっしりとつき、雌株はぱらぱらとした感じ』だそうである


確かに、びっしりと花がついていた  これらは↑どうも雄花・雄木らしいとはわかった




   
アオモジ(別名ショウガノキ・コショウノキ):クスノキ科-2

『一つの蕾のなかに3〜4個花が内包されている』と

左  これは先端部分だが(先端に葉がちょっぴり見える)蕾が3つ並んでいる
この1つ1つの蕾の中に花が内包されているんだね

右  花が少し開いた  花が5個あるようだ(他の蕾の中には、6個あるものもあった)




   
   
アオモジ(別名ショウガノキ・コショウノキ):クスノキ科-3

花の構造がどうなっているのか、わかりにくい・・・ 白いのが、花びらのように見える総苞片

では、この黄色いものは皆雄しべ??




   
 
   
   
   
   
ハナノキ:カエデ科

家の近くの公園に咲いていた

雌雄異株  今のところ、雄花ばかりが咲いていた




 
  諏訪周辺〜三ノ倉への道

   
 
 諏訪から三ノ倉へ通じる山道は、
2回の大雪のせいか、倒木が道を塞いでいる箇所が何か所もあって、強行突破をしながら歩いて行った

三ノ倉では梅が満開だった




                                 
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