年末に 越百(こすも)山へ |
●場 所 | 長野県上伊那郡・木曽郡大桑村 |
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●標高 | 2614m |
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●山行日 | 1994年12月29日(木)~30日(金) |
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●コース | 1日目 駐車場・・・登山口・・・下の水場・・・遠見尾根・・・越百小屋 2日目 越百小屋・・・越百山山頂往復・・・遠見尾根・・・登山口・・・駐車場 |
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●多治見から登山口まで | 多治見=JR南木曽駅=R19=伊那川ダム=駐車場・・・登山口 ※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス |
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●参加者 | 林、丹羽、中山 |
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31日の天候が思わしくないことと、雪が少なく、 1日で小屋まで行けるだろうの判断で、予定を短縮し29日~30日とした。 南木曽駅で林さんと合流。 時々白い山のてっぺんを眺めながら伊那川沿いの道を遡る。 ダムまでの道には雪もなく、駐車場辺りでほんの少しといったところ。 9:25着~9:45発。 寒くてフリースを着たまま歩く。-3℃。 先発の男性2人パーティーあり。 林道の途中で休憩。 やっと上着を脱ぐ。10:25~35。 雪がうっすらと積もり、陽に当たってキラキラと眩しく輝く。 所々に動物の足跡。 いつも思うのだが、こういう形は○○の足跡と分かる手引書が欲しいもの。 登山口は以外と近く、ジープ1台駐車。 ジグザグで暖かい斜面、日陰の斜面(凍っている)と交互に歩きながら ぐんぐんと高度を稼ぐ。 林さんの体調が良くないので50分を待たずに休憩を取る。(下の水場の手前で) 11:12~25。 空は雲一つ無く真っ青。 下のコルで2人パーティーを抜かし「痩せ馬の背」を通過。 「おこじょ平」の手前で休憩。12:08~18。 2人パーティーに抜かされる。 13:00、遠見尾根で休憩。 越百、南駒、御嶽もはっきり見える素晴らしい眺望。13:10発。 2人パーティーは姿なし。(40分後に小屋着) ここから雪が多くなり、楽しい歩きとなる。 13:38、水場分岐に着。 人の踏み跡なし。兎の足跡が大量に付いている。 13:50発。 ここからはうっそうとした樹林帯。 夏ならオサバグサ・ミヤマカタバミに励まされ登れたが、 今は冬。雪があるのみ。 しかし、そのお陰でうっそうとしなくて明るい樹林帯。 雪もますます多くなり楽しんで登れて、以外と早く横巻に到着。 14:35~45 休憩。 ここからは文字通り福栃山を横に巻いて軽く登り、下れば越百小屋。 下りは大好き。つるつるっと滑り降りて15:00小屋着。 まずは、ビール。 それから持参のウイスキーのお湯割り。 食事は頼んであるので気楽に飲んでいればいいわけ。 期待したテンプラとは大違いのカツとおすましとグリーン豆とリンゴ。 食事にはが っかりだが、その後で出た『コケモモ酒とシラクマ酒』はヒット。 きついので嘗めるようにチビチビと飲む。 2人が避難小屋泊まり。 小屋泊りは、我々3人と、追い抜いてきた男性2人パーティーと、 水場の上で抜いた単独行と、昨日から滞在の1人の合計7人のみ。 空は星が良く見える。 もっと視力が伸びるといいのだが残念。 豆炭アンカを1人2個ずつも入れてもらい、林さんは7:00、丹羽さんは8:00に就寝。 中山さんは10:00に就寝。 小屋番の伊藤さんと中山さんの話に時々目を覚ましながら。 生卵は凍るので足元の布団の中。 真っ暗になると、呼吸が苦しくなり、起き上がって暫くじっとしている。 そんな時は、上を向く と苦しいので横になっている。 私だけではなく、林さんも息苦しかったとか。 酸素欠乏のせいかも・・・?
5:00から台所で物音。 しばらく我慢していたが、5:50起床。 空には月と屋。月星マークのよう。 避難小屋で朝食作り。 お湯はやかんから貰ったので雪を溶かす手間が省けた。 2袋のきしめんを3人で分ける。 中山さんはおなかの調子がよくないとか。 行動用のお茶も沸かし、いらない荷物を残し、出発がやっと7:40。 -8℃ 。 出発前に、伊藤さんの望遠鏡で、乗鞍・穂高・槍を見せてもらう。 雪は昨日の道より多くなり、やっと冬山らしくなってきた。 木立ちの隙間から御嶽・乗鞍・穂高を眺めながら、ひたすら上へ上へと足を運ぶ。 眺めの良い所で休憩。8:10~8:20。 昨日も今日も登山日和。 ここからは森林限界を過ぎるので要注意。 踏み跡は夏道ではなく、 ハイマツの上を稜線に沿ってぐんぐん登るルートになっている。 1歩1歩。ピッケルを突き立て足を上げる。 上から、昨日の追い抜き2人パーティーが降りてくるのに出会う。 そして頂上着。8:40~55。 避難小屋の2人もいる。 風が冷たいので岩影で休憩。 岩があるのと無いのでは大違い。 ぐるり360°の展望。 計画書には仙涯嶺は入っていないので少々の散歩で止めようと歩き始めるが 稜線の何もない吹きっさらしは風がひゅうひゅうと冷たく、 10分もたたないうちに戻ることに決定。 元の岩影に着。 何と暖かいこと。 頂上から、夏道のルートを作ろうとしたが、さっぱり分からず、 来た道を戻ることにする。9:08発。 下りはあっけなく、越百の頂上がどんどん遠くなる。 下り大好きの心を抑制し、ゆっくりゆっくり下る。 ノンストップで9:50小屋着。 皆、発った後の静かな小屋を10:10発。 上の水場までのジグザグを、自由気ままに雪を蹴散らし 雪崩を起こし真っ直ぐ降りていく楽しさ。 そこからばぐんと雪も少なくなり、おとなしくトレースを辿るのみ。 遠見尾根に11:10着。 まだまだ展望よし。 明日の天候が悪くなることが信じられないほど。8℃ 途中でアイゼンを着け、凍った道を木の根に引っ掛けないように降りる。 2パーティー3人と擦れ違う。 下のコルに12:20着。35発。 30分の下りがとても長く感じられる。 こんな所で転びたくないので日陰に注意して最後まで気が抜けない。 13:05、登山口着。 顔を洗いさっぱりして駐車場へ。 |