屏風山 & 陶史の森

 
                              2016年7月3日


                   
                                          『       』内は、図鑑やネット検索からの引用です

   屏風山

オカトラノオ(丘虎の尾):サクラソウ科

薄暗い樹林の中から明るいところへ出た
鉄塔の近くに咲いていた

やはり、花には太陽が大事




調べ中の木の実

登山道にコロコロと落ちていた

何だろう??

長径、大きいもので2cmほど





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ギンリョウソウ(銀竜草):シャクジョウソウ科

1  暗い樹林の中、半月前に見つけた同じ場所に、まだ残っていた

『実は球形で、茎が倒れるとつぶれて、種子を撒き散らす』・・・らしい
2・3  中に種があるかも・・・と思って、この白い部分を割ろうとしたが、硬くて簡単には割れない

ちょうど、硬いコリンゴを割っているような感触

2  確かに茎は、腐ったようになって地面に倒れこんでいて、引っ張ると、ずるずるっと根まで一緒に抜けてきたが、
この硬い実がつぶれるまで相当時間がかかりそう

3  花びらも雄しべも落ち、残っているのは雌しべだけ(子房がぷっくり膨らんでいる)

それに、中を割ってみても、種らしいものは見えなかった  果肉のようなものだけ

これから倒れこんだ地面の上で熟していくのだろうか???

4  2016/6/16  同じ場所で撮影  (比較のため借りてきた)

・・・・・・・・・・・・

これらの画像 ↓ は、2016/6/11 糸瀬山で撮影した花の様子  (比較のため借りてきた)

右  中央の紫色の部分が雌しべ  その周りにある黄色いものは雄しべ

   




   
ノカンゾウ:(野萓草):ススキノキ科

今まで「ユリ科」と覚えてきたのが、「ススキノキ科」になっていた

黒の田湿地の中に咲いていた  畑の横でも




   
   
 コバノトンボソウ(小葉の蜻蛉草):ラン科

『陽当たりの良い湿地に生える  葉は、1枚だけ』

『一方に偏って花をつける』というが、ここの湿地では、そうとは限らない

尻尾のようにぴんと伸びているのは『距』  上に跳ね上がっていることが多い

黒の田湿地にた〜くさん咲いていた




   
ノハナショウブ(野花菖蒲):アヤメ科

アヤメとノハナショウブとどこが違うの?と、花に詳しい友人に尋ねると、
『花びらの基のところにある模様が、アヤメは
網目状の模様で、ノハナショウブは網目じゃない」・・・と

ふ〜ん、これがアヤメ↓  2015/5/2015/5/30糸瀬山で撮影( 比較のため借りてきた)
確かに、模様が違う・・・



帰ってから調べると、ノハナショウブは、
黄色い目型模様(目の形の模様)があるのが特徴・・・だって

ノハナショウブとハナショウブは同じこと?

白い目型模様があるのは、カキツバタ・・・だって

・・・・・・・・・・

あらら??  またまた比較表を作ってみた ↓

  花びらの基の模様 生育場所  背丈
アヤメ(アヤメ科)

網目状の模様 畑のような乾燥地 30〜60cm 
ノハナショウブ(アヤメ科)
ハナショウブの原種

黄色い目型模様 畑地でも湿地でも
ハナショウブ(アヤメ科)
ノハナショウブを改良

黄色い目型模様 畑地でも湿地でも 80〜100cm
カキツバタ(アヤメ科)

白い目型模様 水辺などの湿地帯 50〜70cm
 ショウブ(サトイモ科

サトイモ科の黄色っぽい花 水辺などの湿地帯

*葉は、端午の節句や菖蒲湯に使われる


・・・・・・・・

で、ここの花は、黄色い目型模様があり、改良された園芸種ではないので、ノハナショウブ




 
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カキラン(柿蘭):ラン科

雨が降ったり暑かったりで、ついつい足が遠のいて、今年はまだカキランをしっかり見ていない

1  遠くの方に群生していた

2・3  木道のすぐ近くに1株咲いていたので、下を向いている花をそっと持ち上げてもらって・・・パチリ

赤紫色と黄色と薄紫色があ・ざ・や・か〜

・・・・・・・・・

左右と上に大きく伸びているのは「萼」 3枚  先がとがっている

その内側に花びらが3枚
下にある1枚は『唇弁と呼ばれ、内側に紅紫色の斑点があり、関節によって2つに分かれる』・・・と

そっと持ち上げてもらう際、その関節から、ゆるく折れ曲がることができる

『雄しべと雌しべは合着し、ずい柱となっている』 
→ 3・5の画像の上の方・花びらの下に、緑色と黄色の柱のようなものが見える・・・これがずい柱らしい




   
 スノキ(酢の木):ツツジ科

まん丸い白い実  葉っぱは名前通り酸っぱい!




ムラサキシキブ(紫式部):シソ科

白い雌しべがにゅっと伸びた紫色の花
 
   
 カラタチバナ(唐橘):サクラソウ科ヤブコウジ属

登山口近くの林道わきに変わった白い花が咲いていた
マンリョウに似ているな・・・と思ったが葉っぱが違う

家に帰ったら、「カラタチバナだった」とメールがきた

へえ〜、マンリョウに似ているはず  サクラソウ科ヤブコウジ属だもの

『「百両」という別名がある』って  葉っぱと実だけなら見たことがある

こんな花だったんだね!

『直径7〜8mmの白い花を散形状に10個ほどつける

花序の柄は長さ4〜7cmで斜上する  花冠は5深裂し、萼片はそり返る

雄しべは5個、雌しべは1個  実は、直径6〜7mmの球形で、11月頃赤く熟し、翌年の4月頃まで残る』・・・だって




 
 調べ中の実

民家の畑の隅に葉の茂った木があり、大きな変わった実が生っていた  直径5cmほど

何だろうと近寄っていくと・・・大きな白い花の名残りが2つほどあった

「オオヤマレンゲ」の花に似ている・・・と  でも、オオヤマレンゲはモクレン科  こんな実にはならないのでは??




   帰り道、「陶史の森」へ寄ってみた

   
  オオバノトンボソウ(大葉の蜻蛉草):ラン科-1

陽当りのいい湿地に咲くコバノトンボソウと違って、これは、草地でよく見かける

茎にはしっかりした稜がある


   
 オオバノトンボソウ(大葉の蜻蛉草):ラン科-2

尻尾のような『距』は、上ではなく下を向いていることが多い


   
   
 オオバノトンボソウ(大葉の蜻蛉草):ラン科-3

名前のよく似た花に、「トンボソウ」があるが、違いがよくわからない・・・???

比較表を作ってみた ↓

  @背丈   A花 B距  C茎 D葉  E唇弁 
 オオバノトンボソウ 30〜60cmほど

2cmほど 1.2cm〜1.5cm 翼状の稜あり  互生
下部の2〜3枚は大きい

分裂しない
 トンボソウ 15〜35cmほど オオバノトンボソウより小さい(らしい)

5〜6mmほど 丸い(らしい)  下部に2枚 3裂してT状

・・・・・

で、今日出会ったのは、
 @背丈13〜30cm  A花2cmほど  B距1.5cmほど
C茎に稜あり  D葉は互生で下部の2〜3枚は大きい  E唇弁は分裂していない

オオバノトンボソウ




  
   
 コバノトンボソウ(小葉の蜻蛉草):ラン科

湿地にたくさん咲いていた




   
   
カキラン(柿蘭):ラン科-1

ここのカキランは、遊歩道近くのミズゴケの中に咲いている


   
   
カキラン(柿蘭):ラン科-2

花びら3枚   「唇弁」の紅紫色の斑点もよくわかる

折れ曲がることができる関節も、雄しべと雌しべが合着したずい柱も、よく見える




   
ヒメヤブラン(姫藪蘭):キジカクシ科

足元に咲いていた  背丈5cmほど




   
 ノギラン(芒蘭):キンコウカ科

つぼみはたくさんあったが、咲いていたのは、この花1つだけ

雄しべの葯のオレンジ色がかわいい




シャシャンボ(小小坊):ツツジ科

咲きたての真っ白な花!!
 
  
ナツハゼ(夏櫨):ツツジ科

これは鈴なりになっていた株  こんな株は少ない




 
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アオギリ(青桐):アオイ科

1  『花は6〜7月に、枝先に大形の円錐花序を出す』

2・3  『雌花と雄花と中間型があり、、リボンのように見える黄白色5枚の萼片を持ち、花びらはない

雄しべは合着して1本になっている』・・・と

花の真ん中からにゅっと突き出ているのが、合着している雄しべなんだろうか・・・

『まず、雄花が咲き始め、次に雌花が咲き、また雄花が咲く』・・・って

へ〜え、今日の段階で、手の届くところに咲いていた花は、この2つきり

これからどんどん雄花や雌花が咲いていくんだね!  雌花や中間型も見てみたい!!

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これは↓ 2015/8/27 同じ場所で撮影  (比較のため借りてきた)

   
それにしても、上の花から、こんな実になるって・・・どう説明したらいいのだろうか??





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