ヒルと花の山 烏帽子岳へ 
       伊吹北尾根→烏帽子岳に変更


  ●場 所 岐阜県大垣市上石津町(養老山地)
  ●標高 865.1m
  ●山行日 1994年5月4日
  ●多治見から登山口まで 多治見=春日井駅=関ケ原IC=上石津=登山口
 
※ ー鉄道 =自動車 ・・・徒歩 ⇒バス
  ●参加者 佐藤、林、中山、中村、丹羽
  ●コース 伊吹北尾根登山口(風が強いので止めた)〜烏帽子岳に変更することにして登山口へ〜頂上往復〜登山口
周辺地図はこちら      


前日の天気予報は、雨の確率が70−80%
雨対策をしっかりする。

春日井駅で合流のはずが、7:34着の列車で二人とも降りない。????

次の列車で来なければ、勝川へ連絡することにして待つ。
と、「丹羽さん」の声。
林さんの勘違いで、勝川と神領に分かれてしまったとのこと。

しかし、とにかく7:45に5人が揃い、良かった〜

高速に乗り、関ヶ原ICで降りる

伊吹山ドライブウエーの料金所を通過する時、
係の人に天候を聞くと『頂上はガス。風が強く10メートルくらいか』とのこと。

しかし、登っていくにつれ青空が広がり、日も差し始める。ナイス。

前線はもう、去ったのかと良い方に考える。

しかし、伊吹のてっぺんはガスの中。
頂上から2キロの地点で、登山道を探してもない。

一度頂上までいって、戻りなが ら探すことにして駐車場まで行くと、
さっきとは打って変わったガスガスの世界。

風も強く、ビュービューと吹く。

これは…
とにかく、登山道を探すことにする。

あった。
三国岳への矢印が。
先程の頂上ほどの風でもなく、ガスも薄いので「行いこうよ」と雨具を付ける問に、
ガスは濃くなり、風も吹き千切れんばかり

何もない稜線の、吹きさらしの道を行くことに危険を感じ、 「止めよう」ということになる。

時間は10:00。
このまま多治見に帰るのもしゃく。

もうちょっと低くて安全な山はないか考えることにする。

料金所を出たところで地図を広げる。
空は青空を覗かせている。
地図はこの近くしか載っていないので行き先は限定されるが、
1時間くらいで行けそうな烏帽子岳と決 める。

上石津町方面へ、地図を見ながら走る。

『時』へ行く道は3本あるので、1本目はやり過ごし2本目から入ろうとするが、
新しい通ができたのか、地図と合わなくて暫くぐるぐると回っていた。
が、やっと登山口に到着。

所が、さっきあんなに晴れていた空は無くなり、雨空となる。

「1時間半で頂上だとあるから行こうよ。下りは50分だって」と誘う。

ヒルのいそうな山だね」の言葉を気にも掛けなかったが、結果は大当たり。

すぐの急登。ツバキ、ツバキの山
赤いツバキの花がぽたりぽたり、あちこちに落ちている。

細い山道を滑らないよう気をつけて足を出す。

一度右の谷へはいってしまったが、
余りにも不安定な所なので登山道ではないと思い、元の赤テープまで戻って探しても らう。

と、急な斜面を登っていくようにテープが見付かる。
まだまだ、細く滞りやすい道が続くので気が抜けない。

濡れた石で滑りやすい所もあり、冷や冷やする。

杉林に入ると、杉の落ち葉が足元のスリップ止めの役目。

ホウチャクソウ、イチリンソウ、ニリンソウ、綺麗なピンクのイワカガミ
白いイカリソウ、豪華なシャクナゲ、イワウチワ、カタクリ、ツクバネソウと、
花の多い山で嬉しい。

アキレス腱もよく伸びる、急な上りの連続で、やっと頂上

キャー」の悲鳴で、林さんの首筋を見ると、ヒル!

タオルでもぎ取り、捨てる。
ということは、我々にもいるかもしれないと背中・靴下・靴を調べる

いる!いる!いる!

弾き飛ばしたり、引っ張って捨てたり、
潜り込むのを引っ張ったりと悪戦苦闘。

長居をする気になれず、すぐ下山

急な坂道を滑らぬよう、木につかまったり、エッジを利かせたりしながら
どんどん休みなしに下る。

駐車場に着いてさあ、ヒル探し

頂上で全部捨てたはずなのに、後から後から見つかる

シャツ・靴下・ズボンを替えてもなんだかムズムズするような気がして気持ち悪い。

さあ、出発という段になっても出てくる。

名神に入り、愛知県に入ると道路が濡れていない。

雨は降っていなかったよう。

3:30で帰るのも早いので、ビールをのんで帰ることにして、多治見へ寄ってもらう。

次の日靴の手入れをしていると黒く元気のないヒルがまだいた
    
・・・・・・・・・・・・

後日、例会で行き先を変えたことについて批判された。

それについての総括を会に提出したのがこの文章 ↓
・せっかくの休みだから、登りたい。(勤務の関係で日曜日に行けない)
・せっかくここまできたのだから登りたい。(車でないと登れない山)
・尾根は危険だが、谷道なら風はないだろう。(全然感じない程だった)
・ふもとは晴れだった。(晴れなのにこのまま帰るなんて………)
・行動時間が短い山なので、さっと登って降りてこれる手軽な山。(危険も なかろう)
・山行部長が一緒にいる。(山行部長に山行を届けたことと同じ)
・留守宅に電話をいれればいい。(登山口付近には無く結局電話はできなかっ た)
・気をつけていれば事故は起きないだろう。

こんな気持ちが多かれ少なかれメンバーの心の中にあり、
良くないことだとは承知で登りました。

それ以後、天気が悪いときにはこちらの山というように、
いろいろのケースを考えて山行を計画しています。

文責  丹羽 和子 


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