市之倉 
(多治見市)
 

                                 2014年4月3日

                       
                                          『       』内は、図鑑やネット検索からの引用です

ヒサカキ:ツバキ科

『雌雄異株と図鑑に記されていることがあるが、実際には雄花と雌花の他に両性花があり、
個々の株ではこのどれかだけをつけるものは多くないらしい

現時点ではその現象そのものが把握できておらず、仕組みなどは未だに不明』・・・と


左  雄しべばかり・・・雄花    右 雌しべばかり・・・雌花

両性花は見つからなかった




 
ハンノキ:カバノキ科

『雌雄同株、雌雄異花

2〜3月に枝の先端に尾状の雄花序が2〜5個、下垂する

雌花序は、雄花序の直下の各葉腋に1個ずつ、1〜5個付く』・・・と


3週間前にはなかった葉っぱがたくさん出ていた




カクミノスノキかな?:ツツジ科

赤い新葉が鮮やか   蕾もできていた




スズカカンアオイ:ウマノスズクサ科-1

上  大きな石の下にスズカカンアオイらしい葉っぱが見えた(右がわにある白い石が、葉っぱと花の上に乗っていた)

その石をどけると…下から白っぽい花や、赤っぽい葉がどっさり出てきた

萼筒より萼裂片が長いので、やはり、スズカカンアオイ(だと思う)




スズカカンアオイ:ウマノスズクサ科-2

枯れ葉のすぐ下に花が咲いていた




オオバヤシャブシ:カバノキ科

雌花が伸び、葉っぱも長くなっていた

左  ぶら下がっているのは雄花(このくらいになると、もう花粉はない 全部放出ずみ)




アケビ:アケビ科

もう、雄花の蕾ができていた




 アオキ:アオキ科

てっぺんだけ赤くなっているのが面白い




   
 
   
コバノミツバツツジ:ツツジ科-1

暖かくなると、あっという間にピンクのツツジで山が華やかになる

この辺りは、コバノミツバツツジのはずだが、
「ミツバツツジ」という立札があったので、咲くのを待って調べに来てみた

蕾ばかりの株もあり、満開の株もあり、ちょうどこの頃が鑑賞にはいい


コバノミツバツツジは、
『雄しべ10本(5本は長く5本は短い)   花糸は無毛  子房には長毛が密生する
花の柄や萼には毛が多い  上側の花びらの内側には色の濃い斑点がある

時に発達が悪いものが混じり、減数する

葯は黒紫色であり、先端に2つの穴があって、中から糸でつづられた花粉が垂れ下がる
来訪する昆虫の体に付着しやすいための工夫であろう』・・・と


まず、雄しべの本数を数えることにした




   雄しべ10本
   
   
   
   


   雄しべ9本
   


  雄しべ8本 
   
 

   雄しべ7本
   


  雄しべ6本 
   
  
 

  雄しべ5本  
    
 

  雄しべ4本  
 


  雌しべの様子
 
    
コバノミツバツツジ:ツツジ科-2

雄しべ10本の花が多かったが、それ以下の本数のツツジもあった

『時に発達が悪いものが混じり、減数する』らしいが、株の様子だけを見ていれば、発達が悪いとは思えなかった


よく似ているというミツバツツジは、『雄しべは5本』  トウゴクミツバツツジは『10本(ただし花冠とほぼ同じ長さ)』と


では、ここに咲いているツツジは、雄しべが花冠より突き出ているので、コバノミツバツツジということになる




 
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タチツボスミレ(A):スミレ科

『日本で最もよく見られる薄紫色のスミレ  
葉は心形〜扁心形  縁に低い鋸歯がある  葉の基部は深い心形となり
花茎は咲き始めはほとんどなく、
花が終わってから高く伸びる

側弁は無毛  距はやや細長くて、紫色がかっている』

『心形』・・・とは、分かりやすく言えば、ハート型  上の画像1・2は、特徴にぴったり

5の画像の『距』は、確かに紫色がかっている(『距』は、蜜を溜めておく場所とか)

『5個の花弁のうち上の花弁2枚を
上弁、両側の2個を側弁、下の1個を唇弁または下弁といいう』そうなので
3・4の画像を見ると、確かに側弁に毛はない(毛があるかないかで、スミレの判別ができるとか)


『花冠の中央にある白いものは
雌しべの花柱で、その周りを黄橙色の葯をつけた5個の雄しべが囲んでいる』
『雄しべの付属体』という呼び方をしていることもある

へ〜え、そうなんだ・・・  白色が雌しべで、黄橙色が雄しべなんだ  4の画像

5 『やや細長くて、紫色がかっている』と言えるかな?




 
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シハイスミレorマキノスミレ:スミレ科

シハイスミレの
葉は長さ2〜5p  披針形〜長卵形  葉は斜め上から水平になる(マキノスミレはほぼ垂直)
では、これらはマキノスミレ?

シハイスミレの距は、『後端がやや反り返る』そうなので、では、シハイスミレ?

決め手は、何だろう?


シハイスミレとマキノスミレの違い(ヒナスミレも似ているので付け加えた)
葉の裏が紫色ならシハイスミレ(紫背)と覚えていたが、そう簡単ではないようだ
   花  側弁内側の毛  葉  分布
シハイスミレ  淡紅紫色〜濃紅紫色 無毛 披針形〜長卵形(マキノスミレより幅が広い)
斜めに上に展開し、葉の位置が花より下になることが多い
裏は紫色を帯びる
葉身基部の
湾入は浅い
距はやや反り返る

主に中部以西
乾き気味の落葉樹林やアカマツ林、林縁
 
 マキノスミレ 普通、濃紅紫色 無毛 狭い披針形
直立気味に展開し葉の位置が花より上になることが多い
葉裏は初めわずかに紫色を帯びるが、のち完全に淡緑色
葉身基部の
湾入は浅い
葉の質はやや厚く艶がある

近畿地方以北
乾き気味の落葉樹林やアカマツ林、林縁
 ヒナスミレ  淡紅色 普通有毛 披針形で先がとがる
地面に接するように水平気味に展開し、その上に花をのせるように咲かせる
葉裏は紫色を帯びる
全体に粗い毛が生える
葉身基部の
湾入は深い

北海道(南西部)〜九州
沢沿いの林など、湿り気のある落葉樹林

*『シハイスミレは、変種のマキノスミレとの中間型があり完全に分けられないこともある』そうで、難しい〜


上の表から分かることは、
@葉の位置が、直立も斜上もあり、シハイスミレか?マキノスミレか?判別しにくい
A葉の幅が、広めのものも、細めのものもあって、、シハイスミレか?マキノスミレか?判別しにくい
Bヒナスミレではない




   
   
   
   
タチツボスミレかな(B):スミレ科

タチツボスミレ(A)と
咲いていた場所は遠く離れていたし、大きな群落を作っていたし、背も高かったしなんとなく雰囲気が違っていたが
やはり、タチツボスミレだろう




  
   
キュウリグサ:ムラサキ科

草丈は、10cm程
とても小さな花(直径2ミリ程)だが、確かにムラサキ科(ワスレナグサにそっくり)




   
ツメクサかな?:ナデシコ科

花びらは5枚  その間から萼が見える  萼の方が短い  雄しべが11本くらいある  葉は細長い

『花は直径約4o  花弁は5個、白色  萼片と同長か短い  雄しべ5個、花柱の雌しべ1個』と

雄しべの数が違う・・・(と思ったら、影の数も数えていたようだ・・・)




                                 
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