屏風山 
(瑞浪市)
       
    
      寿老の滝〜東回り〜小滝〜屏風山〜月山〜黒の田湿地〜寿老の滝
 
                                 2014年4月19日

                       
                                          『       』内は、図鑑やネット検索からの引用です

 
 タチチボスミレ:スミレ科

左 紫色でよく見かける色   右 白版かな?




   
 ツボスミレ:スミレ科

花が白色で、唇弁に紫色の筋があり、側弁の基部には毛があるので、ツボスミレ




   
フイリフモトスミレ:スミレ科

葉に斑が入っていて、側弁の基部には毛がある




 
スミレの仲間:スミレ科

花はタチツボスミレに似ているが、葉っぱが大きくて長い





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ネコノメソウの仲間 ニッコウネコノメソウかな?:ユキノシタ科-1

水のある小沢の傍に咲いていた

多治見でよく見かけるヤマネコノメソウでないことは分かる


特徴
● 葯の色は赤っぽい・・・3・4
● 萼裂片は黄色(黄緑色ともいえる)で平開する・・・3・6
● 葉の付き方は対生で長い柄がある・・・5
● 雄しべが萼より長い・・・3・4・5

葯の色が赤っぽいのは、
『ヨゴレネコノメソウ・ニッコウネコノメソウ・ホクリクネコノメソウ・ボタンネコノメソウ・シロバナネコノメ・ハナネコノメ』と

この中から萼裂片が黄色(黄緑色ともいえる)ではないものを削除すると、
『ヨゴレネコノメソウ・ニッコウネコノメソウ・ホクリクネコノメソウ』

また、この中から
萼裂片が平開しないものを削除すると、
『ニッコウネコノメソウ』となる!

ええっ、ニッコウ(日光)??といっても、東北地方から中部地方に分布するらしい

イワボタンの変種とか





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 ネコノメソウの仲間 ニッコウネコノメソウかな?:ユキノシタ科-2

これら↑は、下山中の林道の脇、水が溜まっている小沢の傍に咲いていた

ネコノメソウの仲間 ニッコウネコノメソウかな?:ユキノシタ科-1
と比べると、雰囲気が違っていた

赤っぽい葯と、汚れたような葉っぱの模様がパッと目についたので、その印象が強かったのかもしれない


特徴
● 葯の色は赤っぽい・・・1・2・3・4
● 萼裂片は黄色(黄緑色ともいえる)で平開する・・・2・4
● 葉の付き方は対生(葉きり分かる画像がないが)で長い柄がある・・・6
● 雄しべが萼より長い・・・3・4

特徴は、ユキノシタ科-1と同じようなので、これもニッコウネコノメソウだろうか??




フデリンドウ:リンドウ科

小滝へ行く途中に、たった1株だけ咲いていた

ハルリンドウと似ているが、こちらは茎がの途中で分枝することと、
湿地や湿地付近が好きなハルリンドウとは違って、乾いた山地が好きなことである




 ハルリンドウ:リンドウ科

黒の田湿地の隅の方、あちこちに咲いていた




   
タチキランソウ:シソ科

『キランソウは、上唇(じょうしん)はほとんど目立たないが、
タチキランソウには、
はっきりととがった花びらがある』そうなのでタチキランソウとした





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シロモジ:クスノキ科

『雌雄異株

葉が開く前に黄色の花が3〜5個集まって咲く

雌株は雄株に比べて花の数が少ない
⇒いつも、派手やかで、花数が多い雄花ばかり撮っていたので、今日は意識して花数の少ない株を探した・・・1・2

花被片(かひへん=萼と花びら))は6個  
雌花は雄花より少し小さい
⇒小さめの花も意識して探した

雄花は雄しべ9個  花糸の基部につく黄色の腺体が目立つ

雌花は、黄色の腺体があり、
雌しべの白色の柱頭が突き出る』と
⇒結局、たくさんの花を撮ったが、白色の柱頭が突き出ている花はなかった・・・

多治見ではすでに花が終わっていたが、ここ屏風山周辺は今が真っ盛り
あちこちに大きな群落があり、黄色の花が見事だった





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コウヤミズキかな?:マンサク科

ずっと、マンサク科トサミズキ属には頭を悩ましていた

寿老の滝へ行く車道沿いに、たくさん咲いていたし、屏風山への行き帰りの林道沿いにもたくさん咲いていた

トサミズキ属のどこが違うのか、比較してみた↓
   花序の花の数  葯の色  雄しべと花弁の長さ 葉の長さ   葉の幅 分布 
トサミズキ  7〜10個 暗赤色 雄しべ=花弁 5〜11cm 3〜8cm 四国(高知県)
 ヒュウガミズキ 1〜3個 黄色 雄しべ<花弁 2〜3cm 1.5〜2.5cm 本州(石川県〜兵庫県の日本海側))
 コウヤミズキ 4〜5個 暗赤色 雄しべ=花弁 6〜12cm 3〜9cm 本州(中部地方以西)、四国、九州
 キリシマガミズキ 5〜9個 黄色 雄しべ<花弁 3〜6cm ・・・ 四国(高知・愛媛県)、九州(霧島山系)

中部地方の自生なら、コウヤミズキになる

葯の色は暗赤色

雄しべの長さは、1・2・3・4・5は、花弁と同じくらい

しかし、6・7・8の雄しべは花弁より長い(これは、花が盛りを過ぎると伸びたのかもしれない)

7の葯が黄色なのは、なぜ?  花粉を飛ばした後だからか?

8の葯は、花粉を飛ばした後でも暗赤色をしている

それに、コウヤミズキの花の数が4〜5個となっているが、そんなに少なくはない
どれも7〜10個ほどある

葉は、まだ、出ていないか、出たばかりで長さや幅は今後の課題





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キブシ:キブシ科

『雌雄異株(雄株、両性株、雌株があるようだ)』
⇒背が高い木だったり、花がつぼんでいると中が見えないが、運よく手が届くところに咲いていれば調べることはできる

3 雄しべと雌しべが見える・・・両性花

4 雌しべだけの花

雄しべばかり・雌しべばかりの花序は少なく、両性花が多いように感じた

『葉の展開前に長さ3〜10cmの総状花序を多数垂らす

雄花序は長く、雄花は淡黄色   雄花は雄しべが8本ある
雌花序は短く、雌花は淡黄緑色   雄しべは退化し、子房が発達する』と
⇒花序が短く、花がまばらな株があったので、中を見たところ、雌花だった・・・4

⇒花の色は、淡黄色と淡黄緑色の別はないように思えた




ヤマザクラ:バラ科

幹が折れていても、花を咲かせていた





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ウスギヨウラク(別名 ツリガネツツジ):ツツジ科

下山路の寿老の滝への途中に咲いていた

花が咲いても、口がすぼまっているので、中が見えにくい

枝をもって、無理やりぐいとねじ上げたのが、3・4・5・6の画像

雄しべは10本あるとか・・・黄色のものが雄しべらしい  緑色が雌しべのよう

5 花びらのふちに、赤紫色のまだら模様があるのも、面白い




 
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ウグイスカグラ:スイカズラ科

1・2は、小滝への道の途中に咲いていた  葉の裏表に毛がある

3・4・5・6は、下山路の寿老の滝へ戻る途中に咲いていた  葉の裏表に毛がある

ウグイスカグラは、『ふつう、葉の両面が無毛』だそうである

では、毛がある「ヤマウグイスカグラ」かと思ったが、
『葉や葉柄・花冠や花柄に毛が散生する』そうなので、それほど毛深くもないので、
やはり、ウグイスカグラと思われる

また、『葉や葉柄、花、花柄等に毛が散生する以外は、ウグイスカグラと同一で、
分布域も同じで中間型もあるので、分ける必要はない』という見解もあるそうだ




   
ナガバモミジイチゴ:バラ科

モミジイチゴは『中部地方以北の東日本』に、ナガバモミジイチゴは『中部地方以西の西日本』にすみ分けているとか

では、中部地方は両方あるんだね

モミジイチゴの葉は、『葉の長さ7〜15cmの卵形または広卵形で、掌状に3〜5裂する(5裂するものが多い)』と

ナガバモミジイチゴの葉は、5〜7cmの長卵形で切れ込みのないものと3〜5裂するものがある』と

これら↑の葉は、やっぱり、ナガバモミジイチゴの葉だと思う




 
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カキドオシ:シソ科

「寿老の滝」付近に咲いていた

『下唇は中裂し、側裂片は小さい・・・1

中央裂片は大きく前に突き出し、濃紫色の斑紋と白い毛が目立つ・・・2・3・4

雄しべは4個あり、上唇の内側に沿ってのびる・・・』と

4の画像の奥の方に見える茶色が雄しべだろうか?3個しか見えないが・・・




   
 小滝

階段状になっていて、こちらの方が好き




寿老の滝

水量が多かった



 

                                 
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