途中で引き返し・・・ 伊吹山 



7合目を過ぎ、
傾斜が急になった所で引き返した
●場 所 滋賀県米原市
●標高 伊吹山 1377m
●山行日 1985年3月10日
●コース バス停・・・登山口・・・4合目・・・7合目上で引き返し・・・ホテル・・・バス停
●多治見から
  登山口まで
JR多治見駅ーJR名古屋駅・・・JR近江長岡駅⇒バス停・・・登山口
※ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス ⇔その他
●参加者 丹羽(未踏山の会に誘われて)、娘、他7名
●コースタイム JR根本駅
JR近江長岡駅
伊吹登山口バス停
登山口の神社
引き返し
登山口の神社
7:29発
9:40着〜9:50発
10:05着
10:15発
13:10
14:50着
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 登山口は、雪なし

バスの中にいた20数名の客のうち、5名くらいは歩き。あとはリフト乗り場へ。

登山口、9:50発。

  へ。
    登山口

杉の木立の間のゴロゴロした道を登る。
ぽかぽかとした気持ちのいい日で、歩き始めるとすぐ汗が出てくる。

  
   1合目までは、木立の間の岩ゴロゴロ道

リフトはお客が来た時だけ動いているよう。
リフトの下を通るが、とまっている時の方が多い。

  
   リフトの下を通る

1合目。店が並んでいるがほとんどは店じまい。
今度はリフトを左側に見ながら登る。

  
   この辺りは雪なし

初心者向きのゲレンデのよう。

2合目のリフト駅が見えるがなかなか近づかない。

 スキー場の中を歩いた

2合目からは雪が出始めた。
上の方から音楽が流れてくる。スキー場かららしい。

  
     3合目の標識
だんだん音が大きくなる。
4合目が近くなると、スキーヤーの姿。限られた狭いスキー場。
新聞には積雪40cmとあったが。とてもそうは見えない。

  
    小さいスキー場

スキー場の中に紛れ込んでしまったが、標識を目指して歩いて行くと4合目

  
   4合目

4番目のリフト乗り場まで来ると、ホテルも見え、後ろを歩いていた3人パーティーの
豆粒くらいの人影も見えるようになった。

  
    リフト お客が来れば動かす

足跡をたどって登っていく。

 傾斜はだんだん急

この辺りまで来ると雪が深くなってきた。

頂上付近のゴマ粒くらいの人影を目指して上へ上へ直登。

  
     中央の少しへこんだあたりを目指す

上から降りてきた人に、「アイゼンは使いましたか?頂上まで行けましたか?
頂上の雪は深いですか?」などと尋ねる。

「アイゼンは使わなかった。頂上は2mの雪。」の返事。

 14:00をめどに下山・・・と思ったが

今、12:00過ぎ。「14:00まで登り、それから下山行ける所まで行こう」と決める。

登りの足跡をを見つけ、それに合わせて進む。
足跡がはっきりしている間は心強かったが、入り乱れ、下山の足跡と
混じり合うようになってからはだんだん心細くなってきた。

斜面もだんだん急になってくると、心臓がどきどきしてくる。
上を見ると、ゴマ粒がのろのろと動いているのが見える。
下を見ると、パノラマ写真のような下界と、それに琵琶湖!

  
    ホテルのある3合目を見下ろす

7合目の標識通過。
とにかく、1歩1歩進めば確実に登っていくわけだから…と思うが、
時々足元がツルッ、ツルッと滑るようになってきた。
「ここで滑落するとどこまで落ちていくんだろう」・・・と考えると、もういけない。
足がすくんだようになる。

  
     7合目

引き返そう!

今、13:10.。頂上まであと少しとは思うが、立っているのがやっとの急斜面。
足跡は完全にわからなくなってしまった。
よし、戻ろうと決心。

ところが足が踏み出せない。
ちょうど、降りてきた人がいたので、付いて行こうと思い、しばらく待つ。

靴のエッジをきかせてこわごわ降りる。
まっすぐは怖いので斜めに下る

 尻スキーで

ずずっと横滑りをしているうちに、「お尻で滑ってみよう」と思った。

ところがウールのズボンなので滑らない。
両手で雪を掻き分け尻スキーをすることにした。

少し緩やかな所では、立って横向きで降り、もっと緩やかな所では、
かかとに重心を置いて大股で歩けるようになった。


 下りは早い・面白い

慣れれば面白い
あれだけ苦労した登りも、この下りを楽しむためにやったようなもの。
あっという間に5合目まで降りてしまった。

うまい具合にリフトも動いていたので、下で料金を払うことにして乗る。
ホテル下のリフト乗り場まで下った。

ホテルが営業していると聞いて、ビールを飲んで行くことにする。

振り仰いだ頂上ははるか遠い向こう
あの辺りでUターンしたのかな・・・と眺める。

 レストランで休憩

レストランは親子連れが1組だけで、後はガランとしたもの。
自販機でビールを手に入れる。

15:40のバスにあと2時間。
間に合わなければリフトに乗ろうと思いながら出発。

ところが下りは早い早い。どんどん降りてしまう。
1合目であと1時間。
何と10数分で麓の神社に到着。14:50.
バスが来るまでゆっくり休憩していた。

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