定光寺自然休養林 
(瀬戸市)
 
                              2016年5月4日


                   
                                          『       』内は、図鑑やネット検索からの引用です

タカノツメ(鷹の爪):ウコギ科-1

雌雄異株

『雄花には雄しべ4本と雌しべ1個  雌花には雄しべはなく、花柱は2裂する』・・・と

先端が2裂している花なので、これは雌花・雌木


   
 タカノツメ(鷹の爪):ウコギ科-2

こちらには、雄しべ4本が目立つので、雄花・雄木




タチツボスミレ(立壺菫):スミレ科

30cm近い背の高さの花もあり、びっくり

今日一番たくさん出会った花




 アオキ(青木):アオキ科

若い実ができていた

これからだんだん膨らんでくる




 
ホウチャクソウ(宝鐸草):イヌサフラン科(ユリ科)

以前は、ユリ科だった

群生箇所があちこちにあった




   
 スルガテンナンショウ(駿河天南星):サトイモ科

左  雌花  ぺろりとした『
仏炎苞』をめくると、先端が丸くなった白い棒状の『付属体』がある

右  雄花  実が形成できず、『付属体』は枯れていく

・・・・・・・・・

テンナンショウの仲間の花の仕組みは、とても面白い!

これらの画像は、2015/4/27に撮影したもの  比較のため借りてきた

↓  ↓  ↓  ↓

 
1
 
2
 
3

4
1  白い棒付属体』を包んでいる『仏炎苞』をびりびりと破いてみた

1・2・3  『
付属体』の下には柄があり、その下にある先端がとがった緑色の粒々が

こんな花の付き方を『
肉穂花序(にくすいかじょ)』といって、中央にある軸にくっついている様子がよくわかる

テンナンショウの受粉の仕組みは、
昆虫を取り込んで死に至らしめないと受粉できない恐ろしい仕組みなのである

↓ ↓ ↓ ↓  仕組みを調べてみた

仏炎苞』は 『肉穂花序をぐるりと一周してラッパ状になるものが多い。

花序の花がつく部分では仏炎苞』との間に
隙間があって、『付属体』の下部に上をふさがれた部屋を形成している。

この花にはキノコバエ科やノミバエ科などの
小昆虫が誘引され、
付属体』と『仏炎苞』の間の隙間を通過して花の周囲の部屋に閉じ込められる

雄花ではこの部屋の下部に雄しべから出た花粉が溜まっており、閉じ込められた小昆虫は花粉まみれになる。

雄花の『
仏炎苞』の合わせ目の下端には小さな孔状の隙間があって、花粉をつけた小昆虫はここから脱出する。

雌花ではこの穴がないため、閉じ込められた小昆虫は外に出られず、いずれ死亡する

この雌花に閉じ込められた小昆虫の中に、

花粉を体につけて雄花を脱出してきたものがいたときに受粉が成立
する。』

テンナンショウの仲間は、
発生してしばらくは雌雄無性で花も付けない
毎年少しずつ大きくなってやがて雄株になり、さらに大きくなってやっと雌株に性転換する』・・・だって


つまり、雄花には、花粉を付けた昆虫に外へ出てもらいたいために、隙間がある

雌花にはその隙間がないので、昆虫が来たら、そこで一生を終えることになる・・・というわけ

4  破いた仏炎苞の下に、小さな昆虫が2匹  じっと動かなかった  脱出できなかったんだ

*追記  このびりびり破いた株は、その後も成長を続け、無事赤い実になった

・・・・

今回、びりびり破いてみたくなったが、我慢して昨年の画像を借りてきた




 
 クスノキ科

新葉の根元から、小さなつぼみ状のものが出ていた

葉っぱはかたくて、くっきり3本の筋が見えるので、クスノキ科であることは分かったが、
何の木だろう?

葉をちぎって嗅いでみたが、かすかな香りはした  悪い香りではなかった

ヤブニッケイなら・・・『6〜7月に、本年枝の葉腋から、長柄のある散形花序を出す』 → これから散形花序になる?

クスノキなら・・・『本年枝の葉腋から円錐花序を出す』 → これから円錐花序になる?

シロダモなら・・・10〜11月、葉腋に1〜数個の無柄の散形花序を付ける → シロダモではない

イヌガシなら・・・『花芽は球形・葉は互生し、枝先に集まってつく』 → イヌガシではない

現状では不明  後日、また来てみよう・・・




   
 ヒメコウゾウ(姫楮):クワ科

左の赤いものは雌花の花柱

右の丸っこいのは、雄花




ブナ科

雄花が金色に垂れ下がっていた

 
    
サンショ(山椒):ミカン科

雌雄異株  これは、雌株  若い実ができていた

実の表面は凸凹




   
 ショウジョウバカマ(猩々袴):ユリ科

左  種がいっぱいできていた

右  ポンと茎をたたくと、手のひらに乗り切れないほどの種がぱあ〜っと落ちてきた




   
チゴユリ(稚児百合):イヌサフラン科

左  小さな丸い実ができていた  たいていは茎の先に1つの花=1つの実

右  実が2つ生っている株もあった   花が2つあるのは少ない




  
   
タニウツギ(谷空木):スイカズラ科

暗い樹林の中から、明るい林道に出ると、今までなかったタニウツギの花がたくさん咲いていた

雌しべはにゅっと突き出て、先端は丸い




 
ヘビイチゴ(蛇苺):バラ科

・雌しべは熟す前にオレンジ色になる

・3つの小葉からなる三出複葉は、先が丸い

・副萼片は目立たない

↓  ↓  ↓  

ヘビイチゴと思う


  
ヤブヘビイチゴ(藪蛇苺):バラ科

3つの小葉からなる三出複葉は、ヘビイチゴより葉が大きく先がとがっている

副萼片が大きく目立つ

↓  ↓  ↓  

ヤブヘビイチゴと思う


 
 ヘビイチゴ(蛇苺)かヤブヘビイチゴ(藪蛇苺)か、よく分からない:バラ科

・3つの小葉からなる三出複葉は、先がとがっているが、大きくない

・副萼片は目立たない

↓  ↓  ↓  

どちらかわからない




   
 オヘビイチゴ(雄蛇苺):バラ科

てのひら状の5小葉
↓  ↓  ↓  

オヘビイチゴと思う




   
 ウマノアシガタ(馬の足形):キンポウゲ科

ひょろひょろして背が高く、蛍光色の花




 ツクバネウツギ(衝羽根空木):スイカズラ科

   
 サワフタギ(沢蓋木):ハイノキ科

地面に白い小さな花がたくさん落ちていたので、目を上げるとこの花が咲いていた




   
 ウツギ(空木):アジサイ科

咲いていた花は2〜3輪のみ   あとはつぼみばかり




   
 サンショウソウ(山椒草):イラクサ科

雌雄異株   これはどちらだろう   『雄花序には長柄があり、雌花序は短柄』…らしいので、これは雌花序かな?

葉は、暗い緑色で艶々していた

『葉が山椒の葉に似ているところが名前の由来』だって




   
 キランソウの仲間:シソ科

上唇は短い




  
フジ(藤):マメ科

今、あちこちの山で紫色の塊が見える




   
 キツネアザミ(狐薊):キク科




    出会ったトンボ

  
後ろ翅に赤っぽい印があるトンボ





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